随筆「東京モノローグ2010」(9−10月期)
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駒込のエキソトはマルエツプチ(旧 ポロロッカ)第314話 山手線‘エキソト’マーケット

2010年の流行語(?)候補「生物多様性」。「難易度」が高い取り組みと言われる。第315話 ひっかかる言い回し、気になる間違い

残暑の中だからこそ可能な「温熱ツボ押し」(@築地川銀座公園)第312話 ツボ押しするなら公園で

全国鉄道駅名一覧2010 続 東京百景 第313話 自作コンテンツの経過など2010

第315話 ひっかかる言い回し、気になる間違い(2010.10.15)

 あれこれ悩んだが、せっかくの15話周期なので、「べからず」系で行ってみようと思う。だが、「べからず集」にするほどのネタは?というと正直なところない。いや前々から気になっていて、なかなか出す機会がなかったネタがある。今回は...「この表現は変! または誤用?」(一般論)である。(ちなみに第279話は実在する誤記・誤用の例)

*鉄道の日(10/14)にちなんで第60話第75話の続編というのも考えたが、日本民営鉄道協会が「駅と電車内のマナーアンケート」というのを11月までやっている折、この結果を見てからでもよかろうと思い至り、今回は見送ることにした。あしからず。

 至って小ネタにつき、ランクも何もない。見ていて「あぁ、あるある」と少しでも共感していただければ幸い、といった類である。

  • 難易度が高い?

 今やこれが当然とでも言わんばかり。テレビでも何でも「これは難易度が高いですね〜」などと連発しているが、高いのは難度なのか、易度なのか、どっちなのかがわからない。おそらく難度の方を言いたいのだろうが、なぜか安易に「易」が入ってしまうので、ただただ悩ましい。

 最近目にしたところでは、「リスクが見えにくい『生物多様性』は最も難易度が高い環境問題」というのがあった。はて、どっちなのだろう?

  • おそるべき「内臓」と「発砲」

 どこかで書いたかも知れないが、この2つの誤字をとにかくよく目にする。言わずもがな、「○○内蔵」、「発泡○○」での書き間違い、変換間違いである。

 試しに楽天の検索窓でこの二つを入れてみたら出てくる出てくる。

 チップ内臓、ヒーター内臓、バッテリー内臓を手始めに、発砲ビーズのクッション、微発砲のワイン、発砲入浴剤、発砲洗浄剤、発砲緩衝材と事欠かない。出店者・出品者には、特にこの二語は入念にチェックしてから掲載するよう注意喚起すべきだと思う。

  • 購読か講読か

 買って読むから購読。そう書かれていれば、その媒体は有料であることがすぐわかる。「購」の字は侮れないのである。

 有料のメールマガジンもあるが、普通は「無料だから読む気になる」のであって、それがメルマガがメルマガたる所以。そんな(無料の)メルマガだが、往々にして「購読」という二字が出てきて読者をあわてさせることがある。

 何かの展示会で渡した名刺がきっかけでDM(ここではダイレクトEメール)が届くことがあるが、そんな中に、

【メールマガジン購読お申し込み(無料)】

 などという一文を見つけた日にはそりゃあもう、である。これを通りのいい表現にするのであれば、【メールマガジン講読お申し込み】*無料 あるいは 【メールマガジンお申し込み(無料)】 であろう。講読というほど大それたものでなければ、その二字をわざわざ入れることもない。とにかく無料のものに購読と入れるのはおかしい。

  • ご購入致します?

 家電量販店に出没していた際、よく耳にしたのがこのフレーズ。「○○をご購入いただきますと、もれなく△△」のところ、なぜか「ご購入致しますと・・・」という実に風変わりな言い回しに。ナレーターは違和感を覚えなかったのか?という疑問もさることながら、このフレーズを作った・認めた販売者はいったいどういう了見?と思う。この違和感を以って客にPR、という心算なら大した計算だ。

  • 西武は西部、東武は東部

 毎度の「アド街」で、10/9は本所吾妻橋が登場。ではまだ地図が掲載されていないので確認できないが、放送中の地図画面では確かに「東伊勢崎線」と付されていた。(修正していて、掲載が遅れているとか? ちなみに、9/18の野田の時はちゃんと東野田線だった。) だが、この手の間違いは案外多く、東部伊勢崎線でも東部東上線でも、Googleで検索してみると結構出てきてしまう。東武が東部なら、西武も同様。西部池袋線、西部新宿線、同じくGoogleでヒットする。鉄道会社としては歯がゆいものがありそうだが、こういうのは手の打ちようがない。池袋駅の「東が西武で〜」のまどろこしさに、「西、東部〜」が加わるようなことがあったらたまったものではないだろう。

  • 好感持てないけど好感度

 「CM好感度ランキング」というのがある。CM専門誌などでも同じだが、ランクインした作品を見るに、好感が持てるものもあればそうでないものもある。第277話のような例はいくらでもある。当時ランクインしたものも中にはあるだろう。) ここは一つ「高感度」(または高印象)とするのが妥当ではなかろうか。

 好感度は、「よい、好ましいと感じる度合い。」と辞書には出ている。

  • 流行語の流行って?

 ここを見ると歴代のが出てくるが、この「流行語」というのもどこか語弊感がある。当の主催者の辞書ではない辞書で見ると、「ある時期、多くの人々の間で盛んに使われる語や言い回し。はやりことば。」というのが出てくる。果たして当てはまるのか。

 2009年は、

政権交代、こども店長、事業仕分け、新型インフルエンザ、草食男子、脱官僚、派遣切り、ファストファッション、ぼやき、歴女(レキジョ)

 というのがトップテン。使用頻度という点では合ってなくもないが、人々が口々に、となるとちょっと違う気がする。流行語というよりは、印象語、時代語、象徴語といった趣である。

 単語ではない流行語では、「チョー気持ちいい」(2004年の年間大賞)などがあるが、これとて皆が「チョー気持ちいい」を連呼するようなことがあったかと言うとそうでもない。これぞ正に印象語(正しくは印象句?)の典型だろう。

 よく耳にする、よく字面を見る、ということで言えば、「ガチ」「○活」「○ガール」(→「○メン」「○○女子」「○○男子」(草食男子も含め)であり、今なお健在。こういうのを流行語というのではないだろうか。


 まだまだありそうだが、ひっかかる言い回し、気になる間違い、ひとまずこの辺で。何より自分自身が気を付けねば、と改めて思う。

 

 

第314話 山手線‘エキソト’マーケット(2010.10.1)

 エキナカというのは便利なようで、そうでもない。いわゆる名店をよく利用する人にとっては好都合かも知れないが、テナント料に加え、ステータス維持費用のようなものが上乗せされているような気がして、心理的に近寄り難い。庶民感覚とは違う何かがある、故に手が出ない、というのが正直なところだろう。

羽二重団子! その土地にもとからある名店が中に入ってくる分にはまだいい。改札を出なくても手に入る、という点では確かに便利ではある。だが、てんで所縁のない店がズカズカと入ってきて、土着の隠れた名店に流れるべき売上を持っていってしまうようなことがあるとするなら、何ゆえの駅? 何ゆえのエキナカ? と大いに訝しくなるのである。改札を通らない客にとっては、どこの店がどう来ようがあまり関係ないかも知れない。が、その無縁店の出店によって、その土地の文化的要素が損なわれる可能性がなくはないことは覚えておきたい。「何々を買うなら何駅」というのは駅弁がそうであるように、特に飲食物や土産品は地域性があるからこそ価値がある。日暮里で買うなら某マフィンや某ラスクではなく、羽二重団子!という道理である。

 何らかの規制があるのかも知れない。ああした店を並べざるを得ない、というか、スーパーマーケットを持って来れないのがエキナカの弱点と言えば弱点だろう。仮にマルエツプチのような新業態が入ってくるとどうなるか。時間帯によってしっかり値引きしてくる分、他のエキナカ店舗(特に惣菜系)はたまったものではない、というのが想像できる。つまり、出店時(審査等)には競争原理が働いたとしても、出店後は働かない。ナカで保護されているようなものなのである。その保護策に乗客はつき合わされ、エキソトで買えば何でもないようなものももっともらしい価格で買わざるを得なくなる。こう考えると益々利用しようとは思わなくなってしまうのだ。

 乗り換えの合間にちょっとした飲料を、という時、例えば大宮であれば、自販機、エキナカコンビニ、エキナカマーケット(→と選択肢が3つ出てくる。Suicaが使えるのだし、時間を節約することを考えれば定価(または比較高額品)でもいいではないか、というのはごもっとも。だが、18きっぷなど出入り自由の乗車券があって、乗り換えに時間的余裕がある場合はどうか。筆者なら迷わずエキソトのスーパーを探す。(実際、大宮クラスの駅だと早々たどり着けないが。)

 これを都内、わかりやすいところで山手線各駅で探すとどうなるか、というのが今回のテーマ。エキナカがダメならエキソトで!という訳である。スーパーマーケット=チェーンストアと考えると、それこそ地域性も何もないが、少なくとも時世に適った価格で買える品(選択肢)は増える。繁盛している=地域住民から支持されている=それなりの個性や良さがあるから? と考えると、それがある意味、地域性につながると言えなくもない。エキナカでは体感し得ない、エキソトの醍醐味がここにある。

 調べに行った時間順ではないが、山手線なので外回り(時計回り)で大崎から品川にかけて追ってみることにする。「ここで下車した。ついでに何かを買いに...」という時の参考にしていただこう、というのが趣旨である。(地域性の如何はさておき、ということであしからず。)

大崎

 北改札口を出て左、西口を下りるとすぐに「ユータカラヤ」なる庶民的なスーパーが現れる。新西口の方には明電舎跡地にできたThinkParkが広がっているため、同じ西口でも大違い。こうした多面性が大崎の良さだと思う。東口のニューシティの中には言わずもがな、ダイエーの「グルメシティ大崎店」がある。

五反田

 駅ビルにあるので、エキソト観はないが、スーパーであることに変わりない。今も昔も五反田を言えば東急ストアだろう。

目黒

 五反田ほど際立ってはいないが、西口を出て恵比寿方面へ進み、上大崎新橋の交差点まで来ると先に東急ストアが目に入る。

恵比寿

 渋谷寄りの「西口」を出て、西へ行くと松坂屋ストア(未確認)と大丸ピーコックがある。いずれも少々距離はあるが、いざという時は心強い。駅に最も近い「ストア」は何と言っても「えびすストア」だが、違った意味で尻込みしてしまう。

 二階のMonster屋さんが目印?

 食・美・開運・・・ さすがは「えびす」!

渋谷

 新南口から明治通りへ抜け、恵比寿方面にしばらく歩くとライフ(渋谷東店)に出る。(山手線の各改札からは遠いので、あまり推奨できない。)

原宿 *さすがに駅周辺にはないようで...

代々木

 西口を出て、そのまま西へ通りを下っていくと、マルマンストア(南新宿店)が現れる。街路樹に隠れるように建っているのが特徴。

新宿 新大久保

 両駅の間にある職安通り沿いには韓流マーケットがいくつかあるが、筆者が目を付けたのは「韓国広場」。韓流サイダーなどをつい買ってしまった。

高田馬場

 西に行けば西友があり、BIGBOXの少し先を行けば大丸ピーコックがある。ちと距離はあるが、新目白通りまで足を延ばすと、ワイズマートという小洒落たスーパーがある。大層美観で驚いたが、調べてみたら、2009年12月オープンとのこと。山手線の内側の新規出店、ひと昔前なら快挙だが、今はそうでもない、ということか。

 ピーコックは、坂の先

 新しい上にフラットタイプというところがまた凄い

目白

 目白通りを西へしばらく行くと大丸ピーコックがある。(未確認)

池袋

 サンシャインシティ(≒東池袋)まで行けば西友がある。西口(というか北口)からは、文化通りを行った先にマーケット(正確には八百屋?)、北口の脇に「おかしのまちおか」といったところ。

 ベジタブルランド=野菜市場?

 駅に近い場合も「エキチカ」と言っていいだろう。池袋でこの近さは快哉である。

大塚

 都電荒川線(王子方面)をたどって行くと、よしやに出る。(外観だけ見ると、大塚にある気がしない?)

巣鴨

 有数のスーパーが駅前に2つというのは、山手線各駅の中で、巣鴨くらいだろう。南口にサミット、北口には西友である。ホームから両店が見えるところがまた凄い。

 建物の左側は線路(湘南新宿ライン)という好立地

 見た目は何とも奇抜な西友(ホームから見る限りはこういう形状であることはわからない)

駒込

 南北線がある方ではなく、「東口」を出ると、マルエツプチに行き着く。以前はポロロッカだったそうなので、更新されていない地図情報を頼りに行くと迷う可能性はある。東口から直通する駒込さつき通りには、こんな食料品店(グロッサリー?)もある。

 petitとは言ってもそれなりに売場面積はある

 世界の食品4,000種! これはスーパー以上?

田端

 JRを跨ぐふれあい橋から上野方面を望むと、マルエツ(駐車場の先)が目に留まる。ただし、行きは下り坂、帰りは上り坂なので、アクセス良好とは言えない。

西日暮里 *ありそうでないのが、西日暮里である。

日暮里

 駅前タワーの一角にマルマンストアがある。南新宿店よりは目に付くが、角度によっては日暮里舎人ライナーの橋脚に阻まれて見えにくくなる。

鶯谷 *昭和通り(入谷駅)まで行けば、何かあるようだが...

上野 *アメ横がある以上、スーパー進出は困難?

御徒町

 天下の吉池がある。南口からは「魚の館」がすぐ。(魚以外もいろいろ扱っているので、スーパーのようなものだろう。) 吉池ほどではないが、ホームから見える店(括りとしてはディスカウントショップ?)がもう一つある。薄紫色の建物が見えたら、それが「多慶屋」である。

 手前の魚の館から、奥の不思議な建物までが吉池

 左に見える薄紫のラインが目印

秋葉原

 駅前にはないだろうとタカを括っていたら、あのUDXの一階にワイズマートがあった。堂々「AKIBA-ICHI店」である。その先、線路沿いに御徒町方面に歩いていくと、ガード下に肉のハナマサが現れる。秋葉原店となっているが、感覚的には秋葉原と御徒町の中間である。(蔵前橋通りに面しているが、秋葉原側なのでそうしたのだろう。)

 店の反対側は電気街

 窮屈そうに見えるが、店内は結構広い(ただし、通路は複雑)

神田 *南口(または西口)の先に肉のハナマサがある程度。

東京 *八重洲仲通りに「おかしのまちおか」があるが、さすがにスーパーは...

有楽町 *アンテナショップは充実している(第292話の通り)が、スーパーは見当つかない。

新橋 *以前は汐留口の近くに京急ストアがあったが、今は不明。グレードアップした同ストアが地下街にはあるようだ。(未確認なので何とも言えないが、庶民価格ではなさそう?)

浜松町 *ここも意外となかったりする。

田町

 京浜東北線の北行で田町を出ると、程なくマルエツプチ(三田店)が目に入る。電車からよく見える訳だが、逆を言うと、第一京浜には面していないということになる。集客面が心配だが、どうなのだろう? 慶応大学の方には、フェニックスなるスーパーがある。(見覚えはなくはないが、未確認)

品川

 新橋同様、かつてはズバリ「京急ストア」で出ていたが、今はウィング高輪EASTに名を変え、その地階にfoodswellと称する食品専門店街、という構成になった。スーパーマーケットとは言えない感じである。(京急ストアで出ているようだが、店頭ではその名を見なかった。)

 

Google
www全体 を検索 chochoira.jp を検索
 
カスタム検索

 今回の件、実は簡単に調べる方法がある。Googleで「山手線 スーパーマーケット」と入れて検索。ただそれだけである。(トップに地図が出て、候補のがこれでもかと表示される→うまく出ない場合は、検索結果画面の左上、[画像][動画][地図]...の[地図]を押す) ピンポイントで調べるときは「○○駅 スーパーマーケット」でいい。単に「スーパー」だと地図は出ないか、出ても違うスーパー(銭湯、ホテル等)になってしまうのでご注意を。(今回は対象にしなかったが、ドラッグストア、ホームセンターも「○○駅」で組み合わせる場合は、地図が出やすい。便利になったものだ。)

 ある程度下調べしてから臨んだものの、まだまだ探し当てきれていないと思われる。千駄ヶ谷〜御茶ノ水の各駅周辺も気になるので、継続的に調べていこうと思う。

  • こちらもどうぞ...⇒ スーパーマーケット関連

第29話 消費税還元 / 第136話 試食生活 / 第158話 ザ・総額表示 / 第225話 スーパーマーケットにおける「べからず集」 / 第245話 レジ袋削減協力ポイント / 第306話 悩ましいネーミング@食料品売場

 

第313話 自作コンテンツの経過など2010(2010.9.15)

 1997年9月15日に第1話を投じてから13年。24話×13年、おかげ様で今回第313話を数えるに至った。節目と言えば節目だが、あまり意識していなかったこともあり、恥ずかしながらこれといった話題がない。代わりに拙作webコンテンツの方がいろいろと出揃ったり、動きがあったりしたので、そのまとめをご紹介する。続きと言うほどでもないが、第294話の続報である。(順不同)

1.東京モノローグ 東京モノローグ

 という訳で300話の方も無事に通過し、ノラリクラリと続けている。以前15話ごとに載せていた「べからず集」は、第285話以来ご無沙汰なので、第315話で再開するか、とも思っているが、はてさて?


2.続 東京百景 続 東京百景

 300話301話の一大特集にて転載を終えたので、ameblo版の「BETA version」から晴れて正規versionにアップグレード。「続 東京百景」として一挙公開し、iPad対応の電子書籍もリリース(無料)してみた。(→詳細

 ただし、iPadを持っていないので、どのように見えるのかがわからないのが難点である。

 

 

 


3.漂着モノログ

荒川漂着物読本 漂着モノログU | ブクログのパブー 書き終えてから2年が経つが、せっかくの一大コンテンツなので、未だにあれこれ試している。評価の程はさておき、最近ラインアップ化してみたのがiPad対応の電子書籍(ブクログのパブー)。先行して試験販売していたTUVWと同じ四部構成で作り込んでみた。ePubファイルの作り方はSigilで試していたので、こっちのパブー(ePub仕様)もすぐに順応でき、web上で見る限りはまぁまぁの仕上がりとなった。(ちなみに、Sigilではhttp://などのリンクを貼ることができないが、パブーではしっかり対応。参照先の充実が図れる分、作り込みに時間はかかるが、この方が重宝である。)

 これまたiPadでどのように見えるかがわからないのが泣き所。なお、TUVは試し読み設定版(フルダウンロードは200円)Wは全面無料。(→一覧


4.ワケあり ワケあり

 いわゆるミステリー小説はまず読むことがないので、自分で書ける道理も到底ないのだが、昨夏書いたものを手直ししてアップすることにした。舞台は北区豊島と足立区新田の界隈第286話の7/30の項参照)。タイトルは、訳あって「ワケあり」にした。15,000字ほどなので、至って短編。お時間があればどうぞお一つ。


5.思いつき動画集〜首都圏各線 思いつき動画集〜首都圏各線

 第294話の時点での最新は、「京成100周年記念ファイアーオレンジ塗装車両@日暮里(091128 10:19)」だったが、その後は3本追加した程度。第310話参照)

  1. 寝台特急北陸号 赤羽駅通過シーン(100307 23:12)

  2. エアポート快特が京急蒲田に停まるうちに...(100512 11:21)

  3. 新型スカイライナー 試運転列車 日暮里駅到着シーン(100703 10:58)

 そろそろ何か足しても良さそうだが、今月のイベント情報とかを見ても、目を引く列車行事等ないので、しばらく間延びしそうである。


6.乗り降り記録帖「駅録」 「駅録2010」東編 「駅録2010」西編

 万全を期した心算だった「駅録2009」は、何だかんだでミスが多く、重複や抜けはもとより、読み間違いが多々見つかって駄作というか堕作というか...(読み違いが見つかった駅の例:和田河原、牧之郷、高須神社、三ヶ山口、西観音町 それぞれ、わだがら、まきのう、たかすじんゃ、みやまぐち、にしかんんまち と読む)

 早々に差し替えたいところだったが、それなりに新駅が固まってから、ということで7月17日付(京成スカイアクセス線の成田湯川の開業日)で出し直すことにした。今のところノーミスと信じているが...


7.乗り降り記録ブログ「駅ログ」 乗り降り記録ブログ「駅ログ」

 第294話ではまだ紹介していなかったが、「続 東京百景」の次のブログとして「駅ログ」を始めることにした。「駅録」を自分なりに活用するとこうなる、というのもあるが、要するにこういう場を作っておけば乗降記録をしっかり保存できる!というのが大きい。正しくログなのである。

 乗降駅数 通算2400番目からスタートし、新たに乗り降りするごとに更新、というプランだったが、駅ログに乗じてついつい乗り降りが加速&上積みされ、追いついていない状態。直近では2528駅まで達しているが、9月15日までに掲載を終えたのは2519番目までである。新たな乗り降りがない時期には2399番目以前の駅を出したりもしているが、ブログを開設してからの掲載数は、91ページ128駅(1ページに複数駅ということもあるので)になっている。

 目次ページからご覧いただくのが手っ取り早いだろう。ひとつご笑覧の程を。


8.全国鉄道駅名一覧

全国鉄道駅名一覧2010 | ブクログのパブー 「駅録」の確度が上がったことを受け、その応用編を作ることにした。iPad利用者のニーズは不明ながら、ただ単純に駅名を50音順に並べたリストというのがあっても悪くないと思い、パブーで発行。(→詳細

 雑学やクイズも載せてみた。暇つぶしにはもってこいだと思うが、売れ行きの方は...(^^;

(以下、紹介文)
▼全国の鉄道駅の駅名をひたすら50音順に並べたリストです。全国にはどんな名前の駅があるのか、流し読みするのに最適な一冊です。 ▼2010年7月17日現在、旅客の乗降を目的とした日本全国の駅(臨時駅含む)約9,600駅を網羅しました。 ▼駅名よみの50音順→都道府県順 を基本に並べてあります。 ▼ケーブルカー(略称:C)、トロリーバス(略称:TB)、観光用の鉄道も含みますが、一部の旅客用ではない駅、ロープウェイ、リフトは除きました。 ▼一つの駅を複数の会社が共有している場合は、分けて掲載してあります。(区分の欄に、会社名または属性(例:地下鉄、モノレール)を掲載) 新幹線についても改札が分かれている駅については分けてあります。 ▼駅名にちなんだ雑学編、クイズ編も収録しました。あわせてお楽しみください。


 拙いコンテンツではありますが、今後とも上記ラインアップ、お楽しみ&ご活用いただければ幸いです。(バナークリックによるご声援も引き続き、よろしくどうぞ!)→こちらのページ、または下欄より

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第312話 ツボ押しするなら公園で(2010.9.1)

 「気象統計情報」によると、練馬基準では8月31日までで、最高気温35℃超の猛暑日は29日。最低気温が25℃未満にならなかった日(=熱帯夜)は実に39日を数えてしまった。だが、練馬の方がまだマシだったようで、東京都心ではこれをさらに上回っていた! 都心での熱帯夜の日数記録はこれまで2004年の47日だったところ、8月31日に遂にこの記録が塗り替わる。48日を数えてしまったのである。9月もまだまだ残暑(≒暑中?)が続きそうなので、さらに更新しそうな予感。立秋はまだこれから?と勘違いしたくなる、そんな長〜い夏である。

 練馬での4月の最高気温を見てみると、5日が11℃、15日は9.9℃、16日は何と7.2℃、23日はまたしても9.2℃、などと今にして思えば何とも羨ましい寒さである。30℃を超えたのは6月10日、35℃を超えたのは7月19日、そしてあの8月17日を迎えた。この日は38.2℃! 4カ月前と比べるとその差30℃である。半年での差ならまだしも、4カ月というところにただならぬものを感じる。

 こうも暑いと、外で何かする気も失せる訳で、公園や広場で遊ぶ子どもたち(言うなれば夏の風物詩)を見かけることもなかろう、と勝手に思いついて何となく調べていたら、あるトレンド(?)を知ることになった。かつて川沿いの事業場に勤務していた頃に、敷地の一角にそれは登場し、昼休みなどに時々お世話になっていた代物である。(当時、そのお手本は資生堂にありと聞いていたが、定かではない) 中央区の公園では「健康こみち」と称し、板橋区の一公園では「自然浴さんぽ路」と呼ぶ。靴を脱いでそこを歩くと足裏が刺激され、健康にいいとされる仕掛けである。筆者が体験したのがかれこれ十数年前なので、今更?という感はあるが、中央区は相応の力を入れて敷設していることを知った。夏バテや熱中症に効くツボがない訳ではないだろうが、特効や即効の程もまた不明。とにかく懐かしい気分に駆られ、検証しに行くことにした。以下は、その訪ね歩き(または「訪ねある記」)である。

 予め、「健康増進遊具」紹介ページに載っている設置箇所PDFをチェックするも、交通機関との重ね合わせがないので、少々悩むことになる。ただ、都バスを乗り継げばそこそこ巡れるだろうことはわかった。最高気温34.7℃と、外回りには厳しい日ではあったが、8月26日、午後の用件の前に時間を作って臨んだ。

 まずは、秋葉原駅から葛西駅行きに乗って久松町へ。浜町駅に近い久松町は、浜町公園にもまた近い。「大江戸まつり 盆おどり大会」の準備が進む中、いそいそと「こみち」を探す。清正公寺の裏手、健康遊具広場の中に、その小さな一周はあった。事業場で親しんだのと比べると小振りではあったが、基本的な構成は同じように見受けた。「痛そう」というのが一般的な感想だとすると、筆者のそれは案の定「懐かしい」に尽きる。ご婦人方が近傍のベンチで談笑していたが、こっちはお構いなし。推奨は「5〜6周を5分以上」となっていたが、ゆっくり踏みしめるように歩いたので、2周で3〜4分、そんな按配になった。経験があったためか、最初の1周はどうということなく、自分でも不思議なくらい。ただ、2周目の途中からジワジワと刺激が伝わってきて、やはり厳しくなってきた。懐かしさが上回っていたせい? いや、単に感覚が麻痺していただけ、ということだろう。

 「浜町 健康こみち」

 蛎殻町公園のこみち

 時間が合えば、次は浜町二から築地駅行きで桜橋へ急ぐつもりだったが、あいにくしばらく来ない。少々歩くが、首都高速の浜町出入口の方まで行けば、蛎殻町公園がある。そこのこみちも見に行くことにした。人気のない公園のより静かな一隅に、実にこじんまりとそれはあった。バスの時刻が迫っていたので、試すには及ばなかったが、ここなら存分に何周でもできそうである。

 蛎殻町と言えば、つまりは水天宮である。停留所もズバリ水天宮で、そこから桜橋へ。八丁堀と宝町の間くらいにある桜橋には、正午近くに着いた。ここからは八丁堀方面に行けば桜川公園、逆方向に歩けば京橋公園、と二手に分かれる格好になる。歩行距離は長くなるが、せっかくなので桜川公園に行ってみることにした。こういうことでもないとまず行くことのない公園である。

 昼休み時間に入ったということもあり、公園内は多くの人、そして多くのネコがいた。だが、こみちを利用する人はいない。見張り役を仰せつかっている訳ではないだろうが、地域ネコ(?)が一匹横になっているだけだった。仮にネコがこみちを利用することがあるということなら、その様子を見届けようとも思うが、まずそういうことはないので、さっさと京橋公園へ向かうことにした。

 鍛冶橋通りから木挽町仲通りへ。不案内な界隈を頼りない地図片手に歩く。やがてそれらしき一角が見えてきた。京橋公園である。

 近くにベンチがあるのはいいとして、こみち利用者を見物するような構図(写真は見物目線で撮ったもの)になっているのがどうもいただけない。そこに人がいれば、利用する気も減退する。まして、喫煙者がいるとなれば尚更である。という訳で、ここも撮影だけしてすぐさま移動。新富橋を渡り、中央区役所を冷やかし、築地川亀井橋公園へ向かう。

 こみちの脇にはベンチがある。だが、ここの利用者は腰掛けることはない。炎天の下、寝転んでいるのである。人目が届かないので、ツボ押し歩きも堂々自在ではあるが、逆に寝てる人物が気になってしまって不可ない。結局、ここもパスして、次の築地川銀座公園へ急いだ。

 ここまで調べてくると、比較も容易になる。下枠写真の通り、実に立派なコースである。スタートの一枚から外周→内周の順で進む。当然のことながら、日射を蓄えている分、歩くと熱い。石から熱が伝わってくるのである。この時期でないと体感できない温熱ツボ刺激と心得ればどうということはないが、時折ズキっと来るものだからたまらない。そんな筆者を見かねたか、我こそはと思ったかはいざ知らず、何やら騒がしくなってきて、後続がやって来た。結局、その何人かは順路も何もなく部分的に試して、ワイワイやっていただけだったが、浜町公園から亀井橋公園まで利用者がいなかったことを思えばこれは快挙である。つまり誰かが試していれば、その気になる客人が現れる、ということのようだ。率先して試そうとしないのは、国民性に通じるものがありそうだが、逆を言えば、サクラでも何でも利用者を仕向ければ、人が人を呼ぶ恰好になる可能性はある。低迷→撤去ということがないよう、何とか工夫してもらいたいものだと思う。

 公園名の標示からして立派な築地川銀座公園

 健康こみちは入口の階段を上がるとすぐ

 左のピラミッド状のが特に効いた

 釣られて参加された方々。足取りは軽い?

 ここでは「20〜30分が目安」となっている。実際はとても無理と思われる。

 時間があれば、あかつき公園と築地川公園も見物(または実演)したのだが、バスの本数の加減もあり、この日はここまで。大きさに違いはあるが、基本形は同じということはとにかくわかった。(この日行けなかった残り8つの「こみち」は、また何かのついでにチェックしようと思う。)

 浜町と築地でツボを押したのが奏功したか、暑かった割には歩き回れたし、比較的揚々と一日を過ごすこともできた。決して侮れないのがこの一周・一本なのである。(それにしても、統一的な名称がないのがまた...「痛快歩道」というのではどうだろう?)

 利用の程はさておき、中央区の充実ぶりは特筆できる。では他区ではどうか? 類例があるようなので、比較方々足が向く範囲で調べてみた。


 千代田区では、介護予防公園という触れ込みで、健康遊具とともに設けてある。西神田公園のは「健康ウォーク」。もう一つの東郷公園にあったのは、これ。先んじて導入したためかも知れないが、いかにも凡庸で、効き目もあまりなさそうな感じである。(名称は「でこぼこ道」) 西神田は実地見分していないが、パンフレット(PDF)を見る限り、でこぼこ道と同じに見える。

 「入門コース」の中には、なぜか「でこぼこ道」が入っていない。違う意味で「どきどき!」である。

 板橋区には、舟渡水辺公園=健康遊具のある公園、がある。自転車で行ける距離にこうした本格派があるのは心強い。ただし、金属系の工場エリアを突っ切って行くので、呼吸器的にあまりよろしくなさそうなのと、公園の上を高圧線が通っていることから、あまり健康的な時間が過ごせない可能性があるのが泣き所。とりあえず試してみたが、あえて痛くなるように設計されているのが実感できた。(この後、ちゃんと自転車を走らせることができたかどうかは不詳)

 「自然浴さんぽ路」。奥に見えるのは、ASKULの首都圏事業所。

 当然、健康遊具も並んでいるが、太極拳絡み(奥の2つ)のものもあって、不思議な感じ(参考→メーカーwebサイト

 西ヶ原みんなの公園は、都電の西ヶ原四丁目から数百メートル行ったところにある。東京外国語大学の跡地の一部(というか大部分)がこの公園である。防災拠点を意識した大広場、というのがアピールポイントだが、健康遊具もあるというので行ってみた。だが、あいにく健康歩道系はなく、肩透かし。万一、大規模な避難で使われることがあったら、そういう時こそ足裏のマッサージ!という向きも考えられる。敷地に余裕がある以上、コンパクトでもいいので中央区並みのがあって然るべきと思う。

 「健康遊具ゾーン」はこの限り

 公園高台からは、スカイツリー(左側)も望める第311話の続き?)

 実際に足を運んでみないことにはわからないが、あとは、芝公園(体力測定健康歩道?)、中目黒公園(足つぼ健康舗道)、花畑公園(あしつぼ歩道)、水元公園(健康遊具広場)あたりか。世田谷区の公園にも健康歩道というのがあるようだが、ここを見ても詳細はわからなかった。案外調べにくいのが、公園の施設・遊具情報なのである。


 暑さをしのげるかどうかは不確かだが、この時期だからこそ(温熱系?)の足裏ツボ押しは試す価値あり、と思う。ご近所にいいのがあれば、ぜひ一度お試しを。

 

 


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