第104話 2001年10大ニュース(2002.1.1)
新年あけまして、おめでとうございます! 本年もよろしくお願いします。
さて、21世紀最初の年、2001年も振り返ってみるといろいろありました。書き初めとなる2002年第1話は恒例、筆者の2001年10大ニュースでスタートです。毎々手前の話で恐縮ですが、どうぞひとつご参考まで。まずは、第10位から。
10.環境ボランティア応援キャンペーン
ふだん何かとお世話になっている地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)&環境パートナーシップオフィス(EPO)さん。12月からの「環境ボランティア応援キャンペーン」のお手伝いをさせていただきました。(「仕事とボランティア」というタイトルで、僭越ながら筆者の活動を紹介してもらっています。GEICの館内展示をご覧いただければ幸甚です。(1月11日まで))
9.グルメな一年
欧州旅行(後述)でもグルメを堪能できましたが、2001年は珍しく近郊や地元でもグルメな一年となりました。
昨年行った中でランク付けするなら、以下のような感じです。(コメントは省略)
8.しし座流星雨
第30話でもふれましたが、3年ぶりのしし座流星雨は本当に見ものでした。11月18日は早寝して流星雨ピーク時間に備えます。さすがの深夜の寒さに眠気も吹っ飛び、夫婦そろって出現数を数えました。東から南の空を広く見渡す範囲、星座で言うと「しし」「おおいぬ」「オリオン」の間一帯に視線を走らせます。11月19日の2:30から4:00までで何と320個! 明るい東京の空でこれだけの数が見られるとは驚きでした。1秒間に数個同時、というのもあれば、いわゆる火の玉状のものが長く尾を引くパターンも見られました。偶然ですが、概ね100個目・200個目・275個目・310個目が明るく激しい流星だったので、天体のリズムのようなものも感じることができました。
7.ビーチクリーンアップ
第99話の通りです。肝心の荒川クリーンエイドの方は昨年も参加できませんでした。(北区主催の日はなぜか雨天になってしまうので...)
6.消費生活アドバイザー資格更新
97年に取得したこの資格。2000年から資格の更新方法が変わり、任意の講座を選んで受講するのみ、という簡素なものになってしまいました。(かつては論文+面接だったとか...) 講座の模様は第93話に掲載した通りです。
5.初の人間ドック
心身の不調ついでと言ってはバチが当たりそうですが、2001年という年でもあるので、きちんと検診してもらおうと思い、自発的に、生まれて初めて人間ドックにかかりました。場所は、西洋と東洋のいいところを融合した医療をめざす久野マインズタワークリニック。院長おすすめの精進料理(前述の9位「活水料理やまと」)が組まれていた上、マッサージもしてもらい、いい骨休めになりました。検診結果は概ね予想通りでした。(危険信号はありませんでした。念のため。)
4.イースクエア「エコマースシナリオプロジェクト」
GPN在職中、いい意味で何かとお騒がせだった株式会社イースクエアさん。NEC復帰後にこれほどお世話になるとは予想外でした。マインドの高い方々の起業家集団、という印象です。単なる環境ビジネスではなく、懐が深いというか、とにかく感心しきり。(ビジネス志向の環境NPOにとっては強力なライバル出現かも?!) 「エコマースシナリオプロジェクト」は、2010年の世界の環境がどうなっているかを各社の参加者が共同で話し合い、いくつかのシナリオをまとめ、企業としての戦略立案に役立てる、という同社主催の意欲的な取り組み。7月から11月までの5カ月間で、研究会(計5回)、合宿ワークショップ、まとめ集中セミナーという編成で、充実したプログラムでした(正直、ついていくのが大変でしたが...)。楽天的な筆者は(悪いことは考えないという)人々の想い次第で最悪のシナリオは回避できる、などと安穏と構えてましたが、客観的事実はしっかり押さえて、然るべき事態に備えることの重要さを学んだのでした。
3.「東京モノローグ」100話!
おかげ様を持ちまして、足かけ4年で遂に100話までこぎつけました。読者の皆様には改めて御礼申し上げます。
画像は何度か手直しして、今はある程度閲覧に堪える仕上げにしてあります。第100話掲載直後にご覧になった方、もう一度リロードして見ていただければ幸いです。
2.北イタリア、東スイス、パリ
2年半の出向期間をはさんでいたとは言え、おかげ様で入社してまる10年経ちました。勤続10年でありがたいことに「リフレッシュ休暇」なるものを5日間いただけます。NECに戻ってからではこの休暇はとりにくいだろうと察し、GPN在職時にとらせてもらいました。(今にして思えば正解でした。特に9月・10月だったらまずムリだったでしょう。)
長期の休みをとるからには海外へ。しかし夏休みに行くのはご免なので、思いきって5月25日から6月4日までの10日間で行ってきた次第です。(このため、90話・91話の掲載日がズレた訳です。あしからず。) 妻のご両親をヨーロッパへ、というのも今回の大きなテーマでした。4人での旅行なので、いろいろハプニングもありましたが、思い返せば実にイイ旅でした。ありがたい限り。以下概況です。
【イタリア】
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とにかく暑かったです。フィレンツェ、ベネチア、ミラノ、いずれも30℃を超す猛暑でした。思いがけず日焼けしてしまいました。
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まずはフィレンツェ空港からのスタートでしたが、市の中心部への移動手段がよくわからず、いきなり肝を冷やしました。(国際空港扱いじゃないせいでしょうけど、イタリアは全体的に案内が不足している感じを受けました。)
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英語が通じないケースが結構あり、これまでの欧州旅行ではあまり感じなかった不便さを感じました。(ベネチアの水上バス切符売場では、「ここはイタリアだ」的な反感を買ってしまいました。)
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フィレンツェ中央駅は何となく不気味でした。対して、ミラノ中央駅は立派でした。(ミラノはイタリアの中では格上な印象を受けました。)
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ベネチアも自動車がない風景が当たり前なので、昔の風景画をそのまま見るような感じでどこも印象的でした。
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【スイス】
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イタリアで四苦八苦した分、スイスに入ってからの安堵感(正確、快適etc...)は格別でした。両国の違いがよくわかりました。
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旅行中盤のミラノ〜ルガノ〜チューリヒが過ごしやすさという点ではベストでした。
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氷河特急に乗るのが一つのヤマだったので、旅行前からインターネットで綿密に時間を調べて臨みました。イタリアではチケットがとれなかったので、ルガノに着いてすぐにチケットを手配。人気列車なので半ばあきらめていただけに、予約が通った時は本当に感激でした。
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【パリ】
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チューリヒで緊張が緩んだ分、パリに入ってからは試練でした。エールフランス機から降りる時、フランス人エリアがえらく散らかっているのでビックリしましたが、その散らかり具合をそのまま持ち込んだような雑然さと物騒さを感じました。
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国際都市パリのホテル(三つ星)への期待は大きかったのですが、見事に裏切られました。異臭はするし、水道設備は壊れてるしで... いろいろ交渉して部屋を替えてもらったり、修理してもらったり、とにかく大変でした。
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メトロ(地下鉄)は常に守りを固めてしないと何をされるかわからない怖さを覚えました。実際、スリに遭いかけたり、逃走現場を目撃したりしたもので...
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ユーロのトラベラーズチェックを現地通貨に換えてもらいにトマスクックへ行ったら、手数料を間違えて取られるは、サンジェルマン地区の裏道の定食屋ではぼったくり(不正請求)されそうになるは、パリ(フランス)はいい加減というか悪徳というか、これまた衝撃でした。
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市内見物は、予定していた名所は無難にこなせて満足でした。(世界的に有名な国際特急を直接見に行けなかったのが唯一心残りです。)
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1.GPN→NEC(職場異動)
第92話でご挨拶した通り、2001年前半はグリーン購入ネットワーク(GPN)勤務、後半は出向が明けてNECに復帰勤務と、NPOと企業で半々を過ごしました。
2001年、GPN在職中は「グリーン購入法」の施行と同法に対応した製品情報の提供業務に加え、「グリーン購入情報プラザ」の立ち上げ、と本業で押せ押せ状態が続き、特に5月下旬はその押せ押せの合間に2つの講演、そして欧州への旅行と立て続けだったので、6月は少々耗弱モードでした。業務引継には時間を割いたつもりでしたが、エネルギー不足で行き届かず、7月の復帰後も何度かGPNに足を運ぶことになりました。
しかし、GPN→NECのギャップはあまりに激しく、
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GPNのような非営利団体での仕事や雰囲気に慣れてしまったこと
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逆に「環境」に関する仕事を企業で実践することに慣れていなかったこと(実は環境推進部は初めて)
*広く括れば同じ「環境の仕事」でも、非営利団体での場合と、一企業での場合とではあまりにギャップが大きく、企業内ではどうしても会社の利益追求上の制約を受けざるを得ない(つまり公共性を最優先できない)面があるため、何とも窮屈に感じます。
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そしてGPNに出向していた数年の間に「環境」がすっかりビジネス化され、企業が競争原理の中で環境活動に取り組まざるを得なくなっていることに驚き、その業務スピードの速さや業務量の多さに圧倒されてしまったこと
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などにより、7月・8月は心身ともに調子を崩してしまい、未だ本調子とは言えない状況です。職場が変わったことも一大ニュースですが、何よりこの不調はインパクトがありました。いろいろ内省するいい機会だと思っています。(手前ミソながら、「環境」に関する仕事への思いが強かった分、どうやらそのギャップも大きかったようです。求められていることと自分ができることの差もありますが、どこまで現実に妥協できるか、という点も苦悩の原因と言えそうです。) |