第199話 2005年20大ニュース(前編)(2005.12.15)
おかげ様で、東京モノローグは200話を迎える運びとなりました。節目に当たるので、200にちなんだ特集を、と画策しておりましたが、ちょうど年始と重なることから、毎年恒例の筆者10大ニュースを拡大して、2回に分けてお送りすることにしました。さすがに200大ニュース!という訳には行かないものの、初の試みとして「20大ニュース」をお届けすることにします。2005年はまだ2週間余り残っているので、年末までに何か大きな出来事があれば追加しないといけないのですが、ひとまず20位〜11位級の出来事をふりかえってみましょう。
「人にやさしく、地球にやさしく」をテーマにした総合的な学習の時間の一環として、「川・海のクリーンアップ」について、2時限分の授業を受け持たせていただいた。3月11日、地元・桐ヶ丘郷小学校にて。お相手は1学年1クラスの4年生の皆さん。(1)荒川の様子、(2)荒川下流域のゴミ実状、(3)荒川クリーンエイドの取り組み、(4)ゴミを拾う・数える意味、(5)ゴミの考え方、(6)川から海へ、(7)日本近海のゴミ事情(漂流・漂着)、(8)今日からできること...といった流れで、Power
Point(文字拡大&よみがな多用version)を用意して臨む。途中、クイズを交えたり、2004年10月に対馬で収集してきた漂着ゴミの実物も手に取ってもらったり、ひと工夫。おかげで、上々の出来になったかと。(これまで筆者が関わった中では、最も下の学年でしたが、懸命にメモをとるお子さんもいて、大いに張り合いがありました。ありがとうございました。)
京都・滋賀の紅葉見物は、今回で連続3年目。2003年、2004年は往路に夜行バスを使っていたが、今年はちょっと豪華に「こだま」のグリーン車を利用。(往路:東京→京都/復路:名古屋→東京) 紅葉ピークが遅めになっているようだ、というので、12月に行くことにしていたのが奏功し、12月限定の「スーパーぷらっとこだまグリーン車エコノミープラン」を利用できた次第。グリーン車については、第171話に記した通り、縁遠い存在だったが、思いがけず、往復で新幹線のグリーン車に乗車でき、目的地よりも、行程(移動手段)の方が目玉になってしまったような...(^^; 乗り心地は良かったが、実際に乗ってみないとわからないこともあるものだなぁ、というのが正直なところ。(グリーン車乗車レポートについては、また別の機会に。)
夜行バスには乗らなかったものの、「愛・地球博」出展に絡んでのバス移動が多かったのが、これまでにない傾向。4月3日:名古屋駅西口→新宿駅西口、7月31日:東京駅丸の内南口→千種駅前、8月5日:万博会場(東ゲート)→蒲郡駅、8月22日:浜松駅北口→万博会場(東ゲート)、8月31日:東京駅丸の内南口→千種駅前、9月26日:千種駅前→東京駅丸の内北口、といった具合。万博ラスト2Days(9月24・25日)は、投宿先の旅館と万博会場を結ぶ出展者専用バス(しかも往復!)が出て、大助かりだった。(⇒詳細はこちら) 高速道路経由だったので、これも高速バスのうち。バス旅もなかなか趣深いもので。
何かとPC関係のご相談をいただく筆者。如何ともし難くなる前の救命策をお伝えするようにはしているものの、新たに買い替えないといけないケースが出てくるのは避けようがないところ。2005年は、1月17日、3月3日、5月26日に、関係する各団体のノートPCを調達しに量販店に足を運んだ。筆者なりに比較考量していくと、N社とT社が残るのはいつものことながら、最後の決め手は本体の重量。仕様も価格も同等なら、1kg軽い方がベターなのは言うまでもない?
余談だが、東芝製ノートPCは、ディスプレイと本体をつなぐジョイント部分がネック。その修理に2件、関わることになろうとは思いも寄らなかった。メーカー側の不具合(リコール扱い?)だったのは確かなようで、1)ジョイント部分が不意に破損した旨、比較的新しい機種をお持ちの方から相談を受け、修理に出したら、保証期間を過ぎていたのに無償で直してもらえた、2)非常勤職場で使っていたWin
MEノートPC(ジョイント不良)も、試しにインターネット経由で修理依頼を出したら、本体(HDD、バッテリー等)の劣化修復については別見積だったものの、ジョイント部分はやはり無償で直ってきた、というのが2件の顛末。これらはいずれも7月の話だが、今はどうなのだろうか?
ともかく、T社のノートPCにご縁が深かった一年だった。
第44話で紹介したカートリッジ式歯ブラシ。10年以上使っていたが、これを休止し、妻君の勧めで、2月から新たに「マイナスイオン歯ブラシ」(同じくカートリッジ式)を使うようになった。内蔵電池が発するイオンの力で歯と歯茎を活性化するというスグレ物で、歯磨き粉を付けても付けなくてもOK、というのがまた無精者の筆者にとってはありがたいところ。
という訳で、喜んでブラッシングしていたら、イオン効果が強過ぎたか(いや、単に寿命か)、金属性の詰め物が6月上旬に相次いで外れてしまったからビックリ。しばらくは、指で押し込んで誤魔化していたが、さすがに合わなくなって、非常勤職場の通勤途上の利便性を考え、水道橋の歯科専門病院で診てもらうことにした。それなりの出費を覚悟していたが、実に良心的で大当たり。2箇所の詰め物ながら、最善最短の方法で、3回の通院で処置。当方負担額は合計6000円余り。「愛・地球博」出展期間(9月)前に治してもらえたことも大きかった。ありがたい限り。ちなみに、この詰め物関係は「補綴」(ホテツ)と称する処置だった。専門の歯科だけに格調高い。
今はすっかり、補綴箇所も歯ブラシも順調である。
インターネット上で、思いも寄らぬ情報が載っていたりするのは不本意なので、筆者は時々、自分の氏名を入れて、検索&チェックをかけるようにしている。(特定できる固有の名前であることが条件) 今のところ、筆者に関連する情報がきちんと出てくるが、気になるのはヒット件数の推移。100件を超えることはこれまでなかったが、何があったか、ここ数ヶ月は、一気に200件台に増えてしまった。実質的な件数は50もないはずなので、全て表示させて一度調べてみようと思う。
ともあれ、googleでの検索結果や件数は、社会との関わりを推し量る一つの目安にはなる。少しずつでも増やしていけるよう、努めたいものだ。
*"○○○○"とダブルクォーテーションで名前を括ると、より確実に検索できます。お試しあれ。
2004年は、6位にランク付けしたが、2005年は10大ニュースが盛り沢山(?)なので、このあたり。昨年は主だったもので14件だったが、今年は第180話での2件を含め、今のところ首都圏では12件。(おそらく年末までには14件になる見込み。) 何だかんだで、よく出かけたものだと思う。出色は、六本木ヒルズでの3つの催し。(第196話で六本木ヒルズがよく出てくるのはこのため。) 東京都美術館の展覧もなかなかだった。
1月9日 |
東京藝術大学大学美術館 |
HANGA東西交流の波/ドイツ・ネーデルラントの近世版画展 |
1月15日 |
世田谷美術館 |
世界遺産登録記念特別展「祈りの道〜吉野・熊野・高野の名宝〜展」 |
1月24日 |
新宿パークタワー |
西新宿定点撮影写真展「脈動する超高層都市、激変記録35年」 |
5月15日 |
東京国立近代美術館 |
ゴッホ展 |
7月27日 |
六本木ヒルズ 森アーツセンターギャラリー |
フィリップス・コレクション展 |
8月29日 |
東京都美術館 |
古代エジプト展 |
10月22日 |
ザ・ミュージアム |
ギュスターヴ・モロー展 |
10月22日 |
六本木ヒルズ 都市未来研究所 |
都市の模型展−東京を視る− |
10月22日 |
六本木ヒルズ アーツセンターギャラリー |
レオナルド・ダ・ヴィンチ展(直筆ノート「レスター手稿」初公開) |
11月11日 |
国際交流基金フォーラム |
第10回アジア漫画展
⇒関連情報 |
11月13日 |
東京都美術館 |
プーシキン美術館展 |
12月11日 |
江戸東京博物館 |
生誕120年 川端龍子展 |
-
13.山下達郎「サンデー・ソングブック」リクエスト曲、ON AIR
いわゆるブラックコンテンポラリーミュージックのリスナーなら、よくご存じのはず。第一人者とも言える、ルーサー・ヴァンドロス(Luther
Vandross)が7月1日に他界してしまった。特に学生時代によく聴いていた筆者は、こういうことになると、筆をとらずにはいられない。リクエストハガキを、山下達郎のFM番組宛に送ることにした。(ハガキ見本(抜粋)参照)
7月4日にハガキを投函したところ、折りよく10日(日)の「サンデー・ソングブック」で取り上げていただいた。同番組でリクエストがかかるのは、この時で(5回中)3回目だが、本文の一部を読んでもらったのは初めて。達郎さんにとっても打ってつけのハガキになったようで、何よりである。この「A
House Is Not A Home」は、特に冬場にはピッタリの一曲。改めて追悼しつつ、聴いてみようと思う。
これまで筆者には無縁と思われていた花粉症にとうとう目を付けられてしまった。2月は第179話に記したように、労働時間が半端ではなかったため、疲れもあったのだろう。抵抗力が落ちていた上に、怒涛の量のスギ花粉が飛散したことで、筆者も例外とはいかなくなったようだ。2月半ばに目の痒みを覚えたのが始まり。3月からは鼻づまり(特に起床時)にも大いに悩まされるようになった。あらゆる動作に支障をきたし、ペースが落ちることと言ったらなかった。定期的に通っている医院で、定例の血液検査をした際に、花粉症か否かの診断も加えてもらうことにした。採血したのは4月上旬。その結果を5月の連休明けに訊く。スギ花粉に特に反応するアレルギー症状が出ていたことが判明。この頃はすでに収まりかけていたが、そうと知っていれば、もっと早く処方してもらったのに。今冬は早めに備えるとするか、それとも様子を見るか...
「海守」の活動の一環として、海洋(漂着)ゴミの収集と調査を行う「モニタリング」の実地研修を2005年に限って行うとの話をクリーンアップ全国事務局からいただいた。筆者がお手伝いすることになったのは、10月29・30日(合宿形式)、長崎市の飯香浦(いかのうら)[⇒周辺地図]での研修。対象は、九州北部の海洋少年団の皆さん、20名余り。初日、室内での研修では、国旗・団旗に敬礼!あるいは「気を付け」「楽な姿勢」等々の号令がかかる厳粛な雰囲気で進行。荒川クリーンエイドとはまた勝手の違う、海ゴミ関係のガイドブック(手順、データカード、注意事項等)を初めて説明する身としては、ただでさえギクシャク感が募る訳だが、それに拍車がかかってしまったのは言うまでもない。(^^;
10月ももうすぐ終わり、正に秋冷の候。肌寒くはあったが、クリーンアップには打ってつけの天候となった翌日。ガイドブックの要領をふまえつつも、実地では現場対応が物を言う。モニタリングの範囲設定などで手間取ったが、チーム分けをした後は、各チームのキャプテンが率先して、クリーンアップ、分別、計数、重量測定等をやってもらえて、円滑に進んだ。決められたことをキッチリ行う、海洋少年団らしい一面を見ることができ、何よりだった。
飯香浦の海岸と橘湾 |
決まった範囲内でゴミを拾う |
今回はモニタリング調査のため、範囲外ではまだまだゴミが... |
収集結果はこの通り |
かなり細かく調査がされ、チーム別に上掲のような品目(ワースト5&珍品)が並んだ。中国や韓国からの漂着物もあって、橘湾が東シナ海とつながっていることを実感。総重量は両チーム合わせて、4kg。10m四方の限られた範囲ではあったが、完全に片付けただけあって、相応の収量となった。
ぶっつけ本番でヒヤヒヤだったが、曲がりなりにも講師として、海ゴミの研修機会を得ることができたのは有意義だった。(ありがたいことです。)
せっかくの長崎出張。このまま帰ってしまうのは惜しいので、島原鉄道に乗ってみたいというのも手伝って、諫早湾の干拓事業地を見に行ってみることにした。(以下、荒川クリーンエイドの会員向けに発信しているEメールニュースから引用。)
10月31日、島原鉄道「吾妻」駅から、湾内や水門が見渡せる場所へ足を運び、一帯を遠望。その際、工事の様子はわからず、カモなどが遊泳する水溜りなども健在で、安堵感を覚えたのですが...
吾妻から諫早に引き返す途中、「干拓の里」駅で降り、そこから歩き、不知火(しらぬい)橋というところまで来てみました。すると「断固推進」なる看板が掲げられていて、工事用のトラックの往来も激しく、工事が止まっていない現実を目の当たりに。安堵は失意に変わりました。
市民発のニュース媒体(⇒一例)を通じて、今後の動向を注視したいと思います。
地図とは異なり、実際はこのような湿地が形成されています。 |
カモの他、数種類のサギも飛来。多様な鳥の鳴き声が聞こえました。 |
“生命・財産を守る”諫早湾防災干拓だそうです。ここでの生命・財産とはいったい...? |
不知火橋を下りて来たトラックの数々。土埃を上げて、吾妻方面に向かって行きました。 |
|
2004年は、同じ長崎県でも対馬だった。だが、2年続けて長崎入りすることになるとは。これも何かのご縁だろう。2006年はどうなることやら...
という訳で、この続き(10位〜1位)は次回、第200話のお楽しみ!(201話以降は、ちょっとした小特集を掲載する予定です。そちらも乞うご期待。)
|