随筆「東京モノローグ2016」(1−2月期)
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 第443話 豆まき奉仕

 第442話 そういうこともある

 第441話 寺社めぐり2015

 第440話 2015年10大ニュース

第443話 豆まき奉仕(2016.2.15)

 節分祭と言えば「豆まき」。その日が来ればせっせと出かけて、“まかれる”側を何度も体験してきた訳だが、今年はひと味違う。“まく”側をさせてもらおうという話である。

 どうせやるなら大御所でと考え、昨年10月頃から探りを入れつつ、受付が始まったことを確認するや、1月4日に馳せ参じ、社務所で申し込む。場所は、神田神社(神田明神)。そのお役目は、「豆まき奉仕」と云う。

 今年の2月3日は水曜日。有給休暇をとり、しっかり準備をする。集合時間は14時だったが、ひとまず13時半過ぎに現地に着き、すでに裃を着用されている諸先輩方の出で立ちなどをチェック。どうも黒基調のスーツ上下にネクタイという格好が主流のようだ。当方、ジャケットは一応着用していたが、ネクタイは鞄の中。勝手知ったる近場のコンビニでネクタイを締め、ついでに靴ヒモも締め直し、集合場所の明神会館へ。会館の中に入るのはこの時が初めてだった。

 申し込みの際にいただいていたのは、「組別表」(出番表のようなもの)、参加証、簡単な案内文、リボンの徽章(組を示すもの)、そして奉仕料の「受納證」。案内文が簡素だったため、当日の細かい段取りなどは、会館に掲示(または当日配布)などされるものと思っていたら、これが一切なし。貼り紙を伴う形で場所が明確になっているものとしては、クローク、裃の着付け部屋、組別の待合室といった程度だった。初めての奉仕者には、少々ハードルが高いというのが正直な印象である。(下の写真2枚は、2/12に訪れた際に撮影)

明神会館案内図

 着付けは、身長別で2部屋(羽衣の間、白鶴の間)使用

 集合とあるばかりで、当日の受付についても特段案内はなく、そうこうしているうちに14時になってしまったので、とりあえずクロークで尋ねてみる。クロークには、出番の早い組の名前が貼り出されているだけで、筆者の組の名は出ていない。曰く、「橘組」はまだまだ後、とのこと。要するに案内には14時とあっても、事実上の集合時間はもっと後・・・15時でもいいくらいだった。まく側の参加者(奉仕者)が一堂に集まった上で、出番が来たら誘導...という訳ではなく、「豆まき」→着付けを解く→「直会」(会席)→預けた荷物を引き取る→退場という一連の流れを出番の早い組が進めている傍らで、後方の組が順にその流れを追っていくようなスタイルだったのだ。出番の早い方々が荷物を引き取らない限りは、後の組の荷物をクロークで預かるのは困難。「橘組」の名前が出ていないのはそのためで、追い追い貼り出すのだという。思いがけず時間が空いてしまったので、先発の組の方々の様子を遠くから見物することにした。

 晴れて神田神社へお参り。豆まき日和となった。

 “まかれる”方の人たちの列。左の建物は神楽殿と祭務所で、その先を回り込むようにして列が続く。

 「千歳」(特別崇敬者)の方々による豆まきの様子(14:40頃)。人数が多い組なので、何回かに分けてやっていた。(この回は、JAL関係者メイン)

 豆まき奉仕に関連するのは、A明神会館(集合、着付、直会)、@御社殿(お祓い)、B鳳凰殿(豆まき)の3つ。受付場所はCの祭務所だった。

 この日はよく晴れていたが、風が冷たかった。外で見物するには、少々堪える。まだまだ時間があったが、会館内で待機することにした。すると、先刻までごった返していたのが嘘のように、閑散とした状態。人数が多い組(100人規模の「千歳」など)が移動したためで、裃の着付けの方も列がなくなっていた。クローク同様、出番の早い方優先だったが、空いている以上は利用しない手はない。14:20過ぎ、初の裃体験と相成った。

 時にきつく結ぶ感じを含め、とにかく新鮮。着衣の構成がわからないので、終始不思議な気分だったが、それもまた妙味である。単に羽織って結ぶだけと思っていたので、その奥深さに重々「感服」することになる。

 早く着付けてもらえれば、その出で立ちをより長く楽しめることにもなる。ただし、楽しむといっても身動きという面では制約つき。しかも階段の上り下りはしにくいし、腕を上げ下げすれば崩れてくるし... とりあえず、着付けてもらって一段落したところで、ようやく会館外の受付場所(祭務所)に行き、参加証を提示。順序が逆になってしまったが、これで受付も終えた。次はクローク。鞄やコートを預かってもらう必要がある。橘組をはじめ、後半の組はまとめて14:40〜となっていたが、多少ゆとりがあったようで、早めに預かってもらえた。あとは出番を待つばかりである。

 と、リボンの徽章をまだ着けていなかったことに気付く。裃に安全ピンの針を刺すのは気が引けたので、着付けの方にお願いすることにした。その際、裃の上下の乱れも直していただく。改めてシャキっとした感じになり、気分も引き締まった。この状態で、写真も何枚か撮影(セルフモード等)。準備万端である。

 裃を着てから、かれこれ1時間ほどが経過。部分的に緩めにしてもらっていたが、さすがに窮屈な感じが強くなってきた。かと言って、体を伸ばしたりなんかすれば、また着装がずれてしまって、格好がつかなくなる。それならばと、外に出て気分だけでものびのびとすることにした。

 豆をまく側の人数は相当なもので、この日は総勢470人。組の順だと、後ろから2番目なので、なかなか回ってこなかったが、ようやく外で待機する旨の案内がかかる。すると、自ずと窮屈な感じは収まり、むしろその引き締め具合が心地よくなってきた。裃を着る意味は、こういうところにあるのだろう。

 こちらが引き締まっている一方で、豆まきの出番を迎えているのは、「アントキの猪木」氏をはじめとする、そっくりさんタレント集団(何の組かは不明)。賑やかにやってもらっているのはいいが、どうにもしまりがなく、調子が狂う。そんな折、橘組を誘導する巫女さんが登場。チームアントキへの笑い(または苦笑)が聞こえる中、その巫女さんは表情一つ変えず歩を進め、淡々と御神殿へ。そして、いよいよお祓いとなる。時刻は15時半を回ったところだった。

 豆まきをしている最中は、お囃子がセットなので、お祓いの際の「祓詞」が聞き取りにくくなるのが残念な限り。囃子が止んだ頃にはすでに終盤だったが、「祓いたまひ清めたまひ」のくだりがしっかり拝聴できたのはよかった。二礼二拍手・・・の後、再び待機。そして遂にその時が来る。橘組(全30人)の出番である。神殿の中を進み、隣の鳳凰殿へ。その鳳凰殿の上階に向かう階段幅の都合上、一列で進む。たまたま筆者はその先頭を進むことになり、福枡を最初に受け取る。鳳凰殿の一室でスタンバイ・・・そして舞台へ。ここでまた先陣を切ると、一番端になってしまうので、年配の方二人に先に行ってもらい、筆者は(鳳凰殿に向かって左から)三番目の位置につく。舞台を歩いている間、橘組奉仕者の名前が一人ひとり読み上げられるのがまた素晴らしい。自分の名前がアナウンスされれば、さらに身も引き締まる。寒さも何もなく、至って平静。15:35(推定時刻)、豆まきスタートである。

豆まきの賑わいを横目に神殿の中を一列で進む

 福枡いっぱいの菓子類。自分用にとっておいてもよかった?


 先頭の桜組(氏子総代など)が豆まきを始めてから1時間以上が経っている。ラスト近くになれば、人数もほどほど。

 まく側の高さはこの通り。実に気分がいい。ただし、まかれる側の方々は14時台と比べると人数が少ない印象で、「まき甲斐」がちょっと...いや、あくまでご奉仕である。心をこめて、「福は内〜」である。

 まかれる側の経験はそれなりあるので、この辺りにも来てくれたら嬉しいというのはわかるつもり。その辺を意識して、丁寧にまかせていただく。加えて、「まく側になったら、こうしよう」というイメージトレーニングもできていたので、それも実践。腕を振って投げ下ろすことは基本的になし。小型の菓子袋はとにかく下から放る、大きめのスナック類はフリスビーの要領で横投げ...みかんが悩ましかったが、滞空時間が長めになるように放り投げてみた。気が付いてくれればよかったのだが、そうは行かず、ある女性の頭部に落下した模様(スミマセン)。

 神田明神での豆まき式(参考→第227話では、屈んで拾う人がいると即、中断となる(安全を確認後、再開)。橘組で中断があったのは一度だけだったため、全体のペースとしてはよかった。そんな中、こっちは一つ一つ(気持ちを込めて)やっていたものだから、どうやら最後の「まく人」になってしまった。枡の底に固まっていた小型のチョコは、不本意ながらばら撒く感じに。だが、最後の一品としてとっておいたくじ付きのスナックは、締めくくりに相応しい形でまくことができた。(目が合った女性に向け、ストライクで放ったのだが、当人が手にできたかどうかは定かでない。)

 気が付けば、隣にいたご年配のお二方は早々にまき終えたようで、姿が見えず。壇上から出る際は、筆者が先頭になっていた。降壇後に時計を見ると15:38。橘組の豆まき時間は、3分程度ということになる。想定通りの時間ではあったが、3分にしては長く感じられた。ゆっくりやっていたからだろう。

 豆まきを終えた奉仕者には、お神酒の振る舞いが待っていた。一礼して頂戴し、鳳凰殿を出る。神殿を横切り、明神会館に戻り、しばし館内を裃姿で闊歩。十分満喫し、着付けの部屋(羽衣の間)も空いたので、裃を外してもらうことにした。一つの節目の終わりという意味で、正に節分。そしてその開放感たるや・・・である。

 クロークで手荷物を引き取ってから、地下1階の「直会」(これで「なおらい」と読む)会場へ。立食形式で、テーブルは組別。橘組各位は、半数程度がすでに居て、何となく賑やかにしている。会場はあいにく全面禁煙ではなく、むしろ喫煙可の状態だったので、どこというでもなく煙たい。煙たくなさそうな場所がテーブルの端だったので、そこで一人静かに、ビールやお酒をチビチビやりつつ、食事をいただくことにした。食事のお皿は左の写真の通り。おせちの如く、それぞれに意味がありそうな品ばかりである。どれも滋味深かった。他の方からお酒(その人曰く、浄めの酒)を注いでもらいながら箸を進めていたら、出番の早い組だったJALの各位がぞろぞろとご退席に。その際、フライトアテンダントの女性が声をかけてくる。「よろしければ、福枡換えていただけませんか?」と来た。干支の猿の絵柄が気に入ったらしい。こちとら、絵柄はどれも同じと思っていたので、「あぁ、違うものなんですね」と答え、ひとまず保留。よく考えれば、橘組先頭でいただいた、いや授かった福枡である。ご縁あってのものゆえ、交換するのはちょっと・・・。と、特に言葉にした訳ではないが、応じる気がないとわかったようで、その一件は終了。絵柄を含め、改めて福枡を見回すと、枡の中に何やら茶色の小片が付着していた。最後にまいたチョコ(個装)に何らかのトラブルがあり、その欠片が付いてしまったらしい。ある意味、「ツキもの(lucky item)」である(交換しなくてよかった)。

 組分けはこの通り。テーブルの広さ、数でそれぞれの人数がだいたいわかる。ちなみに「弥栄」は横山町関係、「亀鶴」は一つに見えるが、「亀」と「鶴」の組でワンテーブル。神保町・猿楽町の氏子各位は「梅」だった。

かくして、節分祭豆まき式は無事終了

 直会で過ごしたのは30分弱。会館を出る際には、奉仕者向けの抽選くじがあり、それでお開き。賞品はJALの「ちゃんぽんですかい」だった。ここでコメントを求められたら、一言、「あぁ、そうでスカイ」だろう。

 豆まきの終わった境内を歩き、人が少なくなった頃合に改めて神殿で参拝し、晴れて鳥居をくぐる。16時半になっていた。この日最初に着いた時刻から3時間。短いような長いような、とにかく充実した時間だった。

 この日、授かった品はこちらの写真の通り。奉仕料を納める必要はあるが、裃、豆まき奉仕、直会に加え、これだけ揃えていただけるのだから、ありがたいことこの上ない。参加資格のある方は、ぜひと思う。

  • こちらもどうぞ...⇒ 神田明神に関係する話題

第233話 附け祭 / 第369話 初詣1988〜2013

 

第442話 そういうこともある(2016.2.1)

 といった出来事を順に...


  • 1月吉日

 「年末ジャンボミニ7000万」(第689回全国自治宝くじ)をチェック。

 惜しかった...(何等賞が近かったのかは、こちらで)

 

  • 1月4日(月)

 この日、千代田区の公共交通「風ぐるま」がバージョンアップして運行開始。職場の近くに「専大前交差点」停留所が新たにでき、通勤用としても利用できるようなった・・・が、使えそうなのは、秋葉原駅中央口(9:10発)→千代田区役所(9:32着)くらい。

 会社帰りに、専大前交差点→秋葉原駅中央口が使えれば楽なのだが、あいにく17:08発が最終。18時台があればいいのだが...

  • 1月8日(金)

 職場に最も近いカレー店「Indian RESTAURANT ASHA」に行く。奇しくもこの日は、「ランチパスポート 神保町・水道橋・御茶ノ水」(Vol.4)の発売日。事前にざっとチェックしていたものの...

 とにかく、チェックが甘かった。(ちなみに、カレーは甘辛だった。)

 パスポートを手にしてからは、しっかり利用させてもらっている。

 ASHA(アサ)の日替りカレー(880円→540円)。アサでランチというのがポイント。

  • 1月13日(水)

 髪が収拾つかなくなったため、会社帰りに神田へ。1,000円でカットしてもらえる店があり、この日二度目の来店である。

 前回はよかったのだが、今回はハズレ・・・客の希望に沿わないカットはご免である。

 

  • 1月18日(月)

 予報通り、首都圏は「大雪」に見舞われ、列車は案の定動かず...赤羽駅まではいつものように徒歩で到達するも、JR各線いずれもアウト(遅延、延発、満員etc.)。

 仕方がないので、赤羽岩淵駅に行き、南北線に振替乗車。そういうことなら、はじめから赤羽岩淵に行けばよかった、と。

 

  • 1月20日(水)

 「聞くだけで自律神経が整うCDブック」なるものがある。せっかくなので、PC経由で取り込もうとするも、うまくいかない曲(音楽ファイル)が1つあり、CD強制排除。思わず、交感神経アップ!?

 

  • 1月22日(金)

 帰りの総武線各駅停車。御茶ノ水駅に着いたところで、警報音が鳴り、足止めを食う。2号車で急病人があり、非常停止ボタンが押されたのだった。隣の中央線快速列車もストップし、御茶ノ水発5分遅れに(19:00→19:05)。ともかくこれで東京に向かい、上野東京ラインで帰ることにした。

 この日は日暮里でちょっとした用があったので、常磐線快速を待っていたのだが...何やら新橋駅でも非常停止が扱われたようで、東京発はまさかの8分遅れ(19:17→19:25)。

 何はともあれ、いずれも発車する前でよかった。(日暮里は19:27発のところ、写真の通り約10分遅れに。発車標の方はなぜか「遅れ5分」)

 その1週間後、1月29日は水道橋で乗車したところで2分停車(19:18→19:20)。先行列車が御茶ノ水で(またしても)非常停止、というのが原因だった。総武線各駅停車は、一度ずれ込むと不規則運転(徐行等)になるため、この後2回見送って、定刻通りの列車に乗り、事なきを得る。

  • 1月27日(水)

 サブウェイの実験店舗と言えそうな「831CAFE(野菜カフェ)」というのが小川町にある。通りがかりに、「1個購入で1個無料」との看板を見つけ浮き足立つも、あくまで「2人で来たら」の話。

 サブイ夜となった。

 

  • 1月7日(木)&29日(金)

 山下達郎デビュー40周年記念ライブ「PERFORMANCE 2015-2016」が開催中。ファンクラブに入っていた頃は希望通りのチケットをとることができたが、一般枠となるとまずとれない。

 中野サンプラザホール(2/26、2/27)、NHKホール(3/23、3/24)とも、「セカンドチャンス」というのがあったので、申し込んではみたものの...

 1月7日、29日にそれぞれの抽選結果が届く。残念ながら、いずれもハズレ。(嗚呼)


 たまにはこういう閑話系もいいかな、と。(お粗末様でした。)

  • こちらもどうぞ...⇒ 

 

第441話 寺社めぐり2015(2016.1.15)

 順番が前後してしまったが、2015年10大ニュースで予告した件、昨年の寺社めぐりのまとめをご紹介する。

 一定時間滞在し、写真を複数枚撮った、という条件で22か所。本来なら、その歴史や縁起・由緒なども記すべきところだが、今回はあくまで「いつ、どこへ」(+概況、雑感)レベル。ひとつご参考まで。

  • 1/1 鶴岡八幡宮

 江ノ電バスに乗り、終点の下馬四ツ角に着いたのが朝の7:15。そこから15分ほど歩いて、撮ったのがこの一枚。すでに明るい時分だったが、東の方角に重そうな雲が出ていて、八幡宮一帯も重々しい印象。厳粛な雰囲気の中での初詣となった。

  • 1/5、1/24 神田明神

 神田明神(神田神社)には、仕事始めの1/5(月)に行くも、この人出につき、お参りは断念。日を改め、1/24(土)に参拝した。

 

  • 2/11 蓮根氷川神社

 板橋区蓮根に出かけた際、その道中で見かけ、お参りした。写真は、拝殿。他に神楽殿があり、境内社として蓮根稲荷神社、御嶽神社がある。風格ある神社だと思う。

  • 3/4 築土神社・世継稲荷神社

 職場からほど近い場所にある築土神社に行き、その境内社の世継稲荷神社で御守を授かりに行く。おめでたを控えた方が職場にいたので、いただいたのはこちらの橙色。お役に立ったようだ。

  • 4/3 靖国神社

 この時は、夜桜見物がメイン。「花金」ということもあり、千鳥ヶ淵の客とあわせ、界隈は賑わっていた。靖国神社の向かいにあるインド大使館でも「さくらフェスティバル」というイベントがあり、やはりなかなかの集客。今年は4/1か4/8か...

  • 4/9 大港神社

 第423話の後段(おまけ)に書いた通り、この日は境港へ。メインストリートの「水木しげるロード」を外れ、境水道の方に向かう途中で寄ったのがこの大港神社。こざっぱりしていて、清々しい神社だった。

  • 4/10 玉作湯神社、熊野大社

 同じく第423話の通り。玉作湯神社は、大社造りの社殿のほか、境内社が複数、さらに願い石、神蹟「湯山」などのスポットもあって、盛り沢山。熊野大社は、出雲大社と並ぶ出雲國一之宮。足を運んだ甲斐があった。

 

  • 4/11 三朝神社

 三朝温泉に投宿し、4/11の朝に温泉街を散策。三朝神社にも立ち寄り、お参りした。ラジウムの効果か、境内の樹木はいずれも「樹勢」がよく、ムクノキ、タブノキをはじめ、ケヤキ、エノキ、イチョウなどが競うように大木となり、「社叢」を成していた。気分は森林浴・・・心洗われる場所である。

  • 6/11 白山神社

 これまでも何度か訪れている白山神社。この日は早く仕事を終えたので、明るいうちに紫陽花を観賞すべく、白山神社に向かった。あじさいまつり期間中なので、当たり前の話ではあるが、見頃だった(と思う)。

  • 6/27 諏訪神社

 この日は、地元の神社で行われる「夏越大祓」へ。飛び入りだったが、ご丁寧にお祓いをしていただいた。ありがたい限りである。

  • 9/5 香取神宮、鹿島神宮

 青春18きっぷを使い、細君と廻った。香取神宮は下総国、鹿島神宮は常陸国の一之宮。天気にも恵まれ、佳いお参りができた。(→参考

 

  • 9/26 薭田神社

 大田区産業プラザPiOで、鉄道古書即売会が開催されるというので、京急に乗って京急蒲田へ。即売会で一定の収穫を得た後は、周辺を散策することにし、柳通り、メガネドラッグ本店前、東邦医大通りなどへ。「アド街ック天国」の「京急蒲田」の回で見たのを憶えていたので、薭田(ひえた)神社(→参考にも足を運んだ。入口の石鳥居は、大田区で最古のものだとか。少々奥まった場所にあるためか、喧騒は感じられず、心静かに参拝できた。

  • 10/24 赤羽八幡神社

 星美学園を経由し、赤羽八幡神社へ。七五三シーズンならではの写真を撮ることができた。凄みのある狛犬と晴れ着の姉妹...偶然撮れた傑作である。

  • 10/31 彌彦神社

 第440話、2015年10大ニュースの8.と1.に記した通り、初めて弥彦を訪ね、越後国一之宮の彌彦神社へ。境内にいる間は雨に降られることもなく、菊まつり向けの菊花の展示をゆったりと観賞できた。「弥彦菊まつり」は、11/1〜24の開催。当日ではなく、その前日に来るのは我ながら名案だと思った。神社では、拝殿のほか、摂社の数々や、「津軽火の玉石」、玉ノ橋などを巡った。滞在時間は45分ほどだった。

  • 11/1 快楽山称名院浄念寺

 新潟の旅、2日目は村上へ。レンタサイクルで移動していたものの、列車の時間の都合もあって、いつもの如く駆け足状態。それもどうかということで、ひと息入れるべく立ち寄った。しばし時を忘れる感覚で、寛ぐことができた。(村上市街には多くの寺社があるが、きちんと拝観したのはこの浄念寺のみ...)

  • 11/29 下谷神社、鷲神社、長国寺、小野照崎神社

 第401話などで紹介した台東区のレンタサイクルを使い、寺社めぐりを敢行。お目当ては「三の酉」で活況を呈する鷲神社…だったが、あまりの行列と人出で、中に入るのは断念。頭を下げつつ、前を通るにとどめ、酉の市の賑わいを楽しむことにした。熊手は大小問わず、見て楽しいものが多いし、大層立派なのを目の当たりにすれば、ただただ圧倒されるばかり。売り買いのやりとりのほか、掛け声、手拍子を聞けば、通りすがりでも気分は上がる。三の酉がある年に限らず、市が立つ折にはとにかく来ればいい、そう思った。

 鷲神社の隣の長国寺は、「浅草酉の市発祥の寺」ということで、やはり大賑わい。こちらは何とか境内に入り、お参りすることができた。

 この日は、下谷神社(→参考に始まり、小野照崎神社にて終了と相成った。東上野、松が谷、入谷、根岸を主に廻った感じだが、その範囲でもまだまだ訪れるべき寺社やスポットは数多くある。機会を作ってじっくり行きたいものだと思う。


下谷神社


鷲神社


長国寺


小野照崎神社

 日々健やかに過ごせているのは、寺社を巡っているおかげだろう。今年もできるだけお参りに参じようと思う。

  • こちらもどうぞ...⇒ 

 

第440話 2015年10大ニュース(2016.1.1)

 2015年は、いろいろなことがありました。先の第439話に記した散文は、ある意味、最も重大な出来事と言っていい訳ですが、ここでは別格とさせていただき、例年と同じような感じで、一年間のふりかえり(10大ニュース)をお届けしようと思います。ひとつご高覧のほどを。(喪中にあたるため、年頭のご挨拶は控えさせていただきます。ご了承ください。)


  • 次.ふるさと納税

 手続きがしやすくなったり、より手軽になったりというので、とりあえず1件、ふるさと納税をすることに。ショッピングサイトでもできるというのも後押しとなり、今回は楽天を使い、和歌山県有田市の「100%柑橘ジュースセット」を注文。予め、和歌山県のアンテナショップ「わかやま紀州館」で同じ商品をチェックし、十分ペイすると考え、申し込んだ。寄付額は10,000円だが、実質2,000円でこのセットを買ったような形になるのがふるさと納税。8,000円は、住民税の減額などで還ってくる。


  • 10.電子マネーいろいろ

 基本的にはSuicaで、楽天Edyを時々というのが筆者の電子マネーライフ。2015年はそれらに加え、前々から所持だけはしていたWAONとnanacoを使う場面が出てきて、4WAYになった。WAONを使って、ミニストップでコーヒーを買うと、4回分で次の1回が無料とか、新しくできたセブン-イレブンで、nanacoで買い物するとポイントが2倍とか、要するに何かしら特典があると、それに釣られて・・・というパターンである。逆に、特典がない時期は使わないことになるので、最近はまたSuicaとEdyの日々。

 コンビニ系レシート(例)。左がWAON、右がnanaco使用時のもの。

 10/17、待ちに待った「東京駅開業100周年記念Suica」が到着。内訳は、実家用、親戚用、自分用。


  • 9.メガネ、デジカメ

 メガネを新調した件は、第427話の通り。新しいメガネは、外出用として定着し、総じて良好。職場用、自宅用とあわせ、計3本のメガネ生活が続いている。

 メガネを買った1週間後、6/13には、デジタルカメラの方も新たに購入。2013年の10大ニュース(第392話)の8.に記した「Nikon COOLPIX L26」は、性能面では支障はなかったものの、単3電池を使う仕様上、電池を入れる箇所のフタに圧がかかり、フタの留め具部分が破損・・・テープ等でフタをしないといけない状態になってしまった。しっかり固定できる訳ではないので、時間が経つと、フタが半開きになり、時刻設定からやり直して撮影することに。さすがに不便なので、修理に出すべく、ニコンプラザ銀座を訪れるも、他の不具合箇所とセットで直すことが条件(万全にして引き渡すのが必須なのだそうな)ということで、購入価格と同じくらいの修理代(見積)の提示を受けるに至る。COOLPIXは、この時点で断念し、その足で有楽町のビックカメラに向かい、「Panasonic LUMIX DMC-TZ55」を購入した。シリーズ新商品が出たことを受け、新モデルに近いものが早々に安くなるという典型で、たまたまその恩恵に与る恰好になった。税込15,984円は、お買い得だったと思う。

 専用のバッテリーを使うため、フタに圧がかかるようなことはないが、バッテリーがなくなってしまうと、予備がない限りは撮影終了になってしまうのが難点。乗り降り旅などで撮影枚数が多い時はとても持たず、通算3,000駅目を達成した8/23の撮影では、ギリギリ持った感じ。以後、枚数が多くなりそうな時は、メインでLUMIX、予備でCOOLPIX(フタは布テープ留め)という態勢で臨むようにしている。

 視る道具と撮る道具を新たに買った2015年だった。


  • 8.日本酒、ビールあれこれ

 ちょっとしたきっかけがあって、それで要領を得ると、何度か続けてという展開になる・・・言うなれば、流れである。2015年は思いがけず、日本酒、ビールについて流れができ、多少なりとも楽しみ方を会得できた年だった。

【日本酒編】

 日本酒は、口コミ・評価・ランキングサイト「日本酒物語」を、ある通な方から教えてもらったのが大きい。旅先で呑むにも買うにも、一定の目安になるし、現地で試飲する機会があれば、絞り込んだ上で試すことも可能。10/31〜11/1に新潟を旅した際には、この情報が大いに役立ち、美味しいお酒をいただくことができた。ランキング上位の銘柄を日頃から頭に入れておけば、酒屋の品揃えの良し悪しもある程度わかるし、品揃えが少ない場合でもあまり悩まずに済む。2016年は、そんな上位の中から、少しずつ試していくというのを楽しみ方の一つとして実践していこうと思っている。

 2015年、日本酒をいただく機会で大きかったものは、以下の3つ。

  • 6/5(金)

 ニッポンの郷土の食と地酒の店「fune」・・・職場から歩いて行ける距離にあって、かつ全面禁煙。コンセプトがしっかりしていて、お酒の揃え方がまた絶妙。この日にいただいた銘酒はどれも酔うという感覚がなく、研ぎ澄まされた良質の水分を補給する感じだった。新感覚・新発見である。

 

  • 10/31(土)

 この日は、新潟県は弥彦へ。「ヤホール」というイベントホールを通りがかった際、たまたま「弥彦博覧会」というのが開かれていて、そこで行われていたのが新潟県内各地の酒蔵による出展と試飲。「日本酒物語」でチェックしていた銘柄の他に、ご当地オススメのお酒も試させてもらい、すっかりイイ気分に。夜は、新潟市内の寿司店で、バウチャー方式のメニュー「極みすし+地酒コース」をいただき、ここでもいいお酒を堪能することができた。いただいたのは、「北雪」と「八海山」である。

  • 11/28(土)

 靖国神社で「黄葉見SAKE2015」(こよみさけ)なる催しが開かれるということで、その参加券とも言える「日本酒飲み比べ前売券」を千代田区観光協会で購入。当日だと5種類で2,000円のところ、前売券だと6種類で1,800円。1銘柄(お猪口1杯)につき300円ということになるも、開催期間途中での補充がないため、期間終盤の最初の土曜日は、正午ですでに売り切れ続出状態。呑むならこれ、と決めていた銘柄は悉く品切れで、肩透かしを喰った(銘柄数は全部で278あったが、6〜7割は出払っていたと思われる。) そんな中で、選んだのは、「ひこ孫」「無冠帝」「幸姫」「龍勢夜の帝王」「若鶴」「松盛」の6つ。どういうのが口に合うかなど、自分なりに傾向をつかむことはできた。

 品数が少ない上に、量もお猪口一杯。弥彦の無料試飲がいかに優れていたかがわかる。

 出品番号最終組の様子。「松盛」がラストの278番。あいにく、それほどのお味ではなかった。

【ビール編】

 巷で流行のクラフトビールだが、それらのお店が優れているのは、そのこだわり故に「全面禁煙」が多いということ。行けそうな店を調べ、リストアップしたところ、それなりの数になった。その中から実際に訪ねたのは、「Campion Ale 浅草醸造所」、「GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU」の2軒。あまりこなせなかった訳だが、クラフトビール系の店の良さはわかった。こちらも今後、少しずつ開拓していこうと思う。

 Campion Ale 浅草醸造所・・・「醸造に支障をきたすため、店内全面禁煙」という店。すばらしい♪

 GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU・・・抹茶ビア!

 地ビールの方もご縁があり、その最たる話題は何と言っても、「大江戸ビール祭り」である。会社帰りにフラリと寄って、全国の地ビールを手軽に楽しめるというのは、またとない機会。しかも、「飲み比べセット」というのがどの店にもあって、それがまたリーズナブル。シーズン1(10/15〜18)、シーズン2(10/31〜11/3)に分かれ、一部の店が入れ替わるというのも、よくできた設定だと思う。初日の10/15にとりあえず下見し、10/17に本番。シーズン1のみ出店の中では、松島ビール、六甲ビール、山口地ビールあたりを候補とし、そのうち六甲ビールの飲み比べセットをいただいた。どれも美味しかった。

 シーズン2は、最終日の11/3に入場。この日は、「サンクトガーレン」の飲み比べセットにした。普段接することのないビールということもあって、新鮮。かつ、美味だった。

六甲ビール

サンクトガーレン

 クラフトビール、地ビールに続いては、工場できたてビール。11/14は、アサヒビールの神奈川工場(南足柄市)に出かけ、工場見学の後、お約束の生ビールの試飲にありつく。20分という制限時間つきゆえ、種類をこなすにはそれなりのペースで臨む必要があるが、自分なりのペースで何とか2種類(スーパードライ、原酒仕立てプレミアム)+「ぶどう香るワイン」を試させてもらった。ビール工場は、やはりいいものだと思う。

 最初の一杯は、スーパードライ。おつまみ「Okogesta」つき。どちらも美味しくいただいた。

 試飲でいただけるビールは、この3種類


 2013年4月発売の著書「駅Q」は、クイズが基本で、雑学要素はその回答の中に盛り込むスタイルだった。鉄道雑学としての駅名のあれこれ、という本ではなかったため、自身で駅名に関する雑学を参照する上では使いにくい面があり、それならば…ということでまとめたのが、このハンドブックである。(経緯等は、第419話にて)

 一般的な鉄道、モノレール、新交通システム、鉄道連絡船を対象に、旅客の乗降を目的とした日本全国の駅(臨時駅を含む)9,571駅が基準。基準日は、2015年2月1日。3月14日のダイヤ改正で、北陸新幹線金沢開業や、それに伴う三セクの駅の増加など、駅の変化が大きいことがわかっていたため、その前に出すことにした(2月20日公開)。駅名の記録を兼ねた雑学本である。

 以下、「本書について」より。

 全国の鉄道駅の駅名に着目した雑学本です。ひととおり読んでいただくと、駅名に関する知識が少なからず増え、「駅名力」と呼ぶべきものが身に付くはず・・・ということで、「『駅名力』ハンドブック」と名付けました。

 駅に関する雑学本は多々ありますが、「駅名」に特化したものはそう多くはありません。さらに、駅名を中心にしたデータベースを設け、機械的に分析したものをまとめた一冊というのも、おそらく類例はありません。

 鉄道ファンや、駅がお好きな方には、ぜひ。雑学を究めたい方にもおすすめです。

 駅名を通じて、駅への関心を高めてもらい、気になる駅を訪ねるきっかけになれば、というのが一つ、実際に足を運ばずとも、駅を旅するような感覚でお楽しみいただければ、というのがもう一つ。いずれにしろ、本書が何かしらのお役に立つのなら、こんなにうれしいことはありません。

 今年は、「全国鉄道駅名一覧」の最新版を4月あたりに出そうと思っている。


  • 6.寺社めぐり

 2015年は、旅をする機会が多かったこともあり、例年以上にお寺や神社とご縁があった一年だった。1/1の鶴岡八幡宮に始まり、旅に出れば「一之宮」をめざし、10/18には明治神宮を25年ぶりに訪れ(第436話)...といった具合。それらを綴ると、一大レポートになることが予想されるため、次回第441話でご紹介しようと思う。


  • 5.飲食店(特にランチ)開拓

 第428話では、「ランチパスポート 神保町・水道橋・御茶ノ水」(Vol.1)の利用状況などについて記した。中間報告レベルだったが、その時点ですでにかなりの店を開拓でき、それからさらに、続編のVol.2(6/30〜9/29)にもお世話になり、パスポート効果を実感した次第。神保町・水道橋・御茶ノ水エリアで、パスポートをきっかけに新たに訪れた店は、合計43軒。Vol.1と2では、掲載店がそれなりに入れ替わったため、Vol.2では、新たにパスポート入りした店に重点をおいて足を運び、数を増やすことにした。そんな43軒の中から、よかった店(パスポートがなくても行きたい店)を10軒挙げると、

Diner 夢幻(Vol.1:p.59)
UCCカフェ コンフォート(Vol.2:p.52)
トラットランテ アマルフィ(Vol.1:p.79、Vol.2:p.32)
Dining Bar Shelter(Vol.1:p.88、Vol.2:p.91)
冨田書店(Vol.1:p.65、Vol.2:p.23)
わらく(Vol.1:p.87)
cafe & dining HORIZON*(Vol.1:p.54、Vol.2:p.46)
げんない*(Vol.1:p.78、Vol.2:p.24)
とんかつ駿河*(Vol.1:p.14、Vol.2:p.42)
華龍飯店(Vol.1:p.19、Vol.2:p.17)

*Vol.1期間は行けなかったが、Vol.2で実現

 といった感じになる。秋から冬にかけてのVol.3は、年末年始にかかる(使える日数が限られる)ことから買わずに済ませた。1月にVol.4が出たらまたチェックして、よさそうならまた買って臨もうと思っている。

「UCC Café Comfort」
(ハヤシライス、サラダ、コーヒー)

「げんない」
(牛焼肉丼セット)

「とんかつ駿河」
(ロースカツ定食)

「cafe & dining HORIZON」
(ハヤシライス、サラダ…ミニデザートも)

 神保町・水道橋・御茶ノ水エリアは、Vol.1・2の2冊をとにかく使い込んだ訳だが、並行して「北区版」のランチパスポートも手に入れて、週末を中心にせっせと通った。有効期間は、6/19〜9/18。訪れた店は20軒で、うち18軒がパスポートがきっかけの初利用店という結果になった。北区にもいい店がいろいろあることがわかり、特に十条エリアはやはり層が厚いことを実感できた。よかった店を挙げるなら、赤羽の「&Jeu」(アンジュー)、「コロンビーノ」、十条の「梅の木」の3つ。

 北区版もVol.2は出たが、ひとまず見送った。Vol.3はまだ出ていない。発売予定リストにも今のところ載っていないので、もう出ない可能性はある。気長に待とうと思う。


  • 4.管理組合理事会

 任期を終えて半年。逆を言えば、半年前まではまだ理事会のお役に就いていた。2015年の半分は関わっていた訳だから、自分としてはやはり大きい。

 今となっては、昔の話に思えてしまうが、5月半ばまでの状況は第425話の通り。その後は、6月いっぱいまで定期総会に関係する作業で押せ押せだった。

 5月下旬は、いよいよ総会の議案書作りが大詰めとなり、打合せを経て、何度か更新。最終版を全戸に配付できたのは、6/16だった。6/7は、理事会の最終回、6/17は、管理組合だより最終号の発行日、そして、次期理事会への引き継ぎ資料の作成などを経て、6/28の定期総会を以って、無事終了。その日のうちに、引き継ぎ会合、打上げもやって、ひと区切りとなった。規則の改定、制定があった関係で、総会中はあれこれと指摘もあり、その直しを反映させる作業が引き続きあったり、総会の議事録をまとめるというのもあったりで、書記担当は早々には御役御免とはならない。実質的に手が離れたのは7/11のことで、改定版のWORDファイルを揃え、任期中に作った各種文書等のバックアップを渡し、それらを具体的に引き継いでようやくと相成った。

 引き継ぎがしっかりできたこともあると思うが、現在の理事会の皆さん、総じてよくやっていただいていると思う。


  • 3.通算3,000駅達成&1社全駅乗降

 当面の目標としていた乗り降り(改札を出た or 入った)駅数、3,000駅を遂に達成。第432話に記した通り、岳南電車の吉原駅がその節目となった。2015年はその後も着々と数を増やし、通算の乗降駅数は3,040まで来た。新たに降り乗りした駅は、1年間で123駅。県別の分布は、下表のようになった。

駅数

駅数

駅数

岩手

10

埼玉

3

岐阜

6

宮城

6

千葉

26

静岡

4

福島

1

神奈川

22

愛知

31

栃木

3

新潟

9

鳥取

2

 乗り降り旅では、1つの鉄道会社の全駅をいかにクリアするかもテーマのうち。2015年は、初乗車にして全駅(4駅)を果たした仙台空港鉄道のほか、つくばエクスプレス、新京成電鉄、横浜市交通局、相鉄、流鉄、山万(ユーカリが丘線)で、未乗降だった駅の降り乗りを敢行。「1社全駅乗降」は、合計で27社になった。

*7社の降り乗りラストは、以下の7駅


仙台空港鉄道 仙台空港駅


つくばエクスプレス 八潮駅


新京成電鉄 高根木戸駅


横浜市交通局(ブルーライン) 踊場駅


相鉄 南万騎が原駅


流鉄 鰭ヶ崎駅


山万ユーカリが丘線 公園駅

 

 逆に、1駅も1区間も全く利用したことがない鉄道会社もまだまだあって、その数実に34。このうち、第三セクターになる前、運営会社が変更になる前など、何かしら利用したことがあるのは8社。その8社について、改めて乗りに行くというのも含め、とにかく未乗の鉄道を開拓するというのをテーマに、今年も駅めぐり(乗降駅数アップ)に励もうと思う。


  • 2.乗り降り旅(単独旅行)

 東京近郊での乗り降り旅は比較的手軽ゆえ、暇さえあれば千葉、神奈川方面へということで、結果として千葉県で26駅、神奈川県で22駅をこなすことができた。神奈川県は数年前までは未乗降駅が結構あったが、残り20駅に(3/26に、南武支線の小田栄駅(→PDF)が開業すると、21駅に)。早々に達成できそうである。(ちなみに東京都内は、あと7駅。千葉県は残り116駅、埼玉県は残り63駅。)

 東京近郊、関東エリア以外で、乗り降り旅に興じるには、それなりの覚悟と労を要する。細君同行という訳に行かないことがあるため、そういう時は一人で「強行日帰り」または「緩め1泊」の旅に出る。2015年は、三大一人旅として、「18きっぷと名鉄三昧の旅」(1/3日帰り→参考、「18きっぷ 東北本線の旅」(1/10日帰り→参考、「山田線・釜石線の旅」(8/29〜30)が挙げられる。1/3は、深夜から夜遅くまでひたすら列車に乗った。1/10の旅では、予期せぬ事態に遭ったが、思いがけない恩恵もあった(→参考。8/29〜30については、第432話後段の通りである。どれも充実した旅で、有意義だった。

 2015年「初駅」は、樽見鉄道の大垣駅

 名鉄三昧の旅で印象的だった駅の一つ、知多新線の内海駅

 強風の影響で、東北本線は大混乱。ラッシュさながらである。(名取から仙台に何とか着いた時に撮った写真)

 山田線の旅で訪れた二つの秘境駅、大志田浅岸は、2016年3月のダイヤ改正に伴い、廃止されることが決まった(3/25が最終日)。行っておいてよかったと思うが、この時の乗降記録、通算3004、3005番目が欠番になってしまうのが悩ましい。3006番以降の駅について、番号を2つ繰り上げておくのがよさそうだが、今後もこうしたケースが出ないとも限らないので、何とも... 駅の廃止はご免である。


  • 1.結婚20周年+春と秋の記念旅行

 10年前の第200話では、「2005年20大ニュース」を綴り、「結婚10周年(錫婚式)」について記した。それから10年が経ったため、2015年は、結婚20年にあたる。磁器婚式ということで、「年代と共に値打ちが増す磁器のような夫婦」の域に達した。言われてみれば、そんなような気もしなくはないが、値打ちというのは妻→夫、夫→妻の双方でしっかり認め合うところが基本で、人様からどうこうというものでもあるまいと思う。お互いに値打ちは十分、いやpricelessという方が合っている。そういう夫婦であり続けたいものである。

 その記念ということもあり、春には山陰旅行(4/8〜11→第423話)、秋には新潟1泊2日の旅(10/31〜11/1)に出た。新潟の旅は、いわゆる「ふるさと割」を使ったもので、「食と花の新潟市ふるさと旅行パック」を申し込んだ。旅行代金のうち、7,000円を新潟市が負担するということで、一人17,600円などとお安くなっているところ、びゅうプラザのクーポンがタイミングよく届き、そこからさらに3,000円引きになって、お一人様14,600円(万代シルバーホテル利用)と破格に。往復の新幹線、宿泊(+朝食バイキング)、5,000円相当の「お楽しみクーポン」(今回は「新潟の『極み』すしと地酒コース」)がセットで、この価格である。実にありがたかった。

 新潟での主な旅行先は、10/31が弥彦、11/1が村上。いずれも初めて訪れる駅、土地で、観光の方もバッチリ。2日間のJRの移動は、「えちごツーデーパス」を使い、十分元を取ることもできた。新潟市内のスポットなどを含め、ダイジェストを画像で紹介する。(お酒の件は、前段の「8.日本酒、ビールあれこれ」に書いた通り。)

 弥彦線、弥彦駅ともに初めて。美しい駅舎だと思う。

 彌彦神社は、御遷座百年。訪れた日は、「弥彦菊まつり」前日。

 弥彦公園に着くと、雨が本降りに。雨の中の紅葉観賞となった。

 弥彦から新潟に帰る途中、新津駅で国鉄急行色(風)のキハに遭遇。これに乗って、新潟へ。

 10/31の夜は、「極み」すし(@寿司清)。絶品だった。

 

 万代シルバーホテル「ダンスィングドール」で朝食バイキング。ここの朝食、評価が高いということだったので、万代シルバーホテルにした次第。確かに上々だった。

 11/1、新潟駅で「SLばんえつ物語」を撮影。圧巻だった。

 えちごツーデーパスと「きらきらうえつ」指定席券

 「きらきらうえつ」で村上へ。新潟から50分で着いた。

 村上と言えば、鮭の塩引き。近くで見ると迫力満点。(@味匠喜っ川)

 風趣ある町並み、黒塀通り

 鮭塩引き街道で見かけた趣深い民家。12月になると、塩引きした鮭が軒下に吊るされるそうだ。

 新潟駅前に入ってきたBRT(連節バス)。利便性はよさそう。


 2016年も引き続き、よろしくお願いします。

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