随筆「東京モノローグ2018」(9−10月期)

 

随筆「東京モノローグ2018」(9−10月期)
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    第505話 時間がかかる話など(2018.9.15)

     

     それほど時間はかからないだろうと思っていたら、意外と時間を要し、「そんなことなら...」となる事態がままある。今回はそんな例をいくつか。

     


    2時間健診

     

     区の特定健康診査の案内が来たので、かかりつけの医療センターで受けることにした。

     健診日は、8月15日で予約。この時期なら手隙だろうと思い、15日にしたのだが、まず受付で待ち、着替えてからもそれなりに待ち、何だかんだでトータルで2時間を超過。受けた順は、胸部レントゲン、心電図、眼底、腹囲、採血、身長+体重、問診といった感じだが、それほど盛り沢山な訳ではないので、フロー的に欠陥があるように思える。

     民間の健保組合の指定機関で指定のドックを受けていた際は、区の健診項目に加え、聴力、胃レントゲン、腹部エコーなどもあったが、1時間かからなかった。そこでは、受診者のカルテ(ボード状)を各検査室の出入口にストック→巡回スタッフがたまっているカルテをチェック→アイドリング状態の検査室があれば、カルテを持って、声かけ&誘導といった流れになっていて、全室挙げて待機中の受診者(または待ち時間のトータル)を減らす工夫がとられていた。今回の医療センターでは、検査の順番のようなものがあって、順々に案内していくパターン。どこかの工程で、時間を要する受診者がいると、それがボトルネックとなり、その間アイドリング状態の検査も生じる…2時間かかる訳である。

     予約日時の都合上、受けたのは午後。早々に軽めの朝食を摂ってから臨む必要があるため、待ち時間が長くなると、空腹感が高まり、具合も悪くなってくる。採血を先にしてもらえればまだ何とかなったと思うが、なぜか後ろの方の工程。ヘロヘロの状態での採血となった。一部項目で数値がよろしくなかったのは、空腹に伴うストレスもあるのではないかと訝ってしまう。

     


    タイムセールのタイムロス

     

     夜分にスーパーに行くと、値引きがかかる時間帯というのがあって、何回となく通っていると、客としても心得のようなものができてくる。で、決まった時間に出かける訳だが、日によって捌き方が異なり、その値引きの処理にえらく時間がかかることがある。特定の品を買いたい場合にその処理が渦中にあったりすると、近寄りがたいものがあり、終わるまで待つケースも。値段が下がるのはいいが、その待ち時間をコスト換算すると果たして...

     解決策としては、(1)値下げ対象品を別のコーナーにまとめてシフト、(2)スタッフを一時的に集中させ、一気にスキャン&シール貼付、(3)貼った分から元の場所に戻す、または、(1)の後は、シール貼り要員と並べ直し要員との分業体制を敷いて作業時間を短縮、といったところか。

     値引きシールの例・・・スーパー周辺で行楽客が大挙する催しがあると、こうした品が多く用意される。が、アテが外れて大量に残ることも。

     


    サンド目の正直ならず

     

     フルーツサンドが名物のパーラー的な店が赤羽某所にある。テレビ番組でも出てくる店なので、名は通っているのだが、昔から入りにくいのが難点。9月1日は、赤羽西口エリアでのイベントついでに、その店に足を延ばすも、お昼時だったこともあり、満席に近かった。何とか席は確保できたので、お目当てのフルーツサンドについて尋ねると、1時間待ちとの答え。フロアに店員さんは二人いるものの、サンドイッチなどの作り手がお一人ということで、順番にこなしているとそうなるんだとか。

     という訳でまたしてもお流れに。入店したのは今回が三度目かそこらだが、過去に一度も飲食したことはない。いつになったら...である。

     作り手を増やす、席数を減らす、予約制を導入。いろいろ考えられそうだが、待ち時間あっての名店という見方もある。時々様子を見に行って、ここぞという時に入ってみようと思う。

     


    確定前の審査期間

     

     遅れ馳せながら、「個人型確定拠出年金」を始めようと思い至り、8月23日にネット上で申し込む。28日に書類一式が届き、30日には提出書類を郵送。その後、Eメールで連絡が来て、商品選択&積立開始と思いきや...
    ===
    確定拠出年金の申込書類を受領いたしました。
    国民年金基金連合会に送付後、加入資格の審査(審査期間:1〜2ヵ月)がおこなわれます。
    ===
     とのこと。このご時世に何と悠長な…と思う。

     

     時間がかかる事例がいろいろある一方、思いがけず短時間、短期間だったという件もある。

     


    (その1)
     第455話に記したノートPCが、何となく重い感じになってきたので、メモリを増設することに。購入後2年も経てば、そんなものかも知れないが、増やして軽くなるならと、9月9日の夜に楽天経由で購入した。

     気長に待つつもりだったが、この手の品は手配が速い。翌10日の午後には届き、大いに驚かされる。(写真は増設時のワンカット)

     これでPCの動きが速くなれば、さらなら驚きとなるところだが、あまりそうなった実感はない。(ブラウザが多少円滑になった程度?) 東京モノローグの入稿速度もアップすればいいのだが...

     


    (その2)
     区の健診には、歯周病に関するものもある。案内が届いたのは8月24日。しばらく検討し、近所の歯科で診てもらうことにした。

     30日に予約を入れに行く。健診の実施期間は、9月1日から来年の1月末までと長めだが、人気の歯科の場合、早々の受診は難しい。初めて訪ねる歯科だったので、どう出るかわからなかったが、何と初日からOKと云う。人気の程は不明だが、このスピード感は絶賛モノだと思う。

     1日、実際に診てもらった時も速かった。本来は、専用の針状の道具で歯と歯茎の間(または溝)を突いてポケットの深さを調べるのが筋(プロービング検査と云う)のところ、それがなかったのだから、速くて当たり前である。いま一つ信用ならなかったので、その先の処置(歯石除去等)の予約はパスした。

     

    ・・・

     使うべき時間は使い、短縮できる時間は短く、というのが本道か。何はともあれ、時間は大事にしたいものである。

     


     

     

     

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    第504話 甲子園、8月20日(2018.9.2)

     

     相変わらず“暑ッキング”な夏が続いているが、何はともあれ平成最後の夏である。この際、夏をしっかり実感できる催しに繰り出すのも悪くないと思い、8月19日(日)、20日(月)、一人旅に出た。目玉は、高校野球である。

     第502話は、5と2で「交通」ということで、交通信号の話題にした。となれば、504は「こうし」と読み替えればいい。少々無理はあるが、今回は「甲子園」ということで、そこでの熱戦の一つについて、振り返ってみようと思う。

     甲子園での夏の大会を観に行ったのは、1980年代半ば(1985年?)に一度だけ。当時高校生だった筆者は、通っていた高校が予選でそれなりに進んだ年があって、俄かに盛り上がった憶えがある。大会予選で5回戦進出が決まれば、応援団に吹奏楽部(当時所属)も加勢!という話が出るも、残念ながら4回戦で敗退となり、お流れに。甲子園で観戦したのは、その前年の夏だったと思われるが、もしかすると、盛り上がった勢い(または穴埋め)で行った可能性もある。(1986年の記録帳には、甲子園の記述は見当たらなかった訳だが...)

     定かならずも、第67回の大会だったとすれば、今回の「第100回全国高校野球選手権記念大会」から見て、3分の2くらいの時に行ったことになる。それから30数年が経ち、記念すべき回が来たという話。平成ラストの夏の大会=100回というのは、節目としてピッタリな気がする。

     そんな記念大会で観戦すべき試合は何か?と自分なりに考えて浮上したのが、準決勝だった。日程を見ると、19日はお休みで、20日がその日。台風が多く発生した割には、順延になることもなかったので、狙い通り。1泊2日のパッケージを申し込んだのは8月5日だった。旅行日までの2週間、番狂わせはなかったことになる。

     19日は試合がないので、こちらはいつもの乗り降り旅(例→三室戸六地蔵・JR藤森)。体力を温存しつつも、精力的にこなした。20日は、甲子園に行くことは行くが、「満員通知」が出れば入れないので、あわよくばといった感じで臨む。メインテーマに据える以上は、早朝でも何でも出向くのが筋だとは思うが、無理はしない。「第100回」なり「記念大会」なりの表示や案内等を目にできれば可といった程度である。故に、外野自由席券を難なく購入できた時は拍子抜けだった。(18日の準々決勝は、4試合ということもあってか、朝の5時40分に満員通知(→記事)が出たのだとか。準決勝も似たようなものと思ったら...)

     その日は、「阪急阪神1dayパス」を使って移動。乗り降りしたことのない駅の探訪など、多分に寄り道しているので、甲子園駅に着いたのは9時半頃だった。第一試合の開始は10時・・・時間はある。もともと出たこと勝負のつもりだったので、ホームで「記念大会」の掲示物を撮ったり、改札前で記念スタンプを押したり、とにかく悠長に過ごし、ダメもとで入場券売場へ。晴れて、記念大会の券を手にすることができた次第。この時点で感無量である。金足農(秋田)×日大三(西東京)の試合だった訳だが、一応東京から来ているので、日大三サイドのレフト側外野席にした。どっちかと言えば...という程度である。

     


     ホーム階段での一幕…「ありがとう 夏100回 これからも」

     阪神電車の記念入場券(→参考は、記念大会ver.のスタンプを押せる仕様。しっかり押してから球場へ。

     甲子園駅構内の試合速報ディスプレイ。開会前だが、自ずと気分は高まる。

     駅前の大型ボードもこの通り。100回というのはやはりインパクト大。

     球場の垂れ幕は、「100回」や「記念大会」の文字がないタイプだった

     入場前の記念に撮影。背景は甲子園名物のツタ(一応)。レフト側の18号から入場した。

     

     通知は出ていなかったが、外野席はほぼ満員の様相。上段に向かい、席を見つけたのは9時55分だった。グランドの整備がちょうど終わった頃合いで、選手が姿を見せたのはその後。上々のタイミングだったと思う。

     


    ほぼ満員の外野席

    10時まであと5分。売り子さんが手にしているのは、名物「かちわり氷」。

     「第100回全国高校野球選手権記念大会」・・・ズームで撮影。これを撮りたいが為に来たというのはある。

     ほぼ10時。両校の選手が並ぶ。(左:金足農、右:日大三)

     第一試合なので、始球式が行われる。この時の投手は、桑田真澄氏。1984年の準決勝の一つ(PL学園×金足農)で、PLは8回に逆転。その立役者が桑田選手だったという。始球式でホームランを打ってリベンジという演出があってもよかった?

     準決勝第一試合、記念すべき第一球(投:日大三、打:金足農)

     1回表、金足農攻撃中。同校の応援は、初回から熱かった。金管楽器などの演奏力も高く、つい聞き入ってしまうという...

     1回裏、吉田投手の第一球(と思われる)。この試合も完投だった。

     外野席センター部分に並ぶ中継カメラ。いずれもゴザ状のものを巻きつけていて、はじめは目を疑う。暑さを示す例ということで。

     

     いろいろな意味でアツイのが甲子園。この時の気温、軽く30℃は越えていただろう。(参考:20日の最高気温…大阪34.5℃、神戸34.1℃) じっとしていてもジリジリする暑さで、日射を受けると余計に厳しい。夏を体感するのに恰好の場であるのは間違いないが、やはり限度はある。看板の影で、日が当たらない一帯があったので、そこに席を移し何とか凌いだ。

     思えば、この日に備えて髪も切ってサッパリしておいたし、双眼鏡の手入れもしておいた。ホテルに荷物を預けるというのをこの時はしなかったので、手元にいろいろあって重宝した。団扇にタオル、クッション代わりのブランケット。飲み物も複数調達したし、使用済みのペットボトルには、飲用に入れておいたが時間が経った水が適量。腕や顔を拭くのに役立った。マスクをすれば、顔の日焼けを多少は防げる。あればよかったと思ったのは、日焼け止めと携帯ラジオといったところ。もっとも、中継を聞かずとも試合の流れはわかったし、球音や応援(演奏)を楽しむ上ではむしろ無用。(スクイズ外し、ワイルドピッチなども含め)見せ場は多々あれど、総じて引き締まった好試合で、感動モノだった。デジカメの撮影時刻(電波時計を見て調整済み)によれば、第一球が投じられたのは10:04。両校の選手が集まって来ての一礼(終了時)は、12:17だった。試合時間、2時間10分余りということになるだろうか。時間的には一定の長さだが、長く感じさせない凝縮した試合だったと思う。

     


     5回まで終わって、金足農が2点リード。牽制捕球ミスなど、エラーが2つあったが無失点。要所は締める、そんな印象を受けた。

     8回裏、日大三が1点を返す(ランナー生還後の様子)。1アウト後に連打→2アウト後にタイムリーという流れ。この回で3安打ということで、日大三の応援、大いに盛況だった。

     9回表までで2−1。9回裏の日大三は、1アウト後に連打(いずれも内野安打…セーフティ気味+ヘッドスライディング)と、8回裏と同じような流れを作り、粘りを見せる。

     1、2塁にランナー。一打出れば同点、長打が出ればサヨナラという場面だったが...

     2−1で、金足農が決勝進出。金足農はヒット10本で2点、日大三は8本で1点…結果的には投手戦だった。(長打は二塁打どまり。ホームランはなかった。)

     金足農の名物、校歌斉唱シーン。これもまたいい記念になった。

     

     レフト側にいれば、日大三を応援する向きが強そうだが、金足農を激しく応援するファンが少なからずいて、驚かされた。「金農旋風」なる一大フィーバーがあったことは試合後に知った。その旋風の只中にいた、そう思えば納得である。筆者としても大いに魅了されるものがあったのは確か。外野席からでもそのチームに接することができたというのは、今にして思えば貴重な体験だ。

     準決勝の第2試合(済美×大阪桐蔭)は、当初12:30〜のところ、12:50〜にシフト。引き続き観戦する手もあったが、1dayパスをより有効に使いたいというのもあったので、第一試合で引き上げた。その後は、グッズショップに寄り、記念大会ならではのグッズを物色。手軽なところでクリアファイル(→参考を購入。歴代優勝校の名前が入った記念の品だが、第100回の優勝校の名前が...ない。(後日、大阪桐蔭と入ったversionが出たかどうかは知らない。)

     


     これもある意味、記念版。売切れ御免の品が多く、これ!というのはなかなか見つからなかった。

    大会記念クッキー「栄冠」は、山積み?だった

     歩いていると、後ろから金足農の生徒さんの一団が... 勝ち進んだことで学校関係者や応援団等の滞在予算が足りなくなり、寄付を募ったところ、それがまた莫大な額になったとか。さすが「金足」(足りない? or 足りている?)だと思った。

     意外と人出が少なかった昼時の甲子園駅前。電車も空いていた。

     

     甲子園駅から再び電車に乗ったのは12:55。阪神、阪急の駅を中心に、よく降り、よく歩き、よく乗った午後だった。2時間半ほど球場で過ごし、暑さへの耐性が高まったか、乗り降り旅で外にいる間、バテる感じはなかった。パワーをもらったことも大きいと思う。

     甲子園では、パワーのほかに、日射も存分に受けた。顔も然りだが、腕の日焼けがより著しい。皮が剥けるには至らなかったが、今もなお黒々していて小気味いいくらい。記念すべき夏の証しである。

     


    おまけ)記念大会の記念画像いろいろ


    阪神梅田駅での横断幕

     同じく梅田駅の記念スタンプコーナー。せっかくなので、3枚分押させてもらう。

     阪神本線などを走る列車の一部(写真右)には、「高校野球」の副標が掲出。ヘッドマークつきの編成もあったようだが、見かけなかった。

     阪神沿線のイベントガイド的な掲示物では、こんな具合。

     


     

     

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