随筆「東京モノローグ2012」(5−6月期)
index 次へ 随筆「東京モノローグ2012」(3−4月期)



 
水道橋にまた一つファミマが加わる(5/30 OPEN!)第354話 ファミマ! 西武線には、入間市、狭山市、東大和市など市名と一致する代表駅がいくつかあるが、「西東京」駅はない。第355話 市を代表する駅

品川駅8番線にて(車両は「宴」、車掌はDJ?!)第352話 ミステリートレインに乗ってみた〜「ニコニコ超会議号」乗車レポート

終わってみれば、志茂ばかり…直前予想は大ハズレ第353話 志茂?!〜「アド街ック天国」(4/14放映分)レビュー

第355話 市を代表する駅(2012.6.16)

 2012年は、1月に愛知県長久手町が長久手市に、4月に熊本市が政令指定都市に移行したくらいで、市町村合併にまつわる動きはない。ようやくひと段落という感じである。となると、一つ気になっていた件が調べられることになる。標題の通り、「市を代表する駅」が今どうなっているか、である。

 ぴったりな情報源が見つかったこともあり、その表を加工して、自前の駅名データベースと照合して一覧化することができた。一覧にあるのは、2000年以降に市町村合併等で、駅の住所に何らかの変化があった分に限っている。それ以前から、市名と駅名が一致しないものや、市の代表駅となっている割には駅名が伴っていないものはあった。だが、平成の大合併を通じて、その態様は「離合集散」の如し。その分だけでも変遷と現状をまとめておくのは一定の意義があるものと思い、今回掲載することにした。第159話同様、代表駅の基準は、JTB時刻表の路線図に基づく)


都道府県

駅名

よみ

路線

所在地

2000年所在地

代表駅ではないが、市名と同じ、または近い駅名

優等列車など

北海道

上磯

かみいそ

JR江差線

北斗市飯生2丁目

上磯郡上磯町字飯生町2丁目

青森

木造

きづくり

JR五能線

つがる市木造房松

西津軽郡木造町大字房松

快速

平賀

ひらか

弘南鉄道弘南線

平川市本町

南津軽郡平賀町大字本町字北柳田

岩手

大更

おおぶけ

JR花輪線

八幡平市大更

岩手郡西根町大更

松尾八幡平(秋田には八幡平)

快速

水沢

みずさわ

JR東北本線

奥州市水沢区東大通り1丁目

水沢市東大通り1丁目

快速(土休)

宮城

古川

ふるかわ

JR東北新幹線、陸羽東線

大崎市古川駅前大通り1丁目

古川市駅前大通り1丁目

矢本

やもと

JR仙石線

東松島市矢本字河戸

桃生郡矢本町矢本字河戸

 

秋田

羽後本荘

うごほんじょう

JR羽越本線

由利本荘市西梵天

本荘市出戸町字西梵天

寝台特急あけぼの、特急いなほ

由利高原鉄道鳥海山ろく線

 

羽後本荘駅など5駅、開業90周年 → 参考情報

大曲

おおまがり

JR秋田新幹線、奥羽本線、田沢湖線

大仙市大曲通町

大曲市通町

 

象潟

きさかた

JR羽越本線

にかほ市象潟町字家の後

由利郡象潟町字家の後

寝台特急あけぼの、特急いなほ

鷹ノ巣

たかのす

JR奥羽本線

北秋田市松葉町

北秋田郡鷹巣町松葉町

寝台特急あけぼの、特急つがる

鷹巣

秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線

 

田沢湖

たざわこ

JR秋田新幹線、田沢湖線

仙北市田沢湖生保内字男坂

仙北郡田沢湖町生保内字男坂

二田

ふただ

JR男鹿線

潟上市天王字上江川

南秋田郡天王町天王字上江川

福島

原ノ町

はらのまち

JR常磐線

南相馬市原町区旭町2丁目

原町市旭町2丁目

 

船引

ふねひき

JR磐越東線

田村市船引町船引字上田中

田村郡船引町大字船引字上田中

本宮

もとみや

JR東北本線

本宮市字九縄

安達郡本宮町字九縄

 

保原

ほばら

阿武隈急行

伊達市保原町字東野崎

伊達郡保原町字東野崎

伊達

 

茨城

潮来

いたこ

JR鹿島線

潮来市あやめ1丁目

行方郡潮来町あやめ1丁目

特急あやめ(土休)

岩瀬

いわせ

JR水戸線

桜川市犬田

西茨城郡岩瀬町大字犬田

上菅谷

かみすがや

JR水郡線(支線含む)

那珂市菅谷

那珂郡那珂町菅谷

 

 上菅谷駅

下館

しもだて

JR水戸線

筑西市乙

下館市乙

 

 

真岡鐵道

関東鉄道常総線

友部

ともべ

JR常磐線、水戸線

笠間市友部駅前

西茨城郡友部町大字駅前

笠間

特急スーパーひたち、特急フレッシュひたち

羽鳥

はとり

JR常磐線

小美玉市羽鳥

東茨城郡美野里町大字羽鳥

 夜の羽鳥駅

常陸大宮

ひたちおおみや

JR水郡線

常陸大宮市南町

那珂郡大宮町西野

 

みらい

みらいだいら

つくばエクスプレス

つくばみらい市陽光台1丁目

筑波郡谷和原村東楢戸

水海道

みつかいどう

関東鉄道常総線

常総市水海道宝町

水海道市宝町

 

 水海道駅

 TX守谷駅

守谷

もりや

関東鉄道常総線

守谷市大字守谷甲

北相馬郡守谷町大字守谷甲

つくばエクスプレス

栃木

今市

いまいち

JR日光線

日光市今市

今市市平ケ崎

日光

 

 日光駅。普通であれば、ここが日光市の代表駅だと思うが...

 日光市役所は、今市駅の近く

氏家

うじいえ

JR東北本線

さくら市氏家

塩谷郡氏家町大字氏家

 氏家駅。これが「さくら」駅になる可能性は果たして? (→ 駅ログ

烏山

からすやま

JR烏山線

那須烏山市南2丁目

那須郡烏山町南2丁目

黒磯

くろいそ

JR東北本線

那須塩原市本町

黒磯市本町

那須塩原

快速

 本来なら「市名=駅名」となるはずだった那須塩原。市役所の最寄が黒磯だったため、不一致。

小金井

こがねい

JR東北本線

下野市小金井

下都賀郡国分寺町大字小金井

群馬

岩宿

いわじゅく

JR両毛線

みどり市笠懸町阿左美

新田郡笠懸町大字阿左美

埼玉

浦和

うらわ

JR東北本線

さいたま市浦和区高砂1丁目

浦和市高砂1丁目

さいたま新都心

特急草津、特急あかぎ、快速

上福岡

かみふくおか

東武東上本線

ふじみ野市上福岡1丁目

上福岡市上福岡1丁目

ふじみ野

通勤急行

千葉

大原

おおはら

JR外房線

いすみ市大原

夷隅郡大原町大原

特急わかしお

いすみ鉄道いすみ線

 

 大原駅前

 JR大原駅と隣接する、いずみ鉄道の大原駅 (→ 駅ログ

佐原

さわら

JR成田線

香取市佐原イ

佐原市佐原イ

香取

特急あやめ

富浦

とみうら

JR内房線

南房総市富浦町原岡

安房郡富浦町原岡

特急さざなみ

成東

なるとう

JR総武本線、東金線

山武市津辺

山武郡成東町津辺

特急

 成東駅

八日市場

ようかいちば

JR総武本線

匝瑳市八日市場イ

八日市場市イ

特急しおさい

白井

しろい

北総鉄道北総線

白井市復字根木山

印旛郡白井町復字根木山

特急しおさい

東京

田無

たなし

西武新宿線

西東京市田無町4丁目

田無市本町4丁目

快速急行

 西武線は、「○○市」駅が3つあり、市の代表駅も多い。市名と駅名が一致しない代表駅は田無のみ。

山梨

石和温泉

いさわおんせん

JR中央本線

笛吹市石和町松本

東八代郡石和町松本

特急あずさ、特急かいじ、特急スーパーあずさ

上野原

うえのはら

JR中央本線

上野原市新田

北都留郡上野原町新田

特急かいじ

 「市」にある駅という感じがあまりない上野原駅

塩山

えんざん

JR中央本線

甲州市塩山上於曽

塩山市上於曽

特急あずさ、特急かいじ

長坂

ながさか

JR中央本線

北杜市長坂町長坂上条

北巨摩郡長坂町長坂上条

特急あずさ(1本)

東花輪

ひがしはなわ

JR身延線

中央市東花輪

中巨摩郡田富町東花輪

特急(ワイドビュー)ふじかわ

竜王

りゅうおう

JR中央本線

甲斐市竜王新町

中巨摩郡竜王町新町

特急かいじ

 かつての駅舎はこんな感じ (→ 駅ログ

長野

豊科

とよしな

JR大糸線

安曇野市豊科

南安曇郡豊科町大字豊科

特急あずさ

田中

たなか

しなの鉄道

東御市田中

小県郡東部町大字田中

屋代

やしろ

しなの鉄道

千曲市大字小島

更埴市大字小島

千曲

 

 長野電鉄屋代線の屋代駅ホームにて撮影

新潟

新井

あらい

JR信越本線

妙高市栄町

新井市栄町

妙高高原

快速妙高

小出

こいで

JR上越線、只見線

魚沼市四日町

北魚沼郡小出町大字四日町

 小出駅

水原

すいばら

JR羽越本線

阿賀野市下条町1丁目

北蒲原郡水原町大字下条町1丁目

中条

なかじょう

JR羽越本線

胎内市表町

北蒲原郡中条町表町

特急いなほ、快速べにばな

六日町

むいかまち

JR上越線

南魚沼市六日町

南魚沼郡六日町大字六日町字北沖

特急

北越急行ほくほく線

 六日町駅

富山

福野

ふくの

JR城端線

南砺市福野

東礪波郡福野町松原新

石川

宇野気

うのけ

JR七尾線

かほく市宇野気

河北郡宇ノ気町字宇野気

特急サンダーバード

寺井

てらい

JR北陸本線

能美市大成町

能美郡根上町大成町

 

野々市

ののいち

JR北陸本線

野々市市二日市町

石川郡野々市町字二日市町

野々市

ののいち

北陸鉄道石川線

野々市市本町1丁目

石川郡野々市町字本町

 代表駅は、JRの野々市駅になっているが、北陸鉄道の野々市駅の方が市役所には近い(市役所最寄は、額住宅前)

松任

まっとう

JR北陸本線

白山市相木町

松任市相木町

特急サンダーバード、L特急しらさぎ

 松任駅 (→ 駅ログ

 芦原温泉駅

福井

芦原温泉

あわらおんせん

JR北陸本線

あわら市春宮1丁目

坂井郡金津町春宮1丁目

特急はくたか、特急サンダーバード、L特急しらさぎなど

武生

たけふ

JR北陸本線

越前市府中1丁目

武生市府中1丁目

特急サンダーバード、L特急しらさぎ、快速

 武生駅 (→ 駅ログ

丸岡

まるおか

JR北陸本線

坂井市坂井町上新庄

坂井郡坂井町上新庄

 

岐阜

下呂

げろ

JR高山本線

下呂市幸田字下小瀬

益田郡下呂町幸田字下小瀬

L特急(ワイドビュー)ひだ

飛騨古川

ひだふるかわ

JR高山本線

飛騨市古川町金森町

吉城郡古川町金森町

L特急(ワイドビュー)ひだ

穂積

ほづみ

JR東海道本線

瑞穗市別府

本巣郡穂積町大字別府

特別快速、新快速など

本巣

もとす

樽見鉄道樽見線

本巣市曽井中島

本巣郡本巣町曽井中島

郡上八幡

ぐじょうはちまん

長良川鉄道越美南線

郡上市八幡町城南町字中島

郡上郡八幡町城南町字中島

石津

いしづ

養老鉄道養老線

海津市南濃町太田字町通

海津郡南濃町太田字町通

静岡

菊川

きくがわ

JR東海道本線

菊川市堀ノ内

小笠郡菊川町堀ノ内

 

伊豆長岡

いずながおか

伊豆箱根鉄道駿豆線

伊豆の国市南條

田方郡韮山町南條

特急踊り子

修善寺

しゅぜんじ

伊豆箱根鉄道駿豆線

伊豆市柏久保

田方郡修善寺町柏久保

特急踊り子

愛知

長久手古戦場

ながくてこせんじょう

愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)

長久手市横道

愛知郡長久手町大字長湫字横道

 長久手古戦場駅 (→ 駅ログ

近鉄弥富

きんてつやとみ

近鉄名古屋線

弥富市鯏浦町西前新田

海部郡弥富町大字鯏浦字西前新田

弥富

急行

 弥富駅もあるが、代表駅は近鉄弥富駅

三河田原

みかわたはら

豊橋鉄道渥美線

田原市田原町

渥美郡田原町大字田原字東大浜

木田

きだ

名鉄津島線

あま市木田字道下

海部郡美和町大字木田字道下

急行(夜)、準急

佐屋

さや

名鉄尾西線

愛西市須依町佐原

海部郡佐屋町大字須依字佐原

下りは急行(夜)、準急

須ヶ口

すかぐち

名鉄名古屋本線、津島線

清須市須ケ口駅前1丁目

西春日井郡新川町須ケ口駅前1丁目

快速急行、急行など

西春

にしはる

名鉄犬山線

北名古屋市九之坪

西春日井郡西春町九之坪南町

快速急行、急行など

三好ヶ丘

みよしがおか

名鉄豊田線

みよし市福谷町北井山

西加茂郡三好町大字福谷字北井山

三重

上野市

うえのし

伊賀鉄道伊賀線

伊賀市上野丸之内

上野市丸之内

伊賀(ただし、香椎線)

鵜方

うがた

近鉄志摩線

志摩市阿児町鵜方

志摩郡阿児町鵜方

各種特急

楚原

そはら

三岐鉄道北勢線

いなべ市員弁町楚原

員弁郡員弁町大字楚原字宮の腰

滋賀

近江今津

おうみいまづ

JR湖西線

高島市今津町名小路1丁目

高島郡今津町名小路1丁目

近江高島

特急サンダーバード、新快速など

 近江今津駅

甲西

こうせい

JR草津線

湖南市平松

甲賀郡甲西町大字平松字堂ノ前

米原

まいばら

JR東海道新幹線、東海道本線

米原市米原

坂田郡米原町米原

 

近江鉄道本線

快速(1本)

野洲

やす

JR東海道本線

野洲市小篠原

野洲郡野洲町小篠原

特急はるか、特急びわこエクスプレス、新快速

栗東

りっとう

JR東海道本線

栗東市綣2丁目

栗太郡栗東町大字綣字新改

快速

水口城南

みなくちじょうなん

近江鉄道本線

甲賀市水口町水口

甲賀郡水口町大字水口字宮ノ下

甲賀

快速(1本)

 市役所は城南にあり、その南に甲南駅、さらに南に甲賀駅がある

八日市

ようかいち

近江鉄道本線、八日市線

東近江市浜野町

八日市市浜野町

快速(1本)

京都

木津

きづ

JR関西本線、片町線、奈良線

木津川市木津池田

相楽郡木津町大字木津小字池田

木津川台

大和路快速、みやこ路快速など

園部

そのべ

JR山陰本線

南丹市園部町小山東町溝辺

船井郡園部町小山東町溝辺

特急きのさき、特急はしだて、特急まいづる

峰山

みねやま

北近畿タンゴ鉄道宮津線

京丹後市峰山町杉谷

中郡峰山町杉谷

特急はしだて、特急たんごリレー

兵庫

柏原

かいばら

JR福知山線

丹波市柏原町柏原

氷上郡柏原町柏原

特急こうのとり、丹波路快速

本竜野

ほんたつの

JR姫新線

たつの市龍野町中村

龍野市龍野町中村

竜野

 

社町

やしろちょう

JR加古川線

加東市河高大谷口

加東郡滝野町河高大谷口

八鹿

ようか

JR山陰本線

養父市八鹿町八鹿

養父郡八鹿町八鹿

養父

特急きのさき、特急はまかぜ、特急こうのとり

和田山

わだやま

JR山陰本線、播但線

朝来市和田山町東谷

朝来郡和田山町東谷

朝来(ただし、紀勢本線)

特急きのさき、特急こうのとり

奈良

近鉄新庄

きんてつしんじょう

近鉄御所線

葛城市柿本

北葛城郡新庄町大字柿本

榛原

はいばら

近鉄大阪線

宇陀市榛原区萩原

宇陀郡榛原町大字萩原

各種特急

和歌山

岩出

いわで

JR和歌山線

岩出市高塚

那賀郡岩出町大字岩出字西ノ巾

快速

打田

うちた

JR和歌山線

紀の川市打田

那賀郡打田町大字打田字鳥池

紀ノ川(ただし、和歌山市)

快速

島根

木次

きすき

JR木次線

雲南市木次町里方

大原郡木次町大字里方

岡山

邑久

おく

JR赤穂線

瀬戸内市邑久町山田庄

邑久郡邑久町山田庄

瀬戸(ただし、岡山市東区)

鴨方

かもがた

JR山陽本線

浅口市鴨方町六条院中

浅口郡鴨方町六条院中

快速

熊山

くまやま

JR山陽本線

赤磐市千躰

赤磐郡熊山町千躰

 

中国勝山

ちゅうごくかつやま

JR姫新線

真庭市勝山

真庭郡勝山町鳴戸

快速(夜)

林野

はやしの

JR姫新線

美作市栄町

英田郡美作町栄町

快速(朝)

山口

小野田

おのだ

JR山陽本線、小野田線

山陽小野田市大字東高泊

小野田市大字東高泊

 

徳山

とくやま

JR山陽新幹線、山陽本線

周南市御幸通2丁目

徳山市御幸通2丁目

 

徳島

穴吹

あなぶき

JR徳島線

美馬市穴吹町穴吹

美馬郡穴吹町岩手

特急剣山、特急むろと

 穴吹駅

阿波池田

あわいけだ

JR土讃線

三好市池田町サラダ

三好郡池田町字サラダ

各種特急

鴨島

かもじま

JR徳島線

吉野川市鴨島町鴨島

麻植郡鴨島町鴨島

特急剣山、特急むろと

香川

讃岐白鳥

さぬきしろとり

JR高徳線

東かがわ市松原

大川郡白鳥町松原

特急うずしお

志度

しど

JR高徳線

さぬき市志度

大川郡志度町金屋

特急うずしお

本山

もとやま

JR予讃線

三豊市豊中町岡本

三豊郡豊中町大字岡本

快速サンポート、快速サンポート南風リレー号

愛媛

伊予三島

いよみしま

JR予讃線

四国中央市三島中央3丁目

伊予三島市中央3丁目

特急いしづち、特急しおかぜ、快速

卯之町

うのまち

JR予讃線

西予市宇和町卯之町2丁目

東宇和郡宇和町大字卯之町

特急しおかぜ、特急いしづち、特急宇和海

横河原

よこがわら

伊予鉄道横河原線

東温市横河原

温泉郡重信町大字横河原

高知

土佐山田

とさやまだ

JR土讃線

香美市土佐山田町宮前町

香美郡土佐山田町宮前町

特急しまんと、特急南風

中村

なかむら

土佐くろしお鉄道中村線、宿毛線

四万十市駅前町

中村市駅前町

特急あしずり、特急南風

のいち

のいち

土佐くろしお鉄道阿佐線

香南市野市町西野

香美郡野市町西野

快速

福岡

瀬高

せたか

JR鹿児島本線

みやま市瀬高町下庄

山門郡瀬高町大字下庄矢部川

特急有明、快速くまもとライナー

筑後吉井

ちくごよしい

JR久大本線

うきは市吉井町

浮羽郡吉井町字小柳

うきは

特急

筑前前原

ちくぜんまえばる

JR筑肥線

糸島市前原中央1丁目

前原市前原中央1丁目

快速

福間

ふくま

JR鹿児島本線

福津市中央3丁目

宗像郡福間町大和町

特急きらめき、特急ソニック、快速、準快速

西鉄柳川

にしてつやながわ

西鉄天神大牟田線

柳川市三橋町下百町

山門郡三橋町大字下百町

佐賀

牛津

うしづ

JR長崎本線

小城市牛津町柿樋瀬

小城郡牛津町柿樋瀬

小城

快速

神埼

かんざき

JR長崎本線

神埼市神埼町田道ケ里

神埼郡神埼町大字田道ケ里

快速

長崎

吾妻

あづま

島原鉄道

雲仙市吾妻町牛口名

南高来郡吾妻町牛口名字汐

 吾妻駅

熊本

松橋

まつばせ

JR鹿児島本線

宇城市不知火町御領

宇土郡不知火町御領

特急九州横断特急、快速くまもとライナー

宮地

みやじ

JR豊肥本線

阿蘇市一の宮町宮地

阿蘇郡一の宮町宮地

阿蘇

特急九州横断特急

御代志

みよし

熊本電気鉄道菊池線

合志市御代志

菊池郡西合志町大字御代志字東海道

大分

庄内

しょうない

JR久大本線

由布市庄内町庄内原

大分郡庄内町大字庄内原字灰迫

由布

 

三重町

みえまち

JR豊肥本線

豊後大野市三重町赤嶺

大野郡三重町大字赤嶺字西方下

特急九州横断特急

鹿児島

伊集院

いじゅういん

JR鹿児島本線

日置市伊集院町徳重

日置郡伊集院町徳重

特急川内エクスプレス

串木野

くしきの

JR鹿児島本線

いちき串木野市下名

串木野市下名

 

国分

こくぶ

JR日豊本線

霧島市国分中央3丁目

国分市中央3丁目

霧島神宮

特急きりしま

志布志

しぶし

JR日南線

志布志市志布志町志布志2丁目

曽於郡志布志町志布志

川内

せんだい

JR九州新幹線、鹿児島本線

薩摩川内市鳥追町

川内市鳥追町

 

肥薩おれんじ鉄道

 

財部

たからべ

JR日豊本線

曽於市財部町北俣

曽於郡財部町北俣

 

 市名と駅名の関係について、「全く一致しないタイプ」以外では、概ね以下のようなタイプに分けることができる。

・町から市になり、駅名もそのまま(または市を代表する駅になったが、駅名はそのまま)
・合併で市名が長くなったが、駅名に一部をとどめる
・市名が駅名にならった
・市名と同じ駅はあるが、市の代表駅ではない

 字で示したのが、その全部または一部が一致するもの、つまり「○○市に行く時は、○○駅に行く」という明快なタイプ。オレンジは逆に、市名と駅名が一致(または近似)する駅があるが、代表駅ではない例。最たる例は、東武東上線のふじみ野駅(富士見市)と上福岡駅(ふじみ野市)だろう。きちんと調べないとわからないものである。

 市町村の数が多かった頃は、「○○市は□□」であっても、主だった駅はなぜか頭に入りやすかった。ところが市町村合併で新たに「市」が増えると、逆にその市をイメージできる駅が減っていることに気付く。通ったり、近くに来ることがあっても素通りしてしまうことが生じる。今回、この表をまとめてみて、「代表駅と知っていればちゃんと下車したのに...」というのが少なからずあって、愕然としているところである。

 そういうことがないためにも、市名と駅名は一致させてほしいものだと思ったりもするが、第159話でも書いた通り、その土地本来の名前を留める上でも昔からの駅名は大事。下手な改称は御免である。まして、旧国名や地域名が市名として採用された場合は、それを駅名にしたら訳がわからなくなるのは自明。上表の中だけでも、奥州、常総、下野、甲州、甲斐、越前、飛騨、伊豆、伊豆の国、志摩、伊賀、甲賀、丹波、京丹後、美作と15もある。山梨県中央市、愛媛県四国中央市についても然り。身延線に乗っていて、常永、小井川、中央、甲斐上野、芦川...だったり、特急しおかぜに乗って、観音寺、川之江、四国中央、新居浜...と来られてはたまらないだろう。安易な改称が流行らないことを願うばかりである。

 さて、表の中には部分的に抜けているのもあるが、普通列車や各駅停車よりも上の列車種別(いわゆる優等列車)が停車する場合はそれを書き足してある。昔から特急が停まっていた駅と、市に昇格してから停まるようになった駅とがあると思われるが、新たに停まるようになった例はごく限られると考えられる。せっかく代表駅になってもこれでは報われないし、筆者のような「乗り降りテツ」にとってももどかしいものがある。ある程度の本数が停まってくれないと、全国の「○○市に行く」という一つの楽しみが果たしにくいからである。

 何はともあれ、自分なりにまとめることができたので、今後はこの表も参考にしながら、中長期的に全国行脚をしようと思う。

  • こちらもどうぞ...⇒ 都市名や駅名を一覧表で紹介系

第88話 都市再編〜市町村合併考察 / 第110話 天気予報の対象都市 / 第159話 加速する市町村合併〜とどめておきたい市名・町名 / 第208話 変化あっての新宿駅 / 第260話 「アド街」放送666回に寄せて

 

第354話 ファミマ!(2012.6.1)

 コンビニに対しては、どの系統であれどこか距離を置いていた筆者だが、この数年、妙にお世話になっているのが一つある。ファミリーマート(以下、ファミマ)である。半蔵門・麹町界隈に出向く機会が多かった2011年は、ampmからの転換時期と重なり、新ファミマを中心にとにかくよく通い、自宅近所でも昨年から今年にかけ、新規とリニューアルとの2つがあって頻度アップ、そして2012年、神保町に出勤する日々が始まるとこれまたファミマ、ファミマ... 要するにその土地土地で何らかの動きがあるため、ついついと云うか、見事にハマってしまっている訳である。ファミマが付け回っているようにさえ思えるが、実際に活発なのだろう。

 

2010.7.16 大妻通り店(初日)

2010.11.24 地元の駅前店(初日)

2011.4.7 麹町二丁目店(初日)

*OPENから12日後もまだ割引券が使えた。右は同じ場所にあったampm時代のもの。

 

2011.5.10 紀尾井町三番地店(初日)

2011.6.2 麹町三丁目店(3日目)

*OPEN初日のレシート(抜粋)。左は同じ場所にあったampm時代のもの。

2011.11.23 浮間一丁目店(2日目)

2012.2.21 赤羽駅東口店(リフレッシュOPEN初日)

(麹町、赤羽ほか ファミマ来店年月日等)

 新規OPEN、リニューアルOPENともにありがたいのは、初日を含む3日間は、おむすびなどがお安くなる上、それらお買い得品ばかりでもその合計額が200円を超えれば、OPEN時のチラシの一角にある割引券が使えて100円引きになってしまう!というのがある。1個105円のおむすびは、50円引きで55円。それを4つ買うと220円。その時点ですでにおトクな訳だが、割引券利用で120円になる。つまり、おむすび1個が30円である。さらに差額の120円は、Suicaなどで支払えて、TカードがあればTポイントもきちんとついてしまう、というからスゴイ(値引き前の価格でポイント付与になるので、200円で2ポイントの扱い)。

おむすび単価35円になる買い方(例)

「本券は・・・電子マネーとの併用はできません」なローソンの割引券(白黒見本)

 OPEN時の特典は、サンクス然り、ローソン然りではあるが、サンクスは100円以上で100円引きという点では秀逸だが、割引券の有効期間とその3日間が同じ(と記憶)ため、過ぎてしまうと行く気が失せてしまうというのがあり、ローソンは200円以上で100円引きというのと有効期間が長めという点ではファミマと同じながら、差額の支払にSuicaなどが使えないというのがあって、筆者的にはファミマが優位に立つ。おトクな3日間が過ぎた後でも割引券はしばらく使える(しかもローソンより長め)ので、普段あまり手が出ないものが買いやすくなるというのもまたイイ。もちろん、ファミマTカードがあれば会員特価になり、その特価を以って合計が200円を超えていればOKなので、二重に得した感じになるのもポイントである。よくできていると思う。

 2009年某月の麹町・半蔵門界隈。ampmはあってもファミマはない。

 三井住友銀行のATMは、ampmにもあったため、銀行の分布と合わせてampmも載っている。2009年の神保町界隈はやはりampm尽くしだったことがわかる。(このうちいくつかはなくなり、残りがファミマになった。)

 猿楽町のオフィスに通っていた時期(概ね2004年度)は、何かにつけampmだったが、それがファミマにシフトしていったため、再び猿楽町、というか御茶ノ水と水道橋の間辺りを通るようになったここ数ヶ月は、其処此処でファミマに遭遇。今の職場は住所表示だと神田神保町だが、つまりは神保町である。で、神保町にあるコンビニは?と問われればやはりファミマ、ということになるだろう。御茶ノ水駅から職場に向かえば、ルート上に少なくとも6店、水道橋駅からだと、通りに面しているのは少数ながら、ちょっと脇道に入れば2〜3はあるので、計4店は利用可能。割引券がなくとも日常的に利用することになる。だが、一つの後押しとして「神保町地区限定! 大抽選キャンペーン」があったのは大きかった。4/9〜27の間、地区内のファミマ5店どこでも、1回400円以上の買い物をして、そのレシートをとっておけば、4/27にレシート抽選ができるという仕掛けである。商店街がやりそうなネタをコンビニで、しかも神保町ローカルで、というのは感服させられた。神保町にはこれだけファミマがある、とか、5つもあれば店舗名にも工夫があってそれがまた愉快、とか、筆者的にはちょっとした発見を伴うキャンペーンでもあった。かくして、何となくレシートがたまり、淡い期待とともに4/27に会場の「神保町駅前店」に出向くことになる。

「神保町地区5店舗」・・・これなら十分「はしご買い」は可能

当選番号発表と賞品引換は、4/27の当日限り(11〜19時)。どれだけのお客がこれをチェックして引き換えたかは不明。「収集ボーナス」は、この掲示で知った。

手づくり感あふれる「ボクのおやつ引換券」

種類や量は店舗によって異なるため、最も品揃えがいい店でゲット。百均で変てこなのを買うよりずっといい。これで、新たな視点が加わり、「今度は買ってみるか」という気になる。

 レジ番号(レシートの末尾に印字)4桁中、下2桁も当たらないあいにくの結果ではあったが、そこはファミマである。何と「レシート収集ボーナス」なるものが追加されていて、おかげで「ボクのおやつ」(105円相当)をいただくことができた。以来、益々ファミマ贔屓になっている。

 そして5/30、水道橋西口にまた新たなファミマが開店した。勝手知ったる筆者は、いそいそとチラシを手に例のパターンでお買い物。6/1まではあれこれと安く、割引券は6/8まで使える。しばらくファミマ漬けになりそうである。(こういう人物を「ファミマー」と言うかどうかは知らない。)

 5/22はこんな具合

 5/28、フロントに貼ってあるステッカー等点検中のところを撮影

 そして、5/30。「水道橋西通り店」OPEN!


  • 神保町(御茶ノ水〜水道橋)ファミマ

 せっかくなので、神保町を中心とした各店舗の様子をご紹介する。5桁の番号は、入口に標示してある「店番号」。(「77***」は、元ampmと考えられる。)

店番号

店名

 

18396

水道橋駅西口

19221

神保町

 

隣は鉄道模型店、中は卓球ホール「ファミタク」併設。神保町地区5店舗からは外れる「神保町店」。

19576

神田神保町二丁目

19790

神田神保町一丁目

19791

御茶ノ水駅前

 店内に「SUBWAY」がある。ただし、SUBWAYではTカードもSuicaも使えない。

(参考)→ リリース文

20785

神保町駅前

21324

水道橋西通り

(5/30 OPEN!)

77177

水道橋駅東口

77257

三崎神社通り

77591

神保町靖国通り

77596

神保町さくら通り

 

帰途にここの前を通ると、看板照明を拭き掃除しているところをよく見かける。お店の姿勢が窺える。

 客はあまり意識しないだろうが、これだけ近接した中にあると、店名を決めるにあたって一定の苦労があるものと思われる。正確に言えれば大したものだと思う。

 ちなみにアキバの駅周りではこの2つ。

19889

秋葉原駅中央口前

 通常のファミマと異なる「青」が特徴

77173

秋葉原昭和通り

 水道橋西通り店と同じような構成。(はなまる+ファミマ)

  • その他

 変り種や東京以外のファミマをいくつか。

ファミマ!!(秋葉原UDX店)

「ファミマ!!」を最初に見たのはここ。(写真は最近の撮影)

(参考)「ファミマ!!秋葉原UDX店」が開店! 2/1開店

ファミマ!!(新宿マルイ本館店)

 2009.4.24 OPEN初日に行き、ボックスティッシュを入手

(参考)ファミマ!!新宿マルイ本館店 4月24日(金)オープン!!

京成日暮里駅構内店

(参考)4月28日(水)には転換第1号店として、京成日暮里駅構内にある店舗を「ファミリーマート京成日暮里駅構内店」として開店

金沢 やまだ野町店

2010.2.11 北陸鉄道の野町(→参考で下車し、散策途中で利用

上田 天神一丁目店

2010.12.25 第321話「ウィークエンドパス」の旅で上田を訪れた際に利用

広州 天河3店

 2011.11.7 第341話の後段の通り、中国は広州に行った際、天河路にあるファミマ(中国名:全家)に寄る。5元でヨーグルト飲料を買った。

 

  • こちらもどうぞ...⇒ コンビニが出てくる話題

第78話 中華まん / 第117話 割り箸コレクション / 第130話 添加物いろいろ... / 第178話 恵方巻と中華まん / 第261話 試飲の進化形 / 第274話 中華まん2009

 

第353話 志茂?!(2012.5.15)

 志茂の話は「志茂ネタ」で、志茂を強調するなら「フォルテッ志茂」。何かを訊ねる時は「も志茂し?」で、何かうっかりがあったら、「し、志茂ぅた!」である。そんなダジャレでも発しないとやってられないくらい、今回のアド街は志茂尽くしだった。(ちなみにタイトルは、「赤羽岩淵」である。)

 30あるスポット中、複数まとめてでの紹介ではない(=そのスポット単独)ものは、23。そのうち志茂1〜5丁目にあることが特定できるもの実に20。志茂2、4、5丁目についてはまだしも、1、3丁目を岩淵に含むのには疑問と驚きを禁じ得ない。赤羽岩淵編の5位が北清掃工場(志茂1-2-36)というのは、その最たるものである。事実上、「志茂」にした方がいいくらいな無茶な設定だった。当然、ランキング予想も何もあったものではない。

 逆に岩淵町にあることがハッキリしているものは先の23のうち、たったの3つ。28位、20位、3位である。(21位の岩淵関緑地は、岩淵町地先だったり、一部は志茂に掛かっていたりで、岩淵町単独とは言えないので外した。)

番組冒頭をデジカメで撮影(光の当たった部分の左が岩淵町、右の大きな部分が志茂) エリア予想をし、実地調査をし、予告編(→第351話を公開し、とやったのが1カ月前。番組放送早々に「今回は岩淵町+志茂」(左画像)と出た時点で、その労は見事に徒労と化した。当たり外れを表にまとめるのも虚しいばかりなので、今回は単にアド街ック天国「志茂編(+岩淵)」の検証レポートという形でお届けする。

©「出没!アド街ック天国」 (2012.4.14:赤羽岩淵) → 番組ホームページ(当該順位)とリンクさせています。


30.幸楽(志茂1-28-1)幸楽

 赤羽岩淵駅の近所にも同じ名前のラーメン店があるが、赤羽岩淵編で出てきたのは、志茂一丁目の幸楽。「餃子ラーメン」がウリだそうだ。

 (参考)赤羽中央街ともう一つの幸楽。番地は赤羽1-51-3。

29.入りづらい居酒屋(志茂4-12-8)入りづらい居酒屋

 筆者としては、タバコ客が集う店はどこも入りづらいので、この手の居酒屋はまず行かない。番組で名前が挙がったのは、藤、みよし、ろっぽんぎ、千曲、きっちんあつみや、そして「居酒屋 かど」(写真)だが、どれもご縁なし。

28.おこのみ 天(岩淵町1-3)おこのみ 天

 5/14の夜に行ってみたら、なぜか「臨時休業」。目が"点"になったところで、折からの強風で自転車が"転"・・・そういう店である。

27.街中に地蔵 街中に地蔵

 「胴体は石、頭は木製、しかも顔は手描き…」がこのお地蔵様。ご尊名は不明。

 新河岸川の護岸がずっと続くのがこの辺りの特徴。この川沿いの道路を夕日の方向にずっと進むとお地蔵様が現れる。

26.喜作(志茂1-10-1)喜作

 志茂一丁目の南端につき、赤羽岩淵にある…とやられると大いに違和感を覚える店。薬丸印の新名物は、ここの「きつねロール」(8つ入り400円)が登場。

25.モンキーバナナ(志茂2-27-5)モンキーバナナ

 タイ料理店だが、ここと同じような店は赤羽岩淵駅近くにもある。赤羽岩淵の近くが出ず、遠くが出てしまう、それは理不尽というものだろう。

24.ひよこ(志茂2-2-14)ひよこ

 北本通りに面しているので、店の前は何度となく通っている筈だが、全く以って認識なし。焼き鳥居酒屋だが、1日5個限定の大判焼きおにぎりが名物だそうだ。

23.ほうきぼし(志茂1-10-1)ほうきぼし

 「散歩の達人」(赤羽・十条・王子)に載ってはいたが、まさかのランクイン。赤羽岩淵の店とするにはあまりに無理がある。

 ちなみに26位の喜作はお隣さん。似たような順位で仲良く入ったのはいいとして、「何でこの店が赤羽岩淵?」という声が寄せられるのも両店必至?!

22.竜飛(志茂4-16-4)竜飛

 番組では、トドの肉が出てきてドッとなったが、店先には「熊鍋」「猪鍋」とあって、これまたドッキリ。竜飛というより「突飛」な感じ。志茂に移る前は赤羽にあったので、2005年4月の「赤羽」編でも登場。この時は24位だったので、2ランクアップ。

21.荒川岩淵関緑地 荒川岩淵関緑地

 これは納得のランクイン。番組では鷹匠の方が出てきたが、ここでの飛翔物は鷹だけではない。UFOと見紛う"電光凧"が揚がることがあり、要注意である。

20.岩淵宿 問屋場址之碑 岩淵宿 問屋場址之碑

 小山酒造の一角にあるので、所在地は岩淵町26でいいと思われる。正確な表記は、「史蹟 岩槻街道岩渕宿問屋場阯之碑」。

19.だいます(志茂4-16-3)だいます

 「アド街ック天国で云々」と手書き看板を出していたので余計に目立つ。22位の竜飛はお隣さん。

18.川栄 志茂店(志茂4-43-4)川栄 志茂店

 志茂銀座商店街にあった。赤羽一丁目に本店(→参考があるが、この志茂店限定メニューというのがあって、それが何と「なまず」。試してみる価値あり?

17.鳥星(志茂2-41-15)鳥星

 志茂二丁目は決して足が向かないエリアではないが、この店々は見覚えがなかった。名酒場らしいが、おそらくいろいろな煙で満たされていることが予想される。遠慮しておく。

16.中之島 中之島

 赤水門の島と言ったりもする。クリーンアップをしたり、水質調査をしたり、筆者的にはフィールドの一つだった。

15.黒田機器(志茂5-30-7)黒田機器

 もっと上位にランクされると思っていたが、入っただけでもよしとすべきか。番組では「威風堂々たる洋館の事務所棟」と紹介されていた。

14.キッチン とん忠(志茂2-37-9)キッチン とん忠

 店頭の掲示ではよくわからなかったが、ここにイチ押しは「日替わりランチ定食」(600円)。日曜もいただけるそうなので、そのうち行ってみようと思う。

13.和泉鋳金彫刻(志茂1-9-1)和泉鋳金彫刻

 屋号で検索しても所在地がわからなかったのがここ。23位・26位の店をちょっと進んだら出てきたので、番組スタッフも同じような行き当たり方をしたのではないかと察する。直近の作品は、法政大学・市ヶ谷キャンパスのボアソナードタワーにあるそうなので、機会があれば見てこようと思う。

12.松花(そんふぁ)(志茂2-48-10)松花

 2000年3月の「赤羽」編では割と上位にランクイン。2005年4月の「赤羽」編では、なぜか圏外。そして今回「志茂」編で見事返り咲き。不思議な店である。(自慢じゃないが、入店したことはない)

11.おやつに焼き鳥 おやつに焼き鳥

 お店はもっとある筈だが、名前が出たのはここに載せた通り、「焼き鳥 あかばね」と「ミートショップ おおこし」。どちらも確かに人気店だった。

 おおこしは、志茂4-13-5にある。

10.川口屋(志茂2-57-1)川口屋

 事前予想で入れるかどうか悩んだのがここ。赤羽岩淵に入れるのはギリギリと見込んでいたが、志茂全域が対象となれば当然のランクインだろう。ちなみに「ちくわぶ(レギュラー)」は120円、「おでん屋さんのちくわぶ」と「北海道産小麦粉100%使用ちくわぶ」は各180円である。ご参考まで。

9.みやこ豆腐(志茂2-40-14)みやこ豆腐

 2000年3月の「赤羽」編では11位で、2005年4月の「赤羽」編では10位。今回、見事9位! 着々とランクアップしていること以上に特筆すべきは、番組登場回数(3回)だろう。天然豆腐は一丁380円也。

8.酒井造花製作所(志茂5-21-8)酒井造花製作所

 アド街だからこそ知ることができるのはこうした一件。隠れた有名処である。何故に志茂の奥まった地でやってらっしゃるのかはわからない。

7.銭湯 銭湯

  過去2回の「赤羽」編では、テルメ末広が出てきて、今回も名前は挙がった。他に出てきたのが写真の「ゆートピア」(志茂2-44-1)と「HOTランド みどり湯」(志茂3-25-9)。岩淵町の銭湯は、紹介されず。

6.すみた(志茂2-52-8)すみた

 十条にあった頃から目は付けていたが、近所に移ってきてもなお、入ったことがないのがここ。たぬき・おろし・めかぶの各ぶっかけは、650円。番組効果が薄らいだら一つ行ってみるか...

5.北清掃工場(志茂1-2-36)北清掃工場

 良くも悪くも煙突が目印。まさかのランクイン、北清掃工場である。隣に「都営神谷三丁目アパート」があることから、いかに岩淵から遠いかがわかる。(清掃工場に関するレポートは、11年前に遡るが第85話の通り。)

 ちなみに北区史を考える会による「志茂町付近絵地図」(1935年頃)によれば、清掃工場のある地は「岸飛行機製作工場跡地」となっている。番組では「赤羽飛行機製作所」と紹介していたが、岸の方が正しそうだ。

4.寺社散策 寺社散策

  第351話では、それぞれ分けて予想していたが、番組お決まりのパターン(複数ひとまとめ)にしてやられた。名前が出てきたのは、熊野神社、八雲神社、正光寺の3つ(厳選!)。写真は、熊野神社と正光寺(岩淵大観音)。熊野神社は恥ずかしながら、先日5/13に初めて訪れた次第。

3.小山酒造(岩淵町26-10)小山酒造

 みやこ豆腐同様、ここも番組3度目の登場。facebookページでも余裕の投稿。

2.温かい商店街 温かい商店街

 商店街を上位に持ってくるのもアド街のお決まりの一つ。岩淵町にはあいにくないため、志茂を取り込んで、この際、商店街5つまとめて紹介!となってしまったフシはある。その5つは、志茂光栄会商店街、志茂平和通り商店街、志茂スズラン通り商店街、志茂銀座商店会、志茂七溜商店街。光栄会と七溜は、実は今回が初耳。いかに地元に疎かったかがわかる。写真は初・光栄会を記念して撮った一枚。

 「北区商店街連合会」(赤羽エリア)・・・志茂の5つはE〜I

1.「3つの川」 3つの川

 エリア予想は大ハズレだったが、1位予想はさすがに的中。「3つの川」という表現も何となく当たった。(一矢報いた感じ)

 とまぁ、改めて訪れてみると、志茂は知らないことばかりだった。何だかんだ云っても、番組で取り上げるだけの価値があるのは確か。だからこそ「赤羽岩淵」などとせず、堂々「志茂」でよかったのではないか!とも言いたくなる訳である。

 地図で見てもわかる通り、道路の斜め&屈曲した感じは土地勘がない人間には脅威。事実、自転車で走っていても大いに迷った。番組スタッフも大変だったろうと思う。岩淵町もさることながら、今回のアド街は、志茂に足を向けさせるための配剤だった・・・そう思うことに志茂した。

  • 「下村」について

 今回も「荒川知水資料館」の出番はなかった。志茂にこだわる以上、同館にある「下村特別展示室」は紹介して然るべきだったと思う。そう、志茂の起源は「下」なのである。(展示室には、往時の生活用品などが配されている。)

 

 

第352話 ミステリートレインに乗ってみた(2012.5.1)

 ニコニコ動画は時に視聴することはあっても、基本的には異世界感覚で、ましてその再現イベントとなれば、正直かなり縁遠い話に映る。が、その「ニコニコ超会議」に合わせて、「ニコニコ超会議号」(→参考というのが用意され、ブルートレイン版とミステリートレイン版の2つあるうちの1つに乗車できるかも?!ということになれば、話は変わる。超会議はサブ、メインは超会議号ということで、とにかく話が舞い込んできて、これを逃す手はないと参加させてもらった。ブルトレはさすがに困難なので、ミステリートレインの方。運転日は、超会議の初日に当たる、4月28日(土)である。

 超会議の主催者は、ドワンゴとニワンゴ。その二社の区別がつかないような人物が果たして乗車していいものなのか、はたまた、ニコニコ動画の文化をわかっていない人物が超会議に参じていいものなのか、車内が"超"ノリノリでついていけなかったらどうするのか、などなど、静か志向の筆者にとっては不安材料が少なくない。長時間乗れる向きにはいいが、扉が開かないというのもモヤモヤ感を覚える。下車したくてもできない!というのは筆者のような「乗り降り鉄」にとっては、歯痒いことこの上ないのだ。

 ともあれ、半ばご招待のような形で乗車機会をいただいたので、ただ心して楽しませてもらうばかり。集合は、品川駅の北改札口に8時。きっちり着いていたが、受付待ちの列がすでに長々となっていたため、見合せ。通常の受付がひととおり済む頃合を見計らって、手続きを済ませる。改札を通ったのは、835過ぎである。(以下、時刻の記述が多数出てくるため、3桁または4桁の省略形で表記)

 「超会議号ツアー」受付を待つ"超"列

 このオレンジカードを手にしてからおそらく18年ほど。ようやく実物に乗ることに。

 入線は8番線に842頃。この485系「宴」(お座敷列車)、見たことはあっても乗るのは初。眼前で撮るのももちろん初めて。だが、車両を撮影できるのはこの10分ほど、ということで一様にあわただしい感じが漂う。そして定刻通り852に発車。くつろぐべきタイプの車両に乗りながらも、実に緊張感あるスタートとなった。

 戦隊モノでこういう顔のがあったような...

 知っている人ならすぐわかる?!(SUPER BELL''Z 車掌DJの野月さんです)

 扱いが特殊なため、お楽しみイベントのいくつかは参加できない。ミステリートレインゆえ、その行程を的中させると賞品がもらえる「ルート当てクイズ」もあったが、筆者は資格なし。品川〜海浜幕張を約5時間かけて廻り、途中、3カ所で折り返す、その折り返しは、2回目が津田沼、3回目が誉田、品川駅は8番線ホームから発車・・・とこれだけヒントがあっても、そう易々と当たるものではない。筆者的に、ある程度の読みはあったが、発車後しばらくして、どうも山手線沿いに走っていること、そして、9時手前に大崎駅が見える位置で停車したこと、この2つで、早くもハズレとなった。

 発車後、いきなりのサプライズ!品川に向かう「特急日光43号」は"粋"カラーのスペーシア。(この後、品川919発)

 大崎と言っても、停車したのは何ともミステリアスな位置

 8番線は即ち東海道本線、または横須賀線の下り、と読む。仮に新川崎で折り返して、武蔵野貨物線(武蔵小杉〜府中本町)経由で武蔵野線に入り、南流山〜北小金の短絡線で常磐線に入り、我孫子からは成田線、佐倉からは総武本線、と進めば、津田沼の折り返しで誉田へ、という流れが一応作れる。だが、初っ端でいきなり大崎! クイズの解答用紙は、品川駅の集合・受付場所にてすでに回収済みのため、如何ともしがたい。クイズご参加、つまりツアー参加の皆さんは、早々に「嗚呼...」か「おぉ!」に分かれることになった(と思われる)。筆者同様、新川崎か横浜か、が大勢だったのではなかろうか。

 果たしてその結果は、解答総数120ほどに対し、正解は8人限り。ヒントとしては絶妙だった、と言えそうである。ただ、8という数字、主催者予想よりは多かったようで、賞品が足りず、急遽、追加が用意された。的中者への賞品授与(兼・当初の目玉賞品の抽選会)は、3回目の折り返し駅、誉田での停車時間中に行われ、違った意味で盛り上がりを見せることになる。

 話が飛ぶが、ツアー終了後、海浜幕張駅から超会議会場に向かう参加者の中に、その時の追加の賞品を手にしていたお二方(二人そろって賞品同じ)を見つけたので、尋ねてみた。答え、「ハシ鉄でよかった」とのこと。間近で見せてもらうと、今回の「ニコニコ超会議号」のもう一本の方、ブルトレ(24系寝台列車)を模した箸(=ハシ鉄)だった。目玉は、24系を牽引する電気機関車EF81のNゲージ模型(左写真)だった訳だが、ミステリートレインのツアー客となれば、言わば「乗り鉄」の御方である。そうした方にとっては模型は二の次。何ともリアルなお話を伺うことができた。客層をどう読むかで、賞品は変わる。乗り鉄の方には、車窓DVDとか、経由駅の入場券セットとかがヒットする可能性は高い。ただ、お座敷列車に乗るのを選んだ、という時点で、車窓を楽しむには一定の制約があることを承知している客という見方はできる。乗り鉄の中にも分け方があって、乗りつぶしタイプ、乗車経験タイプ、車窓タイプなどいろいろあるとすると、席が固定され、車窓よりも正に「宴」を楽しむことが主の場合は、「乗り」ならぬ「ノリ」志向が高くなる。ノリがいいのは模型好き? ならば模型で、となったかどうかいざ知らず。今回の抽選で模型を引き当てた方々が「模型鉄」であれば・・・そう願うばかりである。

 大崎を904に発車し、「山手貨物線」経由で北上する。今回同行の向谷実、野月貴弘、南田裕介ら「車掌軍団」によるツボを押さえた軽妙なアナウンス(またはトーク)は、渋谷を通過する辺りから、新宿での運転停車にかけて入り、その中で向谷車掌曰く、24系の超会議号では寝台なのに誰も寝ない(カオス状態)とか、車内で模型が走る云々といった話があり、笑いを誘っていた。賞品として模型が用意されるというのは、企画・主催側としてはいい読みだったようである。

 ツアー客を乗せた車両、例えばこの時先頭の1号車を入口から眺めると、4人掛けの掘り炬燵式座卓に1人客や2人客が同席しているケースが大方のようで、黙々とした空気が感じられた。が、車掌軍団効果で程よくほぐれていくような、そんな感じが見て取れた。車両愛称、「宴」の通りにはなかなかならないかも知れないが、そういう雰囲気に持っていくにはいい車両なのは確かである。

新宿ではこの番線に停車 新宿では、916〜933の間、停車。成田エクスプレスなどが発着する番線に停まっていたので、ホーム上の客は少なくなく、車両に視線が注がれること多々。残念ながら、車内に「ニコニコ超会議号」といった横断幕が掲げられている訳でもないので、何事かと思った方々は多かっただろう。ニコニコ超会議ステッカーなどが手持ちであったので、とりあえず窓辺に"置いてみた"。(少しは宣伝になった?)

 さて、新宿では扉は開かずとも「停車」してしまったので、特急クラスが停まる駅での通過シーンを撮る!というテーマがあるなら、次の機会は、池袋ということになる。徐行しながらではあったが、得難い体験ができた。動画で撮ること約1分である。

 なかなか加速することのない超会議号だったが、池袋から先、湘南新宿ラインと同じような走りをすると考えるなら、上中里を過ぎた辺りから速度も出て、赤羽も通過して、と妙な期待感が生じる。が、その目算は見事外れるのだった。加速を見込んだ上中里から先、湘南新宿が走る複線(2本分)を横目にする状態になったのだから、「!!」である。正しくミステリーな線路に入ったところで停車。折り返しの1回目は、ここ上中里と王子の間だったのである。(山手貨物線に入った時点で、ルート予想は、「大宮で折り返し、武蔵浦和経由(しもうさ号の入り方)で武蔵野線・・・」としていたが、これまたハズレ。)w(--)w

 京浜東北線が湘南新宿ラインを跨ぐ箇所で停車

 帰りに京浜東北線の車窓から同じ場所(折り返し地点)を撮影。階段状の設備がいくつか見える。

 946に停車して、折り返し発車は952。その間、線路脇の乗務員交代用のステップ(タラップというべきか)では複数人の動きあり。こんな場所にこんな設備が!である。そして次こそがミステリートレインの最大の見どころ、田端操車場への進入である。

上が尾久側、下が田端側。「線路当てクイズ」というのも面白い?! 行きの線路とは別の線路に入り、上中里駅を過ぎたところで、湘南新宿が通る複線からは離れて行く。やがて新幹線車両の脇を抜けつつ、尾久駅から見る車両基地の奥(=奥尾久?)に当たる線区を見つつ、さらに、そこに列を成す機関車(電気 or ディーゼル)を見送りつつで、操車場を分け入っていく。その線路は尾久なのか田端なのか、そんな区別が付かなくなるような辺りをとにかく走る。(北区が鉄道資源に恵まれていることを改めて実感した次第) 田端駅が見えてくると線路の数は落ち着いてきて、「進行方向左側には5本」というのがわかった時点で再び停車。ルート当ての正解は、上中里でもよさそうだが、ここ田端(操車場)、とのこと。停車時間が956着−1016発と長めだったので、日本旅行の添乗員さんと話をしたり、常磐線に入るためのカーブ(常磐貨物支線)効果で先頭車両(この時は6号車)までが入る状態で写真を撮ったりできたが、それでも持て余し気味。と、宇都宮・高崎線の高架を特急型車両(183系?)が走って行くのを見つけ、すかさず撮影。何の列車かまだよくわかっていないが、適度なゆとりがないとこういうのは撮れない。田端での停車(&ゆるやかな時間)は有意義だった。

 機関車好きにはたまらない?!

 新幹線車両は概ね出払い中

 カーブの先が常磐線。カーブを跨ぐ高架は、宇都宮・高崎線。

 期せずして特急型車両を目撃

 常磐線初期の起点は田端で、三河島から来た列車は田端で折り返して上野に向かう、そんな時代があった。日暮里駅の設置とともに三河島〜日暮里のあのヘアピン状のカーブができ、旅客を乗せた常磐線は田端を通ることはなくなった。今回の超会議号は、そのかつての常磐線を通るという点でも大きな価値がある。普段、貨物車両を見たり撮ったりのためにこの線(常磐貨物支線)に足を運ぶ人達にとって、もちろん沿線の方々にとっても、お座敷列車の出現は驚きだっただろう。田端折り返しが確定すれば、ここを「宴」が通るというのも決定的になるが、twitterなどで発信するにも時間が限られているので、「宴」目当てでここに来た人がいれば、かなりの通と言えるだろう。外から撮る側からしても、ルート非公開のミステリートレインならではの楽しみがある。当たった時の喜びはまた格別と思う。

 道路は西日暮里駅に通じる。通りの名は道灌山通りだが、踏切の名称は「日暮里道踏切」と云うそうな。どの道、この構図での写真はまず撮れない。

 右に見えるは三河島駅。手前の線路とはこの後合流。

この時は曇り空。スカイツリーもボンヤリした感じ。(三河島〜南千住) 三河島駅を真上に見ていたと思ったら、いつしかホームが隣に来る構図となり、ホームが遠ざかってしばらくしたらいよいよ常磐線に合流となる。時刻は1022頃。品川を出て、1時間半が経つ。品川〜三河島は、京浜東北線快速で上野に出て常磐線に乗換といったパターンだと25分程度。これまでのところ都区内を廻っているだけだが、いかに大回り、かつゆったりかがわかる。大きな窓から東京スカイツリーを何となく追ってみるも、まだ徐行気味なので、楽に捉えられるし、撮ることもできる。加速し始めるのは北千住を過ぎた辺りで、亀有(1029)〜北小金(1039)と飛ばし、柏を通過する際に減速するまでは特急感覚で快適だった。

 他の号車に移動するのは難しい感じなので、車掌軍団の様子はこの時までわからなかった。6号車から順にやって来て、3号車に現れたのは松戸頃。近くでお目にかかったのは、我孫子に着いてからだった。

 ツアーに申し込んでの参加(お一人11,800円)での特典としては、

・車内では、楽しいオリジナルイベントを開催!
・ルート当てクイズを実施!的中者に豪華プレゼント!
・ツアー限定オリジナルパッケージのスペシャル弁当をご用意
・超会議有料ゾーン一日入場券付!
・参加者全員にオリジナルグッズ付
・ニコニコ動菓食べ放題
・4月28日ニコニコ超会議で行われる「公開解体買付ショー」への優先参加券付!
・抽選でニコニコ超会議号オリジナル鉄道模型の優先購入予約券をプレゼント!(限定50名様)
・参加者全員に、向谷実氏製作のオリジナル非売品CD付
・超プレミア?!記念着席券プレゼント
・箸&キーホルダーを全員にお土産プレゼント

(案内文より抜粋)

 と盛り沢山。筆頭、車内のオリジナルイベントと聞くと、キーボード演奏:向谷、車掌DJ:野月、鉄道モノマネ(または効果音):南田によるパフォーマンスなどと考えてしまいがちだが、至ってオーソドックスに、その三氏+アナウンサーの久野知美さんによる車内巡回が中心だった。向谷倶楽部企画による「向谷実と行く超会議特別ツアー」というのがツアー名称ということもあり、テーブル一つ一つに入って、参加者と歓談するのは向谷車掌。オリジナル非売品CDを本人サインつきで手渡し、というのもこのタイミングだった。

 我孫子駅では皆さんにこやか

 車内は「宴」もたけなわ

 我孫子では、1047−1057の停車。ホームでは笑顔あり、テーブルでは笑いあり、正にニコニコな感じで、ついでに空はいよいよ晴れ渡り、気温も上昇。「ニコニコ超会議号」というよりは、「超ニコニコ会議号」といった具合である。青空のもと、菜の花や新緑の中を「宴」は快走する。成田線をこうした列車が走る、というのは快挙の部類に入るだろう。ルート当てクイズでは、成田線経由とわかる答えを書いた方は多かったと思われるが、冷静に考えると実にレアな話。単線なので、上り・下りの交換停車が布佐と安食であったが、その際、ホーム上で不思議そうに眺める人が多かったのも至極当然。逆に不思議だったのは、意外と撮り鉄の方々を見なかったことである。ある意味、ミステリーである。

 常磐線を越え、一路、成田へ

 新木と布佐の間の木々

 お弁当までいただいて、"超"感謝!

 水田と京成スカイアクセス線

 11時過ぎからはスペシャル弁当が配られ、折りよく車窓いっぱいの田園風景などを楽しみながら、いただくことができた。弁当タイム=成田線というのも設定としては上々である。1132に下総松崎を通過すると、進行方向右に成田スカイアクセス線が見えてくる。スカイライナーが来ればちょっとした映像になるので、動画モードで粘ってみたが残念ながら現れることはなかった。(あと数分早ければ、成田空港行き、スカイライナー25号に遭遇できた可能性はある。)

 成田に着いたのは1139なので、通常の成田線普通列車(各駅停車)と同じくらい。湖北や新木を過ぎる辺は、特急に乗っている感覚だったが、安食での5分停車などがあって、所要時間的にはおトク感がない結果に。速さを楽しむ列車でないのは承知の上だが、仮に40分を切る設定だったら、よりスペシャルな気分になれたと思われる。

 成田を1151に発ち、佐倉を1202に通過し、このまま一気に千葉へ、と思いきや今度は四街道で停車。何となくノロノロ走っていたが、四街道まで20分かかっての到着というのはエアポート快速並み。まぁまぁと言える。この停車時間中に、品川〜海浜幕張の列車時刻表を台紙にした「記念着席券」(硬券仕様)が配られた。硬券も感動モノだが、筆者的には時刻表がその上を行く。ここまでマメマメしく着・発の時刻なり通過時刻なりをメモってきたが、これがあれば何の苦労もない!という点でも貴重。ただし、実際には多少ズレが生じるもので、やはり自分でも記録しておくに超したことはない。成田の欄を見ると、1138着−1149発だった。微妙に遅れていた訳だが、四街道では定刻に戻っていることがわかった。ノロノロだったのにキャッチアップ? これまたミステリーである。

 時刻表台紙つき記念着席券。実によくできている。

 気になる発着時刻はこの通り

 すでに正解者の絞り込みも済み、あとは津田沼、誉田の折り返しを楽しむばかりだから、時刻表で答えが出てももう構わないということだろう。そのタイミングもなかなか秀逸である。逆に、時刻表を公開したからには、定刻通りの運行が定めとなって返ってくる。どこでどれだけ遅れたかなど、シビアにチェックした参加者も少なからずいたことだろう。

 弁当を食べ終えた頃から、カードゲーム開発の第一人者であるK.S.さんとあれこれ話をしていて、千葉を1223にゆっくり通過したのは確認するも、津田沼の折り返し時刻については曖昧状態。再び千葉に来たのは時刻表通りだったので、とりあえずよしとして、1254−57の本千葉付近の停車、13時前後の蘇我での停車についてはしっかり記録した。(時刻表では、蘇我で1255−56となっていて、本千葉?の停車は記されていない。)

 遅れ気味なことがこれでわかってしまった、となると、どこかでスピードアップ?と推測する。すると、鎌取を結構な速さで通過。それでも誉田には1304着のところ、1306だった。

 蘇我では6番線到着。時刻は13時。電光表示は「団体」である。

 そして誉田に。ここまで4時間半。長いようで短かった。

 前段に書いた通り、この誉田での停車時間中に、クイズ正解者への賞品授与が行われた。正解者は全員男性。ツアー客は、品川駅での受付時に見回した範囲では女性も少なからずいたので、確率的には1人は当たってもよさそうだったが、やはり難しかったようだ。

 誉田での最後の折り返しは定刻の1323。上中里までは1号車先頭、津田沼までは6号車先頭、誉田までは1号車先頭、そして海浜幕張までは6号車先頭、そんな塩梅。進行方向の変化が楽しめるというのは一つポイントだが、車窓や展望や車内設備を楽しみたい人には、それでは不十分か。「宴」の座席(座卓)の固定した感じは自由度を奪う可能性が高い。24系ブルートレインツアーは「ニコ動」好きな方が多かったそうで、異様な盛り上がりだったとの話に対し、この「宴」の方は対照的に総じて静かな印象を受けたと聞く。その一因は、そんなお座敷のあり方にあったのかも知れない。自由に行き来できる時間をあえて設ける、そんな工夫があるとより盛り上がるものと思われる。

 展望スペースには行けなかったが、車内はあちこち見学&撮影できた。(終着直前の2号車の様子)

 海浜幕張に無事到着。すぐの発車だったため、撮影時間はせいぜい1分ほど。

 総じて、趣向を凝らした好企画であり、配布物のタイミング、折り返しの停車時間の使い方は特に絶妙だったと思う。添乗員さんの采配もまた見事だった。ツアー参加者の満足度は高かったのではなかろうか。

 沿線の人達、駅でたまたま見かけた人達にも楽しみを提供したとなれば、これは「超会議号」どころではない。超越の「超トレイン」である。超会議向け企画にとどまらない何か…ミステリートレイン史に残る一大イベント、と言っていいだろう。

 筆者としても、"超"楽しい旅となったのは言うまでもない。機会を下さった皆々様には、"超"御礼申し上げます。^^

  • おさらい

ツアー名称

向谷実と行く超会議特別ツアー ミステリートレイン「ニコニコ超会議号」

企画

向谷倶楽部

旅行企画・実施

株式会社日本旅行

主催

株式会社ドワンゴ、株式会社ニワンゴ

発着時刻

品川 852発 → 海浜幕張 1341着

乗車時間

4時間49分

途中停車

15箇所

営業キロ換算での走行距離

品川〜大崎(2.0)、大崎〜王子(15.6)、上中里〜田端(1.7)、田端信号場〜三河島(1.6)、三河島〜成田(63.0)、成田〜津田沼(41.7)、津田沼〜誉田(25.1)、誉田〜海浜幕張(20.1)で、約171km

品川〜海浜幕張の営業キロ等

東京経由で、38.5km(620円)

 1430から、485系車両の「公開解体買付ショー」スタート。進行は再び向谷車掌。

 ステージには、「宴」と同じ面々がそろう。(中央左は久野さん、中央右は南田さん)

 "超"圧倒されましたww

 

 

 

Copyright© 冨田行一<Kouichi Tomita> All Rights Reserved.

ページ先頭に戻る

ご声援用バナー *週に一度のクリック、よろしくお願いします。(^^) バナークリック、毎度ありがとうございます!(市民サイト用)