随筆「東京モノローグ2018」(3−4月期)

 

随筆「東京モノローグ2018」(3−4月期)
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 第495話 ありがたい話

 第494話 プリフィックスな2泊3日

 第493話 西武40000系で玉川上水へ

 第492話 金銭収受に関する装置、直近五選

 

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    第495話 ありがたい話(2018.4.15)

     

     というのは、日々暮らしていれば多かれ少なかれあるもの。掘り起こせばキリがないので、今年2月以降で特筆すべき?分(身内関係を除く)をピックアップしてご紹介することにした。

     いつもの小ネタ集ということで、お気楽に一つ。^^

     


    青春18きっぷ、買い取りシステム

     

     先の第494話に記した三江線の一人旅(3/22)は、18きっぷが使える期間だったからこそ実現できた話。タイミング的にも上々で、残った分を比較的高く買い取ってもらえる間に行けたのが大きい。最近贔屓にしているチケットショップでは、残り回数と期間ごとの買い取り額が一覧表になっていて、これを撮影して参照することが可能。しかも、その系列店で買った18きっぷであれば、レシート提示で100円アップという。至れり尽くせりである。

     広島2泊3日(3/21〜23)を終えた後は、土日まるまる使えたので、3/25の日曜に東京近郊の旅に出た。これで残りは3回分。3/26までに持って行けば、6,800円(+100円)で、6,900円が返って来る。筆者はその日をリミットと考え、朝に買い取ってもらった。ありがたいシステムだと思う。

     


    祝・京急120周年

     

     18きっぷは、言うなればフリー切符。乗り降り自由という点が魅力な訳だが、その会社線の全区間を対象にどこまで行ってもOKという切符もまた魅力的だと思う。株主向けの優待乗車証がその好例だが、それと同等の乗車証が無料で手に入るとしたら、これほどありがたい話はないだろう。

     京浜急行電鉄の会社創立120周年にあたる記念日(2/25)に、それは挙行された。電車全線、片道1回の優待乗車証の2枚セットが“120年のご愛顧に感謝をこめて”配られたのである。泉岳寺〜三崎口は、IC運賃でも片道926円。往復で使えば結構な額になる訳だが、これが無料である。大盤振る舞いとはこういうことを指すのだと思う。

     


    → リリース


     有効期間は2/25〜9/24と長め。乗車証を入れる小袋も秀逸。大正時代の片道切符のデザインになっている。「税共金壱拾参銭」というのがまた興味深い。


     東急池上線の終日無料(→第483話も快挙だったが、この無料乗車証もインパクトは絶大。どこでどう使うかは思案中である。

     


    白玉=図書カード

     

     京急ほどではないかも知れないが、大盤振る舞いイベントというのは時々あるもので、神保町古書店街を中心に毎年開かれる「神保町さくらみちフェスティバル」で、今年はちょっとした目玉があった。「神保町グルメかるた」(→参考なる一品が完成したのを記念して、そのPRチラシ(正確には、その隅に付いている三角形の券)を持って行くと、福引き会に参加できるというもので、とにかくハズレがないとの話。3/31、この日はとにかく神保町に行くことにしていて、そのチラシはたまたま神保町交差点で手にした。13時半スタートというので、それに合わせて会場に向かい、並ぶこと20分。ガラガラやるタイプではなく、箱の中から小玉をつかむというスタイルで、とにかく参加させてもらった。出たのは白玉。「なーんだ」と云ってはいけない。500円分の「図書カードNEXT」との引き換えだった。(同行の細君も同じく白玉。)

     さすがは本の街である。

     


    自分用としては初めての「図書カードNEXT」

     


    茶玉=薬膳玉子

     

     神保町の数あるラーメン店の中で、いわゆる「無化調」を看板に掲げている一つが「麺ダイニング ととこ」。久々にランチパスポートに帰って来たので、2/7の昼に訪ねた。しょう油ラーメンが780円のところ540円というのもありがたいのだが、以前もらった薬膳玉子(白玉ではなく、茶玉といった趣)の無料券も使えるというので、ありがたみアップ。ラーメンの満足度はもちろん高い。これに滋味があって美味な玉子が加われば、言うことなしである。「ラーメン大好き小泉さん」で取り上げられるのもごもっともだと思う。

     薬膳玉子の券は、会計後に再び手渡してくれる。実質、定期券のようなサービスというのがまた素晴らしい。

     


    しょう油ラーメンと薬膳玉子(今年二度目、3/27に撮影)

     


    受動喫煙から守る条例

     

     無化調をはじめ、食材にあらゆるこだわりを持つ店だけに、ととこは無論、全面禁煙(あいにく夜は分煙)。少なくとも昼は全面禁煙といった店が増えることを常々期していた訳だが、その追い風となるであろう条例、「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」がいよいよ4月に施行された。

     地元イトーヨーカドーにあるレストラン「ファミール」では、この条例にあわせた対応として、全席禁煙宣言が掲示された。もともと土日祝日は全席禁煙だったので、これを平日にも拡張するという話。他のファミレスなども是非追随してほしいと思う。

     

     受動喫煙から守ってほしいのは子どもに限った話ではないのだが...何はともあれありがたい

     


    空気清浄機導入

     

     自室の窓を開けておくと、隣室の換気口から流れて来るタバコの煙が少なからず入って来る。条例が歯止めになってくれればいいのだが、改善されることはおそらくないだろう。冬場は常時閉め切っているのでいいのだが、これからが問題。タバコ用の機能はないものの、空気清浄機を試してみようとは思っている。

     その空気清浄機、少なくとも、花粉には一定の効き目があったようで、閉め切った室内においてこれを稼働させている間は、くしゃみ、鼻水、目の痒み等は緩和された。センサーが反応し、強力に吸引しているのを見ていると安心感が得られる。乾燥していた時期には加湿モードにして、また違う安らぎを得た。買ってよかったというのが正直な感想である。

     買ったのは2月上旬。かれこれ2か月になる。展示替えを控え、アウトレットのような扱いになっていたところ、その場でさらに下げてもらえて、大変ありがたかった。スギ花粉が本格化する前での購入。買い時だったということだろう。

     


    自転車走行レーン

     

     花粉がどんなに舞っていようと、通勤時のメイン手段は自転車。花粉症の人物が自転車で移動する際、負担が少しでも減ることが重要で、走りやすい道が整備されているというのはポイントとして大きい。

     かねてから工事が続いていた白山通り(京華女子中高〜千石駅前)の自転車走行レーンも3月半ばには完成。他でも着々とレーンが整いつつある。ありがたいことだと思う。(工事の概要は、第480話の4.の通り)

     

     


     今回はこの辺で。ご一読いただき、毎度ありがとうございます。

     


     

     

     

     

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    第494話 プリフィックスな2泊3日(2018.4.3)

     

     ここ数年、鉄道路線の廃止が続いている。(例→木古内〜江差、留萌〜増毛

     2018年3月31日は、広島県の内陸部から中国山地に入り、島根県の日本海側に抜けるローカル線、三江線(約108km)が廃止に。廃止前に一部区間でも乗っておこうと、今年1月上旬にプランを考えたのだが、大雪の影響で、1/14に石見川本〜三次(75.5km)が運転見合せとなってしまい、あえなく白紙となる。3月になればさすがに再開する?と見越して、びゅうトラベルサービスの旅行商品「みどころいっぱい広島2連泊 安芸の宮島へGO!」というのをネットで申し込んだ。1/18のことだった。

     2017年度中の設定なので、一応JR発足30周年にちなんだ企画ということで、価格はキャンペーン価格(とのふれこみ)。往復の新幹線(東京〜広島)、ホテル(朝食バイキングつき)をベースに、広島電鉄の「電車一日乗車券」、お好み村の食事券(1,080円分)、JR西日本宮島フェリーの往復乗船券などがついて、一人39,800円(二人一室の場合)だった。価格重視というのはあるが、広島を拠点にできる行程が組めればとにかく良かったので、即決。3/21〜23の2泊3日で、無事行って帰って来た。

     泊まりがけの旅は、往復と宿だけ何とかすればいいので、普段はごく基本的なプランを申し込むか、手前でひととおり手配するかのいずれか。今回は、いろいろと付帯するプランだったため、1日目にはこれ、3日目にはこれといった形でモデルがあり、いつもとは違っていた。言うなれば“プリフィックス”旅。自由度が削がれるという見方はあるが、決まっている要素がある分、かえって負担が少なく、あれもこれもとやってしまう“めいっぱい”旅よりは楽、だったと思う。

     


    謝恩企画ということで、39,000円(サンキュー)〜


    モデルプランはこの通り

     

     祝日に出て、金曜に帰って来るというのもよかった。週末はゆったり過ごしつつ、旅の振り返りもできた。過去にないパターンだったことは確かだ。

     広電、お好み焼き、宮島は、筆者としてはおまけのようなもの。おまけが充実しているとなれば、あぁだこうだと云う必要もない。今回のメインテーマが三江線だったことが何より大きい。逆に、広電を使った周遊や、春の宮島をテーマとしていたら、どうだったか...少なからず意見、要望が出てきそうな観はある。

     そんな訳で、プリフィックスな旅行商品について思うところを綴ることにした。何らかの参考にしていただければ幸甚である。

     


    1.キャンペーンゆえの難点?…催行するかしないかはのちほど

     

     申し込んだのは早かったが、それはあくまで予約レベル。予約=成立ではないところが、要注意だった。*ホームページにもその点は明記。

     予約受付時に届いたメールでは、「催行が3月7日(水)23:59までに確定しない場合、この旅行は催行中止となり、お申込みは取り消されます。」とある。つまり、確定しない限りは、そのほかの段取りや手配(例:終日フリーの日に現地で誰かと会う約束をする、現地発着の臨時列車の指定席をとる)ができないということになる。ヤキモキするプランだと思った。

     催行決定の連絡がメールで届いたのは、2/24(土)。奇しくも、三江線の不通区間で最後に残っていた浜原〜口羽(29.6km)が復旧し、全区間が再び動き出した日だった。ともかくこれで目処は立った。

     ← JR西日本、2/23付リリース(抜粋)

     


    2.催行は決まったが…行きと帰りの新幹線の時間はまだわからず

     

     次のネックは、3/21の東京発・広島着、3/23の広島発・東京着の具体的な列車や時間が、チケットが届くまでわからないということ。(東京8:00〜9:00発、東京19:00〜20:40着という目安のみ)

     JRのダイヤ改正が3/17に控えていたことを考えても、2/24の催行決定の時点で、3/21、23の列車は手配できていていい筈で、それらが届くのにさほど時間は要しないと思うのが利用客の視点。

     付帯用のバウチャー券(広電、お好み村、宮島フェリー)があったので、易々と行かないのはわかったが、一式が到着したのは実に3/11(土)のことだった。出発日の10日前である。広島着は正午過ぎ、広島発は16時台早々というのがこれでようやくわかる。(自分で手配するなら、11時台前半着、18時台発とかにしただろう。)

     


     ホテルとフェリーのバウチャー券。フェリーは、3/21から有効という扱い。


     バウチャー券は、引き換えが必要なもの(広電)と、そのままOKのもの(お好み村)といろいろ

    ← 復路の乗車券ならぬ「乗車票」。有効区間は、宮島口→東京(都区内)。広島駅で下車できることになっている。発券日は3/5。

     往路の乗車票は、東京(都区内)→広島(市内)で、発券日は2/21だった。

     


    3.3/21、3/23の動き方を限られた日数で考える

     

     新幹線のチケットが届き、晴れて自分なりの行程を組み立てることが可能に。モデルプランに従えば、3/21は広電とお好み村、3/23が宮島ということになるが、バウチャー券の方はいずれも日程の制約はなく、3日間のうちお好みでどうぞ(旅行期間中有効)という設定だった。自由度が増したかに思えたが、帰りの乗車券[宮島口→東京(都区内)]が3/23から有効となっているため、宮島はやはり3日目ということに。思案の末、大まかな動き方はモデルプランに合わせることにした。

     ポイントは、3/21午後にどれだけ広電で周遊できるか、3/23は何時まで宮島にいられるか。いろいろと逆算して検討し、時間が決して十分でないことを知る。

     


    4.モデルプラン通りには行かない…モデルはモデル(リアルではない)

     

    【1日目】

     

     広島駅に着いても、早々にホテルに行ける訳ではない。折りよく、山陰本線の観光列車「○○のはなし」の車両展示(→参考が広島駅(8番線)であるというので、それを見に行ったり、駅で情報収集したり。広電の「電車一日乗車券」を案内所で引き換えたりとやっているとすぐに時間が経つ。

     


     冗談のような名前だが、車両名称は「○○のはなし」


     駅前大橋を渡るとすぐ…「ホテルセンチュリー21広島」

     

     ホテルは、ありがたいことに13時チェックイン。荷物を預けるというよりは、まずは部屋に入ってしっかり支度をしての方がいい訳で、そういう流れになっているとすればよくできた設定だと思う。ホテルに着いたのは13時を少し回ったところ。バウチャー券を渡し、すんなりチェックインと思いきや、部屋の確認とかで時間がかかる。この待ち時間が惜しかった。

     部屋を出て、さぁ昼食となった時、そのロスの分が多少なりとも響いてくる。仮に、一日乗車券で移動して、お好み村でバウチャー券を使ってお昼だなんてやっていたら、市内観光スタート、何時になるやら...である。幸い、ホテルにビュッフェ付きの日替わりランチがあったので、時間は押していたがそれで済ませることにした。2日目、3日目の朝食と同じレストランだが、この際時間優先。ランチは‘当たり’だったと思う。

     モデルプランには特に記載はなかったが、初日の昼というのは案外重要。チェックイン後のランチという流れを見越して、駅周辺の飲食店で使える割引券などがセットになっていてもいいと思った。

     ホテルでランチということにしたので、初日の周遊に向けた支度は、ランチの後にした。ゆったり支度はできたものの、その分出発時間は遅め。一日乗車券を使って最初に乗った電車は15:15頃だった(→駅ログ

     モデルプランではどれほどの時間を見積もっているのかわからないが、実際にはそれほど多くの観光は臨めないように思う。一日乗車券は、市内線(180円均一区間)に限れば4回乗れば元は取れるが、ホテル(稲荷町、的場町)〜お好み村(八丁堀)〜平和記念公園(原爆ドーム前、本通など)を行ったり来たり程度だと、トントンだろう。結構な雨が降るコンディションとなれば、尚のこと足は鈍る。観光というよりも、一日乗車券を小刻みに使って、あちこち行ってみるのを勧めるプランもアリだと思った。(筆者の使い方の例→広島港広電本社前広電廿日市

     


     路面電車の営業距離では日本最長を誇る・・・充実の広島電鉄


     広島港から似島を望む

     

     お好み村の利用は夜に回した。暗くなっていれば観光も何もないので、ゆっくりできる。ホテルに戻ったのは22時頃だった。

     

    【ホテルの朝食】

     

     朝食付きプランの場合、ありがたい場合とそうでない場合が出てくる。ありがたいのは、その日一日をゆっくり過ごせるパターンにおいては、朝もゆったりできること。バイキング形式であれば、終了時間ギリギリまで居たっていい。旅先だからこそできる過ごし方の好例だと思う。

     ありがたくないのは、目的地が決まっていて、そこに行くための列車も限られている場合。今回の三江線の乗り納めにあたっては、広島を7:53に出る芸備線の列車にまず乗る必要があり、これで2時間後に三次に着けば、ごく限られた三江線の列車の一つ(10:02発)に間に合うというものだった。朝食の時間は7時スタート。30分ちょいで何とか切り上げ、小走りで駅へ。広島駅近在のホテルだったが、地下歩道を通る必要があったりで、少々時間がかかる。芸備線のホームに着いたのは発車5分前だった。

     朝食がセットの場合、たっぷり食べておけば昼食は軽めで済むし、場合によってはティータイムに軽食という感じでもよくなる。旅先で、お昼にはこの御膳とか、名物の某を堪能とか言われても、気が向かないのが正直なところ。朝食でご当地名物が出てくることもある。昼食のあり方、とり方は、旅に出る度に考えさせられることの一つだ。

     

    【3日目】

     

     宮島に行くことは決まっていたが、何時に出るというのはあまり考えていなかった。戻って来る時間は逆算で、宮島桟橋を遅くとも14:40に出れば、広島16:03発「のぞみ136号」に間に合うと見込む。宮島での滞在時間は自ずと限られてくる。

     前日の朝食はあわただしかったので、この日はゆっくりめにいただく。結果、宮島口には広島9:15発の岩国行きで。往路のフェリー(バウチャー券利用)は9:55発だった。

     モデルプランには、嚴島神社で過ごす程度しか書かれていない。どこかでお昼をとって、お土産を買ってなどしていたら、確かに観光できるのは嚴島神社どまりだろう。こちとらそれでは当然済まないので、まずは弥山の麓にある大聖院に向かい、次が嚴島神社という順。朝食で満腹になっているので、お昼は要らないくらい。実際、もみじ饅頭で間に合ってしまった。時間があれば宮島ロープウェイで弥山の頂へといったことも考えていたが、到底ムリというもの。宮島を満喫するなら、まる一日過ごせる日(2日目)を充てるべきだろう。

     


     広島エリアの新型車両227系で宮島口へ


     大聖院は高台にある。境内からは嚴島神社の大鳥居も望める。


     嚴島神社の大鳥居と火焼前(左)。火焼前は「ひたさき」と読む。日中時間の満潮は13:10。その何分か前に撮った。


     復路のフェリー@宮島口桟橋。弥山には行けなかったが、みせん丸には乗った。

     

     早め早めに動き、復路のフェリーは一つ前の14:25にした。それでもホテルで荷物を引き取って、遅い昼食用の弁当を買ってなどで、結構押せ押せ。14:40発だったらほぼ余裕はなかったと思われる。モデルプランでは、宮島を何時に出る可しというのは示されていない。自己責任型プリフィックスなのである。

     

     という訳で、今回のプリフィックスをうまくこなすためのシミュレーションモデルを考えてみた。これなら、難点をクリアできると思うのだが、どうだろう。

     

    【1日目】
     ・13時チェックイン
     ・駅前などでゆったりランチ
     ・レンタサイクル(ホテルで借りられればベター)で市内観光
     ・お好み村で夕食(飲酒しない場合)

    【2日目】
     ・遅い昼食に備え、朝食はしっかりたっぷり
     ・広島駅で一日乗車券を引き換え、広電で宮島口へ直行
     ・バウチャー券で宮島フェリー
     ・宮島ロープウェイで弥山へ(当日有効の広電一日乗車券提示で、大幅割引→参考
     ・下山後、カフェ(宮島名物?)などでランチ
     ・嚴島神社、大聖院などでゆったり
     ・宮島フェリーからの広電
     ・一日乗車券で気ままに乗り降り(この日の夜にお好み村もアリ)

    【3日前】
     ・ゆったり朝食
     ・ホテルで荷物を預け、宮島以西へ(岩国など)
     ・新幹線に間に合うように戻る(宮島口からは乗車券あり)

     

    ・・・思うところは多々あれど、充実した3日間だった。同じような旅行商品でいいのがあったら、今後も利用しようと思う。

     


    (おまけ)三江線ダイジェスト


     三江線初乗車にして乗り納め。さすがに全区間乗るのはやめ、往路は三次〜石見川本にした。写真は石見川本停車中の江津行き(13:45発)。


     石見川本は12:18着、三次に戻る列車は13:55発。時間はたっぷり?あった。


     時間があったので、三次方面の一つ隣の駅まで歩いて、そこから乗ることに。この思いつき散策のおかげで、江の川を間近に見ることができた。


     石見川本の次、木路原から三次行きに乗車(14:00発)。ここから三次まで2時間15分。


     三江線屈指の有名駅「宇都井」。乗り降りが多いため一旦下車し、その際に撮影。この構図だとわからないが、ホームは地上約20mの高さにある。


     三江線は、江の川にとにかく沿って進む。川の流れや景色を楽しめる観光列車の趣があるが、残念ながら廃止に。写真は、長谷駅付近にある鳴瀬堰。

     


     

     

     

     

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    第493話 西武40000系で玉川上水へ(2018.3.15)

     

     西武鉄道の新型車両40000系(→参考がデビューして、そろそろ一年。有料の座席指定列車としての運用が主体だが、乗車券だけで乗れる設定もあり、希少性やありがたみという点で、それほど関心を惹く車両ではなかった。だが、大手私鉄各社でここ何年か力を入れている取り組みの一つに、座席指定列車を念頭においた新型車両の導入というのがあり、40000系はその好例。関心は薄くとも然るべききっかけがあれば、乗ってみたいと思うもので、今回まんまと“乗せられた”恰好になった。

     乗せられてしまったのは、「40000系車両 新宿線・拝島線 初運行臨時列車」という一件。新たな座席指定列車として、西武新宿〜拝島で導入される「拝島ライナー」(3/10にデビュー済み)の披露を兼ねたプレイベントと言えるもので、ひと味違う感じがよかった。きちんとチケットを買って参加・・・「拝島ライナー」の試乗と言ってもいいかも知れない。運転区間は、西武新宿〜玉川上水〜玉川上水車両基地。タイトル通り、40000系で新宿線、拝島線を移動するというのが一つの目玉だが、車両基地まで乗って行けるという点、そこでの催し「拝島ライナーお披露目イベント」(→PDFに一般客に先行して入場できるという点がセールスポイントとして加わる。お一人様1,500円と少々高めだったが、40000系のパンフレット、40000系デザインの小型アルミボトルなどが特典として付くこともあり、まぁまぁといったところ。西武新宿〜玉川上水の運賃(370円)、拝島ライナー運転時の指定料金(300円)を足すと670円なので、単純に830円がプレミアム分(記念品含む)ということになる。

     

     臨時列車イベントは1,500円。これに「受付手数料」と「発券手数料」が加わる。しめて1,836円。やはり高い? ただし、本券は当選しないと購入できない。40000系の座席定員440人(実際は関係者分を除くので400人程度?)に対し、千人を超える申し込みがあったそうだから、競争率は2倍以上。その意味でもプレミア感はある。

     

     その臨時列車とイベントは、3月4日(日)の話。以下、乗車レポートを中心にご紹介する。

     

     集合場所と時間については、リリースにも出ていて、「西武新宿駅 正面改札外 券売機前(らぽっぽ西武新宿店の横)」に7:50〜8:20とのこと。その先、何時に西武新宿を出て、何時に車両基地に着くというのは、事前購入したチケットにも書いてなかったので、当日のお楽しみという感じだった。乗車時間が前もってわからないとなると、飲食物の用意も手探り状態。セブンイレブンのアイスコーヒーとパンのセット(でお得な200円)に、西武新宿駅構内の出店で売っていたパン(どれでも100円)を足す程度で臨んだ。

     駅に着いたのは8時。すでにチケットはあるので、受付もすぐに済むものと思いきや、受付待ちの長い列ができていてまず驚く。時間的には、早くもなく遅くもないくらいだったが、この列を見る限りでは遅い方? いや、参加証や注意書きを渡すのに少々手間取り、円滑に捌けていないのが原因のようだった。列が多少短くなるまで、改札周辺で過ごす。並び始めてしばらくすると、臨時列車で使われる40000系が入って来た。発車標の時計を見ると8:09。早めに受付を済ませて、ホームで待機する手もあった訳だが、そこまで思い至らなかった。

     参加証を提示しつつ、有人改札経由で入場。池袋線系統ではおなじみの40000系だが、これが西武新宿駅に入って来たとあれば注目を集めるのは必至で、その臨時列車に乗る乗らないに関わらず、とにかく人出が多かった。8:14、何とか正面からの写真を撮り、発車番線(1番線)ホームを進む。最後尾の1号車に入ると、ほぼ関係者席になっていた。関係者らしき人が着席している様子は見られなかったが、そそくさと退出し、指定の車両へ向かう。この日の席は、5号車の11A(進行方向右、窓側)だった。

     


     西武新宿駅停車中の40000系臨時列車。客を乗せた40000系が西武新宿線を走るのは今回が初。


     ヘッドマークは早くも「拝島ライナー」仕様。この表示にあるように、運転区間は、西武新宿→拝島の下りのみ。平日、土日祝日ともに、18時〜22時台に計5本が走る。

     「玉川上水ゆき」もレアだが、「臨時」という表示もまた珍しい。3月上旬にして予想最高気温20℃というのも希有?

     

     発車時刻は8:33とのこと。だが、乗車は8:30までとなかなか厳しめ。団体旅行のようなものである。乗り遅れ等は幸いなかったようで、きっちり定刻に出発。玉川上水の到着時刻については、乗ってからの案内だった。その時刻、何と10時! どうやると1時間半もかかるのかが不思議だったが、それは乗ってからわかることになる。

     時間はかかるが、西武新宿から車両基地までの間、扉は開かない。事実上のノンンストップ便である。特急を含む全列車が停まる高田馬場もゆっくりながら通過。拝島ライナーも勿論停車するので、この通過体験は得難いものがあった。臨時列車はその徐行をしばらく続け、8:48に鷺ノ宮に到着。いわゆる「運転停車」で5分程とどまる。記念品はこの時に配られた。チケットの半券と引き換えだったが、総じて手際はよかった。車内の見学が解禁されたのは、この記念品配布の後。鷺ノ宮〜玉川上水の間は、自由に動くことができた。折角の窓側席ということもあり、筆者はそのままステイ。車窓を眺めつつ撮りつつ過ごす。

     


     窓側席だと沿線風景も撮りやすい。第486話に書いた沼袋探訪時には行かなかった氷川神社もこの通り。(車窓から参拝の図)


     鷺ノ宮では、後から来た急行(8:50発)の発車を待ってから出発。東伏見では、急行の通過、各停の発車の後だった。

    ← アルミボトル、クリアファイル、参加証

     

     鷺ノ宮からはようやくスピード感が出てきて、"ライナー"っぽくなった。が、9時に上石神井で信号待ち、東伏見で8分間の停車(9:03〜)と、基本は進んで停まっての繰り返し。時間がかかって当然である。一転して田無は高速で通過。次に運転停車したのは小平だった(9:18から3分の停車)。実際の拝島ライナーだとどうかと言うと、西武新宿から小平まで最短22分ということなので、軽く倍の時間がかかっている。およそ試乗になっていない訳だが、遅行タイプの観光列車だと思えば、どうということはない。車内の案内放送は、その時間を有効に使う形で、なかなか充実していて、聞き入ってしまった。内容は、40000系車両のガイダンス、3/10のダイヤ改正の概要など。小平からは、新宿線と離れ、拝島線に入る。萩山駅に停車している間は、拝島線の沿革についての案内が入り、今年5/15に拝島線全線開通50周年を迎えることを知る。拝島ライナーは、周年記念列車として導入されたと言っていいかも知れない。

     運転停車は小川での5分(9:25〜)がラストとなった。その先は快調に飛ばし、東大和市もあっさり通過。玉川上水には9:34に着いた。西武新宿を出て約1時間。各駅停車の玉川上水行きとほぼ同じ所要時間だった。ちなみに、拝島ライナーでは最短34分…ライナーがいかに速いかをPRするための設定だったということだろうか。

     玉川上水では、折り返す形で車両基地に向かう。進行方向が変わるので、座席を回転させるアトラクションが必要になる。案内があってしばらくすると誰彼となく席を立ち、グルグルやり始めた。座席指定列車として使う割には、40000系のシートはリクライニングする仕掛けがない。そのため、回転させる時にリクライニングを戻す手間は不要。折り返しを組み込んで、座席回転体験もできるようにしたとなれば、相当練られた臨時列車イベントだと思う。

     


     車両基地を横目に玉川上水駅へ。臨時列車はこの後、玉川上水駅で折り返し、写真奥の車庫に入線。


     車庫に入る際の一枚。現地スタッフによる歓待を受ける。西武新宿駅では、駅員らによるお見送りもあった。佳い文化だと思う。

     

     そんなこんなで玉川上水を発車したのは9:39。車両基地に入るとなるとストレートでは行かないので、徐行と停車を繰り返すことになる。かくして、車庫に入ったのは9:45。扉が開いたのは9:48だった。10時到着というのは余裕を持たせた話で、実際の乗車時間は75分。長いような短いような感覚だった。

     


     車庫では、隣に30000系「ぐでたまスマイルトレイン」(→PDFが留置。この車内を通って会場に入るという設定だった。冒頭から「ぐで〜」となるのは必至!?


     この日のイベントのもう一つの目玉「ぐでたまスマイルトレイン」。見ての通りで、特にコメントすることはない。

     

     西武の車両基地関係を訪ねたのは、武蔵丘車両検修場に続き、これでやっと二か所目。玉川上水は規模は小さいので、すぐに見て回れる。一般入場(10:30〜)の前だったこともあり、車両撮影、車内見学いずれもスムーズでありがたかった。記念乗車券(2種類)の発売もあったが、こちらは先行入場での優先扱いはなく、一旦会場の外に出て並ぶ必要があったため、見送り。開場後もその列は長々としていて、短くなる気配はなし。その人気ぶりに驚かされることになる。

     


     車庫の外では、車両展示&撮影会が行われ、悠々と撮ることができた。三つ並んだ中の中央は、40000系で最新の第6編成。最左で少し離れて停車しているのは、古参の「新2000系」。


     拝島ライナーは、この第6編成を中心に運用されている(はず)。


     西武新宿から乗って来たのは、こっちの第5編成。車庫に着いた後、ヘッドマークが取り外され、外の第6編成に付け替えられた。


     ぐでたまスマイルトレインの側面。外観も車内も「ぐでたま」づくしで、気が緩むこと請け合い。イベント列車のような趣だが、3月5日から池袋線系統で普通に走っている。


     車庫内では、40000系も改めて車内見学ができた。臨時列車の運行中は、クロスシート運用だったが、このようにロングシートに転換できるのも40000系のポイント。網棚や袖仕切りがシースルーなのも特徴。


     (参考)座席指定列車運用時の車内(クロスシートメイン)の様子。この写真は、40000系「S-TRAIN」デビュー初日(2017.3.25)、西武秩父駅停車中に撮った一枚。

     車庫内では、拝島ライナーの停車駅(全10駅)をテーマにした「昔の駅舎写真展」が展開。なじみは薄いが、どの写真も懐かしさを感じるものばかりで、10分余りをここで過ごすことになる。

     

     玉川上水、即ち多摩エリアにあたる。花粉の飛散量が多めなのは必定だ。しかも気温高めの上天気になってしまったものだから、その量は計り知れない。車庫の中にいる時間が長かったのであまり気にしていなかったが、長居は無用と思い至り、引き上げる。会場にいたのは1時間余りだった。

     入場待ちの列や、会場へ向かう人波の間を縫うように歩き、玉川上水駅に着いたのは11時過ぎ。構内にあった「ぐでたまトレイン」のモックアップなどを見物して帰途につく。乗ったのは11:28発の急行。高田馬場には30分余りで着いてしまった。先の臨時列車は何だったのか?…苦笑するしかなかった。

     


     横断幕も「ぐでたま」仕様。「ぐでたまがわじょうすい車両基地」にはタマげた。


     玉川上水駅も当然のように「ぐで玉川上水」に。西武には、多摩川線もあれば、多磨駅もある。どこまで応用されるのか...今後に期待したい。

     

     何となく風邪の気味があったが、この日は幸いその症状は出なかった。が、翌日以降、風邪メイン、花粉症サブといった具合の鼻水、鼻づまりが現われ、そこに喉の痛みや、時に激しい咳が加わり、悶々とする展開に。多摩方面に行ったことも一因として考えれるが、大きいのは「ぐでたまトレイン」効果だろう。人は気が緩むと風邪をひく(または悪化する)と云う。「だりぃ〜」なんてやられたら、効果覿面だ。

     


     

     

     

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    第492話 金銭収受に関する装置、直近五選(2018.3.3)

     

     図書館の自動貸し出し機、医療機関の自動精算機、スーパーマーケットのセルフレジ・・・これらを最初に利用することになった時は、時代の流れを感じるとともに、世の中便利になったものだとつくづく思った。筆者周りにおいてこれらは、今ではすっかり身近な存在となり、新鮮味という点では弱まりつつある。ただ、初めて訪ねた施設や店舗で、見慣れたものと異なるタイプを目にすると、何となくテンションが上がる、そんな今日この頃である。

     人手を介さずに対応する「自動某」の装置は多種多様だが、主流と言えばやはり金銭の収受に関するものだろう。その手の装置に接する機会は日常茶飯だが、少なからずインパクトのあるタイプを利用したり、目にしたりというのが不思議と続いた。それらを直近の五選として紹介しようと思う。(当初は「四選」のつもりだったが、3月3日に追加すべきものが現われたため、予定を変更。掲載が遅れたついでに足すことにした。あしからず。)

     


    1.外貨→電子マネー

     海外の紙幣を持て余している場合、ホテルなどにある自動両替機を使えば、必要に応じて日本円に換えることができる。困るのは、すんなり換金できる仕組みがない硬貨。改めて現地で使うか、その通貨を使うアテがある人物とやりとりするか・・・それが難しいものだから、ついたまってしまう訳だ。親から預かった(対応を一任されたともいう)分も含め、筆者の手元にも結構たまっていて、何とかしたいと“かねがね”思っていたところ、今年に入って京浜急行電鉄が「外貨・日本円を電子マネー等に交換する新サービスを開始 鉄道会社として初めて専用機を設置!」とのリリースが出て、「これだ!」となった次第。だが、設置されているのは羽田空港国際線ターミナル駅の構内施設「ウィングエアポート羽田」。そこまで行くからには、相当量の硬貨を換金しないと割に合わない。情報を得ながらも、暫くは二の足を踏んでいた訳だが、同じ装置が新宿(歌舞伎町)にもあることがわかり、やっとこさで足を運ぶ。2月25日のことだ。

     手持ちの硬貨の中から、対応する分を前日にピックアップする。ユーロの硬貨はないので、米国、中国、韓国の(それらしき)硬貨を集める。重さはそれなり。いくらになるのかは見当がつかない。それらをとりあえず紙コップに入れて持ち歩き、午後、新宿に向かった。(ちなみに午前中は品川にいた。理由はこちら。)

     歌舞伎町に来るのは実に久し振り。2015年4月にオープンした新宿東宝ビルも、この時初めて目にした。その東宝ビルの向かいの一角に「歌舞伎城」という名の不思議な施設がある。訪日外国人客向けの施設や店舗が入る“インバウンド観光ビル”だそうな(→参考。硬貨を受け付けるその自動両替機は、歌舞伎城の1階(インフォメーションコーナー)にある。場所柄、大いにアリだと思うが、施設の来訪者はおらず、機械の利用者も当然のことながらゼロ。貸切状態につき、じっくり時間をかけて換金させてもらった。

     


     初めて目の当たりにした新宿東宝ビル。歌舞伎城は、この向きで右側の一角にある。

     これが噂の両替機(電子マネー交換機)

     

     大まかな流れは、
    (1)言語を選択、(2)交換するサービス(Edy、WAON、Amazonギフト券など)を選択、(3)投入口に硬貨を入れる(国別に分ける必要はなく、上限20枚を目安にまとめて入れる)、(4)投入口を閉めると、通貨ごとに自動でカウント(枚数が多い場合はBとCを繰り返す)、(5)取り扱いのない(または取り扱えない)通貨について、返却するか、寄付するかを問われる、(6)「返却」を選ぶと機械の下部にある返却口からジャラジャラ... (7)受け付けてもらえた分の金額と、交換先を改めて確認して、よければ「確定」、(8)今回はEdyにしたので、読み取り部にカードをかざして「シャリーン♪」、(9)レシートを受け取って終了
     といった具合。(紙幣もOK。順序としては(4)の次になる。)

     


     硬貨をひととおり入れ終わった後の画面。この後、紙幣も試したが、受け付けなかった。

     米中韓で選んだ硬貨のうち、この機械では受け付けられなかった分(返却を押すとこのように返って来る)

     結果、1円、1.55$、0.1中国元となり、日本円で143円に。「確定」を押すと、チャージに進む。

     受け付けられなかった硬貨はこの通り。ご参考まで。

     かくして、Edyに無事チャージ

     レシートもきちんと出てくる。国別の内訳はあるが、硬貨の内訳やレートは不明。次回、優遇レートが適用されるクーポンコードが印字されているあたりは秀逸だと思う。

     

     国別での合計額はわかっても、「何の硬貨が何枚」というのは、画面上もレシートもわからないのが惜しいところ。あと、全て外貨を投入した筈が、なぜか日本円が一つカウントされたのが摩訶不思議というか。便利な上に面白い、そんな機械だと思う。

     名称は、「POCKET CHANGE」と云う。

     


    2.定食屋におけるセルフレジ

     新宿に行く前は、東京駅近くの大戸屋(→こちらにいた。平日は大勢の客が来るのだろう。自動精算機(セルフレジ)が設置されていて、大いに驚かされる。食券の券売機は前売り。これはおなじみの機械。精算機はその逆である。定食屋にこうした機械があるのはかなりレアだと思うが、他の店舗ではどうなのだろう?

     

     伝票のバーコードを読み取らせ、クレジット、電子マネー、現金で支払う分にはこれで完結。ジェフグルメカードでの支払いや、ポイントカードのスタンプ対応はできない。

     


    3.食券の券売機(番号入力式)

     こちらはいわゆる食券の券売機。ただし、単純な押しボタン式ではなく、番号入力式(2桁)というのがレア。いただいた「みどりラーメン」の方もなかなか珍しい一品だと思う。

     


     時代を感じさせる券売機だが、なかなかよくできている。

     店は「山手ラーメン本郷安庵」という。東大の向かいにある。(→参考
     「みどりラーメン」(750円)。みどりは即ち「ミドリムシ」。油と一体になるような調合をしているそうで、油少なめにするとミドリムシ(ユーグレナ)も少なめになるとかならないとか... なかなか濃厚ではあった。

     


    4.食券の券売機(注文内容確認式)

    3月3日、目白の「オリジンダイニング」を利用した際にお世話になった券売機。オリジン弁当の定食屋版と言える店で、都内に8店舗ある。利用したのはこの日が初めてで、券売機の方も勿論お初。メニューを選択する際、ご飯の量を細かく選べる仕掛けは他店の券売機にもあるが、ここの特徴は選んだメニューが別枠で表示されること。そこを確認した上で「発券」を押すと、食券が出てくる。初めての場合は戸惑うかも知れない。

     

     「メニューのボタンを押す=発券」ではないのがポイント。

     


    5.駐車場精算機(ポイント付与式)

     まとまった荷物を運び出す必要があり、先だってレンタカーを借りた。トランクルームに取り急ぎ保管すべく、最寄りの駐車場へ。精算機は「dポイント」がたまる、使えるというタイプで、「おっ」と思う。手順に従い、手持ちのdポイントカード(バーコード部分)を専用の窓にかざしてみた。何やらエラーメッセージが出て、うまく行っていない模様。とりあえず抵抗するのをやめて精算すると、レシートではきちんとポイントが反映されたことになっていた。不思議な機械だと思う。(なぜドコモのdポイントかと言うと、NTTの関連会社が運営する駐車場だから。わかる人にはすぐわかる?)

     


    ・・・
     2月前半は、第491話の通り、当惑する出来事があれこれとあった。今回の話題も見方を変えれば、「とまどい」要素は少なからずある。新手の機械や装置を前にして戸惑うのもまた一興。都市での暮らしというのはそういうものだろう。

     


     

     

     

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