第174話 ANAと羽田(HANEDA)空港(2004.12.1⇒6)
2004年は航空三昧。しかも10〜12月の3カ月の間で、国内外あわせてなんと10回になった。(初めて飛行機に乗って以来、2003年までは国内・海外あわせて34回(推定)だったので、実にハイペース!) いずれも今関わっているNGO/NPO絡み、という点がまたこれまでにない点である。平日は常勤職場の作業で押せ押せ(概ね終電間際)だし、非常勤職場関係でも、夜に会合などがあるとやはり遅くなる。当・東京モノローグを定期的に書くには、週末に書きためておくか、平日にもそれなりの余裕がないと難しいもの。(特にここのところ、字数や画像が増えていることもあり...) 頼みの週末が出張などに当たってしまうと、正に今回のように5日も遅れてしまうことになる。(今年の遅延はこれで9回目。m(--)m スミマセン...) 来年はどうなることやら。
さて、その10回の飛行中、成田<=>仁川の往復はアシアナ航空だったが、スターアライアンスの提携効果でANAのマイレージ対象。JALは福岡⇒羽田の一度だけで、実に9回分がANA関係である。(ANAのマイレージ状況については、第173話に書いた通り。)
今年9回目・10回目の飛行機利用は、折りよく新生・羽田空港にご縁があった。新生、つまり第二のターミナルがめでたく完成したばかり、オープン4日目にして利用できたのはありがたいことだった。鳴り物入りではあったが、実はANAの事前の宣伝では今ひとつピンと来ていなかったのがお恥ずかしいところ。(新聞の全面広告など、きわめてシンプルかつ洗練されてたもので。(写真は「オーシャンビュー」バージョン)) 第2ターミナルに足を踏み入れてはじめて、ANAの独壇場であることを実感した次第。ANAのホームページで予約手続きなどをしていた割には、その肝心の「第1はJAL、第2はANA」と二分されることがわかっていなかった訳である。何の気なしに今回もANAを選んだが、サブリミナル効果か、知らず知らずに誘導されていたようだ。
思えば、この第2ターミナルオープンを記念したタイアップの多かったことと言ったら。10月からの飛行機搭乗ラッシュは、このキャンペーンに担がれていた面もある。筆者のような旅行者は大勢いるはず。ANAはホクホクだろう。
マイレージの上乗せ(ダブルマイル)にとどまらず、Edyカードの発行手数料無料、搭乗券半券2枚でEdy500円分チャージ、2回搭乗で楽天のスーパーポイント付与、さらに抽選でプレゼント... 全てこなしたら大したものである。
この手のキャンペーンに弱い筆者は、まんまと乗せられてしまった恰好だが、10月からの出張やスタディツアーは、タイミングが一致しただけ。乗るのは飛行機だが、好機は活かしたい。「非好機」(^^; にしたくない心理が働いた結果である。
【参考】10〜12月のキャンペーン便乗(?)搭乗記録
年月日 |
便名 |
内容 |
加算マイル |
ボーナスマイル |
合計 |
2004/10/02 |
NH 0015 |
東京(羽田)−大阪(伊丹) |
208 |
150 |
358 |
2004/10/02 |
|
国内線ダブルマイルキャンペーン |
208 |
|
208 |
2004/10/03 |
NH 0028 |
大阪(伊丹)−東京(羽田) |
208 |
150 |
358 |
2004/10/03 |
|
国内線ダブルマイルキャンペーン |
208 |
|
208 |
2004/10/08 |
NH 0257 |
東京(羽田)−福岡 |
424 |
150 |
574 |
2004/10/08 |
NH 4909 |
福岡−対馬 |
60 |
150 |
210 |
2004/10/08 |
|
国内線ダブルマイルキャンペーン |
424 |
|
424 |
2004/10/08 |
|
国内線ダブルマイルキャンペーン |
60 |
|
60 |
2004/10/11 |
NH 4902 |
対馬−福岡 |
81 |
|
81 |
2004/10/11 |
|
国内線ダブルマイルキャンペーン |
81 |
|
81 |
2004/11/02 |
OZ 0107 |
東京(成田)−仁川 |
531 |
|
531 |
2004/11/08 |
OZ 0106 |
仁川−東京(成田) |
531 |
|
531 |
2004/11/15 |
|
マイルでスマイルキャンペーン登録 |
50 |
|
50 |
2004/12/04 |
NH 0019 |
東京(羽田)−大阪(伊丹) |
139 |
|
139 |
2004/12/05 |
NH 0034 |
大阪(伊丹)−東京(羽田) |
139 |
|
139 |
|
|
さて、第2ターミナルオープンに合わせて、都営地下鉄と京浜急行もちょっとしたサービスを始めた。その名も「羽田空港1・2ダイレクトきっぷ」。第1・第2に分かれたことをPRするためのネーミング?とも考えられるが、名前はともかくとして、都営地下鉄のどの駅から乗っても、空港までの往復で1000円!という切符が発売されたのである。東京モノレールは週末に限り、復路が500円で済む「モノレール&山手線内割引きっぷ」があるので、土曜か日曜に帰るという条件であればいい勝負だが、往路もOKな上に広範囲(西高島平、本八幡も範疇)、しかも平日も使えるということになると、こっちのきっぷに分がありそうだ。(※ただし、1月10日までの期間限定)
12月4日、会議資料の準備などでまずは事務所に出勤。神保町からバタバタと羽田空港をめざす。10時発の便だったので少々冷や汗ものだったが、8:55に三田で快速特急に乗り換えると、9:15過ぎには羽田空港に着いてしまった。第2ターミナル開業に合わせ、空港行きの快速特急が増発されたようだ。これには救われた。
12月1日のオープン後、最初の週末ということもあってか、9:20時点で出発ロビーは大混雑。インターネットで事前に購入しておいた筆者だったが、自動チェックイン機では少々待たされた。座席指定を綿密にやる人が前にいると割を食ってしまうのである。(これは銀行ATMで、振込をする人に引っかかるのと似ている。) ま、快速特急のおかげで、指定の40分前には着いていたので事なきを得たが、自動チェックインも上手く稼動させないと乗り遅れの原因になりそう。だが、それ以前に、予め航空券を持っていないと、これはかなり待たされることになる。実際、航空券販売のカウンターは大賑わいだった。
検査場へ向かう大行列 |
搭乗口から飛行機に向かう途中で撮影
(ガラス張りのコンコース回廊) |
今回のターミナル増設で、搭乗口からバスに乗って飛行機まで行く必要がほぼなくなったそうだが、保安対策強化の折り、検査ゲート(正式名称:出発保安検査場)は長蛇の列。飛行機に乗るまでの道程は相変わらず遠い、ということか。検査場のゲートは2つある。伊丹行きの搭乗口に近いゲートも、ちょっと離れたゲートも両方長い列を成していたが、脇に「9:55発まで」のお客優先レーンがあって閑散としている。筆者が乗る10時発の便がいずれは優先誘導されるのは目に見えていたので、それとなく待機していたら程なく通してもらえて、ちょっとトクした気分を味わえた。だが、ゲートに入った途端にブレーキ。前方でPCの出し入れで手間取っている客がいたようだ。要領の良くなさそうなご年配、態度の悪そうな輩、そして(今回の教訓)ビジネスマン系、これらの方々ができるだけ少ない列を選ぶようにしようと思う。(お客のタイプ(目的)によって、持ち物の傾向が異なるので、はじめから専用レーンを設ければ、より効率的に捌ける可能性がある。)
とは言うものの筆者はゲート(感知センサー)でよくひっかかる類。何と今回は靴が疑われた。せっかく行列を回避できたと思ったのに、万事順風とはいかないもの。ソウル(仁川)の出発ゲートでは、全員が靴を脱ぐことになっていたので、驚きではあったが、個別にひっかけてくれるよりはマシ。時間はかかるが、こうしたことは全員必須の方が納得もいくし、文句も出ない。結局何の疑いもなし。最初に反応したのは何かの間違いだろう。すっかり気分をそがれてしまった。
空弁とドリンクが付くクーポン券を持っていたが、引き換えられたのはやっとこさ搭乗口近くのANAショップ。検査ゲートに至るまでの間、意外とANA直営の店が少なく、空弁を探せなかったのである。空弁売り切れ?の憂いがあったが、何とか入手(しかも第2ターミナルオープン記念作)。よく考えると、引換用の指定のセットがあったのかも知れないが、時間的余裕がない中では、自分でさっさと選んで臨むしかない。まぁよしとするか。(初めての空弁はなかなかの美味だった。)
駅到着→自動チェックイン→検査→空弁→搭乗と一連のフローが完結。列での待機はあったが、間断なく10時になってしまった感じ。第2ターミナルからの出発デビューは、正にドタバタ劇。12月1日の報道で、新ターミナルならではの新たな工夫・デザインなどについて少しばかり予習はしてあったものの、それらを追体験する余裕は残念ながらなかった。だが、フローが連続して感じられるということは、それだけ客の流れを考えた設計になっている、ということなのだろう。確かに移動はスムーズだった。
今度は帰りの伊丹空港。観測史上最大という暴風(最大瞬間風速約40メートル!)に見舞われた東京からの飛行機の到着が遅れ、筆者が乗る予定だったANA34便は1時間遅れ。欠航になりそうな予感もあったので、よしとしないといけないが、この手のアクシデントは実は今回が初めて。
思いがけず時間に余裕ができたのと、出発ロビーで待つには席が不十分だったため、早めに検査ゲートをクリアし、搭乗口で待つことにした。行きの羽田のような憂き目には遭うまいと、行列が少ないスキをついて、入ったのだが、今度は今度で...(--)
水筒代わりに使い回しているPETボトルがひっかかってしまった。何でも液体状の爆発物チェックだそうで、大げさ(いや物騒)なことこの上ないが、時間にゆとりがある際、今回は一興ということで大目に見よう。
当の羽田空港ではろくろく情報収集できなかったが、伊丹では時間があったので、羽田情報をゲットすることができた。実に多彩なパンフレットやリーフレットがあるものだと感心しきりである。
何だかんだで羽田空港には、19:40頃にようやく到着ロビーに着く始末。搭乗券2枚を専用台紙にはめ込んで、ひとまずEdy500円分をチャージ。改めて夜の第2ターミナルを散策してみることにした。欠航やら遅れが多かったのは、掲示板(右下写真)の通りだが、そのためか夜のフライト利用者も少ないようで、行きとは大違いの出発ロビー(左下写真)は実に広くゆったりしている。ターミナルが増えるというのはこういうことか、と効果を目の当たりにした。画像だと今一つ色合いが冴えないが、大きな吹抜には、「滝のオーロラ」と称するオブジェが宙に浮かび、美観を造っている。「Market
Place」はデパートなみの店舗ラインアップだそうだが、エスカレーターを少々昇って、吹抜に面した店をちょっと眺める程度。出発ロビーの奥の方にも足を伸ばしたかったが、到着が遅れたこともあり、今回は早めに切り上げることにした。
12/4:朝の滝のオーロラ |
12/5:夜の滝のオーロラ |
閑散とした出発ロビー |
欠航をはじめ、第1では手続中止が続出 |
20:13発の快速特急に乗り、往路と同じ乗り換えで再び神保町の事務所に戻る。荷物の片付けなどを1時間ほどしてから帰宅。自宅に帰り着いたのは何だかんだで23時過ぎだった。こうして筆者の週末はまるまる消化され、東京モノローグはまた遅れ、という有様。(4日の夜、ホテルで下書きする時間が少しはあったので、何とか6日朝には間に合ったが。)
飛行機に乗る回数が増える、ということは一喜一憂も増えるということ。マイレージやEdyでは恩恵に預かったが、検査アクシデントや出発遅れやドタバタやらはいただけない。今回のパッケージツアーでは、マイレージは大して付かず、いささか拍子抜け。新ターミナル鑑賞&空弁クーポンで減算ということか。かくして10000マイルへの道は続く...
*新札が出て1カ月が経ったところで、当初は両替に関する話題を予定していましたが、遅れたついでで、予定を変更し、羽田空港&飛行機ネタにしました。
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