9月15日(木)の夕刻、地球市民村を出て、万博会場を歩く機会を得ました。業務上、特別に南太平洋共同館に伺い、ちょっとした打合せをすることになったのです。
一時的に残暑が去っているだけとは言え、随分と涼しくなったものです。季節の移ろいを感じつつ、グローバルループに抜け、グローバルコモン6に入りました。ここは東アジアのお隣、東南アジアの国々が中心ですが、東南アジアならではの息吹や力強さを感じずにはいられませんでした。どこも賑わっているようです。
目的の南太平洋共同館も同様に、程々の入場者を集めているようです。これなら環境問題に関するメッセージも少なからず伝わっているのでは?と思いましたが、同館の方が案じていられる通り、伝えたいテーマに関するコーナーは些少で、しかもスタンプが近くにあることで、スタンプ収集家が足を止める程度。共同館の大部分は、観光や物産紹介が占めているようなので、環境博としてのメッセージ性が弱いのは確か。お嘆きになる気持ちもわかりました。
写真の通り、概ね、漂着・漂流ゴミに関するものと、温暖化に伴う海面上昇(国の水没の危機)に関するものの2つが文章パネルで紹介されているばかりでした。パネルに挟まれて映像も流れていますが、主音声が現地語で、字幕が英語、という設定で、これだと訴求力が不足しているのは否めません。国際的な取り組みをしている環境団体が何らかの協力なりアドバイスをしていれば、と考えると、惜しい気がします。
会期が残り少ない今となっては、できることは限られますが、9月の地球市民村団体の中で、アジアの連帯でお手伝いできるとなれば、当・東アジア環境情報発伝所の出番、ということだったんでしょう。お声かけいただけて、光栄な限りです。
映像をお借りして、解説を入れてもらうワークショップの開催も可能でしょうし、スタジオプログラムの一つ、「クイズ約100人に聞きました」では、意識調査の結果として、温暖化やゴミ、東南アジアの国々などが出てきますので、その都度、南太平洋共同館での展示について言及するのもいいかな、と取り急ぎ思っています。
南太平洋共同館での本来のテーマ展示、足を運べる方はぜひご覧いただいて、認識を共有できればと思います。(まずは「知る」そして「伝える」ということで。)