第467話 同系色スナップ | 第466話 京急本線高架化、その計画素案 |
第465話 眩惑の七光〜「べからず集」part23 | 第464話 2016年15大ニュース(後編) |
第467話 同系色スナップ(2017.2.16)
今年に入ってから、ボリューム感のある話が続いたので、今回は軽めなネタで、と思う。
赤系自転車で大塚駅周辺を走っていた際に、都電を追う感じで撮影。都電の車両は、8800形「オレンジ」(→参考)だが、たまたま周りに赤の要素が点在していて、赤に引っ張られるよう。オレンジ色には見えないから不思議なものだ。
赤と紅ちょっとした取材で、京急の梅屋敷へ。出かけたのは2月4日の立春。梅屋敷公園では、思いがけず梅が結構咲いていて、こうした似た色の組み合わせを撮ることができた。お題は「赤い電車と寒紅梅」。
黄色同じく立春当日。梅屋敷から蒲田まで歩き、東急各線を乗り継いで、世田谷線の山下へ。世田谷線に乗るのはかなり久々だったので、記念に撮ったところ、黄の車両を盛り立てるように黄色いものがいろいろと写っていた。濃淡はあるが、黄色は黄色。どれも目に留まる。
二つの緑
2月6日は、千代田区長選の投開票日翌日。当選した現職区長の事務所の前には報道陣が待機していて、その様子を撮ろうとしたらこんな塩梅。グリーンが目立つ事務所の前に現れたのは、見るからに物々しいグリーンの車両(→参考)。同じグリーンでも、清新さを訴えるタイプと、特殊感を出すタイプとがある訳で... "色々"な使い道があるものだと感じさせる一枚。
青系専大前交差点を何気なく撮ってみたら、青系の看板やサインが多かったという一枚。空の青に最も近いのは、東宝土地の青文字か。(現職区長の事務所があったのは、その東宝土地の右の右の小さいビル)
白銀朝の新荒川大橋から、JRの鉄橋と富士山をズームで撮影。年末で空気が澄んでいたせいか、とにかく富士がクッキリしていて、ズームアップするほど鮮明に。その白々とした山容をバックに、鉄橋を進むは京浜東北線の車両。朝日を受けて銀に輝き、富士山の白と同調するかのよう。我ながら、よく撮れたと思う。
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時代は進化し、画像を自動で解析して、そこに含まれる要素を文字で表示する機能というのが実用化されるようになった。
今回の件を受け、「街の色彩」といったテーマで、ネタを集めてみるのも面白いと思った。集めながら、「Cognitive Services」も試すつもり。一つお楽しみに。
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第466話 京急本線高架化、その計画素案(2017.2.2)
東京都のリリースを見ていたら、京浜急行の泉岳寺〜新馬場の区間(約1.7km)を連続立体交差化するとの計画があって、その「都市計画素案説明会」が開かれるという情報を得た。港区、品川区の両区に関わる話なので、それぞれの区で説明会が開かれる。開催日は、港区が1月27日、品川区が28日。行くとするなら土曜の方がいいので、28日に出かけることにした。会場は、北品川駅に近い台場小学校。品川駅から歩き、その現場になるであろう場所を下見しながら向かった。着いたのは開場時間ちょうど、13時半。会が始まったのは予定時刻から少し遅れ、14時5分だった。説明会は、体育館にパイプ椅子を並べる形式。係員や説明者も多かったが、とにかく参加者が並々ならぬ数で、その椅子は追加が出る状態。少なくとも300人は来ていたと思う。関心の高さがうかがえた。
そもそも「都市計画素案説明会」とは?
聞き慣れない名称だが、説明会としては第1回目にあたるもの。案は案でもあくまで「素案」なので、この場での意見によって、いくらでも変更が利きそうな観はある。実際はかなり練られていて、ここでどうこう言ったところで変わる可能性は低い印象。それでいて、事業の影響を受ける範囲にある地権者などへの説明についてはまだ、というのだから恐れ入る。その進め方について質問が出たのはもっともな話である。
高架化の必要性、高架に決まった背景など
素案と言っても、連続立体交差化にあたっての方式や工法については決まったようなもの。地下か高架か、高架の場合、どこをどう高架にするか、といった検討はすでに為されていて、素案では高架化が有力、そしてその区間は品川駅の南側から新馬場駅の北側までというものだった。
素案の概略
改めて素案の内容について、雑感を交えつつ記す。一つご参考まで。
泉岳寺〜品川
泉岳寺からの地下線路は、品川の北側で地上に出た後、勾配を上がって高架になるというのが現在の形。品川駅終着・始発の列車が使う「引上線」も高架にある。それら高架の部分が地平になるため、地下から地上に出るところまではさほど変わらないが、地上に出てからの勾配はなくなり、フラットになる。(なお、品川駅周辺の道路の計画の一つに「環状第4号線延伸部」(下の平面図の左側「〇
〇 〇」の箇所)というのがあり、図面によると、現在の引上線の近くを通って、JR線を跨ぐ案になっている。道路計画ありきで、地平化が出てきた可能性もある。)
品川駅
高架化を前提にした場合、線路の地平部分と高架部分の高低差をいかに緩やかにするかが課題になる。北品川駅辺りの高架の高さを、品川駅の地平に合わせようとすると、どうしても勾配が急になる。今の京急品川駅は高架式。京急の線路は、その高さを保った状態でJRの線路を跨ぎ、そのまま高台にある北品川駅に入るため、フラットな感じになっている。そのフラットを撤回し、あえて品川駅を地上に、北品川駅を高架に、というのだから、考えようによっては滑稽だ。ともあれ、傾斜が急にならないよう、品川駅は北側にシフトして、両駅間の距離を広げるという。
八ツ山橋
撮影地として名高い八ツ山橋。京急の線路はS字にカーブしていて、そこを通る車両は蛇行する格好になる。快特であっても徐行せざるを得ないため、その曲がりくねった姿をしっかり捉えることができるのがポイント。高架構造物は、このカーブを描く線路橋の東隣に「別線」の扱いで建造される。高架に移行すれば、この橋は撤去ということになるだろう。
北品川駅
今回の事業により、高架駅になる。高さは、ホームを覆う屋根上部までで約16m(高架橋の橋脚部分は10m前後?)。見上げる感じになる。ホームは、現在の構成と同じ対面式(2面2線)。西側には「保守線」もセットされるので、構内は3線ということになる。
現場の様子いろいろ(品川→北品川)
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第465話 眩惑の七光(2017.1.15)
年が変わってまだ浅いが、15話ごとの「べからず集」の回がまわって来た。今回は、夕方や夜間の路上における「眩惑」。徒歩や自転車で移動している際、向かう先にその強烈な光源があることで、移動が妨げられる、または、目に何らかの影響が生じる、そんな例を七つ取り上げる(七選ならぬ「七光」)。
道路工事では、事故を防ぐ上で、様々な灯火、照明の類が使われる。視認性がいい代わりに、やたらアクションが激しいものが時にあり、迷惑に感じることも多々。車道上でそれらを使うと、かえって事故を招きそうな観もある。
これもその緊急性を知らしめる上では欠かせない工夫と思うが、ことパトカーに関しては、その赤のインパクトが妙に強く感じられることがある。出動中の場合は一過性なのでいいが、巡回の途中など、信号待ちなどでその場にとどまっている場合が悩ましい。その赤の点滅が目に沁みることと言ったら。
あえてそうしているケースもあるようだが、街中でのハイビームは、正にべからず。向けられる側はたまらない。クルマのヘッドライトは、ただでさえ眩しく、交差点で並ぶとこんな具合になる。
街が明るいのは結構だが、明る過ぎるのは考え物。歩きでも自転車でも、街頭や路地の明るさというのはそれほど気にならないものだが、激しく明るいものは遠くからでもわかる。その光源でよくあるのがスポット照明。
3.激しい点滅
眩しいと感じるのは、その光の強さがまずある。光が点いたり消えたりというのもまた眩しいものだが、煩わしい類でもある。街中に多いのは、その煩わしい眩しさである。 2.フラッシュ
点滅するタイプは、電球を使ったものが多い。電球ならまだマシと思えるのは、多少は暖かみがあるからだろう。だが、暖かみも何もなく、攻撃性すら感じてしまう光を出すものがある。その名は「フラッシュライト」。
1.自転車のLEDライト(ハイビーム風)
ここ数年、自転車のライト(前照灯)のLED化が進んできた。LEDの光は、真っ直ぐに進む特性があるので、遠くを照らす上では確かに有効。暗い夜道では威力を発揮することだろう。だが、そのストレートさがアダになり、向けられた方は目が眩むことになる。照らす向きを工夫すれば眩しくない筈だが、どうやら歩行者の目線に当たる角度になっていることが多いようだ。
冬至は過ぎたが、まだまだ夜が長い冬。こうした眩惑ネタには気を付けつつ、いい意味で明るい夜を過ごしたいものだと思う。
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第464話 2016年15大ニュース(後編)(2017.1.1)
新年あけましておめでとうございます。
同一職場・同一業務という意味で、今のところ最長記録を更新中。2017年1月下旬には、早いものでまる5年になる。職場も基本的な仕事も同じとなれば、勤務地である神保町は、今やホームタウンの一つ。過ごし方も上達してきて、ちょっとした時間的余裕があれば、「あそこに行ってみるか」とか「そこを経由するのがよさそうだ」といった勘も働くようになった。
新しく買ったノートPC「T45/TWY」のおかげで、インターネットまわりは快適になった。写真や動画のほか、日々の記録に関する作業も上々。ただし、データベース系(ACCESS)、ホームページ編集系(FrontPage)については、XPのPC(dynabook)を今なお使っている。
健康面ではいま一つだったが、一年を無事過ごせたのは、こうした行事に参加できたからだと思う。
鉄道関係のトピックは、毎年何かしらある訳だが、2016年はやはり車両基地めぐりに尽きる。その年だけで新たに10社12か所に出かけ、過去に訪ねた分とあわせて26か所になった。今年も乗り降り旅を兼ねて、できるだけ車両基地にも足を運ぼうと思う。 3.ローン完済&同一住所20年 (→第446話)
家賃(住居費)の負担がなくなると、少なからず余裕が出てくる。旅に出る機会を増やすことができたのもそのおかげ。ありがたいことだ。 2.一人旅(大阪・兵庫、静岡、北海道、京都・大阪)
新しい何かを見に行くというよりは、なくなるもの、なくなりそうなものがテーマだった2016年の一人旅。一年で4回というのは近年にない回数で、それだけネタが多かったということになる。
*上記に対応する駅の乗降記録のうち、めぼしいものは以下の一覧の通り。(「駅ログ」一覧はこちら)
1.二人旅(富山・高岡、佐久・軽井沢など)+鳥取旅行
一人旅があれば、夫婦二人旅もある。1/16〜17は、「ふるさと割」で富山、高岡へ。4/29〜30の熱海一泊も一応二人旅。7/16〜18は、久々に軽井沢の保養所へ行き、佐久市をメインにレンタカーで動き回った。1月と7月の旅で特によかったスポットは、以下の各5つ。
*富山・高岡編に対応する駅の乗降記録のうち、めぼしいものは以下の通り。(佐久・軽井沢編は、こちら)
二人旅のほか、父を加えた三人旅というのもあった。日程は、6/16〜19の三泊四日。父の研究テーマに沿って、遺跡めぐりなどをしつつ、レンタカーで移動。珍道中ではあったが、概ね予定通りで得るものも多々あった。三泊とも温泉つきの宿だったというのもポイント。温泉地は、湖山、皆生、三朝…湯めぐり旅となった。(湖山の宿から少し南へ行った吉岡温泉の近くと、三朝温泉の河畔では、ホタルの観賞もできた。)
↑ 智頭急行が初めてなら、特急「スーパーはくと」も初乗車。ただし、姫路から鳥取までダイレクトなので、智頭急行(上郡〜智頭)の駅での降り乗りはなし。
...一人旅〜三人旅、とにかくよく旅に出た一年だった。北陸新幹線の延伸開業区間に乗ったほか、初めて利用した鉄道会社もあった(あいの風とやま鉄道、智頭急行、能勢電鉄)。
さて、今年9月には、いよいよ第480話・・・東京モノローグ、20周年を迎える。
本年もひとつよろしくお願いします。
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