小話#1 愛・地球博ボランティアセンター

 北ゲートのスタッフ通用路を通られた方ならご存じでしょう。その名は「愛・地球博ボランティアセンター」(写真:G~I)。もっと開かれた存在でもよかった気がしますが、登録予定人数15,000名を抱えるボランティアスタッフの方々をコーディネートする機能を重視したためか、ひっそりしてましたね。

vc-staff.jpg 何となく垣間見させてもらったところ、カウンター(長机)とパイプイスの列が向かい合うスタイルで、さながら薬局を擁する病院の投薬待ちスペースのような感じ。飲物コーナーなどが脇にあって、要するに詰所(休憩所)だった訳ですね。

 「ボランティアセンターはこういうところ」「ボランティアスタッフの役割」など、ちょっとした情報提供スペースがあれば、市民参加型万博としての意義もより高まったんでしょうけど、裏方に徹することに重きを置いたんでしょう。実際、ボランティアスタッフの方をお見かけすることはあっても、目立った動きはあまり感じませんでした。それがかえって印象に残ります。

 敬意を込めて、写真でふりかえってみましょう。

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  • A~C:ゴミ分別(&アドバイス)はご苦労があったと思います。Aは4月1日の下見の際に撮影したもの。当時はまだ寒かったんですね。
  • D・E:基本的にはこうした黄色の服に帽子とウエストポーチを着用して、随所で案内をされてました。
  • F:北ゲート前にて。時にはこのように談笑されるシーンも。

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 何の係をされているかは、その場にいないとわかりませんが、道案内、車イス等の介助、手話応対、迷子対応、ゴミ分別などが主な役割だったようです。http://www.vol-expo2005.jp/jp/volunteer/ippan.html の通り)

 パビリオンに立ち寄っていただいた方にちょっとだけお話を伺うことができましたが、「今は業務時間中」という言い方をされていたのが印象的でした。皆さんきっちりボランティアスタッフとしての自覚のもと、従事されていたんだなぁ、と今さらながら思いを新たにします。

 非営利な活動という点では同じ。自然災害の救援カンパなど、ボランティアセンターと一緒に取り組めることもいろいろあったのではないかと余念は残りますが、何はともあれ、こうした方々の支えもあって、地球市民村が成り立っていたこと、記憶にとどめたいものだと思います。

*小話シリーズ、この後も何回か綴らせていただきます。
*万博全体のふりかえりについては、
自作拙筆ホームページに掲載させていただきました。