随筆「東京モノローグ2007」(7−8月期)
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第239話 タクシー地名考(東京駅編) / 第238話 駅前といえば銀行? / 第237話 07年07月07日〜川の日の過ごし方(文花、向島、浅草) / 第236話 「アド街ック天国」出没状況考察番組放映履歴、リニューアル!

第239話 タクシー地名考(東京駅編)(2007.8.15)

 第87話第137話第190話と、概ね50話間隔でお届けしている「タクシー地名考」。8月5日のタクシーの日にちなみ、今回は満を持して東京駅で調査することにした。(第190話では「次回は、渋谷、飯田橋、錦糸町、門前仲町」とか言っていたが、また今度ということで。)(^^;

城南島海浜公園 つばさ浜にて(範囲を設定して収集&調査) 8月11日(土)は、第234話で紹介した「漂着物調査」の2回目を行うため、城南島海浜公園へ出かけた。炎天下だったが、前回同様、幸いにも(?)ゴミが少なかったこともあり、早めに終了。14時前には大森駅から帰りの京浜東北線に乗る段になっていた。こうしたちょっとした閑暇を利用しない手はない。途中駅で調べ甲斐があるのは、ここしかないだろう。かくして東京駅での調査と相成った訳である。新幹線改札周辺は帰省客で混雑気味。この時期、東京を離れる人の方が多いだろうから、タクシー乗り場はそれほどではないか、と思っていたらこれが逆。八重洲口のタクシー乗り場はちょっとした行列ができていて、タクシーの方も大賑わい。はやる気持ちを抑えつつも、見通しのいい場所へ歩を進める。14:15、調査開始。

八重洲口のタクシー乗り場はちょっとした行列ができる ここ八重洲の乗り場はちょっと変わっていて、タクシーは二列に分かれ、係員が乗客を列に誘導していくというスタイルになっている。東京に帰省(帰京)してきた人が多いためか、この日はスーツケースなど大荷物を持った客が目立ち、荷物の積み込みで時間を要するものだから、この二列処理でも何とか捌いている感じ。それでも客もタクシーも、動きは激しく、実に目まぐるしい。停車位置よりも先、通路の端っこで地名(営業所名)表示を目で追っていたが、車列が重なると奥のタクシーの表示が見えなかったり、手前のタクシーもフェンスで見え隠れしたりで、結構難儀した。似たような車体色で同じ地名のが続いたりすると、どこまでチェックしたかがわからなくなったりもしたが、誤差の範囲はせいぜい2〜3台といったところだろう。一人で乗り込む客は少なめなので、一台あたりの平均的な停車時間は長くなる。総じてじっくり観察することができた。

◎8月11日(土) 14:15〜14:45 (東京駅八重洲口)

*台数の多い順→50音順

台数順位

営業所名

台数

到着順

 

台数順位

営業所名

台数

到着順

1

深川

21

13

17

池袋

3

2

2

千住

14

17

18

墨田

2

29

3

足立

12

4

 

中野

2

21

4

亀戸

8

16

 

西新井

2

25

5

向島

7

15

 

三鷹

2

10

6

青戸

6

3

 

四つ木

2

23

 

王子

6

8

23

亀有

1

11

8

浅草

5

1

 

猿江

1

27

 

板橋

5

24

 

三軒茶屋

1

30

 

錦糸町

5

12

 

品川

1

26

11

赤羽

4

14

 

高島平

1

20

 

金町

4

18

 

日本橋

1

7

 

小岩

4

19

 

練馬

1

6

 

小松川

4

9

 

三河島

1

28

 

砂町

4

22

 

 

 

 

 

本田

4

5

 

合計

134

 

 見事、東高西低な結果となった。王子、板橋、赤羽はいつものことながら地元軽視というか、神出鬼没である。(東京駅方面に出やすいとは思えないが...) 中野、三鷹は中央線つながりだが、丸の内側ではなく八重洲側というのが意表を衝いている。

ドアの開閉がしづらそう... 右端の着帽男性が誘導係(荷物の出し入れも手伝う) ところで八重洲の乗車スタイルは、ある程度円滑に捌ける点はいいとして、特に子ども連れのグループが奥のタクシーに乗り込もうとする時、手前の一台が発車したりすると、どうしても危なっかしい面が出てくるのが難点。手前車列の運転手がドアを開けて出てくる時や、後部トランクの開け閉めなどでも接触リスクが感じられた。また、手前のタクシーと奥のタクシーはそのままの列(車線)を保って出発する訳ではなく、奥から手前に合流する場面も多いため、ぶつかりそうになるのを幾度となく目にしている。(会社の違うタクシー間なら火花も散りそうだが、同社タクシーでも一触即発だった。そんなにあわてて発車することでもなさそうだが。) 手前の一台が、お客から言われた行き先がわからず、発車直後に停車した挙句、地図を示されてやりとりしたりすると、奥の一台が合流できず、俄か渋滞になる。そんなシーンもあった。乗るのも動かすのも大変なのである。

客が途切れることもある 乗客の列が途切れることはおそらくないだろう、と思って眺めていたら、14:30頃、随分と人数が減ってきたのでビックリ。しかし、一人または少人数の乗客が続いたようで、また何となく列は長めになり、筆者の野暮な期待は裏切られた。調査時間の目安は30分。うまく切り上げられればいいのだが、この調子じゃ... 14:45、ふと気付くと、タクシー待ちの列は途絶えている! 別に期待していた訳ではないのだが、うまい具合にひと区切りついたものである。さすがに世田谷区方面からの配車はなかったなぁ、なんて思っていたが、途切れる直前に客を乗せたのは「三軒茶屋」だった。台数は多かったものの、新宿と違い地域的には偏りが見られるようだ。三軒茶屋は例外として、杉並区・目黒区・大田区方面の地名を見なかったことがそれを示している。八重洲編はここまで。次は反対側の丸の内である。

閑散としている丸の内側 猛暑日となったこの日、駅を出たらさっさと涼をとりたい、という心理がタクシー利用を押し上げていると言えなくもない。八重洲ではそれが顕著だったが、丸の内はどうだろう。方位上、西からの午後の陽射しが容赦なく照りつけるため、タクシー利用はより活発になりそうなものだが... 果たして、タクシーを待つ列は数メートル程度。それも程なく消化され、乗り場に着くとすぐ乗車、というスイスイ状態になった。

タクシーとはこうありたいもの(ご苦労様です) 係員は不在で、車列も一列。よく考えるとここからタクシーで帰るといっても、住宅地があるのは皇居より向こう側。千代田区の九段とか番町とか、あとは虎ノ門方面か。お盆時期に加え、土曜日ということもあって、利用者が限られるのは明白である。(通常平日なら、商用で利用する客が多い?) 黒い車は見るからに暑そう。客も遠慮したくなる。それでも、全く途切れるということはなく、運転手も根気よく待機する。この乗り場が特異な点は、向かって左側から入ってくること。羽田でも新宿でも八重洲でも、どこでもそうだが、普通は右側から入ってきて、後部ドアが自動で開くようになっている訳だが、ここではそうはいかない。運転手は乗せる客がいるのを見つけると、運転しながらでも、自動ではない方のドア(運転席の後部席)のロックを解除し、停車するとすぐにドアを開けに飛び出すのである。運転手のフットワークがいいのは、このせいだった。トランクを使おうが使うまいが関係なく運転手は出てくる。人にドアを開閉してもらう、というのはちょっとした贅だろう。多少の時間のロスは生じるが、客数が少ないので影響はなし。図らずも、タクシーの良心というか、サービスの良さを示す恰好になっている。が、そうした努力も虚しく、15時にはパタと客足が途絶えてしまった。数分間は動きなし。運転手氏も渋い顔になる。

◎8月11日(土) 14:50〜15:05 (東京駅丸の内口)

*台数の多い順→50音順

営業所名

台数

到着順

 

*待機中だった12台の内訳

千住

5

2

王子

2

板橋

3

1

向島

1

深川

3

6

大井

1

新小岩

2

4

深川

1

向島

2

11

足立

2

池袋

1

12

日本橋

1

王子

1

8

池袋

2

荻窪

1

9

千住

1

亀戸

1

5

浅草

1

日暮里

1

3

合計

12

三河島

1

7

 

三鷹

1

10

合計

22

 

黒いタクシーが列を成すと暑さも倍加しそう その暑さと光線に耐え難かったこともあるが、こうも動きが少ないと調べる甲斐もないので、15分で切り上げることにした。14:50〜15:05の間、計算すると約20秒に1台のペース。数字だけ見るとそんなに悪い感じではないが、荷物客でゴタゴタしながらも約13秒に1台となった八重洲側と比べれば、その差は歴然。15:05頃、客を乗せる前、つまり[停]標識の「タクシーここまで」の範囲で待機中だったタクシーは実に12台。15分で動いた台数が22だったことを考えると、ここに待機している分が捌けるまで8分くらいはかかる計算になる。車内は涼しいかも知れないが、暑い中、ご苦労なことである。(「タクシーここまで」の後ろには、まだまだ周回状態で待っているタクシーが控えている。)

 車内禁煙化など、タクシーの環境も変わりつつある。それでも日常的な足として使う気はサラサラない筆者。このように都内のどこからやって来て、どう散らばっていくのかを観察して悦に入るばかりである。ここまで来ると、次はいよいよ「まだ出てきていない地名(営業所名)探し」になりそうな予感。23区内に限ったとすると、あとはどこが残っているんだろう。早見表でも作って随時調べるとするか。

第238話 駅前と言えば銀行?(2007.8.1)

 銀行の日というのがあって、7月1日だったそうな。1カ月遅れながら、記念日にちなんで銀行ネタで一稿。今回はかねてより予告していた「駅前銀行」についてである。

 地下鉄の駅の場合、下車してすぐに銀行店舗、という訳にはなかなか行かない。銀座線や丸の内線の駅なら、深度が浅めなので、地上アクセスはいいのだが、新しい路線の新しい駅ほど今はとんでもないことになっているので、それらは駅前=下車してすぐ、とならないのが実際。そこで、事実上の駅前にある銀行店舗というのは今どれくらいあって、特に三大都銀(三井住友、みずほ、三菱東京UFJの「み」で始まる各行...これでみずほも「三瑞宝」とか当て字を使えば、正に大?)の店舗へはどうアクセス&行き来できるかを調べてみることにした。

 JR山手線の各駅を基準に据え、事あるごとに駅周辺をウロウロしてみたのだが、銀行看板然り、とにかく目に付く銀行店舗が減ってしまったことを知る。図らずも時代の変化を実感した次第。駅前と言えば金融機関(ある意味、地域の顔)だったし、道案内でも必ずと言っていい程、○○銀行の先とか角とか、やっていたのではなかったか... ATMコーナーのみの「店舗」(?)にとって代わっていたり、コンビニATMに肩代わりさせていたり、経費節減策はじめ、諸々の事情によってこうなっているのはわかる。だが、主だった駅の近隣に有人店舗がない、というのは行き過ぎのように思うのである。(ATMは時々お世話になる程度、まして有人店舗の窓口に至ってはまず利用することがない筆者がこう言うのも何だが、対面サービスが金融機関の本分とするなら、こうした減店舗&無人化の流れはサービス逆行ではないか、と。)

コンビニATMは各行そろっているし...

こんな感じのATMもある。

駅前というよりも「駅中」では、「駅'S クイックATM」なんてのもある。ATMが万能化すれば、確かに窓口対応は不要ではあるが...

 なお、以下に出ていない山手線の駅は、(1)三大銀行(全部またはいずれか)の有人店舗が駅近くにない、(2)あったとしてもハシゴがしにくいと思われる展開になっている、という理由で見送ったもの。(三大銀行に集約された以上、本来あっちの銀行からこっちの銀行へ、というハシゴはしやすくなって然るべきだが、必ずしもそうなっていないのが実状。)

 ハシゴしやすい、というのも変な話だが、とにかく各銀行の店舗(窓口)を利用する場合、「この駅で下車すれば無難」というのを挙げてみた。(池袋から内回りの順) *注:SMBC=三井住友、MUFG=三菱東京UFJ

  • 池袋西口

池袋駅西口(©MapFan Web)

 わりと近所に固まっているが、交差点やら横断歩道やらで分断。記帳する機会が多かった時期は、このエリアでよくハシゴした。

  • 池袋東口

 東口の五差路がネック。みずほとMUFGは隣接。

  • 目白

 MUFGとみずほはご近所。だが、SMBCが見当たらない?

  • 新宿西口

左端のスバルビルの中にみずほ、右端にMUFGの看板 エルタワー、スバルビルの一角に固まっている。ただし建物の2階にあったり、地下にあったり、正にハシゴ、即ち昇り降りが必要になる。JR駅からは「西口」(≠中央西口)を出て直進し、タクシー乗り場に出たら右に回り込むようにひたすら地下通路を歩けば出られる。雨に降られずに三大銀行参りができる、という点ではオススメ。

  • 新宿東口

新宿駅東口(©MapFan Web)

紀伊国屋書店付近からアルタ方向を見る(銀行看板、目立たない?) スタジオアルタの隣から連続して並ぶ。これぞ駅前銀行というお手本のような立地。新宿三丁目交差点の周りも揃っている。新宿は西も東も良好、と言えそうである。

 

  • 渋谷

渋谷駅周辺(©MapFan Web)

 ただでさえ、雑踏や交通混雑で苦労する渋谷。各行の配置がバラバラではどうしようもない。人車分離のおなじみの大スクランブル(渋谷駅前交差点)を渡らなくて済むような固まり方ならいいのだが。

  • 恵比寿

左:SMBC、右:MUFG 筆者が訪れた時は、「全部そろってる」と感心していたのだが、どうやらみずほはATM店舗だったようだ。惜しい。(写真は駅西口)

  • 目黒

 3銀行、一応そろっているが、隣接していないのが残念。

  • 浜松町

 貿易センタービル内にSMBCとみずほは入っている。だが、MUFGは...(不明)

  • 新橋

新橋駅西口(©MapFan Web)

 駅前は見当たらない。何度か現地で調べてみたが、どうやら内幸町方面(西新橋交差点)に出ないといけないようである。(地図を見て改めて納得)

ニューメルサ前から新橋方面を見る(中央通りの光景) 銀座方面に足を伸ばせば、銀座六丁目界隈に集中しているので便利と言えば便利。(MUFGはちょっと離れているが)

  • 東京(丸の内)

東京駅丸の内北口(©MapFan Web)

 さすがは天下の東京駅、といきたいところだが、正確には大手町。東京駅の駅前銀行とは言い難いのが泣き所である。

  • 神田

 三越前まで行けば固まっている一角があるのだが、神田駅周辺はNG。MUFGは北口の先にあって、他の2行と離れてしまっている。

*ここから先、つまり秋葉原から大塚の各駅では、驚くなかれ、条件に見合う駅はなかった。巣鴨はご年配者向けという意味でも三大銀行窓口、当然揃っているだろうと思ったが甘かった。

 ちなみに、中央線各駅(千駄ヶ谷〜御茶ノ水)では、飯田橋がオススメ。道路を隔てた先だが、比較的隣接していてハシゴしやすい。

 山手線各駅がこの有様だから、都区内の他駅も似たようなものだろう、と思いきや、実は筆者が住む北区では、赤羽も王子もバッチリ。特に王子は、りそなもくっついていて万全。駅前銀行優等地である。都心よりも宅地人口の多い駅の方が駅前銀行は充実しているのかも知れない。

左端の低い建物がSMBC。あとは看板が出ている通り。

赤羽駅東口(©MapFan Web)

明治通りに北本通りがぶつかるT字路に架かる歩道橋から、北とぴあ方面を望む。各行が軒を並べているのが一目瞭然。

王子駅周辺(©MapFan Web)

 各行動向との追いかけっこになるだろうけど、こんな感じで引き続き調べてみようと思う。(まずは総武線(浅草橋以東)&中央線(大久保以西)あたり?)

  • おまけ...⇒ こんな例もある

国分寺駅周辺(上が南)

 国分寺駅南口の案内地図には、ご丁寧に「三井住友・りそな銀行はありません」(左下)とことわり書きが付されている。SMBCはないが、MUFGは北口に2店ある。分布の偏りに疑問を感じる例である。

 

第237話 07年07月07日〜川の日の過ごし方(2007.7.15)

まずは雨水資料館

 梅雨入りしたとは言うものの、その実感はなく、事実6月の降水量は少なかった。7月に入ってからようやく梅雨らしい天気が続き、この週末(三連休)は台風4号で大わらわ。水不足を案ずるには及ばなくなった訳だが、日常的に節水を怠らないのと同時に、水不足への備えなどについても考えておきたいもの。8月1日は「水の日」だが、ご丁寧に「雨水の日」てのもあって、これは8月6日。来月のそうした水ウィークにはひと足早いが、雨水利用について実地見学し、自身で取り組めることを探りに出かけることにした。似たようなものなので、「川の日」でもある7月7日、目指すは川に囲まれた雨水利用の聖地、墨田区である。(同区は、西に隅田川、東に荒川と旧中川、南は北十間川・横十間川・大横川などによって区切られている。川の日にピッタリ?)

栗原橋から横十間川(南の方角)を望む (この時は北十間川だと思っていた) 東アジア環境情報発伝所のツアー(取材)企画ということにしたものの、筆者を含め三人での「街あるき」小イベントとなった。午前10時過ぎ、亀戸駅北口を出発した一行は、小雨交じりの中、亀戸天神を経由しつつ、区界の北十間川方面へ。亀戸天神までの道程はいいとして、そこから北側については実は不案内だった筆者。斜めに走る細道を進んで境橋を目指したはずが、真西に移動していた。北十間と思っていた川は横十間川。渡っていたのは境橋ではなく栗原橋。墨田区入りした点では合っていたが、町名が文花ではなく横川というのに気付いてから、あわてて進路を変える。横十間川を北上していると、途中でパラパラと強めの雨が降って来た。雨水がテーマなのでそのありがたみを身を以って体感するには好都合なのだが、そうも言っていられない。傘を差しつつも「急げ!」である。(ちなみにこの日は、道を間違えると雨が降り、目的地への道がハッキリすると晴れ間が出てくる、という妙なお導きに遇った。11時頃のこの雨は、その1回目。)

 横十間と北十間の交点(いや分岐点?)に出て、浅草通り沿いにしばらく行ってから、その大通りと北十間川を跨ぐ歩道橋を渡り、無事、文花地区に辿り着く。アパート群を横切って、ようやく目的地に到着。予定よりも30分オーバーである。(^^;

雨水資料館は「すみだ環境ふれあい館」の中にある 雨水と来れば、当「雨水資料館」をおいて他にあるまい。今から6年ちょっと前、2001年5月の開館。話には聞いていたが、こういう機会でもないとまず訪れない施設である。(最寄駅が東武亀戸線 小村井というところから推して知るべし) 廃校になった校舎を活用した施設だが、資料館自体は1階の玄関と廊下のみの小規模なもの。公設なのでベースは地味だが、半官半民のようなそうでないような曖昧な運営が持ち味だそうで、確かにちょっとした知恵や工夫の跡が窺えたりする。

 日本国内だけでなく、世界各国での雨水利用の工夫や課題などを様々な展示物を通して紹介するのが趣旨。パネル展示が中心だが、展示物にはタグが付いていて、それを専用の機器に読み込ませるとそこから音声ガイドが流れるというスグレ物付き。豊作を願う作物の種子などを筒に入れて封をし、上下させることで擬似雨音を出す「レインスティック」の類を試せるのもこの資料館ならではだろう。屋外には、校舎に降った雨水を集める巨大貯水タンクあり、各国の多彩なタンクあり、と実物展示も充実。「戦車(タンク)よりも(貯水槽の)タンクを」とはよく言ったもので、特に水の奪い合いが紛争を引き起こす地においては、タンクが紛争解決につながる可能性は大。タンクは黙っているけれど、そんなメッセージを見る者に伝えてくる。

 別棟で雨水ハウスというのが設置されていて、雨樋の途中から雨水を分流させて蓄える小設備はじめ、家庭で簡単に取り付けられそうな器具が紹介されていた。学ぶものが多い資料館である。

こんな具合でタンクが並ぶ

ボタンを押すと、水が流れてきて、溜まり方など目で見て実感できる(実演型展示もバッチリ)

 墨田区は区を挙げて、雨水利用を促しており、公共施設等では大規模な設備、各家庭やオフィスでは小規模なタンク、と助成制度などを通じてバックアップしている。「天水尊」(200リットル)の普及は顕著で、金銭的な後押し(区が半額を助成)もあってか、区内随所で見受けられる。「路地尊」と呼ばれるポンプ式のものも有名。これは主に地域における防災機能を担っている。天水と路地の二つの「尊」は、第144話でも紹介した通り、「打ち水大作戦」でおなじみの東向島地区に多く分布している。午後は主にその「尊」探訪である。


東向島から桜橋

シンプルだが味わい深い妙興寺蕎麦 雨水資料館から小村井駅にはすんなりと出て来れた。迷わない時は、薄日が射してくる。不思議なものである。pasmoのオートチャージで入場し、12時過ぎの列車に乗車。東向島には12時10分頃、到着。この時点で当初予定よりも20分遅れ。例の「アド街ック天国」の番組ホームページで向島編をチェックしておいたので、昼食をとる店はさほど迷わずに済んだ。水戸街道に面した「長浦」へ。名店なので、混雑覚悟だったが、さっと入れてひと安心。三人そろって、妙興寺そばを注文。更科とやぶの違いの他に、寺方蕎麦と町方蕎麦という種類があることをこの店で知る。その寺方の奥ゆかしくも歯応えある蕎麦を時間をかけて美味しくいただく。街あるきは、その地域にある「いいもの」を訪ね当て、しっかり堪能したいもの。昼食編でそれを一つクリアしたご一行だったが、この後の休息タイムでもご当地ものを賞味し、成果は上々である。もとい、この日のテーマは雨水。「尊」の方は、どうだったかと言えば...

日常的な風景の中に天水尊はある 昼食に時間をとられなかった分、いい按配になってきた。「尊」(特に路地)巡り、まずは一号基へ。少々道に迷い、雲行きも怪しくなってきたが、閉店してしまったと思しき銭湯の入口脇にその路地尊はヒッソリと佇んでいた。今は実際には機能しておらず、消火器を格納するのみ。疑問符が付く出だしとなったが、気を取り直して、今度は向島百花園方面へ。道中、ある会社事務所の脇に天水尊を見つけ、取り組みに偽りないことが実証された。百花園を廻り込むと会古路地(えころじ)の一角が現われ、晴れて路地尊四号基と対面。植栽が賑やかなのに反して、そのポンプからは残念ながら水は出なかった。先月まで雨水が少なかったことを物語っているような...

路地尊四号基(会古路地にて) 雨水資料館で入手した「すみだの雨水利用」(マップ編)を見る限りでは、打ち水会場として賑わいを見せていた地蔵坂通りには、「尊」関係のマークがあまり付いていない。筆者の思惑が外れたので、墨堤通りまで出て、鳩の街通り商店街へ向かうことにした。何となく迷いかけたら、またパラパラと降ってきた。目指す商店街に着くと雨は止む。わかりやすいお導きである。

 休憩地の候補として考えていた古民家風カフェ「こぐま」は、「レディス4」とやらの収録で、シャットアウト状態。お題は「向島散歩」だそうな。ま、いっか。カフェの入口には「路地琴」というのが置いてある。こちらは番組対象外のようで、何のジャマも入らない。金属性の甕には石を並べた鉢が据えられている。その鉢にゆっくり雨水を注いで、甕から突き出ている竹筒に耳を当てると、澄んだ雨音が響いてくる。水琴窟の原理だそうな。レインスティックとはまた異なる趣である。(こっちの方が風流か。)

 耳洗われた後は、次の路地尊へ。商店街の外れ、東向島地区の南側に位置する「はとほっと」という広場に路地尊三号基を発見。ここのポンプは威勢良く水が出てきて、ようやくリアル雨水を実体験。他の路地尊の水が出なかっただけに、その手応えは言い知れぬものがあった。手を当てつつ、水のありがたみを実感していたところだったが、そういう光景には映らなかったようで、近所のお目付けオバサンが注意を発する。「イタズラ云々」と人聞きの悪いことを仰るではないか。(「冷や水」を浴びせられてしまった図である。) 注意書きに従い、小出しに試していたつもりなので、そんな言われ様はない。こちらも「わかってます!」と切り返し、引っ込んでもらった。その地域の良さを確かめようとしている一行に対し、こういうお咎めはいただけない。水は無闇に使うものでは勿論ない。同様に無闇に注意するものでもないと思う。

 雨水が蓄えられていることに加え、地域のこうした人の目というのがあれば、相乗的に災害の予防につながる。こういう住人がいるのは心強いという見方もできそうだ。この界隈はいわゆる木造家屋密集地域(木密)に当たるため、必然的に防災・防犯意識が高くなっているということなんだろう。

資源ゴミの回収スポットを兼ねた二号基 水戸街道に出たところで、折り返し。鳩の街商店街とは違う道を通って隅田川方面へ。途中、路地尊二号基を見に行く。あいにく四号基同様、水は出ず、路地尊の有効性に少々疑問が残る形で、実地見学は締めとなった。

 再び墨堤通りを歩く三人。長命寺の桜もちという手もあったが、ここはやはり言問団子、と相成った。店に入り、席に着いてしばらくすると、注文も何もしていないのに自動的に「だんご3兄弟」(串ざしではないが)が出てきた。小豆餡、白餡はその色の通り、クチナシで着色した黄色の団子は何かと思えば味噌餡だった。向島名物を味わい、ひと息ついたら、「川の日」にちなみ、隅田川散策。15時過ぎに桜橋を渡る。隅田川の橋々は普段あまりご縁がないため、恥ずかしながら、この桜橋を通行するのも初めてなら、隅田公園をこの辺りから南下するのも初めてだったことに気付く。


浅草、そして「めぐりん」

東武伊勢崎線と水上バス「竜馬」 浅草駅に向かう途中なので、言問橋が横目に現われる。何でも前日の7月6日、首都高速からこの橋に向けて、お札が降ってきたんだとか。「隅田川をまだ漂ってたりして」とかやりながら、リバーフロントをゆったり歩く。不安定な天気だが、蒸し暑さはなく、時折涼しいくらいで、散策には打ってつけ。乗船待ちの客であふれる水上バス乗り場を抜けると吾妻橋。この日の集合場所は江東区亀戸、街あるきのメインは墨田区、解散場所は台東区浅草、ということで、5時間半、3区に跨るちょっとしたツアーイベントになった。

 一人はここから銀座線、もう一人は都営浅草線の駅へ。筆者は浅草松屋の前で「めぐりん」を待つことにした。しばらく待って入ってきた「北めぐりん」はすでに満席。ここ浅草駅が起点ということになっているが、「めぐりん」なので原理は山手線と同じ。入替制ではないのでこういう状態になる。満員御礼のミニバスは、停車したり通過したりしながら、今戸で降ろし、吉原大門で降ろし、と進んで行ったが、乗客が大きく減ることはとうとうなかった。地域の足としてしっかり定着していることを窺わせる。(千代田区の風ぐるまとは大違い!)

 街あるきには及ばないが、こうしたミニバスに揺られながらというのもちょっとした探訪にはなる。北めぐりんの経路はなかなか複雑で、特に清川・東浅草辺りは新鮮だった。台東区根岸の通り方は正に「めぐりん」を体現するような勢い。根岸界隈を目の当たりにするのはこれまた今回が初めての筆者にとっては、この上ない車中散策となった。30分余り乗せてもらって、鶯谷駅北口で下車。これもめぐりんの思し召しか、鶯谷に北口改札があることを教えてもらった恰好となった。入谷の朝顔市を見て廻ってもよかったのだが、不覚にも北口の物珍しさの方が勝ってしまい、気が付いたら改札を通っていた、という始末。筆者流、週末小旅行は、毎度こんな感じである。

  • おまけ...⇒ 第236話でのクイズの答え

  1. 山手線の駅は今は全部で29。アド街で(放送時タイトルとして)4つ登場していない駅があります。北から、西日暮里、鶯谷、有楽町、□□ → 田町 でした。(「三田」は放映済み)

  2. 同じく、総武線各駅停車の駅でもタイトルとして登場していないものが4つあります。水道橋、飯田橋、市ヶ谷、□□□ → 信濃町 です。

 

第236話 「アド街ック天国」出没状況考察(2007.6.29/7.5)

 テレビ東京で土曜日の21時から放映されている「出没!アド街ック天国」。気になる街が出てくる際には勿論番組自体を観覧しているが、この番組での筆者の関心事は今となっては、「この街がまだ出てこない」とか「この街は何回目」とか、街の取り上げ方、つまり番組のあり方だったりする。

 という訳で、同番組の放映履歴をデータベースソフトを使って記録し、2004年5月にホームページ上に公開。その後もほぼ隔月でメンテを続け、おかげ様で堅調なアクセスをいただいている。(ご覧いただいている皆様にはこの場を借りて御礼申し上げます。)

 公開を始めて3年が経ち、番組の方は6月30日で615回(記録が正しければ)を迎える。初めて出てくる街も少なくはないのだが、これだけの回数になると、やはりダブつき感が出てくるのは否めない。これまではその重複具合を単に「街」(読み替えを含む)のレベルでチェックし、参考情報としてホームページにも載せていたが、平成の市町村大合併も落ち着いてきたようなので、と一念発起し、街に対応する市区町村名などを入れ、より広域に取り上げ方を調べてみることを思いついた。(これで番組がどの辺りに力を入れているのかもわかる?)

 市区町村名に加え、都道府県名も足す。その際、全体を見直すような形になったので、街の読み替えも点検することにした。その結果が、

である。

 以下、それぞれの付録についてのコメントを少々...

・似たり寄ったりだが、微妙な加減で同じ括りとはせず、あえて「街」を分けているケースがある。その分け方について、再度チェックした。

 深川については、単なる深川が一度、深川森下という取り上げ方が二度あるが、あえて、深川と森下に分けてそれぞれカウントすることにした。深川が3回になったのはそのためである。(学芸大学が増えたのも同様) 逆に、浅草雷門(99.1.23)は花川戸同様、浅草の枠とし、六本木鳥居坂(99.6.5)も分けるのは止めて、六本木に組み入れた。かくして、浅草と六本木の出没回数が増えた次第。(東京や品川が増えたのも同じ理由)

・先だって、ちょっとした時間ができたので、出かけたついでに南北線をそのまま通しで乗車し、東急目黒線の急行運転を初めて乗車体験した。急行停車駅となった武蔵小山に着いてハッとする筆者。「むさしやま」だったのである。という訳で、これまで「むさしおやま」と読みを振っていたのを修正。堀切菖蒲園(2005.2.19)もよくよく調べたら、「あやめえん」ではなく「しょうぶえん」だったことが判明。今回訂正した。(失礼しました。)(^^;

・特に23区内(山手線エリア)は、区を代表する駅の名称とその駅の住所区が一致しない例がいくつかある。大きな駅は、西口・東口・南口と分かれて取り上げられることが多いので、間違えないように見極めてみたつもり。「区界検定」とかあったら、それなりに正答できそうである。

・市区町村別の出没回数については、一つの街で複数区にまたがる場合も区を振り分けて数えないと実態に近づかない。ここではその振り分けに基づく回数ランキングと23区に限った円グラフを掲載する。(集計結果は予想通り?)

・都道府県別の出没回数の詳細は、この表の通り。(温泉などの特集でランキング内で登場するケースは除く) 県庁所在地でありながら放映されていない街は26。どの街にもどの観光地にも一度も番組が入っていない県は13に上る。あくまで「アド街」なので、話題性重視なのはわかる。だが、空白県は少ないに越したことはないだろう。どこか一都市でも、と思う。

*いずれも、2007年6月30日時点(615回分)での集計結果に基づく。

  • 出没回数ランキング

都道府県

市区町村名

合計

東京

港区

43

東京

世田谷区

39

東京

台東区

34

東京

中央区

33

東京

渋谷区

33

神奈川

横浜市

30

東京

千代田区

24

東京

新宿区

19

東京

品川区

18

東京

文京区

13

東京

豊島区

12

東京

杉並区

12

東京

目黒区

12

東京

墨田区

11

東京

江東区

11

東京

葛飾区

10

神奈川

鎌倉市

9

大阪

大阪市

9

東京

北区

8

東京

大田区

8

神奈川

箱根町

8

東京

足立区

7

神奈川

川崎市

7

千葉

浦安市

6

東京

荒川区

6

東京

中野区

5

愛知

名古屋市

5

東京

八王子市

4

東京

練馬区

4

神奈川

藤沢市

4

福岡

福岡市

4

北海道

函館市

3

埼玉

川越市

3

東京

調布市

3

東京

武蔵野市

3

東京

町田市

3

東京

板橋区

3

山梨

富士河口湖町

3

静岡

伊豆市

3

静岡

伊東市

3

京都

京都市

3

北海道

小樽市

2

北海道

札幌市

2

北海道

旭川市

2

栃木

日光市

2

群馬

草津町

2

埼玉

秩父市・長瀞町

2

埼玉

さいたま市

2

千葉

松戸市

2

千葉

千葉市

2

千葉

船橋市

2

千葉

木更津市

2

千葉

柏市

2

東京

立川市

2

東京

府中市

2

東京

江戸川区

2

神奈川

湯河原町

2

神奈川

逗子市

2

神奈川

厚木市

2

神奈川

三浦市

2

神奈川

横須賀市

2

神奈川

茅ヶ崎市

2

長野

軽井沢町

2

石川

金沢市

2

岐阜

高山市

2

静岡

熱海市

2

香川

高松市

2

福岡

北九州市

2

  • 東京都23区別 出没回数グラフ

東京都23区別 出没回数グラフ


  • 都道府県別 出没回数

回数順位

都道府県名

回数

県庁所在都市で未放映

4

北海道

12

 

24

青森

1

青森

-

岩手

0

盛岡

24

宮城

1

 

-

秋田

0

秋田

-

山形

0

山形

24

福島

1

福島

15

茨城

3

水戸

15

栃木

3

宇都宮

12

群馬

4

前橋

6

埼玉

10

 

3

千葉

22

 

1

東京

381

 

2

神奈川

77

 

12

山梨

4

甲府

8

長野

6

長野

24

新潟

1

新潟

-

富山

0

富山

18

石川

2

 

-

福井

0

福井

18

岐阜

2

岐阜

4

静岡

12

 

10

愛知

5

 

24

三重

1

-

滋賀

0

大津

15

京都

3

 

7

大阪

9

 

10

兵庫

5

 

24

奈良

1

 

-

和歌山

0

和歌山

-

鳥取

0

鳥取

-

島根

0

松江

18

岡山

2

 

18

広島

2

 

-

山口

0

山口

-

徳島

0

徳島

18

香川

2

 

24

愛媛

1

 

-

高知

0

高知

8

福岡

6

 

-

佐賀

0

佐賀

24

長崎

1

 

24

熊本

1

熊本

18

大分

2

大分

24

宮崎

1

 

24

鹿児島

1

鹿児島

12

沖縄

4

 

 今回見直してみて、山手線の駅名表記がそのまま登場していない街がまだいくつかあることがわかった。山手線の駅は今は全部で29だが、アド街的には4つ登場していない。北から、西日暮里、鶯谷、有楽町、□□(←これはクイズ)、である。西日暮里は日暮里に含まれ、鶯谷は上野桜木や根岸、有楽町は銀座数寄屋橋や日比谷でカバーされているので文句は出ないのだろうが、ちょっと意外な気がした。山手線の内側、つまり総武線各駅停車の駅も結構多くて、水道橋、飯田橋、市ヶ谷、□□□(←これもクイズ)の4つが駅名をタイトルにした放映はされていない。先の3つはおそらく駅名で取り上げると、いずれも千代田区に限られてしまい、水道橋は後楽園、飯田橋は神楽坂といった隣接する強力な街と一体になった紹介ができず、違和感が生じるために避けているのではないかと推察される。ちなみに市ヶ谷は番町(2000.5.20)で掠っているが、新宿区側(細々と分かれている「市谷○○町」界隈)はまだのように思う。

 

 600回を超えるところまで来たんだから、ここを取り上げないのはちょっとなぁと思われるエリア・スポットを蛇足ながら書き並べておく。(ひとまず23区内で)

 特に23区中、出没回数が少ない江戸川区、板橋区、練馬区について言えば、小岩、船堀・一之江、高島平、志村、光が丘、平和台・氷川台あたり。

 他には、浜町(中央区)、牛込、中井・落合(新宿区)、越中島、枝川・潮見、有明・東雲、住吉・菊川(江東区)、祐天寺(目黒区)、中野区全域(足立区や世田谷区のような特集扱い)、方南町、善福寺川リバーフロント(杉並区)、雑司が谷(豊島区)、堀切(足立区)、水元(葛飾区)...

 あとは、環八沿い・環七沿い、荒川下流域(秋ヶ瀬〜葛西)、皇居周辺などか。都電や江ノ電などの沿線特集があるのなら、こういうパターンもアリ?と思ったりする。今後も目が離せない「出没!アドマチェック天国」(?!)である。(ちなみに、次回7月7日は「今、散策したい!ニッポン懐かしい風景が残る街 BEST77」だとか。これまで出てこなかった街々が一挙に出てくる可能性はある。楽しみに待つとしよう。)

  • こちらもどうぞ...⇒ 「出没!アド街ック天国」に関する話題

第61話 短縮形ネーミング / 第91話 十条 / 第164話 「ちょっと待てよ、と思うこと」2004 / 第179話 天然ガス引火騒動

 


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