第499話 第300話〜第349話ふりかえり |
第498話 プチレア体験談 |
第497話 トリ扱い注意〜「べからす?集」part25 |
第496話 鉄軌道駅における付加価値 |
第499話 第300話〜第349話ふりかえり(2018.6.18)
東京モノローグの連載、20年以上続けてきて、400話台もこれにてラスト。過去に倣えば、100話分のふりかえりをする回に当たるが、文章量(またはコンテンツ量)が増えてきたこともあって、100のおさらいをするのは厳しいと考え、前半(#499)、後半(#501)の2回に分けることにした。と言っても、現時点で特に記すものがない場合は空欄...書ける範囲でコメントを足して一覧化というスタイルも第399話の時と同じ。あまりパッとしませんが、ひとつご高覧ください。
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第498話 プチレア体験談(2018.6.1)
日々過ごしていると、普段あまり体験しないような行事や出来事に行き当たることが時にある。たまたまだと思うが、5月後半はそうした件がいくつかあった。
5/15(火)
首都圏の電車やバスの「オープンデータ」を使ったアプリなどのコンテスト「東京公共交通オープンデータチャレンジ」。今回が第1回目で、その表彰式が地元の東洋大学赤羽台キャンパスのホールで開かれるというので、足を運んだ。コンテストもレアなら、そうした表彰式に参加するのも希少な話。何より赤羽で開催というのが凄い。17時開会にあわせ、会場のINIADホールへ。オープンデータというだけあって、至ってオープンな感じで、エンディングまでゆったり過ごさせてもらった。
*詳しい話は、以下の画像、またはホームページをご覧ください。
5/19(土)
北区内はあちこち出没しているが、通ったことのない大きな道というのがあって、田端駅方面に自転車で行くのに乗じて、やっとこさクリアできた。道の名は、田端高台通り。部分的には通っていても、滝野川図書館付近から山手線を跨ぐ辺りまでは実はこれまでご縁がなかった。その途中にある女子聖学院も初めて目の当たりに。校舎のデザイン、なかなかのレアものだと思う。
5/20(日)
東京大学の本郷・弥生キャンパスで開かれる恒例行事「五月祭」。今回で91回目という歴史ある催しで、そのスケールは言うまでもなく圧巻! 全ての展示、プログラムを見学するには、開催日二日間フルでないと難しいだろう(というくらいの充実ぶり)。二年前に来た時は赤門エリアからだったが、今回は農学部エリアから入場。折りよく、人気の「うな丼」に間に合うタイミングだったので、お昼を兼ねていただくことにした。
5/22(火)
平日に休暇をとるといろいろなことができる。特典の引き換えに行ったり、検診の予約をしたり、オープン初日のファミマを訪ねたり...その延長で一つ大きかったのは、西巣鴨近くにある滝野川西図書館に立ち寄れたこと。これまでなぜか機会がなく、この日が初来館・・・北区にある全ての図書館達成の瞬間でもあった。
5/24(木)
6月の長旅に向け、乗車券を買いに地元駅のみどりの窓口へ。長距離のきっぷも上手く指定すれば「えきねっと」で手配できる時代ではあるが、途中に三セク鉄道を組み込むといったオプションはさすがにできないので、窓口でとなる。
5/31(木)
近所に「ボディセラピー」の専門店がいつしかオープンしていて、5月末まで脚(主にふくらはぎ)のオイルマッサージが半額というので、その最終日に受けることにした。
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第497話 トリ扱い注意(2018.5.15)
「愛鳥週間」(5/10〜16)にあわせて、今回の「べからず集」は鳥に関するいろいろ。取り扱いならぬ「トリ(鳥)扱い」注意ということで、注意点を五つ挙げてみようと思う。(「べからず集」、いつもの15話間隔だと第495話だったところ、そんな訳で2話シフトにてお届けします。)
5.生ごみ
可燃ごみの収集日ともなれば、朝からカラスが騒ぎ出す。自然現象等の何らかのアラートということもあるが、エサのありかでも情報交換しているのだろうと普通は思う。
4.巣の材料
カラスもハトも今は巣作りのシーズン。カラスの巣作りでは、主な材料として金属製のハンガーが使われることが知られているが、そうとわかっていても防ぎようがないのが実態のようだ。筆者はこれまでその現場を見たことはなかったが、板橋区某所で先日、何かやってくれそうなカラスを見かけたので、少し追ってみたところ、マンションのベランダからハンガーを咥えて出てきたものだから吃驚仰天。単にその場にあったハンガーを失敬しただけのことと思うが、巧みなカラスは洗濯物がかかっていても関係ないそうだから、油断ならない。せめて使っていない時はしまう可しである。(巣の材料になりそうなものは放置するべ“からす”)
ハトの方は、人の気配がなく、入り組んだ隙間があり、クッション状のものがあれば、それがそのまま巣になってしまう。そういう空間を作らないよう、ベランダ等をマメにメンテする必要がある訳だが、実際は思うようにいかない。いくら隙間をなくしても、発着しにくい仕掛けを施しても、此処と一度決めたら譲らないようだ。拙宅でも随分と手を焼いた。
3.無許可の捕獲
錦糸町駅に、ハシボソガラスが現われて、とかく人に絡んでくるは、券売機にICカードを入れようとするはで、良くも悪くも話題になっていた。今月上旬の話である。危険な印象は薄かったので、現地で様子を見ようと思っていたら、一般人グループによって「捕獲」されてしまったとか。そもそも都市部を生息域としないハシボソガラス、加えて、人との接し方(または人の扱い方、あしらい方?)を心得ていることから、誰かに飼われていた可能性が高いとの話だったが、野放しになっている時点でそれは一応「野鳥」になる。「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(鳥獣保護管理法)の対象となれば、一存で捕獲するのは違法(→参考)。その有害性が明確であっても、有害鳥獣捕獲の申請というのが必要になるため、いずれにせよ「何の了見で?」となる。いずれ長野かどこかに放つという談話も出ていた。これまた「なぜ長野?」だろう。
2.餌付け
ハト、スズメなど、鳥にエサを与えたいと思う人物は少なからずいるもの。自宅の庭など占有部分での話ならともかく、公共空間でこれ見よがしに実行する人がおそらく多いものだから、往々にして地域トラブルのもとになる。
1.散乱ごみ→漂流・漂着ごみ
筆者がその取り組みに関わったのはかれこれ四半世紀ほど前。人の暮らしで排出されるごみのうち、然るべき処理をされずに街中を彷徨う散乱ごみ、そして、それらが川などを伝って海に流出したり、海岸に打ち寄せられたりで生じる漂流・漂着ごみ(海岸で直接的に捨てられる分も含む)の問題である。散乱ごみが市街地の野鳥に与える影響もさることながら、世界的に問題視されているのは、海鳥や海洋生物が自然分解しない漂流・漂着ごみをエサとして取り込んだり(誤飲・誤食等)、絡まったり、傷を負ったりの末、並々ならぬ数の生き物が命を落としているという実態。
こうした後発のサイトが出てくるところにも、これが古くて新しい問題であることがわかる。
・・・次回の「べからず集」は、第510話を予定しています。
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第496話 鉄軌道駅における付加価値(2018.5.1)
ここのところ、10km程の距離なら自転車で移動することが多くなっていて、相対的に鉄道を利用することが減っている。たまに乗って駅を通ると、しばらく見ない間にこんな変化が...というのがチラホラあって、それはそれで一興。トレンドとして言えるのは、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」に向けて、駅の改良工事があちこちで進んでいるということだろう。
利用者側として紛らわしいのは、国交省が示すバリアフリーの内容(↑)と、鉄道各社が考える各種対策との間に、スタンスの違いのようなものがあること。バリアフリー法(→解説PDF)における「鉄軌道駅」に関する整備基準では、
・駅出入口からホームへの経路には原則としてエレベーターやスロープを整備し、高低差をなくす と、安全面を含めた包括的な基準が示されている訳だが、鉄道各社の方は、点字ブロックとホームドアは安全・安心に関する取り組みに、段差解消や車いす対応等は利便性向上、サービス拡充の範疇にそれぞれ分けて紹介されるケースが多い。そのため、例えば国交省鉄道局の予算に関する資料と、各社の設備投資計画とを付け合わせようとすると、一定の労力を要することになる。表現上のバリアがそこにあるというのが現実だ。
*「平成30年度 鉄道局関係予算概要」(PDF) × 年間設備投資ニュース一覧
もちろん、国が示す並べ方にあわせる必要はないし、何より優先すべきは安全対策にほかならない。鉄道各社の取り組みを順序立てて見るならば、(1)中長期的な安全対策、(2)バリアフリー法(法改正を含む)への対応、(3)バリアフリー法でカバーできない2020年に向けた諸施策、(4)その他、独自の取り組み、というのが一つ挙げられるだろう。だが、駅の改良工事について言うなら、特に大規模なものは(1)〜(4)が渾然一体といった印象で、どの工事がどれといった線引きは素人には難しい。(1)や(2)をトリガーとして、あとはセットで進行と考えるのが筋かも知れない。訪日外国人旅行者向けの様々な取り組みも、工事の流れに乗せて行われている観は強く、今やそれがスタンダートともとれる。まとめて進める=効率的と評価もできるが、いろいろな工事が並行することで、少なくとも工事期間中は案内もわかりにくくなるし、不便さを強いられる場面も出てくる。
▼段差解消
▼2020年に向けた駅改良工事の例(4/29に撮影)
▼バリアフリー設備(ホームに新設)の例
▼池袋駅でのいろいろ(4/22に撮影)
▼外国人旅行者向けサービス(多言語対応)の例
2020年に向け、目が離せない動向は確実に増えるだろう。その対象は駅に限らず、あらゆるインフラや施設を視野に入れる必要がある。マメに出かけて観察、記録しようと思う。
(おまけ) バリアフリー関連情報
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