随筆「東京モノローグ2015」(1−2月期)
index 次へ 随筆「東京モノローグ2014」(11−12月期)



電子書籍にて、間もなく発行予定・・・「駅名力ハンドブック」 第419話 間もなく完成・・・「駅名力ハンドブック」(仮)

北陸本線を軸に、城端線・氷見線・七尾線が分岐・・・この路線図も見納め(3月14日、直江津〜金沢間はJR西日本の路線から外れる) 第418話 2015年3月ダイヤ改正概説(後編)〜首都圏在来線、信越・北陸三セク各社、企画乗車券など

上野から東京に向かう185系の試運転列車。上野東京ライン開業を控え、試運転が続いている。 第417話 2015年3月ダイヤ改正概説(前編)〜北陸新幹線、在来線特急、上野東京ラインなど

2014→2015・・・末広がりから、広小路〜 (東京メトロ銀座線 駅ナンバリングより) 第416話 2014年10大ニュース

第419話 間もなく完成・・・「駅名力ハンドブック」(仮)(2015.2.15)

 駅名研究の一つの成果が本になり、かれこれ2年近くになろうとしている。その続編というのも考えられなくはなかったが、特に音沙汰ないため、やはり自分なりに納得の行くものを一つまとめてみようと思い立ち、コツコツとやって来て、これまた何ヶ月も経とうとしている。

 2013年4月に出させてもらった「駅Q」は、クイズが主体だったため、解説部分、つまり雑学要素はある程度省略することができた。逆に、雑学に重きを置く上では、物足りない面もあった訳だが、今回はそういうことはない。クイズ本ではなく、ジャンルとしてはあくまで雑学本。加えて、電子書籍という性格上、ページレイアウトや字数を気にする必要もない。駅名にまつわるあれこれを存分に詰め込むことができるので、喜々として取り組んできた。

 ただし、やればやるほど、あらゆる情報を網羅する必要が出てくるため、一覧表をはじめ、結構手間がかかったりするのが泣き所。ネタを決めて、着手したはいいが、そうこうしているうちに、鉄道会社の社名が変わったり、駅名が変わったり、もちろん、新しい駅も開業したりするので、とにかく落ち着かない。とりあえず、駅の動向が当面なさそうな時期ということで、JR江差線の一部区間(木古内〜江差)廃止の後、つまり2014年5月12日以降、集中して取り組むことにした。今となっては、随分と昔の話である。

 おそらくあのまま6月、7月と週末ごとに進めていれば、夏には楽に出せたものと思うが、そうならなかったのには理由がある。第406話、管理組合理事会の件である。これで何となく中断モードになり、月次の理事会やら何やらで、予想以上に余裕なく、一向に進まなくなってしまった。気付けば秋になり、冬になり、年が変わり...

 一つハッキリしていることとして、3月のダイヤ改正で、駅のデータがまた大きく変わってしまうというのがある。その一大変化が起きる前に出さないと、また一から見直しになってしまうというので、火が点いた。2月中に出すべく追い込みをかけ、おかげ様で、何とかメドが立った。

 タイトルは、今のところ(仮)だが、「駅名力ハンドブック」とした。ひととおり読んでいただくと、「駅名力」と呼ぶべきものが身に付くであろうことから、という少々安直なネーミング。このまま順調に行けば、遅くとも来週、2月22日(日)には出せる見込みだが、はてさて。(乞うご期待!)

 そんなこんなで、東京モノローグの方は軽めにさせてもらい、今回はその予告編。「試し読み」として予定しているページを5つ、ご紹介する。(そのページの一部、または全部。実際に発行した際には多少変わっているかも知れないが、あくまで予定ということで。)  *クリックすると拡大します。

 

第418話 2015年3月ダイヤ改正概説(後編)(2015.2.1)

☆前編(第417話)からの続き...


4’.首都圏在来線(その他の線区)

 上野東京ラインについては、着々と準備が進んでいるのが実感できるようになってきた。上野東京ライン系統の臨時列車の情報も発表され、あとは3月14日の開業日を待つばかりである。

 上野東京ラインは「」(順次、この路線図に貼り替え中)

 上野駅中央改札口の発車案内も工事が進む

 臨時列車は、「我孫子〜伊豆急下田」「大船〜鬼怒川温泉」など

 今回のダイヤ改正、首都圏での目玉は上野東京ラインに尽きる観はあるが、もちろんそれだけではない。他の線区での動きは、概ね以下のようになる。

・南武線:日中時間帯の快速列車が稲城長沼〜立川間でも運転を始め、全区間で快速が走るようになる。土休日の日中時間帯の快速は、1時間あたり3本(改正前2本)に増える。同時間帯の各駅停車は6本(改正前7本)に減る。

・京葉線:日中時間帯(10〜15時台)の快速列車(東京〜蘇我)が1時間あたり3本(改正前2本)になる。

・埼京線:赤羽駅止まりだった下り列車が、平日9往復、土休日5往復、大宮駅まで区間を延長して走るようになる。日中時間帯、これまでローカル線並みの本数だった(快速が停まらない)各駅、即ち、北赤羽、浮間舟渡、戸田、北戸田、中浦和、南与野、北与野は、ようやく少し便利になる。

・内房線:東京〜館山間に「特別快速」が新たに設定される(平日に1往復)。京葉線に乗り入れる内房線快速は、一部の列車が巌根駅に停車するようになる。

・横須賀線:通勤時間帯のライナー列車「おはようライナー逗子」と「ホームライナー逗子」が廃止に。

 このほか、停車駅の見直し関係では、常磐線特別快速の北千住駅停車、京浜東北線快速の神田駅停車(全日)、御徒町駅停車(土休日)が挙げられる。

 南武線、京浜東北線ともに、快速の停車駅が変わる(@川崎駅)

 上り列車、13:14発の次は、20分後の13:34発(@北赤羽駅)

 埼京線の赤羽〜大宮間、各駅のみが停まる駅では、日中だと1時間に4本という時間帯もある(@北赤羽駅)


5.信越・北陸エリアの在来線、三セク各社

 3月14日(土)、北陸新幹線の長野〜金沢間開業と引き換えに、同区間の並行在来線(信越本線と北陸本線の一部区間)が第三セクター会社の運営に変わる。各県の区間ごとに4つの三セク会社が担当し、長野〜妙高高原間は、しなの鉄道が「北しなの線」として運営するほか、新潟県、富山県、石川県では、新たに設立された3社が経営を引き継ぐ。妙高高原〜直江津〜市振間は、「えちごトキめき鉄道」、市振〜倶利伽羅間は、「あいの風とやま鉄道」、倶利伽羅〜金沢間は、「IRいしかわ鉄道」が担う。

 営業キロと駅数は、北しなの線の長野〜妙高高原間が37.3km・8駅、えちごトキめき鉄道「妙高はねうまライン」の妙高高原〜直江津間が37.7km・10駅、同「日本海ひすいライン」の直江津〜市振間が60.3km・12駅、あいの風とやま鉄道の市振〜倶利伽羅間が98.7km・21駅(管理駅19、共用駅2)、IRいしかわ鉄道の倶利伽羅〜金沢間が17.8km・5駅。

 4社合計のキロ数と微妙にズレがあるが、JRの営業キロでは、長野〜直江津〜金沢間で252.2kmが減り、在来線の駅の数は、共同使用駅(長野、豊野、直江津、糸魚川、富山、高岡、津幡、金沢)を除き、44減る。

 北しなの線では、全区間の上り下りで普通列車が各2本増発される。しなの鉄道線、JR信越本線、北しなの線を直通し、小諸〜妙高高原間を結ぶ列車も下り2本、上り1本設定される。えちごトキめき鉄道とは、妙高高原駅(同一ホーム)での乗り換えとし、直通運転は行われない。

 えちごトキめき鉄道では、「妙高はねうまライン」(妙高高原〜直江津間)とJR信越本線との間で直通運転が行われるほか、115系の快速列車が新井〜新潟間、直江津〜長岡間で、485系の快速列車が糸魚川〜直江津〜新潟間で走るようになる。北陸本線の普通列車では、直江津〜富山間などが設定されているが、それに準じる列車として、「日本海ひすいライン」(直江津〜市振間)、あいの風とやま鉄道(市振〜泊間)を直通する列車も走る。泊駅は、えちごトキめき鉄道とあいの風とやま鉄道の運用上の境界駅になり、同一ホーム(番線)上で、両線の乗り換えができるようになる。運転本数は、妙高高原〜直江津〜糸魚川間で、現行よりも増える。

 あいの風とやま鉄道では、えちごトキめき鉄道の糸魚川駅まで、IRいしかわ鉄道の金沢駅までそれぞれ直通する列車が設定される。これら直通列車を含め、糸魚川〜金沢間では運転本数が増え、所要時間も短縮。富山発・泊止まり(とまりどまり)の最終列車は、約30分繰り下げになる。泊〜金沢間では、平日に快速タイプの「あいの風ライナー」が設定。朝の泊→金沢は85分で走る。(特急「北越」のうち、泊駅に停車する一部列車の75分と比べると遅くなるが、特急「おはようエクスプレス」の83分とは同程度。)

 IRいしかわ鉄道では、JR七尾線に直通する列車が増える。富山〜金沢間については、あいの風とやま鉄道との直通列車で現行本数が維持される。同区間の所要時間は、在来線特急列車の通過待ちがなくなることで、平均5分短くなる。

 車両は、えちごトキめき鉄道の「妙高はねうまライン」がE127系タイプ、「日本海ひすいライン」がキハ122系タイプ「ET122」。イベント兼用車両、リゾート列車用ディーゼル車両も導入される。あいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道では、JR西日本の521系と同型の車両が使われる。

ほくほく線「HK100」@十日町駅 北陸新幹線金沢開業により、特急「はくたか」が走らなくなる北越急行では、特急に代わる新たな列車種別として、「超快速列車」が設定。列車名は「スノーラビット」と決まり、越後湯沢〜直江津間を下り57分、上り58分で1日1往復運転する。現行の「はくたか」車両を譲り受けてもよさそうなところ、同社のHK100形電車を使うため、最高速度は時速110km。途中停車駅は「はくたか」と同じく十日町駅のみだが、所要時間は10〜15分ほど長くなる。

 信越・北陸エリアのJR各線の動きとしては、新井〜新潟間の快速「くびき野」、長野〜直江津間の快速・普通「妙高」の廃止、城端線の上り下り各4本の列車増発(試行)が挙げられる。そして、忘れてはいけないのが路線図の変化。JR線として連続する形になっていた氷見線、城端線、七尾線については、JR路線図の視点では、分離する格好になる。(氷見線、城端線は、新幹線の新高岡でつながる形にはなるが、七尾線は完全分離状態に。)

← この路線図も見納め...


6.その他のエリアの在来線など

  • 東北エリア

・花輪線の快速列車「八幡平」が、普通列車に。

・磐越西線(郡山〜会津若松間)を走る快速「あいづライナー」は、485系車両の老朽化に伴い、廃止。

・松島海岸〜高城町間(仙石線)と塩釜〜松島間(東北本線)を接続箇所とする新線を経由するルート「仙石東北ライン」の開業を前に、松島〜高城町間(営業キロ0.3km)が営業区間として設定され、運賃計算ルートが新設される。仙石線では、一部の被災区間を内陸側に移設することで営業キロが短くなるが、移設開業日を前に、短縮した営業キロが適用される。これら両方を合わせたケースでは、仙石東北ラインを経由した仮定で1.3km減、仙石線の移設線を経由した仮定で1.2km減、合計2.5kmの短縮となり、仙台〜矢本間の営業キロは、40.9kmから38.4kmに。運賃は760円(IC運賃は756円)のところ、3月14日から670円(同669円)になる。仙石東北ラインの開業、仙石線の移設開業(全線開通)は、ともに5月30日(土)。定期券については、開業日以降の発売となる。

 485系「あいづライナー」も見納め(2015.1.10 郡山駅にて)

 仙石線矢本駅(→駅ログ)。矢本〜松島海岸間では、現在も代行バス(→参照)が走っている。列車の運休区間は、陸前小野〜高城町間。

  • 名古屋エリア

・3月1日(日)に武豊線が電化開業する。電化により、東海道本線との直通運転が可能になるが、名古屋駅からの直通区間快速(平日夕時間帯1本)は14日(土)から運転。武豊線内の列車増発もあわせて行われる。

・太多線、高山本線では、余剰になった武豊線の気動車(キハ75形など)が転用。これにより、太多線では、定期列車から旧型のキハ40系・キハ11形が退き、キハ75形またはキハ25形に。高山本線では、岐阜〜美濃太田間の定期列車の8割が、キハ75形またはキハ25形に置き換えられる。

 太多線を走るキハ11形(2014.1.4 姫駅にて)

 武豊線では、すでに架線が取り付けられているが、2月いっぱいまでは気動車が走る(2015.1.3 東成岩駅にて)

  • 広島エリア

115系(濃黄色)@尾道駅 国鉄時代の115系などが走り続けてきたが、JR発足後初めて、広島エリアに新型車両として227系が導入される。2018年度までに、3両編成×64本、2両編成×42本の合計276両が運用に就く。運転区間は、山陽本線の糸崎〜岩国間、呉線など。快速「安芸路ライナー」を中心に運用される。

 

  • 新駅関係(3月14日開業)

・奥羽本線:高擶(たかたま)〜天童間に、「天童南」駅

・城端線:高岡〜二塚間に、「新高岡」駅・・・北陸新幹線と接続

・山陽本線の広島〜横川間に、「新白島」駅・・・広島高速交通(アストラムライン)にも新白島駅(→参考ができ、接続

 JR以外では、富山地方鉄道市内軌道線に「富山駅」電停が新設されるほか、天竜浜名湖鉄道の遠州森〜円田間に「森町病院前」駅ができる。

 北陸本線の寺井駅は、市の名称「能美」と、所在地の旧町名「根上」を組み合わせ、「能美根上」(のみねあがり)に駅名を変更する。また、3月14日に信越本線から、えちごトキめき鉄道の駅になる脇野田駅は、接続する北陸新幹線の駅名に合わせ、「上越妙高」に変更する。

 信越・北陸エリアの三セクとJRとの共用駅などを含め、2015年2月から3月にかけての各地の駅の動きをまとめると、下表のようになる。筆者の自作データベースの方もしっかりメンテする所存である。

開業または変更日

駅名

路線

2015/2/1

石津北

阪堺電気軌道

2015/2/26

新黒部

富山地方鉄道本線

2015/3/14

長野

しなの鉄道

2015/3/14

豊野

しなの鉄道

2015/3/14

妙高高原

しなの鉄道、えちごトキめき鉄道、(−JR)

2015/3/14

直江津

えちごトキめき鉄道

2015/3/14

糸魚川

えちごトキめき鉄道、北陸新幹線

2015/3/14

市振

えちごトキめき鉄道、あいの風とやま鉄道、(−JR)

2015/3/14

富山

あいの風とやま鉄道、北陸新幹線

2015/3/14

高岡

あいの風とやま鉄道

2015/3/14

倶利伽羅

あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道、(−JR)

2015/3/14

津幡

IRいしかわ鉄道

2015/3/14

金沢

IRいしかわ鉄道、北陸新幹線

2015/3/14

飯山

北陸新幹線

2015/3/14

上越妙高

北陸新幹線、えちごトキめき鉄道、(−JR)

2015/3/14

新高岡

北陸新幹線、JR城端線

2015/3/14

富山駅 富山地方鉄道市内軌道線

2015/3/14

天童南

JR奥羽本線

2015/3/14

新白島

JR山陽本線、広島高速交通

2015/3/14

森町病院前

天竜浜名湖鉄道

 

 津幡駅の北陸本線ホーム。3月14日、JRからIRいしかわ鉄道に変わる。

 今は「天童」−「高擶」だが、両駅の間に「天童南」が加わる


7.企画乗車券

 北陸新幹線並行在来線の三セク化に伴い、「青春18きっぷ」をはじめとするJRグループの企画乗車券の取り扱いが一部で変わる。

 18きっぷでは、3月14日以降の利用分から、富山〜高岡間と金沢〜津幡間が新たに通過利用区間に指定。JR在来線と分断する形になる氷見線、城端線、七尾線を利用する乗客向けの特例で、あいの風とやま鉄道の富山〜高岡間、IRいしかわ鉄道の金沢〜津幡間について、普通・快速列車に乗車できる(両区間とも途中駅での下車は不可)。三セク化されるその他の区間、長野〜豊野〜直江津〜糸魚川〜富山間、高岡〜津幡間では、通過利用を含め、18きっぷの利用ができなくなる(しなの鉄道、えちごトキめき鉄道は、全面的にNG)。利用できる区間は短くなるが、18きっぷの発売価格(11,850円)に変更はなし。

 JR東日本の「週末パス」と「三連休乗車券」は、3月14日以降、北陸新幹線の長野〜上越妙高間で新たに利用できるようになる(価格は据え置き)。「信州ワンデーパス」は、豊野〜黒姫間で使えなくなる一方、北陸新幹線の長野〜飯山間で使えるようになる(価格は、大人2,570円→2,640円、小児1,030円→1,040円)。「北陸フリー乗車券」は、3月13日で発売終了に。JR西日本の「北陸乗り放題きっぷ」は、北陸新幹線の金沢〜黒部宇奈月温泉間が追加。三セク区間でも引き続き、自由周遊区間が設定され、金沢〜越中宮崎間では利用可能に。逆に、これまでは利用区間に含まれていた越中宮崎〜直江津間、糸魚川〜南小谷間は除外される。普通車用の発売価格は、大阪市内発の場合、大人14,400円→15,560円に上がる。


 今春のダイヤ改正関係、2回に分けてひととおり綴ってきたが、現時点でわかっていることはここまで、といったところ。まだまだ追加情報が出る可能性はあり、とにかく3月14日になってみてのお楽しみである。何かしらめぼしい話が出てきたら、またご紹介しようと思う。

  • 関連情報

 

 

第417話 2015年3月ダイヤ改正概説(前編)(2015.1.17)

 今春のJRグループのダイヤ改正日は、2015年3月14日(土)。今回のダイヤ改正は、前々から何度となくリリースが出ていた2大テーマ、北陸新幹線(長野〜金沢開業)と上野東京ライン(東北縦貫線経由直通列車)の開業を筆頭に、さまざまな変化が目白押しで、例年にないインパクトがある。重量級の改正と言っていいだろう。

 筆者としては、北陸新幹線もさることながら、やはり上野東京ラインである。今の通勤ルートに関わることもあり、待ってました!の一大事。あと2か月で開業というのが信じ難いくらいである。

 とにかく情報がてんこ盛りなので、自分なりにまとめてみようと思い立った。JRの本州3社(東日本・東海・西日本)、北陸新幹線延伸開業と引き換えに経営分離される区間を受け持つ三セク各社について、その概要やポイントを綴ってみる。何らかの参考にしていただければ幸いである。(まとめていたらあまりに長くなってしまったので、前編・後編に分けることにした。前編は、新幹線寝台特急在来線特急首都圏在来線その1とし、後編は、首都圏在来線その2、北陸・信越エリアの在来線、その他のエリアの在来線、企画乗車券関係などを予定。)


1.新幹線

 北陸新幹線の長野〜金沢間228.1kmが、1998年3月の着工から足かけ17年を経て開業する。同延伸区間の新幹線駅としては、飯山、上越妙高、糸魚川、黒部宇奈月温泉、富山、新高岡、金沢の7駅が設けられ、黒部宇奈月温泉駅と新高岡駅は新駅として開業する。並行する在来線区間は、4つの三セク会社に引き継がれ、上越妙高駅はしなの鉄道、糸魚川駅はえちごトキめき鉄道、富山駅はあいの風とやま鉄道、金沢駅はIRいしかわ鉄道と連絡。また、黒部宇奈月温泉駅は富山地方鉄道の新駅、新高岡駅はJR城端線とそれぞれ接続する。現在の信越本線の脇野田駅は、新幹線駅側に移設済み。3月14日、えちごトキめき鉄道の上越妙高駅になる。

 北陸新幹線の運行体系は4つ。列車名と運転区間は、速達タイプの「かがやき」が東京〜金沢間で1日10往復、停車タイプ(停車駅多め)の「はくたか」が東京〜金沢間で1日14往復、長野〜金沢間で1日1往復、「シャトルタイプ」の「つるぎ」が富山〜金沢間で1日18往復(1時間あたり1本)、「現長野新幹線タイプ」の「あさま」が東京〜長野間で1日16往復走る。東京〜長野間の運行本数は、現在の新幹線よりも5割ほど増え、富山〜金沢間の運行本数は、現在の在来線特急列車とほぼ同程度になる。

 列車名の「かがやき」と「つるぎ」は、往年の列車で使われており、今回復活することに。「かがやき」は、1988年から1997年まで上越新幹線の連絡特急として金沢〜長岡間を走った特急の名称、「つるぎ」は、立山連峰の剱岳(つるぎだけ)が由来で、大阪〜富山間の夜行列車の名称として使われていた。(1972年に寝台特急に格上げ後、1996年まで運転。)

 「かがやき」の途中停車駅は、上野(一部通過)、大宮、長野、富山の各駅で、群馬県、新潟県内の駅には停車しない。「はくたか」は「停車タイプ」としているが、熊谷駅、本庄早稲田駅には停車しない(高崎〜上田間、飯山も一部は通過)。

 「かがやき」は、最短で東京〜金沢間を2時間28分で、東京〜富山間を2時間8分で結ぶ。東京〜金沢間は現行よりも約1時間20分の短縮になる。特急料金は、いずれも大人普通車指定席で、東京〜金沢間6,780円、東京〜富山間6,250円など。運賃と合わせた金額は、東京〜金沢間14,120円、東京〜富山間12,730円になる。(上越新幹線と特急「はくたか」を使った現在の最速ルートでは、東京〜金沢間13,050円、東京〜富山間11,910円。) 使用する車両は、現在運用中のE7系のほか、JR西日本所属のW7系が登場。E7系同様12両編成で走る。「あさま」の一部には8両編成のE2系が引き続き運用される。

 運転初日(2014.3.15)に地元で撮ったE7系

 王子駅の隣を走るE7系(北とぴあ展望階から撮影)

 「Maxたにがわ」も大きく減る可能性大。逆に「かがやき」「はくたか」が登場し、「長野新幹線」の表記は、いよいよ「北陸新幹線」に。(写真は、大宮駅で撮った発車案内)

 また、「かがやき」は6月末までの毎日、「はくたか」は平日にそれぞれ臨時列車が走る。臨時の「かがやき」は3往復し、うち1往復は、地元から「かがやき」停車の強い要望があった新高岡駅に停車する。臨時の「はくたか」は上越妙高駅から長野駅まで朝時間帯に2本運転される。上越新幹線の「とき」と「たにがわ」などは、北陸新幹線金沢開業を受け、運転本数が減る。(「たにがわ」では、車内販売も3月13日で終了。)

 東海道新幹線では、「のぞみ」の一部列車で最高時速が270kmから285kmに引き上げられる。東京〜新大阪間は3分の短縮。「のぞみ」の下り最終列車は東京駅21時23分発に3分繰り下げられ、新大阪駅まで最速の2時間22分で結ぶ。早朝の下り列車では、名古屋駅での接続改善が行われる。東京駅6時00分発で「のぞみ」→「ひかり」→「しらさぎ」を乗り継いだ場合、福井駅には9時14分に到着。北陸新幹線「かがやき」の下り初列車は、東京駅6時16分発、金沢駅8時46分着。「サンダーバード」への乗り換えで、9時45分に福井駅に着く。


2.寝台特急

 寝台特急では、大阪→札幌間約1,496km(札幌→大阪間は約1,508km)を結ぶ「トワイライトエクスプレス」が、上り下りとも3月12日(木)(始発駅基準)に営業運転を終了。ダイヤ改正日当日の運転はない。

 西金沢駅でたまたま遭遇した「トワイライトエクスプレス」。ご縁があったのはこの時くらい。(2010.2.12)

 上野駅13番線を発車する「北斗星」。臨時列車としてはまだ残るとは言え、いずれはこのシーンも見納めになる。

 上野〜札幌間を結ぶ「北斗星」は、3月13日(金)に定期運転を終え、その後、8月下旬頃まで臨時列車として運転を続ける。

 「北斗星」は、東北本線、函館本線などを経由し、上野〜札幌間の約1,215kmを約16時間半かけて走る寝台特急列車。JR発足後の1988年に運行を開始した。編成は、24系25形客車と電源車1両の12両。客車は、A寝台1人用個室「ロイヤル」、A寝台2人用個室「ツインデラックス」などがあり、食堂車も併結している。牽引する機関車は、上野〜青森間がEF510形、青森〜函館間がED79形、函館〜札幌間がDD51形。

 当初の定期列車は2往復だったが、2008年のダイヤ改正で1往復に。2014年3月、「あけぼの」の定期運転終了後は、唯一のブルートレイン定期列車となった。車体の老朽化に加え、走行区間の青函トンネルなどで、北海道新幹線の試験走行と重なり、ダイヤの調整が困難になったため、定期列車の運転終了が決まった。今回の3月ダイヤ改正により、ブルートレインによる定期列車が全て姿を消すことになる。

 筆者が「北斗星」に乗ったのは、1988年9月2日。函館を21:46に発車する「北斗星2号」だった。(東北本線の一部区間が不通だったため、奥羽本線を経由。2時間以上到着が遅れ、特急料金が返って来たというエピソードつき)

 当時の函館駅はこんな感じ。「はるばる来た〜」というのがピッタリな佇まいだったのを憶えている。

 「サンライズ出雲」は、備中高梁駅に停まるようになる。岡山から先、下り列車の停車駅は、倉敷、備中高梁、新見、米子、安来、松江、宍道、出雲市になる。

 なお、青森〜札幌間の寝台急行「はまなす」は、引き続き運転される。

 今まで通過していたのが不思議な気もする備中高梁駅(2012.11.4 伯備線の道中で撮影)

 東京駅を22時ジャストに発車する「サンライズ瀬戸・出雲」(第412話の旅を終え、東京駅に着いた時に撮影)


3.在来線特急

 3月14日(土)、「上野東京ライン」の開業にあわせて、常磐線特急も変わる。いわき駅方面と東京駅、品川駅方面との直通運転を開始し、74本中44本の常磐線特急列車が、品川駅発着になる。停車駅も見直され、大津港と植田には停車しなくなる。あわせて、列車名も再編。速達タイプの「ひたち」、多くの駅に止まる停車タイプの「ときわ」の2種類になる。(北陸新幹線で設定される「かがやき」が「ひたち」、「はくたか」が「ときわ」に相当する。) 「ひたち」と「ときわ」に列車名が集約されることで、現行の「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」の名称はなくなる。(「スーパーひたち」「フレッシュひたち」の運転は、3月13日まで。)

 券売機で表示される常磐線特急列車の停車駅一覧(例)。3月14日からは、東京、品川が加わる。(勝田駅で撮影)

 上野駅に大きく掲げられている「ひたち号」の停車駅案内。今回のダイヤ改正で列車名と停車駅が再編される。

 「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」は見納め

 上野駅には、常磐線特急列車用ホーム(16・17番線)に通じる専用改札がある。品川駅を発着する特急列車が設定されると、この改札口の扱いも変わることが予想される。

 運転区間は最長で、いわき〜品川間の約222km。品川駅発着分は、データイムの全列車と、夕方、夜間の一部列車が対象で、上り(南行)の「ひたち」については、全列車がいわき〜品川間の運転になる。

 特急「ひたち」は、上野〜東京間に在来線の回送線があった期間のうち、1971年4月から1973年3月まで東京駅に乗り入れていた。列車名としての「ときわ」は、準急や急行などでかつて使われており、急行「ときわ」は、1966年3月から1985年3月まで運転していた。「ひたち」の東京駅乗り入れ、列車名の「ときわ」、ともに2015年に復活することになる。

 「ひたち」と「ときわ」の運転開始にあわせて、両特急列車に新しい着席サービスが導入される。普通車の指定席、自由席の区分がなくなり、代わりに、事前に特急券を購入することを前提とした料金体系に。通常期、繁忙期の区分もなくなる。従来の指定席特急券、モバイル端末を使った「えきねっとチケットレスサービス」での予約を通じ、全席で座席の指定が可能になるほか、座席を指定しない特急券「座席未指定券」(乗車日と区間のみを指定)も設定。使用するE657系の車内の座席の上には、その座席の発売状況を示すランプが設置される。

 現行では、100kmまでの指定席特急料金は1,450円(自由席は930円)だが、事前購入時は1,000円に。このほかの事前料金は、50kmまでが750円、150kmまでが1,550円。車内購入時は、事前料金に一律260円を加算した額になる。グリーン車の料金も変わる。また、同特急列車自由席用の「定期券用月間料金券」廃止に対応した割引制度として、特急「ひたち」「ときわ」で利用可能な「定期券用ウィークリー料金券」が新たに設けられる。

 常磐線特急に関係する特別企画乗車券は、発売終了へ。「定期券用月間料金券」は、ひと足早く2月14日に発売が終わる。

 このほか、JR東日本の特急列車で料金制度が変わるのは、「スワローあかぎ」と「成田エクスプレス」。

 昨年の2014年3月ダイヤ改正時に、指定席料金と自由席料金の中間の額に設定した「スワローあかぎ料金券」を導入した特急「スワローあかぎ」では、同料金券が廃止に。常磐線特急列車と同じ料金制度・体系に変更され、座席未指定券も発売される。座席未指定券は、特急「成田エクスプレス」でも発売。ただし、満席時に発売する立席特急券はなくなる。

 かつて「スーパーひたち」などで活躍した651系。今は「スワローあかぎ」などで運用中。

 「スワローあかぎ料金券」の券売機も仕様が変わることになる

 千葉・房総方面の特急列車は縮小方向。「わかしお」「しおさい」「さざなみ」は運転本数が減り、「さざなみ」については運転区間も短縮(東京〜君津間に)。東京〜佐原間の「あやめ」は定期運転を終了する。

 券売機で「あやめ」が表示されるのは、3月13日まで...

 そして、岩井駅(→駅ログ)で「さざなみ」を見ることもなくなる

 関西では、「きのさき」と「こうのとり」が、福知山〜豊岡間では臨時列車に。北陸本線や信越本線などを走る特急列車は、北陸新幹線の長野〜金沢間開業に伴い、一変する。

 金沢発着の特急列車として、IRいしかわ鉄道の金沢駅と七尾線の和倉温泉とを結ぶ「能登かがり火」(1日5往復)、北陸本線の金沢〜福井間を走る「ダイナスター」(1日3往復)が新たに登場する。

 「能登かがり火」は、キリコ祭りなど、火や灯りにまつわる夏祭りが能登地方に多いことから命名。火と結び付いた能登の幻想的な風景や、かがり火の燃え盛る勢いをイメージしている。「ダイナスター」は、福井県立恐竜博物館など、同県の観光資源として恐竜の人気が高いことから名付けられた。恐竜の英訳「ダイナソー」(dinosaur)に、期待の星を表す意味での「スター」を組み合わせたネーミング(造語)。列車名としては新しいが、車両は現行のまま。両特急列車とも、特急「サンダーバード」と同じ681系・683系車両が使われる。

 北陸本線を走る特急列車では、その「サンダーバード」が金沢〜富山・魚津間で、「しらさぎ」と「おはようエクスプレス」は金沢以東での運転がそれぞれなくなる。

 2004.6.24、高岡駅ホームで撮影。当時は寝台列車も含め、実に多様な列車が高岡駅を行き交っていたが、今春のダイヤ改正で、在来線特急は走らなくなる。

 2010.2.10、富山駅にて。「北越」の文字を見ることはなくなる。

 七尾線の羽咋駅(→駅ログ)にもさまざまな特急列車が入っていたが、ここに掲げられている中で残るのは「サンダーバード」のみに

 「しらさぎ」も「サンダーバード」も富山行きはなくなる...(2010.2.11 金沢駅にて)

 北陸・信越エリアをまたぐ特急列車では、金沢〜新潟間の「北越」、金沢〜越後湯沢間の「はくたか」が廃止に。津幡〜直江津間での在来線の特急列車の運転がなくなることになる。

 特急「北越」は1969年、大阪〜新潟間を結ぶ臨時列車としてデビュー。1970年に定期列車化した後、運転区間、運転本数を変えながら存続し、1997年に現在の新潟〜金沢間の運転になった。車両は当初より485系が運用され、現在は485系1000番台と485系3000番台を使用している。3月13日の「北越」廃止により、新潟車両センターに在籍する485系は、定期列車としての運用が終わる。JR東日本管内での485系車両による定期特急列車は、「白鳥」のみになる。

 現行の特急「はくたか」は、1997年、北越急行ほくほく線の開業に合わせてデビュー。当初は最高時速140kmで運転していたが、2002年にほくほく線内での最高時速を160kmとし、新幹線を除く在来線の列車で、国内最高速度での運転を始めた。車両は、北越急行の681系「スノーラビット」と683系、JR西日本の681系「ホワイトウイング」の3種類。9両編成の運転時は、各種の6両編成と3両編成を組み合わせて運用している。東京と北陸方面を結ぶ最速ルートとして、上越新幹線と「はくたか」の乗り継ぎが定着し、北越急行の黒字経営を支える特急列車だったが、北陸新幹線の金沢開業により遂に廃止に。「はくたか」の列車名は、北陸新幹線に継承される。

 新潟〜上越妙高・新井間では、新たに「しらゆき」が新設。えちごトキめき鉄道(妙高はねうまライン)を経由する特急として、1日5往復(うち、新潟〜新井間は2往復)走る。

 「しらゆき」は、常磐線の特急車両E653系をリニューアルして運用。外観は「アイボリーホワイト」を基調に、紫紺の帯と朱色の線を配したデザインになった。E653系1100番台として4両編成4本が投入される。

 新幹線と在来線特急列車とを乗り継ぐ場合の料金割引制度では、上越妙高駅と金沢駅が乗継割引の対象駅に追加される。上越妙高駅で、特急「しらゆき」と北陸新幹線に乗り継ぐ場合は、在来線区間(新潟〜直江津間)の特急料金が半額になる。金沢駅で、特急「サンダーバード」などの関西、東海、福井方面の特急列車と北陸新幹線に乗り継ぐ場合にも、在来線の特急料金は半額になる。


4.首都圏在来線(上野東京ライン編)

 2015年3月14日(土)、首都圏在来線では、宇都宮・高崎・常磐各線と東海道方面を結ぶ新たなルートとして、「上野東京ライン」が開業する。

 上野東京ラインは、上野〜東京間約3.8kmの複線区間「東北縦貫線」を経由して、宇都宮・高崎・常磐の各線と東海道本線とを直通運転するルートの名称。東北縦貫線により、これまで上野駅で折り返しになっていた宇都宮線・高崎線などと、東京駅で折り返しになっていた東海道本線が結ばれ、直通列車の運転が実現する。上野〜東京間に途中駅はなく、並行する山手線・京浜東北線の神田、秋葉原、御徒町の各駅は通過する。直通列車ができることで、上野駅や東京駅での乗り換えが不要に。上野〜横浜間などの所要時間の短縮のほか、並行する山手線・京浜東北線の混雑率の緩和も見込まれている。JR東日本では、両線の上野〜東京間の通勤ラッシュ時の混雑率は、約200%から180%程度に低減する見込みとしている。

 おなじみの「路線ネットワーク」。上野と東京の間は山手線・京浜東北線、新幹線が結ぶだけで太さがないが、上野東京ラインができると、様変わりする。秋葉原を避けるようにして、線が結ばれる形になる訳だが、果たしてどうなる?

 秋葉原駅の3階部分から望む東京駅方面。3月14日には、ここから上野東京ラインの列車と新幹線が並走したり、離合したりする様子が見られるようになる。上野東京ラインには、秋葉原駅はなく、上野駅の次は東京駅になる。

 朝の上野駅での乗り換え客の様子。上野東京ライン開業後は、上野駅終着が減り、東京駅などへ直接行けるようになるため、同駅での乗り換え客が減ることが予想される。

 御徒町、秋葉原、神田に行く場合は、上野で乗り換え。(写真は、東京駅開業100周年記念の山手線ラッピング列車)

 秋葉原と神田の間の高架橋を走る試運転列車。この区間は、35‰の急勾配なので、勾配に対応できない車両は走れない。

 東京駅に停車中のE233系3000番台(国府津車両センター所属)。開業を控え、実際に使う車両での試運転が連日行われている。(この後、上野方面に向け発車した)

 上野東京ラインは、大宮〜横浜間は京浜東北線の速達列車として、大船駅以西の東海道本線各駅へは湘南新宿ラインの別ルートとして機能するようになる。特に埼玉と神奈川の両県を結ぶ輸送力が増すことになる。

 上野駅発着の宇都宮・高崎・常磐各線の列車は、平日午前8〜9時台の朝の通勤ラッシュピーク時には計34本のうち各5本が東京駅以南に乗り入れる。宇都宮線と高崎線の直通列車は神奈川県方面へ、常磐線直通列車は品川駅まで運行。東海道本線の列車は東京駅止まりとせず、同時間帯はすべて宇都宮線や高崎線に直通する。所要時間は、大宮〜品川が46分(10分短縮)、柏〜品川が49分(8分短縮)など。上野〜品川は15分前後。

 JR東日本のリリースに従えば、平日の「南行」(7時〜23時合計)では、宇都宮線→東海道本線を直通する上野東京ラインは、84本中53本が設定。氏家発・熱海行きというのも含まれる。高崎線→東海道本線を直通する上野東京ラインは、81本中54本が設定。このほかに上野発の東海道本線方面もある。「北行」では、東京発の宇都宮線方面のほか、東京発・籠原行き(1本)もある。土休日の南行で長距離のものだと、黒磯(6:52発)→熱海(11:29着)、前橋(17:41発)→沼津(22:20着)などがある。首都圏で片道4時間半以上を走る普通列車というのは、あまり例がなかったように思う。

 宇都宮線快速「ラビット」、高崎線快速列車「アーバン」は、上野東京ライン開業後も継続。東海道本線にも直通するが、同線区間では普通列車として走る。東海道本線の快速「アクティー」は宇都宮線内に入るが、同線区間では普通列車になる。宇都宮・高崎線と東海道本線の直通区間を通しで快速として走る列車は設定されないことになる。平日の南行では、上野発の「アクティー」も1本走る。(東京発の「ラビット」「アーバン」は設定されない。)

 常磐線の特別快速や普通列車は、データイムを中心に北行・南行各17本(合計34本)が品川駅発着になる。このほか、成田駅を発着し、成田線・常磐線を経由する列車も設定される。平日、土休日とも、成田発・品川行きは朝に2本、品川発・成田行きは夕方に3本走る。

 上野東京ラインで使われる車両は、常磐線系統がE531系(左)など、宇都宮・高崎線系統がE231系(右)などの予定。今は上野駅止まりだが、3月14日以降、東京駅やその先に向かう。

 上野駅の6番線は、「宇都宮線(東北本)」「高崎・上越線」。この番線は、「北行」で主に使われる筈なので、表記が大きく変わることはないと思うが、「常磐線」が加わる可能性はある。

 御徒町駅ホームから見た東北縦貫線の線路脇には、制限速度の標示が設置済み(上野と秋葉原の間では、60km、70km、85km、90kmなどとなっていて、そこそこ速く走る模様)

 宇都宮線快速は「ラピッド(rapid)」ではなく「ラビット(rabit)」。つまり「rapid service “Rabit”」と、もともとややこしい訳だが、東海道本線内に入ると快速ではなくなるため、益々ややこしいことに。

 185系は特急用車両だが、普通列車としても運用される。この運用が上野東京ラインでどうなるか、鉄道ファンなら気になるところだろう。

 東京駅の発車案内も大きく変化することになる。東海道本線は、今は下りのみでいいが、上野東京ライン開業に伴い、「北行」「南行」の両方を設ける必要が出てくる。「東北・山形・秋田・上越・長野新幹線」も、「長野」を「北陸」に変えたり、いろいろとありそう。要注目である。

 上野駅に出ている常磐線の各種ご案内。3月14日、停車駅や所要時間のほか、特別快速にも少し変化があり、北千住駅に特別快速が停まるようになる。(品川駅発着の特別快速は、日中時間帯に上下各6本走る)

 上野駅9番線・10番線は、現在は主に常磐線で運用。現在は上野駅が始発駅だが、上野東京ライン開業後は、品川駅発着が増え、上野駅は一部列車では途中駅になる。

 なお、高崎線系統の在来線特急「スワローあかぎ」「あかぎ」「草津」は引き続き上野駅発着、東海道本線系統の在来線特急「踊り子」「スーパービュー踊り子」も(東京駅発着分については)やはり東京駅のまま。上野〜東京間を走る在来線特急は、「ひたち」「ときわ」のみということになる。(臨時の特急列車については今のところ不明)


  • 上野東京ライン開業にあたっての雑感など

 上野東京ラインが開業したところで、筆者が関係する区間は専ら赤羽〜上野間。これまで通り、上野駅で乗り換えるため、直接的な恩恵はない。ありがたい話は、上野〜秋葉原間の混雑が少しは緩和されるだろう、ということ。行きは兎も角、帰りは山手線・京浜東北線ともにグダグダになることが多いので、少しでも上野東京ラインに流れてくれれば、不本意な遅延もなくなり、楽に帰途につけるようになるだろう。

 おそらくはメリットの方が多いとは思うが、何せスケールが大きな話なので、いろいろと混乱も出てくることが予想される。思いつく点を以下に挙げてみる。

 赤羽駅以北、横浜駅以西は、湘南新宿ラインに乗っても行くことができ、選択肢が広がる、それ故の混乱(誤乗など)が増える可能性は高い。成田〜東京〜品川についても、総武快速線と上野東京ライン(成田線・常磐線経由)とで一応、2WAYになる。うっかり我孫子回りの品川行きに乗ってしまう客が現われないとも限らない。(概ねの時間は、千葉経由が80分に対し、我孫子経由は100分)

 直通列車が増える=一つのアクシデントが波及する範囲が拡がる、というのがある。折返しが可能な駅が多ければ、遅れや見合せは緩和できるが、果たして...(上野、東京、品川の使い方次第か)

 他に留意したい点、気になる点としては、

・これまでは、上野方面も東京方面も「上り」だったが、両駅が結ばれることで、その概念が変わる。「上り」「下り」の代わりに、前段で書いたように宇都宮・高崎・常磐各線方面が「北行」、東海道本線方面が「南行」になる。
・常磐線の各列車は、品川駅で折り返しになる訳だが、どのホームで発着するのかが、今のところハッキリしない。今は臨時ホームとして使われている9番・10番が濃厚だが、果たして?
・品川→東京の向きでは、東海道本線の利用者が少なかったが、上野東京ライン効果で、かなり増えるだろう。新橋からの客ももちろん増えると予想されるが、上野までならまだしも、その先に向かう場合は注意を要する。酩酊状態で乗り込んだら、土呂ではなく土浦だったとか、北千住ではなく北鴻巣だったとか...笑えない事態が起こり得る。常磐線特急を新橋に停めないのは、正解かも知れない。
・今の横浜駅は、5・6番線が東海道本線下り、7・8番線が東海道本線上り。上野東京ラインは、5・6番線を「南行」で、7・8番線を「北行」で使うことになるだろう。ちなみに湘南新宿ラインは、9番線(小田原方面)、10番線(新宿方面)。

 あとは、上野駅・東京駅発着の臨時列車や団体専用列車の動向とか、「ムーンライトながら」のような夜行列車の設定とか...(仙台発・大垣行きなんてのができれば面白そうだが、どうだろう?)

 昨年8月、品川駅9番・10番ホームでは、大がかりな工事が進んでいた

 藤沢駅の東海道本線上り、終電は23:43発の品川行き。上野東京ラインの終電は、小田原発21:29発なので、藤沢は22時台前半か。行先を示す白文字部分はすでに更新され、今はシールで隠されている。

  • (おまけ)上野東京ライン開業前に押さえておきたいポイント(画像集)

 185系試運転列車。特急形電車185系のうち、上毛三山をイメージしたこのタイプの塗装は、順次、湘南カラーに変更されている。見ておくなら今のうち。

 上野から「東北縦貫線」に入り、東京に向かう試運転列車。結構曲がりくねっていることがわかる。

 赤羽駅の「尾久・上野方面」の現在の時刻表凡例は、「すべて上野行」となっている。上野東京ライン開業後は、熱海、小田原、平塚などが加わり、表記が変わる。

 ただでさえ複雑な系統や列車種別が、さらに複雑化する。(上野から左に向けて線が伸び、横浜で合流etc.)

 上野駅の9番線は、「東北本線・高崎線・上越線・信越本線・常磐線」が発着することになっているため、「日暮里」「尾久」の両方が出ている。上野東京ライン開業により、9番線の運用が変わると、この書き方も変わる可能性が。(逆側に「東京」が入ることは確実)

 上野東京ラインと並行して走ることになる京浜東北線の快速列車は、3月14日以降は神田にも停車。御徒町は、土曜・休日に限り、快速が停車するようになる。「▽」の表示はなくなり、所要時間も変わる。

☆後編(第418話)に続く。

 

  • 関連情報

・北陸新幹線スペシャルサイト〜北陸新幹線について

北陸新幹線の概要(連携5市プロジェクト)

一度は乗りたい! 嗚呼、憧れの寝台特急(トレたび)

寝台特急「トワイライトエクスプレス」の運行終了について(JR西日本)

・北陸本線・七尾線 特急列車の列車名決定について〜「能登かがり火」「ダイナスター」(JR西日本)

・ウェブマガジン「&M」鉄道フォトギャラリー「開業まで2か月、上野東京ライン(*構成は、筆者の案による)

2015年3月ダイヤ改正ニュースリリース一覧(鉄道コム)

 

第416話 2014年10大ニュース(2015.1.1)

 新年あけましておめでとうございます。

 毎年恒例、一年間のふりかえりを10大ニュースでお届けします。年始のご挨拶代わりということで、ひとつご笑覧ご高覧ください。


  • 次.神保町あれこれ

 常勤の職場があって、平日にフルタイムで働いていれば、昼休みを中心にその勤務地で過ごす時間は当然長くなる。勤務先は神保町にあるので、主に神田神保町1〜3丁目については、ちょっとした動きがあればそれをキャッチし、顔を出したり、冷やかしたりというのが日常になっている。

 必然的にランチタイムを過ごす時間が多くなるため、お昼時の飲食店情報(&タバコ害に遭わずに済む系)については、それなりに詳しくなった。新規出店についても、行き帰りにその準備の様子を目にすれば、開店日または1週間以内には訪れ、とにかく試すようにしている。オープン初日に行ったのは2軒、それなりに早いタイミングで試したのは3〜4軒といったところ。まずまずである。コンビニの新店舗も勿論漏れなくチェック。特売やクーポンの類には随分とお世話になった。

 冬のオリンピック期間中は、神保町・水道橋エリアで各国(または各県)の料理つなぎに挑戦。この前後には、中韓、インド、ロシアなども。

 この手の冊子と連動するイベント関係ももちろん楽しませてもらっている

 グッドモーニングカフェ神田錦町店は、3/10にオープン(→参考記事

 ピザ&パスタ店「VINO SALUTE」は、4/4のPM4時にオープン

 こちらのイタリアン「IL VIGORE」は、8/8が初日(12/12にもどこか開店してもよさそうだったが、特になかった)


  • 10.省エネテキスト、出来

 第347話などで紹介した家庭科の授業の件が、他のプログラムとの集成で一冊の本になった。筆者の名前は巻末に載っているだけだが、プログラムのいくつかを担当させてもらったという点で、共著に近い部分はあると思っている。

 タイトルは、「省エネルギーを話し合う実践プラン46」。手元にまだ何冊かストックがあるので、ご入用の方は一報いただきたく。(メール便でお送りします。)


  • 9.記録的大雪

第395話の通り。2015年も1〜2月は要警戒か。


  • 8.新習慣(足もみ、歯間ブラシ)

 足裏を刺激する健康法については、第312話で紹介した件、つまり「ツボ押し」がまずあって、押せばそことつながる部位に何かしら効き目があるという程度の心得はあった。心得はあっても、それを習慣化してどうこうというのはなく、体調がいま一つであれば、せいぜい早く寝るとか、食事に気を付けるとか... で、そうした寝食の工夫どうこうがいよいよ効かなくなって出てきたのが、第363話のようなマッサージ関係である。だが、そういうのに頼るのは自ずと限界があり、2014年は1月から体調が冴えず、体重も増え気味で悪循環モードに。そんな折、細君が一冊の本を借りてきた。足もみ健康法の指南書である。

 押すは押すでも、とにかくグイグイやる。そのグイグイを決まった順序で行う(老廃物をうまく排出するためetc.)。一定時間をかけ、ひととおり終えたら、一定量の水分(白湯)を飲み、老廃物を出すのを促す... といったもの。押すのに良さそうな道具を百均で調達し、2月下旬に始めた。しばらくの間は好転反応と思われる反動が現われ、好不調の波のようなものも体験したが、春先になると落ち着いてきて、いつしか明らかな体調不良も起こらなくなった。特に、肝と腎にはよかったようで、悪循環も解消してきた観がある。最近はグイグイやっても痛む箇所は一時的かつ流動的。ピンポイントで痛みが見つかれば、喜々として押すようにしている。

 2014年の新習慣で大きなものはこの足もみだが、もう一つ、歯周病予防の観点から始めた歯間ブラシも新習慣として定着。11月からなので、足もみに比べると日は浅いが、寝る前にこれをやらないとどうにも・・・といった具合である。


  • 7.宅内工事関係(インターホン、給湯器など)

 同じ居所に長く暮らしていると、取り替えが必要になる設備が出てくるもので、2014年は割と大がかりなものが3つあった。インターホンは、第406話に記した更新工事(全戸一斉)というのにあたり、8/26に実施。モニターが付き、留守録や応対中の録画もできるようになり、すっかり高機能に。重宝している。

インターホン新旧比較

 本体を固定した直後の給湯器の様子。この後、配線、配管をし、一連の動作確認を終えてからカバーが閉じられる。

 インターホンは壊れる前の何とやらだった訳だが、壊れてから慌てる破目になったのがガス給湯器である。11月半ば、シャワーからお湯が出なくなり、リモコンの電源も無反応に。ブレーカーを落として、再度通電するも動かなかったため、取り急ぎ点検という名目で某ガス会社に調べてもらった。給湯器の基板が故障していて、メーカーにも在庫がないことを確認し、観念することに。今はネット上で複数業者を比較しつつ見積が取れる時代である。混合水栓など、他にも直すべき箇所があったため、ある1社に試しに問い合わせたところ、同時施工で工事費が少なからず安くなる旨、返事があったので、そこにお願いした。

 12/11は、晴れてはいたが寒気の強い日だった。共用廊下のパイプシャフト室にある給湯器の交換工事は、扉枠の中に本体を取り付ける工程で思った以上に難儀し、業者の方には寒い中での作業を強いる形となってしまったが、至って丁寧かつ的確で感服しきり。全体的に時間はかかったものの、給湯器と、それに付随する2つのリモコンと風呂アダプタ、さらにここ何年か本来の機能が失われていたウォシュレットの交換もやってもらい、至極上々である。風呂、シャワー、洗面、流し台とも、今はしっかり高温のお湯が使えるし、タイマー予約で風呂のお湯張りができるのもありがたい限り。設備の更新、交換というのが、一定周期で必要な理由がわかる気がする。

 給湯器が使えない間は、必然的に外に入浴しに行くことになる。思いがけず、銭湯めぐりをすることになったが、それもまた楽しいものである。

 ある日は、朝から開店している銭湯の一つ「燕湯」に寄ってから出勤。外観も内部も何ともレトロな感じで、遠い昔の銭湯の記憶がよみがえるよう。建物は登録有形文化財だった。

 他には、会社帰りに「神田アクア江戸遊」、準地元にありながら、なかなか行く機会がなかった「テルメ末広」など。都内共通入浴券の要領もわかったので、たまには銭湯に行くのも悪くないと思う年の初めである。


  • 6.東京近郊の旅

 2014年は鉄道関係のイベントもさることながら、「東京近郊区間」各方面に出かける機会が多い年になった。

 3/21は房総方面、5/3は秩父方面、9/6は群馬&栃木(吾妻線〜両毛線など)、11/3は茨城といった具合で、それぞれ「駅ログ」(→目次にも掲載。詳しくは、永田(#2857)、横瀬(#2876)、高崎(#2889)、佐貫(#2899)などをご覧いただきたく。

 ちなみに、茨城県の乗り降り旅では、乗降記録通算2,900駅を達成。いよいよ3,000駅が視野に入ってきた。(2015年中に届くか?)

 房総編のメインテーマは、この快速「リゾートあわトレイン」(太海駅で撮影)

5/3は、念願の「芝桜の丘」へ


  • 5.1社全駅乗降

 そんなこんなで、乗降済みの鉄道駅の数が着々と増えている訳だが、駅数が増えるに従い、アプローチの仕方に変化が出てきた。これまではいわゆる「主要駅」がメインだったところ、2014年は「1社全駅」というのをスタート。1/5は豊橋鉄道(#2821#2846)、8/9は横浜シーサイドライン(#2877#2888)の全駅をクリア。

 3/8は、京浜急行の残り10駅を乗り降りし、やっとこさ達成。かくして、全線全駅達成済みは、京王、小田急、東急、京急、東京メトロ、東京都交通局、東京モノレール、東京臨海高速鉄道、横浜高速鉄道、埼玉高速鉄道、北総鉄道、芝山鉄道、多摩都市モノレール、横浜シーサイドライン、舞浜リゾートライン、江ノ島電鉄、豊橋鉄道、北大阪急行、北神急行電鉄と相成った。2015年は、もう少しで達成可能な西武、京成、相鉄、つくばエクスプレス、流鉄のほか、首都圏以外では岳南電車、静岡鉄道あたりをと思っている。


  • 4.モノローグ400話

 書き始めた当初は想定していなかったのが400という数字。おかげ様で、5/1の掲載分を以って、第400話を載せることができ、記念ページとしての自作ウィキペディアも公開することができた。(折角作ったウィキだが、その後は目次以外は更新することなく、時は流れ...)(^^;


  • 3.管理組合理事会

 第406話の通り、2巡目の理事を務めることになり、早くも半年が経った。書記としての基本的な流れは、理事会→議事録→管理組合だより→一部理事での打合せ等(その資料作りなども)→次回理事会招集通知→...といったものだが、それではまず済まない。自室の給湯器が故障するくらいなので、マンション全体で要修理箇所が其処此処で出てくるのは必至。その点検やら仕切り直しやらが加わるため、気付けば多くの時間を割くことになる。仕掛中の件は、春頃には大方終わる筈なので、「理事会のことW」として、まとめてご紹介しようと思う。


  • 2.江差線、吾妻線など

 北海道では江差線の一部区間(木古内〜江差)が廃止され、群馬では吾妻線の一部区間(岩島〜長野原草津口)が旧線から新線に移り、北区では貨物線「北王子支線」がなくなるなど、線路にまつわる動きが2014年はチラホラあった。

 江差線の話は、第398話の3.で予告した通り、4/5〜6に敢行(函館1泊2日)。廃線区間を完乗し、しかと目に焼き付けてくることができた。ここに書き出すとまた大変なことになるので、「駅ログ」でのレポート(江差木古内)をご覧いただくということで、あしからず。なお、函館市内を中心とした観光等は、T夫妻にフルサポートしてもらい、大変有意義な時間を過ごすことができた。(この場を借り、改めて御礼申し上げます。)

 吾妻線(旧線区間)の旅は、9/6に「ぐんまワンデー世界遺産パス」を使って臨んだ。「駅ログ」では、川原湯温泉長野原草津口に掲載の通り。新線区間に移って3か月が経つ訳だが、旧線やその沿線など水没予定区域が今どうなっているのかが気になるところ。川原湯温泉駅(新設駅)の見物を兼ねて、連休期間にでも行ってみようと思う。

 北王子支線については、第409話で紹介した。その後は現地を訪ねることはなく、京浜東北線などの車窓から見送るばかりである。

(参考情報) 江差線の一部が廃止 / 吾妻線旧線廃止

 時間の都合上、2日目の4/6は途中の湯ノ岱駅で引き返し。上りと下りが待合せする場面はなかなかないので、あえてチャレンジした。(8:44到着、8:45発車・・・結構スリリングだった) この光景も今となっては過去の話。

 八ッ場ダムの貯水が進むと、かつての温泉街も、この大看板も水没


  • 1.香川&徳島

 第412話でレポートした通り。深夜に及ぶ長距離列車移動、四国2県でのレンタカー移動、美術館に半日、リゾートホテル2泊、日の出・日の入り2日分といったワンダー要素に加え、東海道本線の一部区間運休に伴う旅程の見直し(不確定要素に対するヤキモキ)なんかもあって、実に想い出深い旅となった。

 ちなみに、一人旅を含む筆者の旅行先(東京都、新幹線での通過府県を除く)は、北は北海道から、西は香川まで、1道10県となった。よく動いた方だと思う。


 毎度変わり映えしませんが、引き続きご高覧いただければ幸いです。今年もよろしくお願い申し上げます。

  • こちらもどうぞ...⇒ 

 

 

Copyright© 冨田行一<Kouichi Tomita> All Rights Reserved.

ページ先頭に戻る

ご声援用バナー *週に一度のクリック、よろしくお願いします。(^^) バナークリック、毎度ありがとうございます!(市民サイト用)