随筆「東京モノローグ2002」(9−10月期)
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第123話 123よもやま話 / 第122話 掲載遅延〜 9月30日→10月 3日 出来事記録 / 第121話 フライングとビハインド / 第120話 映画館での「べからず集」

第123話 123よもやま話(2002.10.15)

 第111話から12話経ったところで、今度はズバリ「123」がテーマ。我ながら安易だとは思うものの、まず巡ってこない数字なので、どうかご勘弁を。本来なら、ありとあらゆる数え方・単位(個・本・台・枚・回 etc.)を使って調べたいところですが、きりがないので前回の続きのような感じでまとめてみました。今回もあまり実用性はないかも知れませんが、ちょっとした話のタネとしてご参照ください。


【分類番号】

図書分類

123:経書
→「けいしょ」と読む。儒教の教典。五経(詩経・書経・易経・春秋・礼記)など、だそうな。

エコマーク商品類型

No.123:「再生材料を使用した建築用製品」


【通し番号】

新幹線

ひかり123号は、東京駅12時03分発。やまびこ123号もある。

国道

123号:(起点)栃木県宇都宮市〜(終点)茨城県水戸市

銀行

かつては、富山第百二十三銀行があって、現在は北陸銀行。


【郵便関係】

郵便番号

123−:足立区がエリア

郵便局番号

00123:忠生郵便局(東京都町田市)


【距離】

幹川流路延長

阿賀川:123km

中央自動車道

調布IC〜須玉IC:123.7km
ハイウェイナビゲーターで調査。

JRの駅間距離
(ピタリ値から近似値の順)

1.江差〜札苅(江差線):123.0km

2.岡山〜新居浜(予讃本線など):123.1km

3.千葉〜安房鴨川(内房線)123.2km

4.西鹿児島〜南宮崎(日豊本線):123.3km

5.海部〜鶴羽(牟岐線・高徳線)123.4km

番外)松本〜勝沼ぶどう郷(中央本線):122.9km

→JR時刻表10月号の営業キロ数表示からピックアップ。
(ちなみに、111話では特急停車駅の駅間で調査。)


【高さ】

アントワープ ノートルダム大聖堂

高さ123メートル
第55話でちょっとだけふれたが、アントワープを訪れた筆者は「フランダースの犬」で有名なこの大聖堂にも足を運び、実際にその高さを実感した。

福岡タワー(シーサイドももち)

展望室までの高さ123メートル
→ちなみに、タワー全体の高さは234メートル。


【人の数】

JR東日本 平均乗車人員(2001年度)

123千人/日:恵比寿駅(23位)

都市別人口(2000年10月)

123千人:広島市の東区、東広島市

京阪電鉄中之島新線の需要予測(平成20年度(開業時))

123千人/日

大分県の人口

約123万人

ガボン共和国の人口

123万人

ヨルダン王国 首都アンマン(Amman)の人口(1996年)

123万人


【国の数】

国連加盟国数

1967年に123か国に。

消費税(付加価値税含む)を導入している国数(2001年4月)

195カ国中123か国で導入。


【地理】

国後島の長さ

123km

名古屋市天白区にある相生山緑地の面積

123ヘクタール

タコマ市(アメリカ合衆国)の面積

123km2


【番地】

東京都港区北青山1丁目2番3号

三菱信アセットマネジメント株式会社

東京都文京区音羽1丁目2番3号

キングレコード株式会社


【ホームページ】

実在するホームページ:
www.123.org/ www.123.or.jp/ www.123.net/ www.123.ne.jp/ www.123.gr.jp/

不明なホームページ:
www.123.com/ www.123.co.jp/


【記念日】

12月 3日の記念日

国際障害者デー、カレンダーの日、奇術の日、みかんの日 など

 1月23日の記念日

電子メールの日、ワンツースリーの日(?) など


【その他】

サツマイモ100gあたりの熱量

123kcal

鹿児島県の果実生産額(2000年)

123億円

ホテルアーサーの客室数

123室
第79話「4.全国行脚」でご縁のあったアーサーホテル。自分の名前がこんな感じで出るのは面映いと言うか何と言うか...

スカイパーフェクTV!

Ch.123:パーフェクトチョイス

中国の名著1000種類を集めた大全集「傳世蔵書」の冊数

全123冊


【番外編:一二三(ひふみ)関係】

*その他、一二三荘、一二三館、一二三庵、一二三亭、一二三堂などなど。


...次回の「3桁数字よもやま話」はいつになりますやら。(お楽しみに!)

第122話 掲載遅延(2002.10.1→10.5)

 マメにメンテナンスしてきたつもりだったが、さすがに5年4カ月(日数にして1931日)も使っていたので、寿命が来た、ということなのだろう。台風の夜、しかも誕生日前夜にダウンしてしまったというあたりがまた象徴的である。(詳しくは、10月1日の項参照)

 ホームページを編集するソフトが使えないのは痛いもので、ツギハギしながら何とかまとめ、5日遅れでようやく第122話掲載である。PCダウンの件もあり、9月30日からの平日はいろいろなことがあったので、この際、そうした一連の出来事をまとめてお伝えした方が面白かろう、と思い、今回は出来事記録文形式とした。
(「東京モノローグ」5年経って初めての試み。新境地という訳ではないが。)

■ 9月30日(月)

 日・月曜日が休日なので、月曜日はできる限り、荒川クリーンエイドのお手伝いをしに、小松川の事務局に顔を出すようにしている。9月はよりによって16日・23日と2週続けて月曜日が祝日に当たってしまったので、3週間ぶりのお手伝い日になってしまった。3週間空いたため「川に学ぶ体験活動講師養成講座」閉講後の事務処理が遅れ遅れになってしまい、この日ようやく受講者の方々の認定証(顔写真付き)の仮デザイン版に着手。が、MS-ACCESSの動作環境が十分でなかったせいか、処理にかなりの時間を要することが判明。後日違うPCで試すこととし、ひととおりの型を作ったところでひとまずお預け。

 小松川に来る時は、単純に往復するだけでも都営交通一日乗車券の方が安い
(通常:(310+200)×2=1020円のところ、700円でOK)。この日も一日乗車券を持っていることをいいことに、免許証の更新手続きをしに江東運転免許試験場へ。予定よりも早めの移動になった。

 おかしなことに「優良」区分だと、平日午前中は手続きができず、午後のしかも14〜16時の短い時間枠での受付になっている。荒川クリーンエイドでの作業が長引いていたら、間に合ったかどうか。昼食をとりつつ、14時ちょうどに到着。早めに動いてちょうど良かった。

 優良運転免許証の仕組みができてから、ずっと憧れていたのだが、ただでさえクルマを運転する機会が少ないにもかかわらず、善人に限って罠にかかる?

  • 94年にひっかかって、96年(平成8年)の更新でNG

  • 97年にひっかかって、99年(平成11年)の更新でNG

 というか、とにかく優良区分には見放されていた。この度めでたく3度目の更新にして、ゴールドの帯入り、[優良]の枠囲み付きの運転免許証を手にすることができたのである。

 ちなみに、94年は彦根城の周回道路で一時停止し損なった際、後続になぜかパトカーがつけていて御用。97年は海老名の市街地で、右折可能と思われた十字路で、右折してしまい、これまた待機していたパトカーに見つかって御用。特に海老名の一件は、わざと罠を仕掛けているような状態だった。(右折禁止の標識はずっと手前で、しかも信号機の高さ。十字路の路肩には標識がなかったのである。) その後、神奈川県警の不祥事が噴出したことから、あの「取締用の小細工」も県警の体質を示すものだったんだなぁ、と合点がいった訳である。

 1999年の誕生日から2002年の誕生日までの3年間、できるだけクルマを運転しないようにしてやっとこさ、である。感無量なのだが、道路交通法の改正で、

第1免許証の更新関係

1 免許証の有効期間(法第92条の2第1項及び令第33条の7関係)

(1)一般運転者に係る免許証の有効期間

ア 改正の内容

 一般運転者(優良運転者又は違反運転者等以外の方)に係る運転免許証(以下「免許証」といいます。)の有効期間が、従来の3年から、原則として5年に延長されます。

イ 対象となる方

 免許証の更新期間の初日が平成14年6月1日以降(つまり、その方の誕生日が7月1日以降であることを意味します。以下同じです。)の免許証の更新を受けようとする方から適用されます。

 一般運転者とは、過去5年間の違反歴が軽微違反(3点以下の違反のことです。)1回のみである方(人身事故等を起こしていない方に限ります。)をいいます。

 に変わってしまった。つまり、更新前5年以内に軽微違反(違反点数が1点〜3点の交通違反)が1回のみの場合、免許証の有効期間が優良運転者と同様「5年」に延長されたのである。(それ以外の違反運転者と免許取得5年未満の場合は、現在同様3年間の有効期間)

 ゴールドか否かの違いだけで、これまでの筆者の軽微違反だったら、5年有効の免許証が持てるようになった訳である。
(だからと言ってこれまでみたいに軽率(かつ不運)な違反をしていいということでもないし...) 何だか悔しい。

 15時過ぎ、運転免許試験場前から再びバスに乗り、門前仲町へ。大江戸線−
(森下経由)→新宿線と乗り換えて、新宿に出る。本稿「東京モノローグ」(特に第60話がご縁で、社会面記事での出番をもらったAERA(10/7 増大号)を買い求めるべく、ミロードの書店を探したが、いわゆる週刊誌が見つからない。ルミネをうろうろするのも億劫なので、帰路ついでで池袋のメトロポリタンプラザへ。メトポリの書店で、ようやくAERAを手にする。9月23日発売の号に載る予定だったが、北朝鮮関係の臨時号が出たりで、1週遅れてのお目見えである。期せずして「増大号」だったので、記念で買っておくには打ってつけだった。ありがたいお話である。

*余談だが、この日、メトロポリタンプラザに行った際、メトポリカードに付くポイントが2倍になる期間中だったことを知り、10月1日夜の行動が決まることになる。

 誕生日の前前祝いではないが、白木屋がサワー全品半額&料理4品半額、というのを9月いっぱいやっていたので、半額最終日、妻と二人で赤羽の白木屋へ。帰ってきたのは21時だったが、くつろぐ間もなく、今度は荒川クリーンエイドのホームページの更新作業を2時間ほど。30日の記録はここまで。

■10月 1日(火)

 初日限定入場用のプレミアタイム招待券なるものをもらっていたので、「CEATEC JAPAN」を見学しに、幕張メッセへ。環境に関する展示もあるようだったので業務扱いで、と思っていたが、表題通り「映像・情報・通信」をテーマにした商業イベントだったので、後日、休暇扱いに変えるつもり。大手企業の一角に環境コーナーが散見される程度で、環境情報に関する収穫は残念ながらなかった。

そんな中、目を引いたのはパイオニアとチクマによる「MEDIA UNIFORM」。有機ELディスプレイをユニフォームに組み込み、例えば袖に付けた画面から動画を流す、といった使い方ができる。PETボトルを再利用したタイプのユニフォームもあるので、環境配慮がなされていると言えるが、ディスプレイの予備バッテリーにソーラーを採用するとか、動画コンテンツを携帯電話から受信できるようにして配信しやすくするとか、も環境配慮になりそうだ。ご担当の方にはそれとなく提案させていただいたが...

 12時には会場を後にし、午後出勤。職場には早々とAERAの見本誌が届いていたので感激した。この日は台風接近中ということもあったので、定時で退出したが、メトポリカードポイントの件があったので、妻を呼んでメトロポリタンプラザへ。戦後最大級の台風通過中とあって、さすがに人手も少なく、某ハンバーググリル店には比較的スムーズに入れて誕生日前祝い。実はポイント2倍サービスとメトポリ恒例のお誕生月特典とが重なるのは、この10月1日のみ。グリル店ではデザート一品プレゼントを頂戴し、会計額の倍のポイントをちゃっかりプラス。このためにわざわざ足を運んだ、というのもどうかと思うけど。

 前祝いなんて悠長なことをやってたもんだから、家路に着く時には暴風の只中。雨がなかったので、傘をささずに済み、風を凌ぐだけだったからまだ救われた。

この日のメトポリは、レストランフロアと、そうでないフロアがともに21時30分で終了という珍事が起きた。レストランは台風で営業時間短縮、店舗は2倍ポイント期間中なので延長。双方歩み寄りである。

 さて、1日と言えばモノローグ更新の日。第122話は予告していた「誤表示」をテーマに書くつもりだったが、前夜は荒川クリーンエイドホームページを優先させたため、仕込み不足。という訳で、更新したての「優良運転免許証」にしようと思い、夜中に準備を始めるも、どうもPCの具合が思わしくない。動作確認がてら、別件でFDを操作していた途中、エクスプローラ画面の表示がおかしくなり、FDドライブが異常音を立て始めた。"Ctrl+Alt+Del"が効かず、何度か再起動をかけるも余計に悪化(後で調べたらこれはご法度だったようだ)してしまい、とうとう「システムディスク要挿入」モードになってしまった(あ〜あ...)。 かくして、第122話の掲載が遅れた次第。思えば、荒川クリーンエイドホームページの画像処理で負荷をかけたのがいけなかった?(...でも後の祭り。やはり寿命ということか。)

 気晴らしに、自宅眼下の川に目を遣れば、新河岸川は増水し、その隣りの荒川も高水位(やれやれ)。台風のせいもあるが、このようにいろいろあって、挙句の果ては風邪気味になってしまった筆者。とんだ誕生日前夜である。

 

■10月 2日(水)

 台風一過で清々しい好天ながらも、気温も高い誕生日当日。こっちは風邪の身なので、かえってツライ。(1つ年をとったことで、より虚弱体質になってしまった?)

 体調がイマイチな上に、仕事は迷走状態。こういう日は気分を変えて、ふだんできないことに専念してみる。AERA掲載のご案内も兼ね、お世話になっている方々に転職挨拶のEメールを一斉発信することにした。5月末に働き始めて、4カ月も経ってからやっとのご挨拶である。(面目ありません。) 環境NGO/NPOご関係の方には、当所の利用案内や情報提供依頼なども兼ねた挨拶文をお送りしたので、これも仕事のうち、だろうか。ともかくこれで一つ懸案が済んだ。(挨拶メールに対し、早速にご返事いただいた皆様、どうもありがとうございました。追々返信致します。)

*挨拶文は、第116話もご参照ください。

 前祝いをしてもらったので、当日祝いにはこだわらない。ケーキでも、と思ったけど、自分で買って帰るのも何なのでパス。何よりもPCがダウンしてしまったので、まずは自宅でEメールを読めるようにすることが先決。第119話で少々記した通り、光インターネット用に追加購入しておいたノートPCがあるが、これにEメール環境を急遽セット。事なきを得た。誕生日以上におめでたい話。


■10月 3日(木)

 仕事の話はカット。3日の夜は、30日の作業の続きのため、そそくさと荒川クリーンエイド・フォーラム事務局へ。合間を縫って何とか出力した認定証の仮案と受講履歴確認シートを持参し、受講者の皆さんに発送する準備を整えたところで帰宅。何だかんだで終電になってしまった。

■10月 4日(金)

 *字数過剰になってきたので、省略します。あしからず。

■10月 5日(土)

 第122話、ここにようやく(めでたく)掲載。これにて一件落着?!

第121話 フライングとビハインド(2002.9.15)

*おかげ様で「東京モノローグ」、まる5年が経ちました。今後も引き続き、ご一読の程、よろしくお願いします。

 「予定テーマ」に挙げてから、半年程経って、ようやくの掲載である。何について書きたかったかと言うと、主に交通機関における見切り発車とその逆(遅延)について。筆者的にこれを「フライングとビハインド」と形容し、ふだんから意識しているため、ネタがたまってしまった、それだけのことである。

 電波時計でも持たない限り、時間ぴったり、というのをさほど意識する必要はない。ジャストの時刻に対して、30秒幅で前後にずれるのは許容範囲だろう。だがこっちが正確に合わせても、その正確性を無視するかのような極端な見切りや遅延が出るのはたまらない。日本人ゆえの性癖かも知れないが、時間をお金に換算した時、フライングはともかく、ビハインドによって生じるロスは馬鹿にならないこともある。時間は大事にしたいもの。それを問う意味でこの題を用意していた訳である。

 フライングの場合、間に合って乗っていた場合はラッキーかも知れない。しかし、乗れるつもりで階段を上っている途中で、不意に発車ベルが鳴って、出発されてしまったらどうだろう。そして、その次に乗った電車が逆に予定時刻よりも遅れての発車だったら...。フライングが次の発車までの時間のロスを招き、さらに追い討ちをかけるようにビハインド。フライングに乗っていた場合とそうでない場合の時間差は結構大きい。

 東急池上線のリラックス感が好きで、たまに乗る機会があると、妙にワクワクしたものだった。学生時代のある日、五反田から(多分)蒲田まで通しで乗ることになって、時刻表を見ながら、あと1分というところで改札を通り、余裕の構えで歩いていたら、あらぬことか30秒フライングであっさり発車されてしまった。朝のニュース番組のオープニングに合わせて、わりときっちり腕時計の時刻を合わせていた当時の筆者は狼狽し、「ゆったり電車」たる池上線が何を急いで...と疑問を抱かざるを得なかったのである。次の電車の発車までは7〜8分ある。「まぁ、ワクワク感が温存できるからいいか」と気を取り直して、発車を待っていたら、今度はさっきの逆で30秒のビハインド。さっきの電車がこのノリだったら、ノレたのに...
(とシャレを言ったかどうかは定かでないが)と思いながら、大崎広小路駅の高架から徐々に地上に降りる途中の風景を眺めていた。

 このフライングとビハインドを鮮明に記憶しているには訳がある。JR常磐線の例の青緑色の快速電車に乗った時のこと、晴天で見晴らしが良さそうだったので、柏までの20分余りを先頭車両から前景を見ながら、揺られていたのだが、ふと運転席に立ててある運行表に目を遣って、吃驚した。到着&発車時刻が30秒刻みになっているではないか。どうなることかと、北千住でまず観察していたら、運転席の時計通り、到着・発車とも、その30秒の線がきっちり守られていたので余計に驚いた。景色を見るのもそこそこに、時計の針が気になって、松戸でどうなるか見守っていたら、これまたドンピシャ。柏でも寸分も狂わず、時間ピッタリに到着し、この先もさらに見届けたい気持ちを抑えて、降車したを憶えている。列車運行の鑑
(JR発足当初の気概もあったと思うが)を見るような出来事があったので、この池上線の一件が対照的に歴然としてしまったのである。


 都バスについては、これまでも第58話第81話などで登場するように、よくお世話になっているので、当然のことながら、フライングとビハインドもよく経験する。

 今年の例では、2月7日の日没後に千石一≠ナ待っていた「草63」系統が顕著。ほぼ時間通りに停留所に着いたのに、ちっとも来ず、確か12分間隔だったので、遅れていても最低12分待てば来るだろう、と推量していたのが大外れ。間に合ったはずのバスはどうやらフライングで、次のバスはビハインドだったのである。結局15分以上待って、ようやく乗り込んだが、19時に荒川区役所前≠ノ着く計算が狂ってしまったのを腹立たしくも憶えている。

 5月18日の夕刻、永田町≠ナ待っていた「橋63」系統はビハインドの例。大雨だったせいもあるが、とにかく時間を過ぎてもちっとも来ない。あんまり長いので、星陵会館への行き方を尋ねられるは、疾走タクシーが突っ切った水たまりから飛沫が降ってくるは、そりゃあもう...。運転間隔からすると明らかなビハインドで、10分待てばいいところ、20分以上待たされてしまった。いやはや。(この2つしかないが、63系統にはどうやら注意が必要である?!)

 一日乗車券を使いこなそうとするから、こういう目に遭うのだが、リーズナブルな分、時間リスクは覚悟せよ、ということなんだろうか。

 都バスに限らず、極端なビハインドが生じると、必ずと言っていい程、同系統のバスが連なってくることがある。あれ程、愉快でないことはないだろう。遅れる原因の多くは、小銭の出し入れや、バスカードの車内での追加購入など。バスカードは仕方ないにしても、小銭で乗ろうとする人は停留所で待っている間、予め用意しておくのがマナーだと思う。(そう言えば、前述の「橋63」の運転手は、停留所に着く度に、バス待ち客に対して、「運賃は予めご用意の上...」と声高にアナウンスしていた。雨の中では財布等の出し入れは億劫になるだろうが、ただでさえ遅れる雨天故、この程度の協力は乗客にも必定だと思う。運転手の努力の甲斐なく遅れてしまったこの日の「橋63」系統。ビハインドについて運転手を責められない例でもあった。)

 都バスが遅れるのと似て、都電荒川線でも小銭の出し入れが多いことから、よく遅延する。遅れて来た都電は大抵込んでいるので、あえて見送って次の都電を待つと、そっちは結構空いてたりする。
(次が来るまでの待機時間は、先行電車の混雑状況に反比例する。) つまり、先行の混雑が激しい程、間隔が狭まり、次は時間通りに到着するから、待ち時間が短くなるのである。運転間隔の均衡を保つのは難しいだろうが、ちょっとした遅れが雪だるま式に遅れを助長するのが事実とするなら、何とか遅れを招かないよう、乗客に協力を求めるのもサービスのうち、かも知れない。


 筆者常用のJR埼京線は、哀しい哉、ビハインドについては当たり前なので、詳述するには及ばないが、先月のお盆休み時期、珍奇なことにフライングが発生してビックリした。乗客が少なく、いつものように遅れようがないので、車掌が調子に乗ってしまったんだろうか、朝8時台の列車だったが、30秒は早く出てしまったように思う。(乗ろうとしていた他のお客も思わず、(・_・)?)

 ちなみに、埼京線のビハインドで名高いのは何と言っても、平日の23時54分、新宿発の下り最終列車である。筆者がこの終電に乗る機会が多いのは金曜日だが、山手線との接続待ち、とかの理由で、何だかんだでいつも24時発になってしまったりする。計画的なビハインドなので、こっちも慣れっこになってしまったが、いつも23時50分には車内にいるので、ビハインドのありがたみを実感したことがない。で、ある木曜日深夜のこと、この日は油断して、23時53分に山手線のホームに到着。ビハインドを期待しつつ、急ぎ足で埼京線のホームをめざしたら、何ときっかり54分に発車してしまった。
(・o・)ワオ 金曜日はビハインドで、木曜日はジャスト。ありがたくないビハインドばかりで、救われるビハインド経験がない筆者。めぐり合わせの悪さ加減にも程がある?

第120話 映画館での「べからず集」(2002.9.1)

 これまで映画に関する話題は、第79話で少々触れた程度。つまり、映画に関しては音楽ほど思い入れがない、ということでもある。最近はさすがにアメリカの商業主義的・ご都合主義的な映画に辟易としてきて、いわゆるハリウッド系の売れ線の映画には足を運ばなくなってきたので、以前に比べると映画離れが進んだような...といった感じ。

 加えて、映画ならではの大画面で観るのに適したもの(特撮、映像美、ファンタジー系)にしよう、という考えが出てきたこともあって、観に行く作品が益々限られてしまいそう、である。

 逆に観に行こうと決めていたにもかかわらず、映画サービスデー
(1月と12月以外は毎月第一水曜日(都内の場合))に所用が入ってしまったり、チケットショップでお目当ての券がなかなか見つからなかったり、といった理由で断念することもある。(そもそも定価の1800円で見に行くつもりがさらさらないのが原因だが。)

割り込みメモ)

 行き損なった映画だが、近作から遡っていくと、「ニューヨークの恋人」「マジェスティック」「E.T.(復刻版)」「シュレック」「ショコラ」「ジャンヌダルク」「スペース・カウボーイ」「キャスト・アウェイ」といったところ。いずれも、同じような時期に観たい映画が重なり、映画サービスデーで回り切れなかったのが原因だったりする。(余談だが、「ショコラ」は第104話で記した旅行で、エールフランス便の機内映画で観る機会があったのだが、上映プログラム案内が杜撰だったものだから、何時から投影されるのかわからず、結局見損なってしまった、という曰くつき。)

 それでも北区唯一の映画館、王子シネマ&王子100人劇場の招待券が定期的に入手できるようになって、またその王子がそれなりのクラスの映画を持ってくるもんだから、何だかんだで観に行く頻度はあまり落ちていなかったりする。(我ながらビックリ!)

 今年観た映画は、「ハリー・ポッター」に始まって、「ビューティフル・マインド」「ロード・オブ・ザ・リング」「モンスターズ・インク」「名探偵コナン」「模倣犯」「少林サッカー」「猫の恩返し」と、実に月1回ペースになっている。(斜字の映画は無料招待券) これも王子効果というか、無料ゆえに為せる頻度と言える。ちなみに9月は「エピソード2」も招待券で観に行けそう。ありがたい限り。

 という訳で、映画館に行く機会が多かったこともあって、恒例15話刻みの「べからず集」、今回は映画館について、である。どうせ無料だから、と割り切れる場合はいい(というか諦めもつく)が、お金を払って観に来た時にこうした事態に遭遇すると、いてもたってもいられなくなる。義憤も込めつつ、筆者独断のランク付けにて紹介する。法に触れる行為や、いわゆる迷惑行為は書くまでもないので除外する。

*首都圏のいわゆるロードショー系映画館での場合を想定。単館やミニシアターは良質なお客が多いので、書くに及ばず、である。

 まずは10位から。


10.座席の占拠&横柄な座り方

 空いているからと言って、荷物を並べて一人で二人三人分を占拠するのは困りもの。そういう人は大抵、座り方も横柄だから始末が悪い。最近は当日に席を指定(固定)できる映画館が増えているから、こうした困った系は減ってくると思うが。(逆に、全体的に空いているのに、館の都合で席を集中配分されるのはご免である。)


9.過度の飲食

 たとえ飲食「可」であっても、しっかり腹ごしらえするつもりでの飲み食いは考えもの。匂いが邪魔することもあるし、"くちゃくちゃ・ズーズー"と音を立てられたら、興ざめもいいとこである。擦過音が大きい素材の袋入りスナックも大いに勘弁してほしい。映画をきちんと堪能していれば飲食は不要!なのだが、欲張りな客はどこへ行っても満たされることを知らない、ということか。


8.落ち着きがない

 マナーの良くない人は一人でいくつもの「べからず」を同時に進行させてしまう。この落ち着きの無さは、後述の6.5.4.を伴うケースが多いようだ。

 マナーの良さそうな人を周りに置くような感じで上手く席を確保したつもりでも、たまたま近くに空席があったりすると、途中入場野郎に入られて、ブチ壊し!ということがある。短絡的類推が許されるなら、「途中で入って来る⇒時間にルーズ⇒自己管理がイマイチ⇒落ち着きもない」となる。


7.おしゃべり

 映画を選べば済む話ではあるのだが、売れっ子やトレンディ系が配役される映画だと、客もミーハーだったりするから、おしゃべりを中心としたマナー欠如事例に出くわす。グループでぞろぞろ観に来るもんだから、その一隅はもう彼等のワンダーランドと化してしまう。周りの客のことなどお構いなし。お目当ての役者が出てくると、「ワー」だ「キャー」だに加えて、映画と関係ない話題のおしゃべりへとエスカレートする。(「模倣犯」でこの憂き目に遭うとは思いも寄らなかった。)


6.中途入場

 予告編ならまだしも、本編が始まってから堂々と入って来る輩の気が知れない。映画館側もここは一つ毅然と中途入場をシャットアウトする気概が欲しいといつも思う。中途入場客に目の前を横切られて字幕を読み損なう、といったイヤな思いをする度に、映画館で観るのはもうご免、と思ってしまうのは筆者だけだろうか。


5.振動

 アニメ系やお子様向けの映画ではいつも注意しているのだが、落ち着きのないこどもの近くには座らない(またはあえて同じ列の席に座る)に超したことはない。始まる前、そして始まってから、特にこどもによる座席へのアタックは耐え難いものがある。興奮してドンドン蹴りつける分にはまだいいのだが、退屈しのぎに前の席をドシドシ蹴られたのではたまらない。(直近では「モンスターズ・インク」でやられた。退屈しのぎではなさそうだったが、あまりに断続的に来るので、途中で列を移った程である。面白いアニメも考えものである。)

 大人による振動はズバリ、貧乏ゆすりによるもの。これは中途入場客に多い気がする。


4.騒音

 5.と続けて、典型7公害みたいだが、いろんな迷惑音を総称すると「騒音」と言わざるを得ない。飲食に伴う雑音や7.のおしゃべりもそうだが、携帯の着信音、時計のアラーム音、こどもの泣き声、擦過音がうるさい荷物の上げ下ろし等々、いくらでもある。「聴く」よりも「観る」に神経を使うのが映画、とすると、音に関しては無神経になりがち、ということかも知れないが、雑音が入れば観る方にも必定影響が及ぶ。こどもが泣くのは致し方ない面があるが、注意できることは注意したいものだ。(「千と千尋の神隠し」では、銭婆が出てきたところで泣き出す幼児が結構いた。小さい子にとっては確かに怖いかも。)


3.咳・鼻水 etc.

 静かな曲中心のコンサートでやられるのはもってのほかだが、映画館での咳・鼻水の類は、音もさることながら、やはり風邪を移されてはたまらない、という点でご遠慮願いたい「べからず」である。

 映画を観て風邪が治るのであれば目を瞑ろう、と言いたいところだが、ひどい咳の人はとにかく帰って寝ることをお勧めしたい。


2.イビキ・居眠り

 ピアノの名曲を聴きたくて鑑賞に来た「海の上のピアニスト」(「観る」よりも「聴く」映画もある)で、最も聴かせどころとなるシーンでのこと。事もあろうにどこからか高らかなイビキがかぶってきた。こいつはよほどピアノに恨みがあるか、逆に余程疲れていて、名曲に癒されるように眠りこけてしまったか、どっちかだろう。この時ほど、館員呼び出しボタンの必要性を感じたことはなかった。迷惑客はつまみ出してほしいものだ。


1.異臭

 身動きがとれない中での嗅覚のダメージは計り知れない。第60話「電車内でのマナー」でもトップに挙げたが、電車内ではまだ逃げようがある分、マシである。映画館で異臭に遭遇したらひとたまりもない。良質な映画には良質な客が来ることを信じたいが、いくら映画そのものが良くても、庶民的な映画館で、割安な映画サービスデーに、といったシチュエーションだと、珍妙な客が来てしまうものである。ご用心。(「もののけ姫」をオフシーズンに観に行った時のこと。住所不定系のオジサンが隣りに来てしまって、そのあまりの異臭に困り、終始ハンカチを鼻に当てざるを得なかったのを覚えている。映画に集中できなかったので、別の映画館で「観直し」するハメになった。いやはや...)

 *「べからず集」シリーズ、次回は第135話になります。お楽しみに。


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