随筆「東京モノローグ2009」(11−12月期)
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その後は、こうした高得点に達することはなく、平静が続く...第294話 自作コンテンツの経過など

エコプロダクツ2009、最終日の朝は雨上がり第295話 11年目のエコプロダクツ

やはり「わした」は凄かった第292話 アンテナショップの利用法〜全国デパ地下イチ押しグルメ&中央区内アンテナショップスタンプラリー

スタバの「Bring My Cup」キャンペーン、12/25まで実施中第293話 マイカップ&マイボトル

第295話 11年目のエコプロダクツ(2009.12.15)

 延々と仕込みをやって、本番を迎え、その後もあれやこれや、というのが昨年関わったところの大まかな所感。今回は、気が付けば開催前日になり、3日間が過ぎ、さて一筆、といった感じで、大違いである。他の多くのスタッフあっての話だし、立場的に裏方に徹するようにしたこともある。至ってお気楽な関わり方だった訳だが、一度しっかりやっておけば、二回目はそれほどでも、というのを期せずして実感することとなった。

 第271話に続く、「エコプロダクツ」(以下、エコプロ)における海外インフォメーション運営の件である。控室に引っ込んでいた時間が長かったこともあり、実際をちゃんと体感している訳ではないが、概ね穏やかに運営できていたのではないか、と思っている。たまたまデスク周辺に居た際、短気な日本人男性が聞くだけ聞いて即答できないとさっさと行ってしまう、というのに遇したが、基本的にこのエコプロにおいては、ガツガツしたのやイケイケなのはあまりいらっしゃらないので、平穏なものである。

※こちらは中韓担当なので、直接的な関わりはなかったが、何故か今回の英語チームに、B2B(そういう言い方をするあたりから鼻持ちならない)にこだわる団体が入ってきていて、当方としては違和感アリアリ。肩肘張った観もあって、穏やか〜とは行かなかったのが残念ではあった。エコプロはB2B(business to business)要素はなくはないが、オフィシャルな海外サポート業務で取り組むことではなかろう、と考える。むしろ、BとかCとかの括りを超えて、社会全体で!というのがエコプロの本来的テーマのはず。今回の「ソーシャルパワー元年」という題目からしても、妙な話だ。まぁ、11年も経つといろいろなのが出てくる訳でこれも多様性のうち?とも思う。

 初日はとにかく人が多い!という印象で明け暮れ、二日目は外は荒天、中はボチボチ、三日目は一転して好天、外気の暖かさがそのまま中にも入ってくるような一日、そんな具合である。昨年ほど舞台裏レポート的なことを綴るでもないので、画像紹介形式で雑感などを付すことにする。
(少しは場内を廻って来れたので、こういうのが撮れた、という訳である。)(^^) *撮影日時順(左→右→左...)

 開催前日の12/9に撮影したインフォメーションデスク外観。昨年はLANケーブルの引き込み忘れで、ひと騒ぎだったが、今回はバッチリ。

 前日の下見中の一枚。東1ホールの奥から東3ホール側を撮る。DOWAエコシステムは毎年趣向を凝らした造作物がお目見えするが、今年はズバリ「鉱山」だった。(噴煙が上がるとどこかのテーマパークになってしまうので、さすがにそれはなし)

 オープニング前の様子(11年間、実行委員長を務める山本先生の姿を何とか撮影)。この後、主催者団体の代表2名が加わって、開幕したようだが、あいにく立ち会えなかった。しばらくして、香港のメディア関係者から、その3人のプロフィールを訊ねられるも、2人がわからずひと苦労。やはりその場にいなければ...

 台湾から来たという学生ご一行。一様にマスクをしているので、思わずドキリとなるも、皆さん至って朗らかだった。

 デスクは東4ホールの入口が見渡せる位置にあるので、何か動きがあるとすぐわかる。初日の午後早く、俄かに騒然となったので見に行ったら、小沢環境大臣のご来場!だった。(中央、マイクのバー下の眼鏡の男性が大臣)

 東2ホールの奥、環境コミュニケーションステージ隣の「住生活グループ」(合同出展)の立体的な展示。なかなか好演出だったようで、人民網の速報にもしっかり出ていた。

 クルマの展示は、by自動車メーカーばかりではない。京セラブースでは、太陽電池搭載車(プリウス)が陣取り、注目を集めていた。さすがにバッテリー全量をソーラーに頼るというのは難しいようで、充電とのハイブリッドだが、このように見た目に「パネル観」を感じさせない設計力はさすが。

 カーボンフットプリントは2008でも話題になっていたが、見学し損なっていた。今回やっと目の当たりにでき、感じがつかめた。然るべき検証を済ませたものはすでに流通している訳だが、ちゃんと探りを入れないとわからない。検証済みであれ、未検証であれ、その表示はとにかく目を引く。他のラベルやマークとの乱立がまた一歩進み、これにウォーターフットプリントが加わったら、どうなってしまうんだろう、と余計な心配をさせてくれる一件。

 海外インフォメーションというからには、外向け・内向け問わず諸々のインフォをプリントアウトする必要が生じる。今回も事務所からインクジェットプリンタを持ち込んで、カタカタやっていた訳だが、折りよく(?)、いくつかのインクカートリッジが切れてしまった。予備を渡されていたので、どうということはなかったが、問題は使用済み品をどうするか。と、いい塩梅に専用の回収箱を発見。「里帰りプロジェクト」だそうな。量販店の回収箱に持ち込んでも何も頂戴できないが、エコプロはひと味違う。右写真のようなカートリッジ再生品(蛍光ペン)をいただいてこれ幸いである。(「里帰り」というからには、インクを充填して再度市場へ、というイメージだが、このように違う品に変えられてしまうと「行きはよいよい」の世界に似て、どこか哀愁を感じてしまうのだった。)

 中韓各位がこのようにやって来る。右の眼鏡の男性のように一見して韓国、というのがわかる場合はいいが、女性に関しては第一声を聞かないとわからないことも多いんだとか。(一応、向かって左が英語、中央が中国、右が韓国に分かれてはいるが...)

 着ぐるみ本体を事務所で見かけたりはしたが、動いているシロベエ(→参考と接触したのは今回が初めて(だと思う)。氷は着々と融けている訳だが、シロベエはとりあえず元気である。(COP15の動向に応じて、元気・不元気が変動するのも面白い?)

 前日の雨風の跡がわかる。最終日はとにかく晴れて、気温も上昇。

 海のエコラベル商品の実物を見るのも今回が初めて(のような...)。この海洋管理協議会(MSC)は、一応NPO枠なので、小間番号は「N-***」なのだが、飲食関係の企業ブースの一角に紛れていたため、NPO・NGOコーナーをめざして行った客にとってはアダになってしまったようだ。(こっちは下見の時に把握していたので、無難に周知・案内でき、まずまず) 漁具の生分解性の評価など、質問したいことはいろいろあったが、試食で「藁焼き鰹」をいただいたら、放念してしまった。

 こういう圧巻な展示が見られるのもエコプロならでは。銘柄マニアには垂涎のコーナーだろう。(全国牛乳容器環境協議会ブースにて。協議会の名称がまたインパクトがあると言うか...)

 マツダのブースが環境配慮の表彰モノ、ということを聞き、行ってみたらちょうど撮影タイムだった、という一枚。「環境配慮ブース」のトレンドは、ムダ排除&シンプルのようで、確かに好感が持てた。ちなみにこの戦隊チックなキャラクター、「調べてみたらマツダでした」で調べても名前がわからなかった。とりあえず、印象に残ればいい、ということか。

 このオブジェ、名を「solalib」(ソラリブ)と言うそうで、機能は「ソーラーチャージング・ステーション」。あいにく館内だとチャージできないだろうが、訴求力は抜群である。

 グリーンストアーズ内にあった「木育&自然体験学習」グッズ(→参考の一コーナー。「木育」とはなかなかのネーミング(ありそうでなかった)だと思った。

 発泡スチロールごみの解決策にリモネンを持ち出したのは過去の話。今回は柑橘系でなく、野菜や果物類。食べ物をいじくるのが好きなこのメーカー、電気の導通実験を仕組んだようである。こどもたちが嬉しそうにしていたが救いと言えば救いだが、これでいいのか?とつい思ってしまう。

 細君がエコプロを巡回するとこの通り。初日にこういう具体的な情報があると、「○○はどこでもらえる?」という問合せにも応じられるのだが...

 以下、その他の記録など。ご参考まで。

【中韓来場者からの問合せ例】

・韓国来場者(半官半民団体、制度研究中)の方から、エコポイントの問合せをいただいた。第282話の通り、余計なことを調べている分、ついつい話が広がりかけるも、何とか必要十分な範囲で応答できた。(もちろん、同時通訳頼り) 特に知りたかった点は、「対象家電のうち、どのくらいの割合がエコポイント対象商品か」「対象商品に認定するための基準や法規は参照できないか」「交換できる商品や金券類はどのくらいの種類があるのか」といったやや踏み込んだもの。韓国でもエコポイントが導入される日は近い?

・エコプロと同じようなイベントは? → 12月中にあると聞いていたそうだが、ネット検索しても引っかからなかったので、川崎国際環境技術展NEW環境展を紹介した。熱心にメモを取っていたが、展示会関係者だろうか。

・あとは、土壌汚染、再生エネルギー、バイオ某など、分野指定でのお尋ねがチラホラ。筆者が立ち会っていない時もいろいろあったとは思うが、個別ツアー(リクエストに応じてすぐ出発)でカバーできたと思われる。

【こうなると、本部関係者?】

エコごはんとスイーツのMENU(スタッフはまずありつけない)・デスク周りだと、日本人来場者がいらっしゃるのを止めきれないため、通路の中央で様子見しながら待機することを思いついた。中央にいて、それらしいタグをぶら下げていると意外とヒットするもので、公衆電話、無料送迎バス、喫煙所等々、その所在を尋ねるFAQ的な問合せを結構いただくに至った。こちとら慣れたものなので、テキパキ受け答えしたつもりだが、「東野さんは?」で思わず聞き返す一件があった。何と言うことはない。「東の3ホール」のことだった。「エコごはん&スイーツ」で人気のホールなので、その後も頻出するが、イントーネーションが微妙だったのはこのお一方だけだった。

・デスクにいる時間が長めのお客がいる時は、とりあえず行ってみる。ビッグサイトの案内パンフレット(中韓版も用意)を以ってしても対応できなかったのが、「商談できそうな場所は?」「ゆっくり休める場所は?」の二つ。(昨年はなかった問合せ) 会場内には「お休み処」が設けられ、その数も増えたのだが、やはり個室的空間のニーズは強い。会議棟まで戻ってもらうのはご足労だが、その2階ホール(フリースペース)を案内するのがせいぜいだった。

・レセプションホールというのも会議棟にある。戻るのが面倒なのはわかるが、親御さん「さかなクンのイベント行く?」→お子さんの一人「行かな〜い」...その後は親子会議である。不承不承行かれたようだが、会場が離れていることのデメリットは小さくない。

・迷子は本部事務局に行けば、即応してもらえる。だが、親御さんが迷った場合はどうすればいいか。その方言の強いお母様は、娘さんとはぐれてしまい、携帯電話をかけても留守電状態という。メッセージの入れ方もわからないというので、ほとほとお困りだった。慣れない東京で、しかも一大イベントである。胸中察するに余りあるので、ダメもとで本部へ。案の定、迷子はあくまで児童・生徒レベルにつき、受け付けてもらえない。結局、メッセージの入れ方をお教えし、東4ホールの前で待つ旨、残してもらった。小一時間ほどだろうか。無事再会できたようで、通りがかりにお二人から深々と頭を下げられてしまった。聞けば、リュックに入れたのを忘れ、着信に気付かなかっただけとのこと。今回は比較的静かなエコプロだったと思うが、初めての方にとってはそうでもない、ということか。何はともあれ、よかったよかったである。

【裏方としての自分なりの成果】

・分野ごとの塗り分けがなく、概要がわかりにくいマップではあったが、ホール入口の拡大版マップの隣に出展者の50音順リストが新たに設定され、昨年よりも迷える人は減ったものと推察される。加えて、インフォメーションデスクでもホワイトボード一面にマップ&出展者一覧を掲示しておいたので、かなり緩和できたのではないかと思う。(それでも、ボードを見ずに「△△はどこ?」と来る人はいる。まぁ想定内だろう。)

・開場前にやっていたブリーフミーティング(英語チームとの合同ミーティングも)はしなかったので、スタッフ向けのワンポイントメモを作り、プリントアウトして掲示。他にも期間中に更新されるエコプロホームページの耳寄り情報をボードに貼り出すようにした。「昨日の来場者数は?」といった問合せはこれで万全だった。

など。


 その捉え方は様々だろうけど、筆者にとってのエコプロは、「皆で環境のこと盛り上げよう」という意思確認の場であり、そうした「場の力」を共有することで、来場者も出展者も元気になる、というのが醍醐味と考える。あとは、どれだけ多くの人が笑顔で帰って行けたか、がポイントだろう。3日間とも帰り客が増える時間に目を配っていたが、無表情の人が多かった気がするのが何とも。この最たる原因は、来場事前登録者プレゼントがあまりにもハズレが多かったから?(ということにしておこう。)(^^;

 打上げ後、荷物を戻しに事務所に向かう筆者である。21:40に新宿を出、四ツ谷から半蔵門へ。次に四ツ谷に戻ってきたのは23時前だった。新宿通りの往復、風は強かったが、どこか暖かかった。このように寒さを感じないエコプロデーは初めてかも知れない。そんな暢気でいたせいか、遅くなると本数が減ることをすっかり失念していた。土曜の夜ゆえ、楽に帰って来られるのはいいとして、埼京線の発車23:39新宿始発はいくら何でも遅すぎか。

 穏やかに見えたエコプロもフタを開ければ大人数の極み。来場者見込としていた18万人を超え、またまた過去最高を更新してしまった。この辺の数字の読みが鋭いのは、さすが経済紙!(と持ち上げてみる) この調子で行くと、次回「エコプロダクツ2010」は、20万人か。これもお楽しみの一つである。

  • こちらもどうぞ...⇒ 過去のエコプロ関係

第127話 「エコプロダクツ」レポート / 第151話 「エコプロダクツ2003」出展レポート / 第271話 エコプロ初! 中国語&韓国語サポート

 

第294話 自作コンテンツの経過など(2009.12.1)

 当「東京モノローグ」をはじめ、web上でいろいろ書いたり作ったりしたものが増えてくると、何がどこまで進んで、今後どうしていくかを自分なりにまとめておく必要が出てくる。まとめに当たるものは、10大ニュースなどでこれまではご紹介してきたが、今年はそうも言っておられず、ちょうど12月に新たな動きもあるので、PR方々披瀝させていただくことにした。今回は閑話休題扱いということで、ひとつご容赦を。(順不同)

1.東京モノローグ 東京モノローグ

 何だかんだで綴り続けて12年以上。拙筆ながらも月2回ペースだけは保ち、今回で294話、おかげ様で来るべき300話が視野に入ってきた。年の区切りで目次を見直すのはいいとして、100の節目となると、より念入りに目次を組み替えるのを決め事にしている上、さらに301(または302話)では、100〜199話についてのふりかえり(その後)を載せるつもりでいるので、もうちょっと先の話とはいえ、準備モードになりつつある。第200話の時はこの関係が年末年始にかかっていたが、今度はそういうことはないので気楽ではある。


2.続 東京百景 続 東京百景

 300話に向けての準備を着々と進めてこれたのは、これを前倒しで開設したからに他ならない。第276話で一回予告を入れたが、その後も一定間隔で載せ続け、今日12月1日付で#088を掲載。すでに残る12の掲載候補は選定済みなので、あとはゆっくり載せていくばかりである。

 前回の「東京百景」は画像処理や地図合わせが今ほどやりやすくなかったこともあり、やたら時間がかかったのが思い出されるが、今回は掲載もマッピングも比較的容易な上、一景一景を長々と少しずつ載せてきたので、ぐっとお気楽。ひととおりそろったら、Googleマップ中にサムネイル画像を貼り付け直す作業が残っているが、これとて少しずつやっていくだけの話である。(20景分はすでに貼り付け済み)

 という訳で、300話を掲載した時点で、この「続 東京百景」は更新終了となる。次のシリーズとして「続々〜」をそのまま続ける手もありそうだが、仮に週に一景ずつ載せていっても、2年後には百景になってしまい、モノローグの百の節目と合わなくなるので、そういう心算はない。

 それでもブログネタというのは、ないよりはあった方が張り合いは出るので、次のテーマを考えているところではある。(アメブロにするかどうかは未定)

 さて、12月は電網浮遊都市アルファポリス主催「第2回 エッセイ・ブログ大賞」の開催期間。日々更新している訳ではないが、一応ブログなので、エントリーすることにした。(12月1日から投票ランキングが始まりました。読者の皆様には、いつものバナークリック(週1回)、または「市民登録」をしていただいた上で、一票(100pt相当)を投じていただく、のいずれかをお願いできれば幸いです。)(→ご案内

アルファポリス「第2回 エッセイ・ブログ大賞」投票用バナー(週に一度のクリック、よろしくお願いします。)


3.漂着モノログ NPO小説 漂着モノログ

 それは11月の13日の金曜日のこと。ご在位20年慶祝、米国大統領訪日、といった流れの余波もあったか、椿事というか快挙というか、こういう日は何かが起こるものだと改めて思う。

 同日夕方に、いつものアルファポリスで自作コンテンツのポイント(最新24時間分)をチェックしたら、当「漂着モノログ」の分がこれまで見たことのないような数字になっていてまず仰天。

11月14日の9時時点でのポイント一覧。(小説で1位、総合で2位...) 日付が変わる頃には3000〜4000(先方のサーバに負荷がかかっていたようで、最新の数字に更新されにくかったため、あくまで推定)、翌11月14日の朝には6000を超え、アルファポリスに掲載されている小説作品全体での首位(小説以外のコンテンツを含む総合でも2位)という栄を賜ったのだった。

 一度こういうことがあるとしばらくは持続しそうなものだが、11月16日にはいつもの数字(あるいはそれ以下)に落ち着き、寂しいような、肩の荷が下りたような、とにかく妙な気分を味わうことになる。あれは何か電磁的なエラーだったのだろうか。いや、減点等は一切ないので、然るべきクリックがなされての数字だったのだろう。(何はともあれ、大いに励みになりました。ご厚志ご声援をいただいた皆様にはここに改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。)

 という訳で連載完結からちょうど一年。商業化にはなじまない作品なのは重々承知なので、このままwebコンテンツとして置いておきつつ、また瞬間的にブレイクすることがあったら、それはそれでお楽しみ、ということにしようと思う。(タテ書きの一括PDFについては、電子書籍にして公開中。全体を四部構成にし、今はT、U、Vまで掲載済み。Wは2010年2月に出す予定である。)

4.お買いモノログ お買いモノログ

 小説本文を載せている「小説家になろう」サイトがリニューアルし、

 といった小技が載せられるようになった。それ以外は特に変わったことはなく、事後談とかも特になし。(「お買いモノログ 夏!」というのをちょっとだけ構想したが、断念)

 ちなみに、「小説家になろう」には読者メッセージ機能というのがあって、今年の1月1日付で、「こういう出会いがあるって素敵ですね。素敵な物語をありがとうございました。」との一言を頂戴した。ご投稿いただいたSBSさん(略称)、どうもありがとうございました。


5.「出没!アド街ック天国」オンエア履歴(街リスト)

 各種コンテンツの中で、アクセス数がコンスタントに多いのがこのコーナー。他の日に比べ、番組放映日(土曜日)のアクセスが増えるのはもっともなのだが、以前は東京ローカルなエリア(特に第260話で紹介した「未放映の駅周辺」)の日ほど数字が高めという傾向があった。ここのところこれが平均化してきて、最近では平日も土日もそれほど差がつかなくなっている。番組も振るわなくなってきた、ということだろうか。

 ちなみに、第260話以降に新たに放映された23区内出没地は、

【2008年】
07/05 高島平(板橋区)|08/02 京急 六郷(大田区)|10/11 京急 糀谷(大田区)|10/18 浜田山(杉並区)
【2009年】
京成関屋駅01/31 新宿区 中井(新宿区)|04/04 お江戸 柳橋(台東区)|04/11 日本橋浜町(中央区)|05/16 椎名町(豊島区)|05/23 大岡山(目黒区・大田区)|06/06 新富町(中央区)|07/11 京急 大森町(大田区)|07/25 一之江(江戸川区)|09/12 京成関屋(足立区)|09/26 飯田橋(千代田区)|11/28 神田岩本町(千代田区)

 と結構あった。筆者がまとめた表がどこかで役に立っていたのなら冥利に尽きる話だが、はてさて。(まだまだ未放映の駅周辺は残っている。今後も「アドまちぇっく」しようと思う。)出没!


6.思いつき動画集〜首都圏各線 思いつき動画集〜首都圏各線

 編集画面・表示画面ともに安定せず、どうにも使いにくいのだが、天下のYouTubeなので、何となく継続中。

 埋め込みタグというのはそれなりに使い甲斐があるので、これまで第280話第288話第289話で埋め込んでみた。

 最新の動画はこれ。

 日暮里で復刻ファイアーオレンジ車両を見たのは今回が初めて。記念としての動画というのはいいものだと思う。(走行中の「赤電」(→参考)は残念ながらまだ目にしていない。)


7.新コンテンツ駅録」 「駅録2009」西編 改め 「駅録2010」西編 「駅録2009」東編 改め 「駅録2010」東編

★本項については、その後、数字関係を中心に何度かデータを更新。(なかなか完全版に行き着かないのがこの世界の特徴?)

 東京モノローグでも時々「駅ネタ」が登場するが、その延長でできたといっていいコンテンツがこれ。駅の乗り降りが関心事という「駅テツ」な方には、こういうのがきっと必要なはず。「乗り降り記録帖」である。駅を収録したもの、駅を記録するもの、ということで「駅録」と名づけ、電子書籍化して公開中。万全を期したつもりだが、まだボロが出る可能性があるので、ひとまず「BETA版」とさせてもらった。
(→詳しくは、総合案内所サイトをご覧ください。) 「駅録」総合案内所

 第115話では、1200駅どうこうの話とともに、「*東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の全駅に加え、茨城県は常磐線で高萩まで、栃木県は宇都宮線で黒磯まで、群馬県は高崎線で横川までのエリア、山梨県は中央本線で甲府までのエリア(富士急行含む)、静岡県は東海道本線で沼津までのエリア(御殿場線・伊東線・伊豆急行含む)で括ると、ちょうど2000駅?」とかやっていた訳だが、それはあくまで暫定値のようなもので、目標にするにしては流動的。範囲を設定した方が張り合いが出るのは確かだが、新駅を足したり、廃線分を引いたり、というのも面倒だし、結局は「全国全駅でどこをどう乗り降りしたか」をまとめる方が確実というものである。

 1300だ第197話、1400だ第259話、と事あるごとに一応お知らせしてはきたが、実は「平成元年」シリーズ第291話ほか)などで過去の記録帳を見返す中で、当時乗り降り済みだったのに再度加算していたり、複数の鉄道会社で一つの駅を共有している場合の数え方が曖昧だったり、どうにもこの節目の数が怪しいことがわかってしまった。「この際、首都圏や関東に限らず、全国で乗り降りした駅をしっかり記録してみよう」、そう思って、得意(?)のデータベース操作を以ってして、とにかく全国のあらゆる「駅」の名称等を集約&加工することにしたのである。

 データベース自体はそれほど手間はかからなかったものの、問題はその中味。確度が高そうな情報源を引用し、「クエリ」を駆使して、正しい駅名・読み仮名に揃えたり、特に複数会社で一つの駅という場合、しっかり会社の数だけ分けたり(こういう分け方をしている情報がまず見つからない)...とにかくそれなりの時間を要した。ま、作ってしまえばあとは数え直すだけである。

 まがりなりにもこれまで1400駅を数えてきた方は履歴として確たるものがあるのでいいが、それ以外の道府県の乗降記録は旧年の時刻表の地図に赤ペンでチェックを入れる程度のお粗末なもので追うのが大変、さらに手を焼いたのはその地図に載ってこない路面電車などの細かい駅の再チェックだった。それでもこういうことにかけては一応マメな筆者ゆえ、またまた記録帳などから函館・岡山・広島・松山・高知・長崎・熊本・鹿児島の路面電車での乗り降りも何とか拾い出し、可能な限りチェックを入れることができた。首都圏での実数はどうだったのか、それ以外のを足すと果たして全国で何駅になったのか。

 入力は大変でも出力は簡単なものである。結果は下表の通り。(JR名松線の伊勢竹原から伊勢奥津までの5駅は(今年の台風18号の豪雨禍により)今は休業中だが、数に含めてある。ロープウェイ、リフト、広島県の宮島航路は除いた。) *2010年8月、2011年5月、2012年3月、2016年3月に見直し

都道県

全駅数

乗降済み駅数

府県

全駅数

乗降済み駅数

全駅数

乗降済み駅数

北海道

559

50

長野

277

27

鳥取

75

1

青森

167

15

新潟

206

19

島根

118

9

岩手

191

17

富山

179

9

岡山

167

13

宮城

167

20

石川

73

2

広島

255

9

秋田

147

5

福井

127

4

山口

156

16

山形

123

8

岐阜

189

13

徳島

77

1

福島

193

13

静岡

228

49

香川

101

5

茨城

136

41

愛知

501

79

愛媛

143

22

栃木

119

29

三重

238

19

高知

173

9

群馬

139

24

滋賀

126

31

福岡

355

43

埼玉

240

170

京都

250

79

佐賀

80

7

千葉

359

183

大阪

521

199

長崎

136

35

東京

774

726

兵庫

396

57

熊本

158

11

神奈川

383

303

奈良

131

18

大分

87

4

山梨

73

19

和歌山

124

11

宮崎

76

3

 

鹿児島

125

4

沖縄

15

0

9633

2431

 筆者流の数え方で言えば、全国に駅と呼ばれるものは9633あることになる。そのうち、乗降済みは2400超。(関東の一都六県に山梨を足した範囲では、1400どころではなく、1495になった。1500は目前なので、当面の目標としては全国で2500!といったところか。)

 かくしてこの自作データベースから編集したのが「駅録」という次第である。筆者の必要から生まれた産物、と言っていい。作った以上、使わない手はない。今後はプリントアウトしたものも併用しながら、電子的な記録についてはこのデータベースでしっかり保存していく所存である。


 拙作拙品ではありますが、今後とも上記ラインアップ、お楽しみいただければ幸いです。(バナークリックによるご声援も引き続き、よろしくどうぞ。)→こちらのページから

  • おまけ...⇒ 「駅録」を編集していて気付いたことなど(鉄道雑学に使えるかも)

1−1.同じ道府県内で、駅名が同じ(乗換できる距離にない、つまり全く別々の地に同名の駅がある例)

平岸(北海道)、黒沢(秋田)、泉(福島)、下島(長野)、小杉(富山)、明智(岐阜)、柚木(静岡)、植田(愛知)、船津(三重)、高井田(大阪)

*自慢じゃないが、これら10×2=20駅、いずれも乗り降りしたことはない。(^^;

 愛知県にはもう一つ、丸の内(名鉄)と丸ノ内(名古屋市営地下鉄)という例もある。(接続駅ではないので要注意)

1−2.同じ府県内で、駅名が同じ(乗換できる距離だが、何とも紛らわしい例)

京福電鉄の西院駅(2008.11.30撮影)京都市にある有名な駅、「西院」である。阪急の西院が「さいいん」、京福電鉄の西院は「さい」と読む。

土佐電鉄とJR土讃線が並行する区間もややこしい。(→路線図参照) JRの「朝倉」に対し、土佐電鉄は「朝倉駅前」(ただし土佐電鉄の朝倉もある)、JRの「いの」に対し、土佐電鉄は「伊野駅前」(ただし土佐電鉄の伊野もある)、といった具合。

鹿児島市にある「郡元」は、JRと市電の両方にあるが、JRの郡元駅の最寄の市電電停は「純心学園前」。市電の郡元からJRの郡元へ行こうとするとちょっと歩くことになる。

 ちなみに、同じ駅名で良さそうだが違う名前というのもあちこちにあって、そういう例が多いという点で、JR高山本線と名鉄各務原線が並行する区間がイチ押し。蘇原と三柿野、長森と手力、とにかく違う。他は名鉄側が妥協(?)して、新を付けたり、名電を付けたりしているが、何とも統一感がない。

2.どこが始点かわかりにくい(鉄道旅行地図帳の類でも見抜くのが難しい例)

田原町:福井鉄道の始点
 えちぜん鉄道との接続駅だが、どっちも路面電車の駅のようでわかりにくい

本通:アストラムラインの始点
 広島電鉄との接続駅だが、アストラム側が地下ということもあってわかりにくい

川西:錦川鉄道の始点
 JR岩徳線との接続駅だが、トンネルや新幹線が重なり、地図上の判別がしづらい

 あとは、神戸市内を走り抜ける私鉄各線の関係だろう。神戸高速と神戸電鉄の関係(新開地〜湊川は神戸高速南北線)もややこしいが、三宮〜元町が阪神と神戸高速で共用している、というのもスゴイ。その鉄道会社の始点がどこなのか、正確に言える人は少ないのではないだろうか。

3.兄弟分が多い駅

 東西南北に中と武蔵が付く「浦和」の他にも、ツワモノ駅がある。富山である。富山駅北を北扱いにすれば、こっちも東西南北揃うのだ。

新富山、電鉄富山、富山、富山駅北、富山駅前、西富山、東富山、南富山、南富山駅前

 北はないが、種類が豊富ということでは新宿も負けてはいない。

新宿、新宿御苑前、新宿三丁目、新宿西口、西新宿、西新宿五丁目、西武新宿、東新宿、南新宿

 あとは、高知県の「ごめん」だろう。

後免と後免町の他に、後免中町、後免西町、後免東町がある。アナウンスでは正にゴメン続きになる訳で、駅名を間違えた折には、通常の「ごめんなさい」も加わるから、余計にややこしくなりそう。(ただし、後免西町から終点の後免町までは1kmの範囲内なので、間違えて降りてしまっても何とかなるのが救い。)

 

第293話 マイカップ&マイボトル(2009.11.15)

 10月1日はコーヒーの日でもある。その日に始めればよりアピールできただろうに、コーヒーと関係深いこのキャンペーンが始まったのは10月4日のことだった。3R推進月間にちなんでのことらしい、その名は「八都県市はマイボトル宣言」である。(八都県市とマイボトル宣言の間に「は」が入る点、ご注意)

 と言っても、筆者がこのキャンペーンを知ったのは恥ずかしながら、ラッピング電車を見かけてのことである。第291話の掲載写真の一つ、芝大門を撮りに行った帰りだった。浜松町駅で反対側の京浜東北線(南行)が入線してきたのを何気なく見ると、「容器&包装ダイエット宣言」との大書に続き、女子高生アイドル(?)の写真、そしてマイボトル宣言の文字などが付されていて...つまり今回のキャンペーンのラッピング電車だった、という訳である。

 あいにく大門を撮ったところで電池が切れてしまっていたので撮影できず、その後も頃合を見計らってラッピング電車を追ったりもしたが、ホームに停まっているタイミングで遭遇することが叶わず、撮れずじまい。11月になり、すっかり過去のものになってしまった、という次第。

 ともかくその電車を見なければこのマイボトル宣言の件はわからなかったのだから、ラッピング電車も捨てたものではない。ただし、終了後のラッピングがどうなってしまったかは知る由もない。「容器&包装ダイエット〜」と言うものの、このラッピング自体が巨大な包装物みたいなものなので、「捨てたものではないが捨てられてしまう」となればダイエットも何もない。きちんとリサイクルされるのだとは思うが、剥がした後の説明もあってこその「3R」だろう。(車内ポスターは11月に入ってもしばらくは見かけたが、今はおそらくもうない。これまた行く末が気になる。)

 キャンペーンは終わったことになっているが、「八都県市はマイボトル宣言」のホームページは今なお健在。ラッピング電車を見た後からチェックしているので、すっかりおなじみになっている。で、このページ中、「マイボトル協力店」なるものが載っているのだが、期間中に各店ホームページを見ても、どうもタイアップしている印象は薄く、せいぜいスターバックスくらいだったのにはビックリだった。「各店の情報については、下記のリンクでご確認〜」と言われても、確認しようがなかった!のである。

 各社各店で対応が異なるとは言っても、せめて、「どんな容器がOK?」「割引などの特典は?」といったFAQのようなものが載っていて然るべきで、それぞれのホームページにそうした情報が出ていないとなれば尚更である。いかにも八都県市的というか、所詮はお役所? ともかくこれでは利用促進にならないだろう。(おそらく、10月限りの短期間かつエリア限定のキャンペーンのために、その旨ホームページにわざわざ載せるのは割に合わない、というのが企業側の理屈なのだろう。)

 辛うじて、通称「RSR」の記事にて、「マグカップやタンブラーやなどを持参していけば、直接マイボトルにドリンクを販売してもらえるというもの。地域内のカフェ14事業者・1,671店舗が参加協力し、使い捨てカップごみ等の削減を目指します。一部コーヒーショップでは、独自の特典等を行っている〜」というのを見つけ、概要をつかむことができた。つまり客側のメリットは限定的で、店側のコスト削減に協力できるといった程度、という見方もできる。行政が進める3Rというのはやはりどこか市民感覚とズレている気がしてならない。

 とにかく現地に行ってみないことにはメリット等がわからないので、協力店のいくつかを見て廻ることになる。(情報が不足しているのは店に来るのを促すため?と訝りたくもなる。) 大ざっぱな結果は以下の通りである。

  • タリーズ、ドトール、エクセルシオール
     店頭にこれといった掲示はなく、店内をのぞいても不明。撮影記録する間もなく、11月になってしまった。店オリジナルのタンブラー利用については何らかの特典があるはずだが、八都県市云々は本当に協力していたのかどうか...

  • BECK'S
     大変わかりやすく表示してあったが、さらにお安くいただけるクーポン券を持っていたりすると、効き目薄。クーポン+マイボトルでさらにおトク、というのがあればよかったかも。(最終日に何とか撮影。マイボトルで20円引き、というのが店内に掲示されている。)

  • スターバックス(以下、スタバ)
     50円引きのキャンペーンはそこここの店頭で見て知っていたが、この八都県市キャンペーンと連動しているらしい(?)ことはあとでわかった。いや、それは単なるおつきあいみたいなもので、本筋は自発的な容器削減にあったのだろう。当初11月3日までのところ12月25日までさらりと延長した、という辺りに同社の本気度が読み取れる。マイカップの草分け的存在としての自負、というのもありそうだ。

     そもそもこうした取り組みに八都県市も何もなく、企業として取り組むべき環境配慮に忠実であるなら、これはごく自然なことだろう。ただし、他店の容器でもOKかどうかは不明。(この案内文を見る限り、NGとは書いていない。今度試してみるか。)

     ともかく他店ではこうしたお触れが出ることすらないので、「マイカップと言えばスタバ」というのは今後も揺らぐことはないだろう。

 さて、これまでは20円引きだった訳だが、何度も利用しているのでとうに元は取れている。元を取ればどうこう、ではないが、ここしばらくは足が遠のいていたのは事実。だが、せっかくの50円引きである。このありがたみを味わっておかない手はない。さて、どこへ行こう。いや一も二もない。ブラックエプロンに限る、と思い至ったのだった。

 そのブラックエプロンについては、ここを参照してもらうことにして、その1号店と言える新宿マルイ本館2Fのスタバへ満を持して出かけたのが11月9日。(ちなみにOPENしたのは4月24日) 安くしてもらう上に、より確実なサービスを得ようというのだから、図々しいことこの上ない。いや、こういうサービスを実施している時こそ、ブラックエプロンの真価が問われるというもの。筆者のような客が行けばまた張り合いも出るだろう(と勝手に思っている)。

 筆者が着いたのは15時過ぎ。すでに満席ではあったが、ちょっと待てば空きそうな感じだったので遠巻きに様子を見つつも入店。50円引きの案内はなかったが、勝手知ったる某である。席を確保し、カウンターへ。カップを差し出しつつ早速、「本日のコーヒー、ください」

 早くもクリスマスブレンドだというので、それでまず面食らっていたところ、ブラックエプロンの女性店員曰く「珍しいカップですね」。つまりブラック級の店員さん(=バリスタ)でも見かけないくらい古い一品になってしまったということで、さらに言葉が詰まる。
 「2001年から使っているので、8年になりますね」
 「長年のご利用、ありがとうございます」
 見慣れないカップであろうとなかろうとバリスタにとってはお手の物。実に物腰も柔らかだ。これで290−50=240円はありがたい。

 話し込んでいた訳ではないのだが、ちょっとした呼び水になったようで、気が付くと筆者の後ろには列ができていた。そんな列を見遣りながら、飄々と一口。が、次の瞬間「う、重い」となる。

 そう、「クリスマスブレンド」は筆者的には重いのである。いい意味で易々と飲み進めないようになっているのだ。とにかくいにしえのカップ片手に店内を睥睨。コーヒーの重みもあって視線は自ずと怪しくなる。まして他の客が手にしている容器を調べるとなれば、殊更だ。

 このクラスのスタバであれば、マイカップ客がいてもおかしくなかろう、という目算である。最初は目に付かなかったが、一度気が付き出すと目に入るようになるから不思議なものだ。まずは目の前のテーブルでご年配の女性客二人がそろってマイマグカップ、他にも女性客が一人、するとまた新たにマイカップならぬ「マイタンブラー」(→参照を持った女性客がやって来る。

 スタバのマイカップ持参率は3%程なんだとか。が、このブラックエプロンストアに限って言えば、仮に60席として、筆者も入れて5人が持っていたとすると8%程度になり、それなりのパーセンテージになる。50円引き効果もあるのかも知れないが、大したものだと思う。

 20分かけてようやく重いのを一杯飲み終わるも、懲りた訳ではないので、リフィルを注文する。これにはカップ値引きはない訳だが、いわゆる替玉のような扱いなので、そもそもが安い。都合、(240+100)/2で一杯あたり170円になる計算。スタバでこれは破格であり、50円引き効果の大きさを実感してしまうのだった。

 再び重いのを啜りながら、時にメモをとったり、本を読んだり。次に席を立った時点で、小一時間が経っていた。

 張り合いのある客は、いそいそとカウンターに向かう。これでリフィルを頼むと、リリフィルになってしまい、冴えないことになるので、あくまで別件。バリスタさんは漱ぎ方も違うだろう、ということでカップを持って行ったのである。

 いやはや実に入念にやっていただいて、恐縮頻りである。今度は後続の客もなかったので、先の続きになる。
 「コンパクトでいいですね。日本で購入されたんですか?」
 「えぇ。買った当時はこれが一般的だったので珍しくはなかったですが、長く使っているとプレミアがつくというか」
 と、そんなような話をしつつ、海外ではこの手のカップが主流のようだが、日本ではもう扱っていないことがわかる。

 かくしてマイカップは会話を促す上でも重要なアイテムであることを再認識するに至る。長年利用者だから、という訳ではないだろうけど、二人の女性店員に頭を下げられて見送られるとなればその意義はなお深し。340円ではあまりに不釣合いな、大層優雅なひとときを過ごさせていただいた。

 常に手入れが行き届いているので、あまり目立たないが、このように一次性の容器がストックされていくのを見ると、やはりもったいないなぁと思ってしまう。

 10月のうちにしっかり各店廻れれば、それなりの調査レポートになったと思うが、今回はせいぜいこんなところである。返す返すも「マイボトル宣言」のホームページがもっと情報提供してくれていれば、というのはあるが、「給茶スポット」の情報を仕入れることができたのは、せめてもの収穫である。

 通勤経路上にないのがまた悩ましいが、とりあえず、2つほど店頭で調べることはできた。

食人[shoku-nin](新宿マインズタワー地階)

 何故かジャイアンツ日本一の一件で、肝心の表示が埋没してしまっているが、どうやら増量サービスをしてくれるようだ。

 「八都県市はマイボトル宣言」のステッカーもまだ貼ってある。その上には店名が...それにしても食人とはまた(ある意味、人を食ってる?)(^^;

インテリジェントロビー・ルコ(飯田橋 軽子坂)

 ちょっと入りにくいが、給茶スポットの表示のおかげで柔らかい印象に。

 350mlで320円など。ゆったり型(ロビー系)の店としては破格か。

 給茶スポットでの利用はいざ知らず、マイタンブラー然り、マイボトルを携帯している人は確かに増えているようである。数日前も地下鉄ホームの冷水機から水(一応、「東京水」?)をボトルに汲む女性を見かけたし、信号待ちしている間などボトルを手にする人を夏場は時々目にしたような...

 筆者はどうかと言えば、某住宅展示場で頂戴したマイボトル用の容器を持ってはいるが、恥ずかしながら使った試しがない(一度入れたら洗うのが大変そう、ということもあり)。給茶スポットを手がけるその筋のメーカーのボトルは重量感があるので、気が引ける。これまでのように使い回しペットボトルに紙パック飲料などを移して持ち歩くスタイルが続くことになりそうだ。(お茶のペットボトルにコーヒーが入っていたりするので、時々ギョッとされるのがまた愉しかったりする。)(^^)

  • こちらもどうぞ...⇒ スタバが出てくる話題

第130話 添加物いろいろ... / 第261話 試飲の進化形

 

第292話 アンテナショップの利用法(2009.11.1)

 旅先で買い物をする際、複数の店舗が並んでいると、比較検討に時間をかけてしまい、つい買いそびれてしまうことがある。逆にめぼしい店が一つだけの場合は、悩んだ末に結局買わずに済ませてしまうことがあり、えてして旅での成果というのは乏しくなる。

 安直な工作品は要らないし、重量感のある物は敬遠せざるを得ない。滞在期間が長く、時間的余裕がある場合は、地元スーパーに足を運び、地産品(または地元メーカー製品)を買い求めるようにしているが、腹の足し、または喉を潤す用が中心で土産用になることはない。(コンビニは、ご当地モノがない限りはまず利用しない。)

 何はともあれ土産たるもの、「その土地ならでは!」という一品でないことには意味がない訳だが、予め調べ過ぎては面白味がないという点がまた悩ましい。という訳で程々のところで予習ができ、その土地に行った気にさせてくれるのに便利なアンテナショップに行ってみる、というのが良さそうだ。これは都内に住む利点の一つでもあるので、利用しない手はない。ただし、注意しないといけないのは「アンテナショップでは扱っていないものを現地で買い求める」というのが、正にその土地ならでは、に通じてしまうことである。

 だが、アンテナショップで扱わないような隠れた逸品を現地のありきたりの土産物屋で見つけるのはまた至難。いっそ、アンテナショップで目を付けておいてから現地で買うという手も出てくるが、わかっていてわざわざ買うというのはナンセンス極まりない。アンテナショップで扱う=定番品(マストアイテム?)だとすれば、なおのこと。東京でしっかり押さえられるのであればそれでいい、ということになる。

 「いざとなればアンテナショップがある」というのはいいようで、そうでもない。駆け込み寺というのはよほどのことがない限り実は足が向かないものなのである。現地でもアンテナショップでもとにかく「買わない」筆者。「東京モノローグ」を長々とやってきて、都内のアンテナショップ云々がこれまで出てこなかったのはこうした事情にもよる。

 さて、逸品探しということで忘れてはいけないのは、地方百貨店の存在である。行った先にまだ百貨店が残っているなら、とにかく行ってみるに限る。きっとその土地、その店ならではの品がある筈だ。難点はリーズナブルかどうかがわからないこと。これまたなかなか手が出ないのが現実だったりする。

 地方百貨店のアンテナショップ版とも言えるのがいわゆる「物産展」の類である。日本百貨店協会ホームページ「催事・イベントガイド」中、「地域物産展」のカテゴリがしっかりあるので、これをマメにチェックすれば何らかの成果が得られる可能性はあるが、そもそも品定めのために向かう場でないことは確か。行ったらたまたまやっていた、程度に考えるのが妥当だろう。

 こうして書いているうちに、「では結局、どういう選択肢があってどういう優先順位で臨めばいいのか?」というのが頭をもたげてきた。とりあえず、アンテナショップ、地方百貨店、土産店の三者で考えてみたところ、略図のような感じでまとまった。(数字は一応、優先順位)

@アンテナショップ回避策。事前に調べておく必要はあるが、地方百貨店でないと手に入らないものがある程度わかれば、あとはそれを土産物屋で見つけてよりお安く買う、という作戦である。

Aとにかく三者共通で扱っているものなら、この際どこで買っても問題なかろう、という算段。地元スーパーで格安で手に入る可能性もある。(現地で買い損なったらアンテナショップで、という保険策でもある。)

B確実にご当地モノをゲットするにはこれが案外早道かも知れない。地方百貨店オリジナルなら、探すのも容易だし、まず間違いはないだろう。

Cアンテナショップを調べ尽くす必要はあるが、とりあえず珍しそうな品を買う策。あとでアンテナショップで探し直すという違った楽しみが得られる。

© Japan Department stores association で、@を思いつくに至ったのは、「百貨店を遊ぼう〜全国デパ地下イチ押しグルメプレゼント!」なる企画が10月の1カ月間行われたことが大きく、とにかく全国の百貨店では、ご当地グルメが多々あることがわかったからである。一県一品という希少な例もあるが、今回のカタログには首都圏の百貨店も含め実に242店分が載っている。つまり、土産品カタログとしても大いに参考になってしまうという訳だ。

 カタログが手に入ればこっちのもの。そのカタログ掲載品をアンテナショップがどの程度扱っているかを調べることを思いついた。もし百貨店でしか扱っていないようであれば、正に「買い」である。ただし、百貨店オリジナルでない限りは、現地のどこかでより安く買える可能性はある。つまり円が重なる@の部分ということになる。

 アンテナショップ巡りは体力勝負的な面がある。より強力なインセンティブがあればなぁ、と考えていたら折りよく力強い後押しが現れた。その名は「中央区内アンテナショップスタンプラリー」(10/8〜22)である。かくして百貨店グルメカタログとスタンプラリーパンフレットを手にした怪しげな客が日比谷・銀座・日本橋・八重洲のアンテナショップに出没することになるのだった。

 それぞれスタンプラリーの状況などを含め、寸評を綴る。(都道府県 北→南の順)

都道府県

店名

最寄駅

  • 北海道

北海道フーディスト(八重洲店)

東京

 東京駅八重洲口からすぐという好立地もあって、とにかく盛況。レジに並ぶ列は長く、スタンプはその列をくぐり抜けるようにしないと押せなかった。

 グルメカタログでは詰合せで掲載。フーディストでは、バラで売られている五島軒のカレー。

  • 岩手

いわて銀河プラザ

東銀座

 随分と昔に一度来店したことがある。つまりアンテナショップでは老舗。スタンプは係員に押してもらうスタイルだったが、愛想がいいとは言えなかった。

 盛岡と言えば、今は「じゃじゃ麺」も名物。グルメカタログとはメーカー違いだが、とにかくラインアップはこの通り。

  • 山形

おいしい山形プラザ

銀座一丁目

 実に洗練されていて、地域色もしっかり出している。お手本のようなアンテナショップ。Suicaが使えるというのがまたスゴイ。

 グルメカタログ品(手打ち大石田そば、丹野こんにゃく、庄内こだわり蒲鉾、あっさり特製米沢牛煮込)は見当たらなかった。

 スタンプラリーのコーナーもとにかく親切。

  • 群馬

ぐんまちゃん家

東銀座

 1F(ショップ)は手狭。2Fは休憩コーナーがあるが、あいにくコーヒー(無料)は出がらし状態。スタンプは係員対応だったが、実ににこやかで好感が持てた。

 取扱商品が少ないこともあり、カタログ品はなし。

  • 新潟

日本橋・にいがた館NICOプラザ

三越前

 表参道のネスパスと違い、民芸品専門店(?)につき、グルメ関係もなし。

  • 京都

京都館

東京

 北海道フーディストの近所。立地はいい訳だが、北海道ほどの混雑はなく、ゆったり見て廻れる。品数は少ないが、その分、厳選している印象を受ける。

 高級感あふれるジュヴァンセル。百貨店で買うよりも、ここ京都館で買った方が良さそう。鶴屋吉信、老松もあった。(つまりカタログと共通するブランドは3つ)

 スタンプコーナーもはんなりした印象。

  • 奈良

奈良まほろば館

三越前

 写っていないが、せんとくんが出迎える。中に入ると「柿」づくしだった。全体的には洗練されているが、動線に難あり。

 グルメカタログ品(さつま焼、吉野だし味、ホルツクーヘン)は見つかりそうで見つからなかった。

  • 島根

にほんばし島根館

三越前

 三越前にある3つのショップ中、一番活気があった。試食・試飲も充実しているが、提供の仕方は「宮城ふるさとプラザ」に通じるものがある。第285話参照) スタンプは係員が対応。

 島根県浜田市の優良魚ブランド「どんちっち」はあった。(業者名はグルメカタログと異なる)

  • 大分

坐来 大分

銀座一丁目

 立地は悪くないのだが、新西銀座ビルという建物の何と8Fにある。店の写真というのがとにかく撮れず、店内も一村一品のような陳列がされているだけで、ショールームのようだった。「その土地ならでは」の品を研究するにはいいスポットだと思う。

  • 熊本

銀座熊本館

銀座

 スタンプはレジで対応。動線の悪さが歩きづらさを誘い、効率の悪さがレジ列の長さを誘い、スタンプを頼むどころではなかった。折悪しく、近くでバキュームカーが動いていて、その臭気が店内にも侵入。長居できなかったので、写真もスタンプもなし。太平燕というのは見たが、グルメカタログ品はなし。

  • 沖縄

銀座わしたショップ

銀座一丁目

 アンテナショップの先駆けとも言える存在。沖縄の持つブランド力を活かしきっている印象を受ける。(沖縄現地にしかないものなどないのではないか?と思ってしまう)

 今回の比較調査が最も明確になったのがこの一本。紅芋焼酎「紅一粋」は、わしたでは1本1,470円(無料の箱つき)で、那覇にあるリウボウでは、2本セットで3,540円。この価格差は大きい。

 琉球色あふれる敷物の上にスタンプはあった。

 中央区という括りの方がやりやすいのはわからないでもないが、どうせなら、日比谷・有楽町(千代田区)も取り込んで、アンテナショップタウンとしての取り組みにしてもよかったとは思う。(北海道が重複してしまうが、交通会館(→参考情報の1道6県の他、鹿児島、石川もある。スタンプ数もこれなら25(5×5)になるので、シートも作りやすいだろう。) なお、ふくい南青山291の銀座版は期間限定につき、スタンプラリー対象外。

 スタンプラリーはあくまでついでではあったが、とにかく押すだけ押して、さっさとプレゼント応募させてもらった。ラリーと言っても手に汗握る展開とかは別にない訳だが、スタンプの置き方で店の素性がわかったのが筆者としては一興だった。

 上記(中央区)以外で、グルメカタログを手に訪れたのは、以下の5店である。

  • 青森

あおもり北彩館(東京店)

飯田橋

 「アド街」(9/26)では、14位にランクイン。飯田橋の名所なのである。

 りんごジュース「医果同源」は、ショップでは1本350円。グルメカタログでは、6本で2,200円。

 ジャパンフォアグラ社の「本鴨ハンバーグ」。ショップでは重量はバラバラながら、どれも一つ280円。

  • 宮城

宮城ふるさとプラザ(コ・コ・みやぎ)

池袋

 第285話でちょっとだけ紹介。「萩の月」が簡単に買えてしまうのは未だにどうかと思う。

 グルメカタログと見事なまでにメーカーが異なっていてビックリさせられた。仙台味噌漬け(杜乃都天満屋)、かまぼこ(高政)、牛たん(青葉亭)、どれもショップではお目にかかれなかった。

  • 広島

広島ゆめてらす

新宿

 グルメカタログ掲載品242中、広島勢は実に11品。にもかかわらず、このゆめてらすでは一つも重なる品に出会わなかった。

  • 宮崎

新宿みやざき館KONNE

新宿

 都農ワインを店内で発見。キャンベル・アーリーは1,155円、マスカットベリーAは1,350円だった。セットで2,505円である。対する都城大丸での価格は見ての通り。

  • 鹿児島

かごしま遊楽館

日比谷

 店のレイアウトNGにつき、とにかく歩きにくいし、見にくいし...

 取扱商品が少ないこともあり、カタログ品はなし。

 総じて、百貨店系とアンテナショップ系では、メーカーや販路のすみ分けがあるようで、共通する品は一部にとどまった。(肉、海産物、加工品、麺類など価格の幅が大きい品は、高い方と安い方とで業者が分かれているようだ。多くの業者によって「特産品」が成り立っていることも改めてわかった。) 飲料は重なるものがいくつかあったが、価格に分があるのはアンテナショップだった。現地で良さそうなのを見つけたら試飲だけさせてもらって、「買い」と思ったら別途アンテナショップで探す、というのが成立し得る。

2月に行くと雪だるまが迎える新潟館ネスパス ちなみに2009年9月以前に行ったことのあるアンテナショップは、わした(沖縄)、ネスパス(新潟)、サザンテラスの2つ(広島・宮崎)、せとうち旬彩館(香川・愛媛)などごく一部。日常的に有楽町・銀座界隈にはあまり出没しないことも一因だが、この10月で新たに7店(一度は行った?と記憶している店を除いた数)も行くことになるとは我ながら驚きである。(アンテナショップとは、その店目当てでというより、たまたま通りがかって、という性格のものだとは思うが、行かないにも程がある?)

前まで来たが、入店はしなかった「マルシェ栃木」 そんなこんなで、まだ訪れたことのないアンテナショップが多々残っていることになるのだが、出店の仕方がバラバラなのと同様、ポータルサイトのようなものが実はなく、リストアップ系の情報サイト(→を比較してみてもやはりバラバラ... どこに行けばいいのかがわからない。とにかくそれらリストを総合し、番町に新しくできた「マルシェ栃木」を実際に見に行くなど自分なりにまとめたところ、23区内に限れば、ショップは1道1府33県から出ていることがわかり、このうちまだ行っていないのは、14県に上ることがハッキリした。(神奈川、埼玉、千葉については、東京の一部と考え、除外)

 交通会館に行けば一気に数は稼げるが、固まっている分、たっぷり時間がある時でないと行けない。(何とも妙な制約だが、アンテナショップというのはそう易々と利用すべきものではない、と考えれば合点も行く。)

 逆に出店していない府県もあって、筆者調べでは、茨城、愛知、岐阜(六本木にあったオリベスタイルは1月末に閉店)、三重、大阪、兵庫、岡山、佐賀の8つ。アンテナショップがない分、安心して現地で買い物ができる!ということになる。何とも皮肉な話である。

 前段で示したベン図での優先順位などが変わるかも知れない。残りのアンテナショップ巡り(&地方百貨店イチ押しグルメ比較)についてはまた追い追いご紹介しようと思う。(何年かかるかは不明)(^^;

  • おまけ

  1. 百貨店オリジナルの例

  2.  これはなかなか美味しそう。

     銀座熊本館で試しに探したが、くまもと阪神のオリジナルなので、取扱なし。覚えておくと良さそうだ。

  3. 価格差が極端な例

  4.  12個で5,250円ということは1個あたり437.5円。クール便など諸経費がかかるからだろうが、高い!

  5.  

  6.  富士の国やまなし館(八重洲)で調べてみたら、単価270円だった。岡島百貨店で買うと約1.6倍になる。

 


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