随筆「東京モノローグ2014」(7−8月期)
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「車両基地内体験乗車」のモノレールから、分岐器(ポイント)と1000形車両などをズームで撮影 第407話 東京モノレール〜車両基地と新型車両

申し送り事項の一つ、インターホン更新!(各住戸用見本・・・左が呼び出し用、右が室内用) 第406話 理事会のことV

「おそれいりますが ただいまお取り扱いできません」(トホホ...) 第405話 銀行ATMべからず集〜「べからず集」part19

台東区では、ビデオテープ、カセットテープなどを資源物として回収(「環境ふれあい館ひまわり」にて) 第404話 可燃でいいのか

第407話 東京モノレール(2014.8.16)

 Googleで、「東京モノ」まで入れると、「東京モノレール」が候補筆頭に出てくる。「東京モノロ」まで入れると、「東京モノローグ」が候補表示され、クリックすると当サイトが一応先頭に出てくる。そんな訳で、近しいものを感じる東京モノレールだが、利用頻度はそれほどでもなく、羽田空港到着時、つまり空港からの帰りに乗る程度。飛行機を利用することもそう多くないので、年に一度乗れればいい方である。

リニューアル前のポケモンモノレール 東京モノレールが出てくる話としては、第318話「ターミナルかビルか〜羽田空港国際線レポートなど」(2010年11月20日、羽田空港国際線ビル駅から空港快速に乗車)第327話「工場見学」(2011年3月8日、新整備場駅からANA機体メンテナンスセンターへ)があり、モノローグには載せていないが、4月5日〜6日には、羽田空港の行き帰りでモノレールに乗った。この時は、「行きは京急、帰りはモノレール」ではなく、往も復もモノレール。5日の往路では、「ポケモンモノレール」(7/20からは50周年記念ver.にリニューアル)に乗り、京浜運河を漂う桜の花々を観賞しつつ、羽田空港第2ビルへ。帰りはいつもの「モノレール&山手線内割引きっぷ」にお世話になった。

モノレール車両基地見学会 7月18日(金)、新型車両「10000形」の運転が始まるということで、そのプレイベントして、15日(火)に試乗会があった。抽選に外れたため、これには参加できなかったが、同じ15日から先着順で受付が始まった「モノレール車両基地見学会」(→PDFの方はしっかり申し込み、早い回で予約成立。8月2日(土)、3日(日)の2日間で、各4回のローテーション中、2日10時の回で参加してきた。この催し、東京モノレールの開業50周年記念イベントの一環で、普段は行われることがないため、極めてレア。かくして、2014年は例年になく東京モノレールにご縁のある年になっている。(参考→「50周年記念特設サイト」)

車窓から見たモノレール車両基地(昭和島駅到着時) 「当選メール」のプリントアウトを持って、会場へ。浜松町9:32発の普通で、昭和島には9:44着。車両基地の入口は、駅出入口すぐ隣なので、会場入りのタイミングとしては十分余裕があった訳だが、受付を待つ列はすでに長々となっていて、少々焦る。各回の受付人数は250人。それなりに多い数だが、早い者勝ちのようなイベントは特にない筈なので、正直「?」である。珍しいイベントなので、それだけ皆さん熱心だったということなのだろう。

 昭和島で下車したのは、1992年10月以来。実に22年ぶりである。

 駅の隣が車両基地入口

 以下、会場の様子を画像主体でご紹介する。(概ね、見学した順)


 車両基地は結構な広さ。中央から入り、「北部エリア」「南部エリア」の順で見て回ったが、広い上にメニューが多彩で、いい意味で予想外。会場を出たのは13時20分頃だった。(滞在時間3時間以上!)(^^;

 モノレールの「レール」に当たる「軌道桁」(実物大模型)。電線部分よりも上を「案内面」、下を「安定面」と呼ぶそうな。(即ち、案&安)

 「東京モノレール50年のあゆみ」(→同じ年表は特設サイトにも掲載)

 軌道桁実物。案内面、電車線、安定面で成り立っているのがよくわかる。

 車両基地北端、保守用車両コーナーにて。この日、車内に入ることができたのは、普通工作車「DE-41」と蓄電池工作車「MB-6」。DEの方はディーゼルエンジン(軽油)で動く。

 普通工作車「DE-41」車内。運転台はこの反対側にもある。工作車の主な役目は、軌道設備・電気設備の点検と補修。

 蓄電池工作車「MB-6」車内から、前に停車中の「DE-40」を撮影。「DE-40」はあとで乗車体験させてもらった。

 保守用車両がモノレールの本線に入っていくには、横にスライドさせる必要がある。黄色いレールは左に動くようになっていて、保守用車両を水平移動することが可能。この装置、「トラバーサー」と呼ぶ。

 会場内では「モノレールばんそうこう」など、工作車に乗った後は乗車記念証やペーパークラフトをいただいた。車両基地内乗車体験の乗車券は、受付時に配布。筆者が着いたタイミングでは、11時10分発の回だった。

 とにかくこの日は暑かったので、車内で涼めるのはありがたかった。乗車体験用の2000形には、出発時刻の20分前に乗せてもらった。(こうしたアングルからモノレール車両を撮れるのも見学イベントならでは!)

 乗車体験は、洗車機を通ったりしながら、北と南を往復する形で行われた。途中、分岐器(ポイント)が見える場所では、切り替え実演があり、車内一同(筆者含む)から歓声が上がった。動画でも撮らせてもらった。

 南側の留置線には、1000形リニューアル(中央)と開業時塗装の1019編成(右)が並んでいた。こうした横並びが見られるのもイベントならでは。

 車両基地中央部の分岐器。5本の軌道の橋渡しをする。(こちらも実演あり)

 基地側から昭和島駅を見た図。ちょうど新型車両10000形が到着。

 すると、お次は「ポケモンモノレール」が登場。乗車体験中だが、車両見学体験も兼ねた感じ?

 乗車体験の次は、整備工場見学。1000形リニューアル車両は、「床下くぐり抜け」体験ができた。

 モノレールはタイヤで走る。タイヤのメーカーは、ミシュランとブリヂストンの2社で、編成ごとにどちらかで揃えているとのこと。(ミシュラン編成またはブリヂストン編成に分かれるという話)

 台車を近くで見るとこんな具合。台車1つにつき、軌道桁を走行するタイヤが4つ、案内面に4つ、安定面に2つで、合計10のタイヤが付く。

 この手のイベントだと、操作体験関係はお子さん方に占拠されがちだが、入場者数が予め限られているため、大人も悠々楽しめる。ドアの開閉、筆者としては貴重な体験となった。

 10000形の試乗会でも、同じパネルが展示されたんだと思う。資料(特製パンフレット)も入手でき、気分は上々。

 車両基地南側のブースでは、指令室のデモンストレーションなども。プラレールをタテにしたモノレールもさることながら、筆者注目は後方の緑色の箱。こちら川崎重工製のニッケル水素電池で「ギガセル」と言う。モノレールの非常用電源設備で使われる蓄電池で、停電が起きても、この電池からの電力供給で、駅間停車してしまった車両を最寄駅まで動かすことができるという。(→参考

 指定した距離を目測で当てるチャレンジ企画もあった。1両約15mというヒントのもと、3両分ちょっとの距離が示されたので、50mと答えたらハズレ。46mとのことだった。(ここはやはり、50周年記念にちなんだ設定にしてほしかった訳で...)

 乗車体験中の車内から眺めていた開業時塗装の1019編成と1000形リニューアル車両。まずは近くから撮影。

 続いて、車内へ。車両と車両の間を移動する際にとりあえず撮ったのがこの写真だが、通常ではまず撮れない構図ということにあとで気付く。(もっと撮っておけばよかった・・・)

 1019編成の運転台。じっくり見学させてもらうとともに、ハンドル操作もさせてもらった。

 現役の運転士さんが懇切丁寧に解説してくれて、実に有意義だった。左のマスコンハンドルは、奥に押すとブレーキ、手前に引くと「力行」。工作車は、その逆だった。


 総じて、上出来な見学会だった。まだまだ長居できなくはなかったが、屋外で過ごすには自ずと限度があるし、昼食もとらないといけないしで、羽田空港に向かうことにした。(ちなみに8月2日の羽田の最高気温は、34.5℃!)

 13:34、羽田空港第2ビルに到着。折りよく、リニューアル前の1000形オリジナル塗装の1085編成が発車するところだったので、バッチリ撮らせてもらってから、改札へ。お昼は、改札を出たすぐのところのイートイン式のパン屋で、クーポン特典を活用しつつ、済ませた。で、過ごすこと1時間ほど。どうせなら、新型車両に乗ろうということで、時刻表に従い、14:50発に乗ることに。車両基地&新型車両をテーマに、東京モノレールを堪能する一日となった。(乗り降りはもちろん、「沿線お散歩1dayパス」を利用)(^^)

 なお、東京モノレールの開業記念日は、1か月後の9月17日。東海道新幹線は10月1日開業なので、同じ50周年でも、モノレールの方が2週間ほど先輩ということになる。

 「1000形オリジナル塗装」@羽田空港第2ビル

 10000形14:50発に続き、ポケモンモノレールが14:59発と続く

 東京モノレール17年ぶりの新型車両「10000形」

 コンセプトは「スマートモノレール」。車内は至って快適だった。

 昭和島停車中に撮影(この後、流通センターまで乗って、ポケモンモノレールに乗り換え)

 昭和島停車時間中、思いがけず入ってきた「ヒストリートレイン」(500形復刻塗装の1000形車両)。このリリース(→PDF)に出ている車両を含め、営業運転中のモノレール車両全種類を1日で撮ることができたことになる。我ながら快挙?!

 こちらはポケモンモノレール。リニューアルして「ありがとう50周年」の文字入りに。(→PDF

 大井競馬場前で降りて、改めて実物の軌道桁を観察(勝島橋付近)

  • おまけ

 2009年3月27日、東海ふ頭公園にて。漂着物調査中に撮った一枚。流通センターと昭和島の間を走るモノレールを遠くに眺めていたのを思い出す。

 2014年1月19日、JR浜松町駅ホームから、モノレールを見上げた図。車両は、「1000形オリジナル塗装」。

 

  • こちらもどうぞ...⇒ 東京モノレールが出てくる話題

第174話 ANAと羽田(HANEDA)空港

 

第406話 理事会のことV(2014.8.1)

 同じマンションに長く暮らしていれば、管理組合の理事という役回りも2巡目が来るもので、去る6月の総会で晴れて理事の一人に選出されたことを受け、ここ1か月余り、すでにあれやこれやと動いている。前回は1998年度だったので、遡ること実に16年前。当時の様子については、「理事会のこと」「理事会のことU」に記した通りである。その続編とするには年数が経ち過ぎてはいるが、今回は一応「理事会のことV」とし、今期、2014年度の理事会について、これまでの概況などをご紹介しようと思う。

 日頃から気になっていることはいろいろあったので、理事に就いた以上は、率先してそれらを改善していきたいというのがまずはある。だが、前期の理事会からの申し送り云々というのも当初はあるので、それらの採否を決めたり、年間の取り組みの見通しを立てたりした上でないと、こちらで考えている提案等は出しにくい。とりあえず、月に一度の理事会では、各理事が議題を持ち寄ることも可という話になったので、時間の余裕を見計らって、少しずつ出していく心算でいる。

 気になっている点の一つ、共用廊下側の換気口からの空気の流れ。換気扇の下で一服されると、喫煙者がいる住戸の換気口からは、不快な煙が流れてくる。吹き出しの向きは調整できるようになっているので、これをできるだけ上に向けてくれれば...(まだマシ)

 今回の役職は、16年前と同じく「書記」。最初の理事会の招集通知に始まり、その第1回理事会(7/6)の議事録、今期理事会の挨拶を兼ねての管理組合だよりと、週末ごとに何かしら作っては発行している。マンション周り(共用設備、植栽など)の実地点検があれば、それに同行し、チェックポイントをPowerPointでまとめてみたり、そのまとめを含む理事会向け資料を準備したり、というのもあった。そうこうしていると、また次の招集通知(+議案)を出す期日が来て、今はようやく一段落といったところである。年間計画表、理事・監事など関係各位の連絡先一覧といったものもあるが、それも早々に作っておいたので、あとは更新するのみ。2巡目なので、要領を得ていることもあるが、とにかく文書・資料周りはお任せあれ、といった状況である。

 チェックポイント資料より(一例)

 建物外周の植栽は、欠けてしまっている箇所もある。植栽業者がいま一つだとこういうことになるらしい。

 申し送り事項の一つに、駐車場の「根上がり」対策がある。前期理事会では、伐採を前提に検討していたそうだが、障害となる部分のみを切除し、他の根をしっかり地中に根付かせ、樹木は活かすという方法もちゃんとある。まずは見積を取るところからだが、多少高く付いても、木は残すべきと思う。

導入予定のインターホン(各住戸用) 期が変わって最初の1〜2か月は、言うなれば「初期設定」に当たる期間。前述のように、一書記としても為すべきことがいろいろとあるため、本来ならそれらに専心すれば良さそうなものだが、今期はそうは行かない。前期が準備を進め、総会で正式に決定したマンション挙げてのインターホン更新工事というのが、その初期設定期間に入ってきたのだ。可決されれば速やかに、というのは一理あるが、業者主導のような面があり、早々とその線表が出てきた時には面食らった。第1回理事会での一事である。業者が同席することになり、理事会本来の議題もそこそこに、工事の線表ありきで当該説明の時間がセットされた。第1回となれば、まずはきっちり年間計画を立て、その中で当の工事のタイミングを検討するのが筋だろう。何はともあれ、計画云々の前に大がかりな工事の日程は組まれ、勿論念押しなり、正すところは正すなりした上で、概ね線表通り実施される運びに。この一件を議事録にまとめるのは悩ましい部分もあったが、とりあえずは業者側を立てる書き方にして収めた。マンション住民の皆さんも、工事の件は唐突に映る向きがあるだろうから、業者が用意した各種資料が配られるのと並行して、管理組合だよりを発行。管理組合理事会で、日程を確認した上で工事に入る旨、一文を載せつつ、協力のお願いなどを記することにした。出だしからなかなかのハイペースだった訳だが、早めにこうした案件を終えておけば、あとは楽という見方もある。兎に角、次回の第2回理事会からが本番。仕切り直しを含め、議題は以下で行くことになった。盛り沢山である。(理事長、副理事長と相談し、招集通知に記載)

年間活動計画と前期からの申し送り事項について / 施設、植栽ほか、マンション周りについて(チェックポイント資料添付) / 地元の神社での祭礼(隔年開催)の対応について / 駐輪場、ペット等、各種規程について / アンケート(戸別台帳)について

 第2回理事会は、8/3(日)を予定している。検討はじっくり、実行は速やかに、と行きたいところだが、はてさて... 今年の夏はいろいろな意味でアツイことだけは確かである。

 とりあえず、今期ならではの取り組みに手が回るとしたら、9月に入ってからになるだろう。その辺の経過等についてはいずれ、「理事会のことW」で、と思う。

 

第405話 銀行ATMべからず集(2014.7.15)

 400話台最初のべからず集は、金融系。と言っても、ごく限定的にATMについてのべからず、ということにした。ATMを使う側に対して、思うところも多々あるが、今回はあくまで設置者側(主にメガバンク3行)。以下、ランキング形式で10件、ご紹介する。


10.利用サービス限定

「株式会社三井住友銀行ATMサービス」のATM。取引メニューは標準的だが、硬貨の取り扱いはなし。 ここと決めた店舗でATMを利用していたら、統廃合とやらで店舗がなくなり、ATMコーナーだけが残り...というのが一時期流行した。ATMごとなくなるよりはいいが、この手のATMは、店舗内にあるATMと違い、硬貨の取り扱いがないなど、一部のサービスが利用できないのがネック。まぁ、慣れてしまえばどうということはないが、閉ざされた硬貨投入部分を見る度に一抹の寂しさを覚えてしまうのであった。


9.一枚のカード、二通りの入れ方

 みずほ銀行を使うことはごく稀なため、ここ何年かはその苦い思いをせずに済んでいるし、昨今はほぼ「ICキャッシュカード対応ATM」が占めているため、間違える心配もなくなった。だが、かつては、IC対応と非対応が拮抗していて、非対応ATMの方で、うっかり「ICキャッシュカード」の向きで入れてしまうことがしばしばあった。機械から、「入れ直し」のダメ出しを受けるのは必定で、毎度苦々しく思っていたのを思い出す。

 みずほのキャッシュカードは、普通に横向きに置いた時、カード上部の左に向かう矢印が「ICキャッシュカード・クレジットカードのご利用」で、下部の右に向かう矢印が「キャッシュカードのご利用」と記されている。そもそもこの表記が不親切というか、ATMの表示と合っていないのがいけないのだ。少なくとも筆者が持っているキャッシュカードは、そうなっている。

 今は主流の「ICキャッシュカード対応ATM」

 「非IC対応 磁気式ATM」も辛うじて存在


8.画面汚れ、ごみ放置

 店舗内のATMであれば、画面が汚れていたり、機械周りに紙屑などが散らかっていたりしても、その状態が長く続くことはないだろう。そこに係員がいるからである。店舗を伴わないATMコーナーだとそうは行かない。汚れやごみはそのまま、ということが多いのではないだろうか。画面はタッチ式なので、これが汚れていてはどうにも手が付けられない。せめて、ウェットティッシュなど、拭くものを常備しておいてほしいと思う。

 ↑ 大学の建物内には、こうしたATM横並び(三つ巴)コーナーがあったりする。行内係員はいなくても、校内係員がいるためか、ちゃんとした状態が保たれている。


7.はじめからやり直し...

 タッチ式のデメリットは、画面汚れの他に、ふとした誤操作、押し間違いでやり直しを余儀なくされることである。「もう一度最初から...」のメッセージは切ない。画面のお詫び表示はもっと切ない。(以下の画面は、いずれも三井住友ATM)

 古めのATMでの「もう一度最初から」画面

 新しいATMでの「ただいまお取り扱いできません」画面

 (参考)通常終了時の「ありがとうございました」画面(お詫び表示との表情の違いをお確かめください)


6.せかす、あおる

 払い戻しにしろ、預け入れにしろ、ATMの操作は一つ一つ確認しながら、確実に行きたいところ。こちとら、もともと動作が緩慢な上に、時に指差し確認などを入れるものだから、機械としてはヤキモキするのだろう。音声でせかされること、数知れず。操作を促す=アイドリング時間を短縮する、という点ではごもっともだと思うが、振り込みの場合にこれを設定するのはあまりいいとは思えない。仮に振り込め詐欺の被害者が、この音声によって冷静さを失い、ついつい・・・ということも十分考えられる。音声を使うなら、その手の注意喚起用に、と思う。

 なお、みずほ銀行では、払い戻し時に現金を取り出すのが少しでも遅れると、段階的に音声を大きくしてあおるというのをやっていた。今はどうなっているかわからないが、一時期でもそういうことがあると、総じて印象は悪くなるものである。


5.係員が横柄

※あくまでイメージです 店舗にあるATMには、少なくとも一人は係員が待機していて、特にサポート面で一つの利点になっている。基本的には礼を弁えた人物が就いているのでいいのだが、時に制帽を被った警備員風のがいることもあり、これが何故か態度良好とは言えないケースが多いのである。列が長くなっている時の案内の仕方、まごつく客への声のかけ方をはじめ、兎にも角にも横柄。記憶にあるのは、三菱系である。

 ある三菱系店頭では、こんなこともあった。路上禁煙エリアにかかるその店舗の入口でスパスパやっているのがいたので、当然注意するだろうと思っていたら、店内を見張るばかりでこれといったアクションなし。その係員は、十分威圧感があった。店の外にも気が回る人物ならよかったのに、と思う。


4.振込行列

 ネットや端末がどれだけ進化しても、変わり映えしないのが「振込=ATM」の世界。特定の日になると、朝から振り込み操作の客が集中し、長い行列ができる。単にお金を預けたい、出したいといった客はたまらない。この変わり映えしない感じは、利用者側もさることながら、銀行の怠慢も大いにあるだろう。ネット振込を広める努力がどうも足りない気がしてならないのである。(筆者は、振込が必要な場面が出てきたら、振込先の口座に対応したメガバンクのネット振込サービスを都度利用するようにしている。)

 行列日に当たってしまっても、三井住友銀行に関しては、ファミリーマートに直営のATMが入っていることが多いので、近くにファミマがあれば何とかなる。神保町界隈は、そういう意味では天国である。(第354話参照)

 → もちろん、誰もいない時もある


3.画面遷移過多

 これは銀行別に動画で追うのが手っ取り早いと思われる。みずほは、カードの向きに加え、「キャッシュカード」か「クレジットカード」かを選ぶ画面、三井住友は、オープニングの「お取引開始」ボタンを押させる画面が筆者としては、ちと煩わしい。払い戻し時には、ご利用明細の要否を問う画面もある。これは各行共通なので、どうもこうもないが、煩わしく思う人はきっと多いだろう。ご利用明細と同じ内容を画面に表示→確認・終了、というのがあってもいいとは思う。

みずほのスタート画面。「お取引開始」ボタンはなく、初期表示=メニューになっている。

 みずほ名物、「希望する口座を選択してください」画面。これがちと面倒。

 三井住友、古めのATMでの「お取引開始」画面

 同じく新しい方の「お取引開始画面」。構成は新旧同じ。

 三菱東京UFJでは、預け入れ時に「資金種類」を選ぶ画面が出てくる。毎度の如く面食らう。

 三井住友のご利用明細「必要」「不要」画面。手数料を念のため確認したい時を除いて、「必要」を押すことはない。


2.手数料不明

 画面遷移が増える話にはなるが、最初にしっかり手数料の案内を出してほしいと思うのは、筆者だけではないだろう。みずほ、三菱東京UFJは、案内画面がまず出てくる点では評価できる。問題は、操作が進んだ時点での案内である。払い戻しの金額の確認はあっても、そこに手数料の表示は出ない。0円であっても、それが「取引」である以上は、出すのが基本だと思うのだが、どうなのだろう。

 ちなみに、三菱東京UFJ銀行のATMでは、三菱UFJ信託銀行の口座に対して払い戻しや預け入れをしても手数料はかからない(平日08:45〜21:00)ことになっているが、その旨の案内は、画面を見る限り出ていない。この画面が出た当初、係員に訊ねて一応納得したが、今なお、「三菱東京UFJ銀行のカード」と「他行のカード」の二分類しかない。(「三菱東京UFJ銀行のカード」の但し書きに、三菱UFJ信託銀行を含むと入れれば済む話だと思うのだが)

 みずほの手数料表示画面。読み解くのに少々時間がかかる。

 消費税率5%時代の三菱東京UFJの手数料案内画面。三菱UFJ信託の件は特に掲載なし。

 消費税率改正にあわせ、今年4月からはこのような画面に変更。三菱UFJ信託の件は相変わらず出てこない。


1.使えない

 混雑時に限ってよく遭遇するのが、「調整中」や「お取扱中止」の類。係員が常駐するATMならまだしも、そうでないATMでこれが発生すると、如何ともし難い。「嗚呼、止まってしまった、マシン」、略してATM、そう呼びたくもなる。

「調整中」

 「ただいまお取り扱いできません」と云う割には、行員風人物の表情にお詫び観があまりない三菱東京UFJの画面

「ただいま調整中です」


・・・

 2週間が経ってしまったが、7月1日は「銀行の日」(1991年制定)。1893年7月1日に「銀行条例」が施行されたのが由来だとか。かれこれ121年。ATMの歴史はそれに比べれば浅いかも知れないが、もうちょっと何とかなっていてもいいのではないかと、改めて思う。

  • こちらもどうぞ...⇒ ATMが出てくる話題

第97話 宝くじ / 第139話 待ち時間考 / 第175話 新札と両替機 / 第181話 手荷物への配慮 / 第186話 拾得物預り書

 

第404話 可燃でいいのか(2014.7.1)

 可燃ごみの取り扱いが各区で異なるのはご承知の通り。地元北区の場合、可燃ごみの守備範囲は広く、あまり躊躇せずにごみ出しが可能という利点(?)がある一方、再資源化を優先したい向きには、それが満たされないという不服がある。おそらく意識の高い区民は、区に頼らず、自主的に活かす道を探り、実践していることだろう。

 然るべきところに持って行けば、燃やされずに別の形になって活かされる。手間と言えば手間だが、回収先がある以上、使わない手はない。筆者としては、ごみ出しに行く距離が少々長くなるといった感覚で、さして抵抗はない。幸いにも、その選択肢は以前よりも確実に増え、今はあちこち持って行くのが楽しいくらいである。

 かくして、北区が可燃ごみとして扱っているもののうち、可燃にしないルートで出している品々も多様になってきた。以下、そのまとめである。

 → 東京都北区が「可燃ごみ」としている品目(例)


  • 衣類

・少なくとも自分で使っていたものについては、店頭回収(ユニクロなど)か、古着リサイクル(赤羽エコー広場館など)へ
・イトーヨーカドーが下取りセールを開催している期間に、該当する衣類が出たら、優先的に検討

 ユニクロ名物、店頭回収

 イトーヨーカドーの下取り対象は、120品目以上。衣料品、雑貨が主力。

 5000円以上の買い物がある時に、下取り品を持ち込むと、500円引きになる仕掛け


  • プラスチック類

  • プラスチック容器

  • カップ麺容器

  • 弁当容器

  • 菓子袋

・いわゆるプラスチック容器包装類は、「洗えるものは洗う→大きめのレジ袋等にストック→定期的に千代田区のストックヤードに持ち込み(通勤途中)」が基本
・油分などが多く、洗う方が負荷がかかる場合は、北区ルールに沿って(仕方なく)可燃へ

 通勤途中で立ち寄れる「西神田コスモス館」。地下のストックヤードはとにかく利用価値大。

 千代田区の「資源とごみの分け方・出し方」(平成26年版)より「プラスチック」のページ。北区とは大違いなのがわかる。再生処理は、エム・エム・プラスチック株式会社などで行われる。

  • ビデオテープ(録画用)、カセットテープ(録音用)

北区、千代田区ともに可燃ごみ扱いなので、台東区(各施設)の回収ボックスへ(→詳細
*写真は、蔵前にある同区の「環境ふれあい館ひまわり」(1階の回収ボックスコーナーなど)

 筆者が訪れた際、ちょうど回収作業をされていて...

 ボックスの中を撮らせてもらったら、この通り。話を聞くと、とにかくいつも大量とのこと。

 環境ふれあい館は、蔵前にある。環境に特化した施設としては、なかなかの規模(1〜7階、全フロアが環境関係)。

  • CD

・中古の音楽CDは、フリーマーケットか中古専門店へ(基本的に、ごみとしては出さない)
・記録用CDで要らなくなったものについては、千代田区または台東区の回収ボックスに出すつもり

  • プラスチック文具、プラスチック玩具など、プラスチック製のあれこれ

 環境省の回収・リサイクル実験で、「PLA-PLUSプロジェクト」というのが期間限定で実施されていた。千代田区などでの再資源化の対象にならない各種プラスチック製品はこのルートでと思っていたが、ホームページが残っているだけで今後の予定は不明。毎度のことながら、環境省の取り組みは長続きしないので、おそらくこの取り組みも2013年度までと思われる。

 という訳で、今のところは不承不承、可燃ごみとして出すことにしている。

 某量販店の店頭にて

 某メガネ店では、メガネ回収ボックスが常設(プロジェクトの期間は今年の3/15まで。自主的に継続中?)


  • ゴム、皮革製品

 北区の分類では、「ゴム、皮革製品」の中に、靴、かばんがある。つまり可燃ごみ扱い。千代田区の「プラスチック」には、ゴム手袋、長靴、ゴムホースが含まれる。こちらは再資源化対象。ウォーキングシューズなど普段履きの靴は、北区も千代田区も可燃ということになるが、下取りセール対象になる場合があるので、一定期間キープするようにしている。(写真は、靴の下取りサービスの例)


・・・

 可燃、不燃問わず、ごみとして出されてしまうのを防ぐべく、専用の回収ボックスが設けられる品目もいろいろと出てきた。以下はその一例。

  • 小型家電

・イトーヨーカドーが下取りセールを開催している期間に、該当する電化製品が出たら、優先的に検討
・対象外の小型家電は、千代田区のストックヤードにある回収ボックスへ

 小型家電品の例

 30cm×15cm以内であれば、投函可能

↑ 千代田区の回収ボックス

 

台東区の回収ボックス ↑

  • 蛍光管

 ホームセンターの中には、乾電池の回収ボックスと並んで、蛍光管を回収する店がある。そこを利用する場合もあれば、プラスチック類とあわせて、千代田区に持って行く場合もある。

  • ペットボトル

 もともと資源ごみ扱いではあるが、どうせ出すならより有益な出し方をしたい。てなことで、今は専らイトーヨーカドーの自動回収機を利用するようにしている。1本につき2ポイント(nanaco用)がたまり、500ポイントに達するとnanaco50ポイントに交換可能。つまり、ペットボトル250本分で、やっと50円分。相当な本数が必要だが、回を重ねていくと到達してしまったりする。ペットボトルの大きさは問わないのがポイント。

 自動回収機は結構な大きさ。それでも満杯になる時はなってしまうので、できるだけ朝早くに行くのがポイント。

 6月は環境月間につき、1本2ポイントのところ、4ポイント(25本で100ポイント)

  • コルク

 水道橋駅東口を出て、三崎町郵便局やLEC大学の方に行くと、イタリアンレストラン「GAZZO」という店に行き着く。ここの店頭にさりげなく置いてあるのが、コルクの回収箱。いずれ入れに行こうと思う。

 


 

 特にプラスチックに関しては、ごみになるものはできるだけ買わない→ごみとして出さざるを得なくなったら、できるだけ再資源化(焼却炉で燃やすのではなく、原料の油に戻すetc.)が基本と考える。千代田区や台東区の取り組みがある限り、今後も協力しようと思う。


 → 6/29・30、秋葉原のUDXで「MOTTAINAIフェスタ」が開催。ここでも現地回収が行われていた。

 

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