第339話 キーワードは"衝撃"(2011.10.15)
10月14日は鉄道の日。ただし、純粋に鉄道ネタを取り上げるとそればっかりになってしまうので、今回は少々捻って、日常の鉄道シーン+その延長で遭遇した衝撃(?!)の数々をご紹介しようと思う。ここ1週間ほどでのあれやこれや、キーワードは「衝撃」である。
10月8日(土)
川をはさんで隣の市でも、その面積の広さゆえ易々と行けないスポットがあちこちにあるのが川口市。そんなスポットの一つ、SKIPシティは本来なら路線バスでやっとこさのところ、「国際Dシネマ映画祭」(10/8-16)のおかげで川口駅から無料バスが出るというんだから、乗らない手はない。ズバリ"便乗"させてもらった。
映画祭をやるくらいなので、ビジュアル系の施設が充実している訳だが、くらしプラザ(埼玉県生活科学センター)というのもあって、なかなかの出来。「商品ラボ」では食品添加物の実物展示があり、赤色3号や黄色4号を目の当たりにし改めて絶句…色はあっても何せタール(石油系)である。
ともかくこの色とりどりな展示は、正にビジュアル系(映画を観る以上に劇的!)。SKIPシティの中核はビジュアルプラザなのだが、くらしプラザの方も十分ビジュアルではなかろうかと。(^^;
10月9日(日)
十条で朝食をとり、十条銀座を歩いていたら放射性ヨウ素やセシウムの検査結果通知を掲出した契約栽培農家のお米が売られていて「!」 ご時勢と言えばそれまでだが、検査料がいくらだったのかが気になる。価格に転嫁されていないことを示す何かがあればもっとよかった? そう、「検出せず+転嫁せず」である。
午後遅くには、「第18回鉄道フェスティバル」を見物に日比谷公園へ。終了時間前(16時台)に行くといいらしいことを聞いていたので、わざと遅めに行ったら確かにその通りで、値下げ品があったり、残りわずかの品を買うとおまけが付いたりで、それはそれで衝撃。ただ、何より衝撃的だったのは10月1日に全線の運行再開を果たしたばかりの仙台空港鉄道が出店していたこと。その意気に心動かされるとともに、何の気負いもなく飄々とやっている辺りに感銘を受けた。(7/23に仙台から直通で美田園まで再開、その後、10/1に美田園から仙台空港までが復旧し、空港アクセス線として見事復活した、という次第)→詳細(PDF)
10月10日(月・祝)
新宿での打合せを終え、軽く昼食をとるべくカレーショップC&C(新宿本店)へ。お気に入りの「ひよこ豆入り野菜カレー」(メニューではなく、中辛・辛口などソースのタイプ)が終わっていたことが一つショックだったことに加え、感謝フェア品である「チキンステーキカレー」の出来(あまりのチープさ)に衝撃の輪が広がる。ただし、第337話のような見本比較ができる話ではなく、出たこと勝負なのでこれはもう諦めるしかない。脂たっぷりの皮、そのボリュームがやたらあるのが悩ましい。もちろん皮は残させてもらった。
タイトルだけなので、何とも判断つかない訳だが... |
チキンステーキカレー現物、480円也。お値打ちとはあまり言えない。(野菜ソースが選べないため、この時は中辛) |
新宿から上野に出て、上野駅で「東北本線全線開通120周年記念入場券」を買ってからの帰り、東十条駅付近ではいつものように撮り鉄の皆さんが詰めかけていたので何かある?と予感していたところ、15時過ぎの赤羽駅、東北本線(湘南新宿ライン)下りを走り抜けて行ったのがこのE655系電車。お召し列車として知られているが、団体専用列車として走ることもあるようなので、そのレア度は不明なるも、とにかくめったに拝めるものではない。(筆者は今回で二度目) とにかく衝撃的だった。
夕方は王子駅南口へ。10月1日に続き、都電荒川線の花電車(→動画)が走る日だったので、再び撮りに行く。前回は16:30のところ16:44(飛鳥山→王子駅前)だったが、今回は栄町→王子駅前の方向で、17:35に王子を通過するところ、ズバリその時間に現れて「!」状態。1枚目を撮って、次!と思った瞬間にはさっさと踏切を過ぎ、何とか撮れたのがこの1枚。こういう時は連写モードがいい、というのに気付いたのはこの後である。
王子からの帰り、赤羽で待っていたのは、りんかい線の「開業15周年 ラッピング電車」。走り出した初日(8/27)に池袋駅で目撃した時も最後尾で、この時も同じ。10号車、ガチャピン車両である。間近に見たのは今回が初めてだったので、その衝撃は小さくなかった。
10月11日(火)
11.11.11ではなく、11.10.11が合併日。川口市に囲まれ、居心地が悪そうだった鳩ヶ谷市が遂に川口市に取り込まれることに。人口約6万人が新たに川口市に加わり、総人口は約58万人。20位:相模原、21位:岡山、22位:鹿児島、23位:船橋、24位:八王子、25位:川口! 姫路を抜き、上位25に入る大都市になってしまった。これがまず衝撃の一。
ちょっとした記念日につき、夕方、川口駅前に出てみたところ、都合よく大型ビジョンで「川口市・鳩ヶ谷市合併」の市広報映像が流れているのを発見。撮ったタイミングの問題だが、鋳物の燃え上がる画と川口駅周辺の都市の画がオーバーラップし、何かビルが炎上しているような状態になってしまった。これぞ衝撃の映像?! いや、合併で(いい意味で)火が点いた、ということにしておこう。
10月12日(水)
航空公園駅に程近い某団体の事務所におじゃまし、SNSの設定などを伝授させていただく、というのがこの日の主な予定。当初、国分寺で西武線に乗り、直通の新所沢行きに乗る心算でいたところ、中央線・青梅線が「動物と衝撃」という正しく衝撃的な原因で乱れているとのことで、順当に西武新宿線で向かうことにした。14時に航空公園に着くくらいの見込みだったので、13時ちょうど発の快速急行に乗れば楽々、と踏んでいたところ、この快速急行、やたら早くに所沢に着いてしまったものだから、吃驚! 特急並み、所沢まで30分である。こうも速いと次に来る急行(というか各駅停車)は実に10分後。これは想定外だった。(仮に航空公園に快速急行が停まるということだと、14時まで30分近く余裕ができたことになる。おそるべし…)
「原因:動物と衝撃」というのは初めて見た。何の動物かは不明。 |
西武池袋線の快速急行は何度か乗ったが、新宿線のはおそらく初。西武新宿からの停車駅は、高田馬場・田無・東村山・所沢・新所沢から本川越までの各駅。 |
帰りは、せっかく西武新宿線の端の方に来たついでということで、同線の未乗降駅2つ、入曽と南大塚をつなぐ乗り降りを敢行。すでに暗くなってしまったが、記録の方はバッチリ。かつて、新所沢と新狭山に来た時は十分な写真が撮れず、「駅ログ」にも載せられなかったが、今回は準備万端である。南大塚では、川越駅西口、つまり駅前行きのバスの時間にもピッタリだったのがまたよかった。(再度西武に乗り、終点の本川越に行って歩くよりも、川越までダイレクトに運んでもらえるならその方が、という発想。西武線140円に対し、西武バスは170円。バスが意外と安かった、というのはある意味、衝撃ではあった。ちなみに南大塚駅北口から出る「川越シャトル」(市内循環バス)は、川越駅西口まで220円。)
10月13日(木)
前日が西なら、この日は東。京成沿線在住の方との打合せで、船橋競馬場駅近くのファミレスに向かう。日暮里からスカイツリーを眺めながら悠々とやっていたが、京成八幡に着いたところでまず衝撃。駅前の再開発著しく、巨大な建造物が空の面積を狭めていたのである。
時間に余裕があった、というよりは、一年ぶりにIKEAに行ってみようというのがあって、程近い船橋競馬場駅を選ばせてもらった。IKEAに行く時間を予め織り込んで動いているのだから、行かないことはない。ただ、その移動手段として、ららぽーとの無料送迎バスを使う、というのはオプションのようなものだった。
ららぽーとTOKYO-BAYは今年、30周年。10/16までがアニバーサリーフェアの期間中なのだが、フェア中に何と「休館日」が設定されていたことに衝撃! 用があるのはIKEAなので別に構わないのだが、とにかく驚いた。休館日でも、映画館や一部の飲食店はやっているので、送迎バスは普段通り。これはまたこれで驚きであり、驚きついでに乗ることにした。バス車内で聞こえる声は、「バスに乗る人少ないから変だと思ったら」「よりによって休みとは」といった具合。ごもっともである。
バスを降りてからのIKEAまでの距離はそれなり。IKEAから歩いて船橋競馬場駅に戻る距離はそれほど遠く感じない。打合せを終え、再びIKEAというのもなくはなかったが、さっさと南船橋に出て、帰ることにした。こういう時こそ、無料送迎バスである。ららぽーとに出れば、南船橋駅行きの送迎バスもあるからだ。
再び送迎バスに乗せてもらい、再び暗い感じのららぽーとへ。ここで待っていれば、せいぜい10分も待てば南船橋行きが...ところが、これが来ない。(京成八幡の変貌、ららぽーと休館に次ぐ第三の衝撃!)
どうやらこの乗り継ぎ、当たり外れがあるようで、この時は結局20分待った。(その間、船橋競馬場駅からの送迎バスが1回、南船橋行きの普通のバス(有料)が1回来た。有料と無料が同じところに来るというのがまた悩ましい。)
IKEAと南船橋は至近。船橋競馬場からIKEAが歩ける以上、南船橋も歩けない距離ではないのである。最初から歩いて南船橋まで行っていれば、おそらく1つ前の府中本町行きに余裕で乗れただろう。バスを待っていた時間=武蔵野線の運転間隔、だったからまだ良かったものの、これでバスが南船橋に着く直前に武蔵野線が出てしまっていたらと思うと…。送迎バス乗り継ぎというのはさすがに安直だった、と認めざるを得なかったりする。
そして、10月14日、鉄道の日当日を迎えた訳だが、このイベント情報カレンダーにもあるように、当日というのは意外と目玉になるような催しがないもので、こちとら本稿を書くのに時間を使っている始末。8〜13日の6日間に比べ、これといった動きがなかった、というのはある意味、衝撃的?
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