随筆「東京モノローグ2004」(5−6月期)
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第163話 水質調査と人力車 at 大崎 / 第162話 横浜週末(みなとみらい編) / 第161話 デパート屋上お参り紀行 / 第160話 新宿駅から各地へ

第163話 水質調査と人力車 at 大崎(2004.6.15⇒17)

 荒川流域では恒例の水質一斉調査。今年は国土交通省河川局河川環境課の呼びかけにより、全国統一の手法で同日に行うことになり、6月6日に実施されたところ。お題は「身近な水環境の全国一斉調査」。(⇒詳細はこちら

 全国統一方式は、「簡易器材を用い、COD(低濃度)のみを測定するもので、全国でおよそ270の団体が、河川を中心とした身近な水域(河川数:およそ180)において約3100地点を調査することになっている」そうな。この全国一斉調査に荒川下流域でも同調し、30の団体により、約60カ所を調査することになっているが、荒川流では、低濃度CODにとどまらず、例年通り、COD(高濃度)の他、pH、アンモニア、硝酸など広く測定。荒川下流域(支流を含む)の調査担当各位は、調査項目の多い「荒川用」と低濃度CODのみの「全国用」の2パターンの調査用紙を記入することになる。全国版のデータ集計も時間がかかりそうだが、荒川下流域についても項目が多い分、集計結果が出るまでには時間がかかる見込み。

 筆者は6月の水質調査はもともと担当していなかったので、荒川流域での担当箇所もなし。ただ、全国一斉の方は手軽でもあるし、その「簡易器材」とやらを試してみたかったこともあり、あえて荒川以外で実験的に取り組んでみることにした。

 6月6日(日)は、あいにくの天気。小雨が降る中、筆者チーム(といっても、いつもの夫唱婦随?)は大崎をめざしていた。この日はよりによって、池袋駅1〜4番線の番線変更工事のため、埼京線は赤羽〜大崎間が運休。通常ならストレートで難なく大崎に南下できるところ、赤羽〜(宇都宮・高崎線)〜上野〜(山手線)〜大崎という大回りを余儀なくされた。果たして大崎駅に着いたのは、10:40。一斉調査の対象となる水汲みの時間は10時きっかり、ということなので、大きく出遅れてしまったが、埼京線運休の煽りがあった割にはいい方か。

パックンの使い方(全国一斉調査詳細マニュアル©みずとみどり研究会) 大崎ニューシティとゲートシティ大崎を結ぶ連絡橋の手前で地上に下りる。程なく、目黒川が現れる。典型的な三面張り(岸と底がコンクリート)の河川であることが改めてわかる。人工的に真っ直ぐにした河川ゆえに、小雨であっても、流量が増えれば流れも速くなるだろう。何となく勢いを感じる。クルマが通る橋だと採水しにくいので、小関歩道橋から採水。傘を差しつつ、いつものヒモ付きラボペール(1g)を放り投げる。荒川と違い、橋から水面までの高さがないので、楽々水を掬えたが、流れの手応えは感じた。この時の気温21℃、水温19〜20℃。早速、専用の器材を使い、低濃度CODの測定開始。試薬が入ったチューブはパックテストと称されているので、そのパックに因んでということなのだろうが、試水を入れる小型の専用容器として「パックン」。そのパックンに試水を移すための「ポリスポイト」の2つが今回の簡易器材に当たるらしい。確かにポリペールに直接パックテストを突っ込むと、試薬が逆流してしまったり、水を吸い上げにくかったりするので、プロセスは増えるようでもこの2つの器材を使う方法は確実だし、簡便。(使い終わった器材をゴミにしないよう、せいぜい上手く使い回す必要はありそうだが。) すんなりパックテストに試水を注入することができた。

 水温に応じて、反応時間が異なるので、20℃の場合は5分待つ。同じ水を同じ方法で2回調べたが、案の定、いずれも8mg/l以上。目黒川の水質は良好とは言えないようだ。(高濃度CODで調べ直さないと、どの程度の汚れなのかはハッキリしないが。)

低濃度COD 比色結果

 

調査結果記入票(見本)

 持ち帰ってから、ちゃんと調べることにしていたので、ラボペールからペットボトルに移し替える。よく見ると何となく黄色がかっている。匂いは程々。川特有の微臭がした。という訳で、筆者なりの全国一斉調査はこれにて終了。あとは全国用の調査結果記入票(上右のサムネイル)に必要事項を書いて提出するだけだが、特徴的(国土交通省的?)なのは、調査地点名を綿密に記載すること。何と「地形図閲覧サービス」を使って、採水地点の緯度と経度を記すことになっている。2万5千分1地図をインターネットで閲覧するのはひと苦労。何とか歩道橋の位置を特定して、クリックしたところ、北緯35°37′17″、東経139°43′44″と出た。何とも仰々しい。(⇒一般的な地図情報は、こちらを参照。)

 大崎へ出向いた理由は、ゲートシティの環境イベントがあって、その一環で人力車に乗れる優待ハガキをもらっていたことが一つにあった。(目黒川の水質調査は実はおまけ?) 「人力車散策」ということで、目黒川沿いに10分ほどの体験乗車である。前日はお天気だったので、大人気だったそうだが、この日は雨で人出が少なかったため、順番待ちもなく、余裕で乗車できた。目黒川の水やらパックテストやらが入った大きな買い物袋を持った状態(およそ人力車に乗るには似つかわしくない)の筆者と、なぜか同じく大きめの鞄を持つ妻君は、所狭しの人力車に収まって、小雨降る中をのらりくらり。二人とも初めての人力車だったので、天候なんぞはお構いなし。雨除けもちゃんと付いているので、雨の日仕様も趣がある。緑が美しい桜並木を通るので、時に雨除けの脇を、桜の枝葉を伝う雫が降る。人力車の趣を堪能できた。

居木橋へ向かう途中 ふだんは浅草で走らせている人力車屋さん(人偏(にんべん)に車と書く)だそうな。「明治2年に誕生、3年に営業開始」といった人力車の事始めに加え、環境イベントの趣旨からか、ご丁寧に、目黒川のワンポイント講釈までしていただいた。森永橋から居木橋まで行って、また戻るコースだが、居木橋の途中でひと休みして、目黒川の蛇行、目黒川の5種類の生き物(カニ、カメなど)について一席。おそれいった。ただ、確かに蛇行や深みができているが、所詮は人工的なもの。三面張りをどこか一部でも剥がして、自然地形(淵や瀬、干潟など)や蛇行が自然に戻るように放置しておく必要があるだろう。そこに多様な生物が宿ってはじめて、水辺環境が復元したと言えるのだと思う。5種類だけでは物足りない。など、いろいろ口を挟みたいところだったが、フンフンと頷いて、復路スタート。

 川に面したホームズ公園は静かな佇まい。それもそのはず、公園の上の高台は御殿山。品川区北品川五丁目界隈はおすすめスポットである。10分程度の乗車で、11:30に到着。手頃ながら趣ある体験乗車ができ、ありがたかった。

ゲートシティ大崎ECOフェア 環境の日(6月5日)前後のイベントは「エコライフフェア」がメジャーだが、今年は「ゲートシティ大崎ECOフェア」で過ごすことにした。以下、コーナーごとの寸評など。

  • 目黒川の今昔の写真展:かつては自然な蛇行があった目黒川だが、工事で直線にしたことを誇るような展示内容で幻滅。百足河岸を紹介するパネルは往時の賑わいが偲ばれる良質なものだった。
     

  • ゲートシティ大崎の環境配慮:ゲートシティ近傍の山手通りに植えてある山桜は、わざわざ福島県矢吹町から譲り受けたものだそうな。付近の「江戸前桜」じゃダメだったのだろうか。この手の植樹はまだまだ過渡期のようだ。
     

  • 流木アート:趣向は面白いが、純粋に環境志向をめざすなら全て自然物で工作したいところ。人工物とのコラボレーションアートなので、残念ながらナチュラルアートとは言えなさそう。
     

  • デザインコンペ?:千葉大学の学生さんによる目黒川水辺環境改善の研究発表だそうな。目新しさも感じるが、総じて従来型の人間中心な発想(人間が用意したもの、人間が造ったものをいかに水辺に当てはめるか)による、ゲーム感覚のデザインと映った。水と親しむのがテーマなのだが、安全配慮が優先されていて、護岸は護岸のまま。水辺の形成を自然に委ねるという柔らかな発想がほしいところだが。アカデミックな土木や園芸が人間ご都合主義である限り、環境配慮型の工法やデザインが社会に浸透するにはまだ時間がかかりそうだ。

 それぞれ想うところがあったので、アンケート用紙にはいろいろ書かせていただいた。

 だが、ゲートシティ大崎のこうした取り組みそのものは悪くない。地域住民と商業施設(従業員)がともに、その土地を想う、関心を持つことが重要だとすると、このECOフェアは、その布石に十分なり得るだろう。これからの目黒川、川を軸とした大崎の街づくり・水辺づくりに注目したい。


【参考】水辺環境について思いを新たにしたきっかけ...5月30日の講座より、筆者抄録。

  • 「川の表情とふれあう楽しさ」(君塚 芳輝 氏)

  1. 隅田川

    ・8種類の魚が生息しているが、毎年確認できるのは1種類のみ。魚が棲むには厳しい環境。
    ・ヘドロの干潟に砂利が積もり、擬似干潟が出現することがある。干潟本来の機能はなし。
     

  2. 多摩川

    ・羽田沖は、河口干潟が現存しており、東京湾の希釈に貢献している。
    ・奥多摩近辺には、V字谷があるが、上流ではなく、中流にあたる。
     中流の特徴である淵(R型、M型)、早瀬、平瀬、寄り州などがある。
    ・調布付近も中流だが、横断型早瀬があるのが特徴。
    ・多摩川支流の平井川は、希少種の宝庫だったが、護岸とブロックを造成してしまい、魚は激減。淵もできなくなってしまった。
     

  3. 江戸川

    ・河口堰の下流右岸は、自然地が残っている。江戸川流域住民との合意形成がうまく行かず、トラブルが絶えないため、工事がされずに残った。
     

  4. 小櫃川

    ・沖合いに干潟が形成。泥が堆積し干潟になり、浄化機能が保たれている。大きな河川が湾を守る好例。
     

  5. 荒川

    ・荒川では護岸がないところが若干残っている。そこにゴミがたまってしまうが、ゴミが自然の姿を教えてくれる格好になっている。
    ・特に増水した後でゴミがヨシ原に残るため、荒川はゴミが多いように見える。(隅田川はゴミが留まれる場所がなく、東京湾に流されているだけ。)
     

  6. 高麗川

    ・何もしなかったことで良好な河川環境が保たれている。岩が残り、その下にアンダーカットがある場合、魚の宝庫(ウグイ、オイカワ)になる。
     

  7. 古隅田川

    ・区の土木と環境の部署が協働して、@500mの護岸を撤去、A大小のワンドを造成、B魚の里親制度(そこに生息していた魚を(地域の遺伝子を守る観点で)工事中、地元の有志の学校で殖やしてもらってから川に返す)を採用、といった取り組みを実施。
    ・在来種の柳の苗木を活用した緑の生垣もある。
     

  8. 良い川の条件

    ・水際が固定されない。淵が自然に生成されていく。
    ・蛇行が変化する。
    ・流れにより、瀬と淵が自然にできる。
    ・土と水が直に接している。
     など。
    ・水辺整備の基本理念は、@必然性、A地域性、B生物の視点 の3つ。
     

  9. 失敗例

    ・改修によって蛇行をとってしまう。(川をまっすぐにしようとする発想はやめてほしい。)
    ・蛇行がなくなると、漁場としての価値も激減。
    ・長野県の女鳥羽川をはじめ、観光都市である萩や高山などの市内を流れる趣のある川に限って余計な整備がされてしまう。
    ・蛇籠マットの上に石積みをしてしまうなど、当たり前のような判断力、技術力が低下傾向にある。
    ・三鷹台付近を流れる神田川では、蛇行やワンドは作ってあっても自然地形ではないので不自然。

*この他、シマドジョウを例に、同種であっても染色体の数の違いに気を付ける(在来種どうしの撹乱に注意が必要)、遺伝子保護は、地域らしさを守ることにつながる、といったお話もしていただきました。

 

  • こちらもどうぞ...⇒ 川にちなんだ話題

第14話 荒川河川敷を愁う / 第47話 豪雨と増水 / 第48話 続・豪雨と増水 / 第118話 荒川流域三題 / 第132話 立会川、ボラちゃんレポート など

 

第162話 横浜週末(みなとみらい編)(2004.6.1)

 はるか第2話で紹介した「元町・中華街」行きの列車がとうとう走り始めたのが今年の2月。第154話で、東横線 横浜〜桜木町間の廃線前日についてはお届けしたが、2月1日以降、肝心のみなとみらい線開通後は、なかなか利用する機会に恵まれず、この「新線レポート」も少々遅れての掲載である。

 第161話をアップした翌日の5月16日、他の諸々の作業が一段落したこともあり、二人で久々の「横浜週末」に繰り出した。第106話以来の横浜ネタである。JR根岸線の横浜〜磯子間が開通40周年てことで、記念イベントを展開している折りだったが、旬の横浜はみなとみらい線沿線にあり。(この根岸線のイベントは、みなとみらい線に流れがちな客を今一度呼び戻そうというのが趣旨のようだが、少々苦し紛れな感じ。) 「根岸線スタンプラリー」にも心動かされるものがあったが、まずはみなとみらい線の乗り降りに興じることにした。

 横浜〜元町・中華街間の乗降が自由になる「みなとみらいチケット」(渋谷からは\840)券売機で購入。渋谷から特急に乗って、一路「みなとみらい」駅へ直行する。新設の(大深度)横浜駅を過ぎると、いよいよ新しい線に入る。ここからは港の埋立地の下を走る。新しい感覚の地下鉄である。


  • みなとみらい

階下には、みなとみらい駅のホームが... 予備知識があまりないので、みなとみらい駅が果たして、どの建物のどの辺にアクセスするのかは不明。着いてからのお楽しみである。改札を上がればそこは、ランドマークタワーの下でも、横浜美術館の下でもない。いきなりQueen's Squareの直下である。長足のエスカレーターを昇り、ふと階下を見ると、何とプラットホームが見える。これはこれまでの日本の地下鉄にはなかった光景である。電車を風景の一部に取り込むという意図か、無用な屋根を付けず工費節減という一計か、まぁ良しとしたい。(でも、ビニールでも落として架線に引っかかったらどうするんだろう? それが気がかり。)

 今回の横浜週末の主目的は、「第10回ジャパンフードサービスショー」である。吉野家が会場会期限定で牛丼を復活させるなんて触れ込むものだから、客足がさらに増え、いつもの客には少々迷惑?(筆者は決して常連ではないが。) ともかく開場時間の10時からあまり過ぎないように着くべく、歩を進める。案の定、会場のパシフィコ横浜のホール入口は混雑気味。開場待ちの長めの列が動き出したところだった。

 この手の催しは、自分なりの順路を作って隅々を廻るものだが、目指す出展者を探して、試食・試飲をこなす方が良さそう。しかしながら、いわゆる1枚ものの会場地図の配布がない!目指すべきブースが見出せない訳である。これは困った。こうなると手当たり次第に触手を伸ばしていくしかないだろう。主催者や出展者側もそれを見越して、あえて案内図も配らなければ、何時何分に何を提供する、という予告も控えめな訳か。何かと食が注目されているだけに、食育や啓発(特に安全性PR)の要素を盛り込みたいところなのだろうが、消費者は許さないようで...外食産業の見本市のはずだが、これではただの試食・試飲フェアの様相。

吉野家のブース周辺(なぜかナスが浮いている) 11時を過ぎたあたりから、どこも混雑度が増していった。出だしはタカをくくって、何となくありついて喜々としていたものの、徐々に「行列を見つけたらとにかく並ぼう」という感じになってきた。吉野家は整理券配布方式がしっかり根付いているためか、思ったよりも閑散状態。しかし、そのお隣に広がるファミレス関係の「レストランゾーン」は正午頃にはすごい人だかり。こっちはそれなりに飲んで食べてを重ねていたので、レストランゾーンにお世話になるには及ばなかったが、これを目当てにする、ショー本来のお客がいらっしゃることを実感した。

 少しはパンフレットを読んだり、パネル展示を見たり、学びの姿勢を保っていたつもりだが、世間のバーゲン根性に触発されたか、とにかくいろいろと試させてもらうことになった。「これにて終了」の看板を持った係員が最後尾に出現しようがお構いなし。人数の読み違えは当たり前である。さりげなくその係員について行くと、時にはおこぼれを頂戴できたりする。(意地もあるのだろうが、その想定終了ラインでムリやり終了しようとする出展者も少なからずあった。こういう場所では好印象を持ってもらうのが第一義だとは思うが。) そんなこんなで何となくギスギスした雰囲気も生じるが、それをスリルとして楽しんでいるお客もチラホラいたようだ。

 組み合わせ型?の試食・試飲はありがたかった。(例:メキシカンの辛いのと、シャーベットが隣り合っていたのは偶然か? ビーフを使った一品とスパークリングワインの隣接も絶妙だった。) ありがたみを感じる出展が多かっただけに、アンチな対応をする出展者には悪感情も増すというもの。珈琲会社Uは会場入口付近にありながら、一般来場者おことわりコーナーを堂々と確保し、非常に失礼な設定にしていたのが印象的。オージービーフの協会は、需要増&上げ潮の勢いか、試食配布時の誘導の仕方が実に高慢に映った。注意したいものである。

 当日の成果は以下の通り。(その場で飲食せず、持ち帰ったものを含む。)*順不同

飲む:コーヒー、スパークリングワイン、アセロラドリンク、ドラフトビール、コーラ、生ジュース、黒酢、ジャワティー、氷結果汁、シャーベットドリンク、横濱カクテル

食べる:ゴボウサラダ、ビーフシチュー、黒豆、米粉パン、握り飯、冷麺、ゴーヤサラダ、ブロッコリー+帆立、チーズ、炊き込みご飯、メキシカンチップ

 第136話の試食例もさることながら、総計22種類というのはやはりこのショーならでは。しっかり入手するためのコツを会得した効果も大きかったようだ。胃腸もビックリだろう。(食べ合わせ、飲み合わせが気になるところだが、まぁ大丈夫だったようだ。) 会場には実に3時間いたことになる。何て小市民な私たち。

  • 元町・中華街

元町・中華街駅のドーム状ホーム 13時30分、みなとみらいから、終点の元町・中華街へ。渋谷〜みなとみらい間は新型車両だったが、お次は旧型車両の各駅停車。だが、行き交う車両を見ていたら、特急と言えども旧型という例が多いことに気付いた。路線が新しいので、サマにならないということはないのだが、ちと興ざめな感じを受ける。(ちなみに新型車両の一大特徴は、吊り革が段違いになっていること。要チェックである。)

 新駅「元町・中華街」は、半円形の大きな筒(ドーム状)の中にホームがある構造。大阪市営地下鉄 御堂筋線と似た造りだが、こっちの天井の方が高くて、ホーム全体が広々している。そして壁面には、往時の街頭写真が描出されていて、何ともイイ味を出している。(惜しいことに写真解説はなし。) 土地柄を考えた瀟洒な駅だと思う。さて地上に出ると、いきなり元町商店街にアクセス。かつての駅名(仮称)が「元町」だけだった理由がよくわかる。「中華街」を駅名に加えたのはいいが、中華街へのアクセスは少々強引か。ムリやり地下道を作って、東の門前(朝陽門)まで引っ張っている感じがちょっと...

  • 日本大通り

 一駅戻って、14時には「日本大通り」駅に到着。この駅は、第106話で紹介した放送ライブラリーの直下に位置する。関内からは歩かされたが、これなら放送ライブラリー(&日本新聞博物館のファンには便利。この日もライブラリーで2時間ほど過ごさせてもらった。

  • 馬車道

 続いて、「馬車道」駅へ。煉瓦の壁が駅舎を覆う。この煉瓦の一部には正金銀行の遺構(金庫、貸金庫など)が含まれていて、駅そのものが博物館のようなものである。これまた横濱らしい。

 駅名に馬車道というのはいいアイデアだと思う。(当初の仮称は「北仲」だった。ちょっとピンと来ない。) 日本大通り駅は、サブタイトルが(県庁・大さん橋)になっている。ならば馬車道駅は、(博物館前)になるだろうか。地上に出てくるとすぐに神奈川県立博物館が目に留まるからだ。ただ、馬車を想起させるもので現存するのは、牛馬専用の水飲場程度。あとは日本で初めてのガス燈などが散見され、ちょっとした名蹟地なのだが、小雨も降ってきたので、早めに切り上げる。馬車道商店街を300mほど往復して、再びみなとみらい駅へ向かった。

  • みなとみらい〜横浜

 フードサービスショーが終わった後でもあり、みなとみらい各施設からの帰り客で駅は混雑を極めていた。切符売場も相当な行列。それを尻目にこちらはフリーチケットでスイスイである。ちょっとパンでも、と思ったが、店も混んでいたので、すぐに改札に戻り、上り電車に乗る。横浜駅には17時ちょうどに着いた。

 さて、この(大深度)横浜駅は、実にB5階に位置しており、地上に出るのがひと苦労。JRや京急のコンコース階はB1階なので、4階分上がればいい話なのだが、階段が工事中の箇所があったりで時間がかかった。この日はルミネの10%OFF最終日。よく考えると、試食試飲中心できちんと昼食をとっていなかったので、夕刻早々に食事をとることにした。オープンして間もない6階の壷料理屋で横濱らしい(?)美食を味わい、いよいよみなとみらい線ツアーも最終段階へ。

  • 新高島

新高島駅の出入口から、みなとみらい方面を望む 横浜とみなとみらいの間に忘れちゃいけない駅が一つある。その名も「新高島」。かつての「高島町」同様、各駅停車しか停まらない寂しい駅だが、どっこい存在感はある。埋立地の真下だけに、横浜と同じB5階がホーム。そこからB2階(改札階)に出て、さらにB2階から地上へと段階を踏んで上がっていく。バス乗り場もタクシー乗り場もない辺鄙な駅だが、まだ周りにこれといった建物がないだけに、こざっぱりしていて清々しい。雨に煙る夜景がキレイだった。新高島は穴場だと思う。


 再びみなとみらいまで下って、特急列車に乗り、渋谷まで一気に帰路に。気が付けば、まるまる半日を過ごした横浜週末。フリーチケットがあると、つい欲張ってこのようになかなか帰れなくなってしまうもの。皆さんもぜひ「みなとみらいチケット」での周遊をお楽しみあれ。

【おさらい】今回の乗り降り... 渋谷→みなとみらい→元町・中華街→日本大通り→馬車道→みなとみらい→横浜→新高島→みなとみらい→渋谷

  • こちらもどうぞ...⇒ 外食産業にちなんだ話題

第64話 全国共通お食事券 / 第90話 ファミリーレストランでの「べからず集」 / 第139話 待ち時間考 など

 

第161話 デパート屋上お参り紀行(2004.5.15)

 筆者宅近所には、鎮守の森を擁する本格的なお稲荷さんもあるが、工場の一角、ビルの屋上などにも、ふと見遣ると小さなお稲荷さんが鎮座してたりする。土地古来(土着)のものではないにしろ、それはそれで一つの地域資源と言えるだろうか。商売繁盛とか地面の安泰とか、いろいろ訳がありそうだが、理由はともあれ「そこに在る」ということ自体、ちょっとした興趣を感じる。工場のそれは地面に接しているため、さほど違和感はないが、建物の屋上に乗っかっているのを見ると、何とも不思議な感じがする。遊休空間の利用としてはいいと思うが、祀られた方としてはどんな境地なのか、思いを馳せてしまう。

 近所のそうした屋上お稲荷さんを眼前で調べる(というか拝観する)には、その建物オーナーにお願いして、屋上階に上げさせてもらわないといけない。どの建物に奉ってあるか分布を調べるには、空から探索(特撮)することになりそう。いずれにしても、とてもじゃない。だが、せっかく関心が高まったのに、何の調査もできないのは勿体ない。で、思いついたのが都心のデパート。パブリックスペースとしての屋上のお稲荷さん(またはそれに相当するもの)と言えば、やはりデパート(しかも老舗百貨店)に行くのが早道だろう。


【銀座編】

 5月8日、茅場町駅では朝から大変なことになっていた。「営団地下鉄」時代のグッズ大放出(車両部品等販売会)とやらで、改札コンコースには、俄か(?)コレクターが大集結。特に営団時代のシンボルマークや駅名表示板といった大物は人気が高いらしく、それら大きな品物を選ぶのも捌くのも時間がかかる上、段取りの悪そうな入場制限をかけているものだから、その行列はどんどん伸びて、隣駅の日本橋に続く通路まで達している。筆者はそこまでしてグッズを買い求めようとは思わない(ただの見物人)から、行列の最後尾まで見届けて、そのまま日本橋駅まで。日本橋の新たなランドマークと言える「COREDO」を開店時刻の11時に通り過ぎたところで、デパート行きを思いついた。

 第113話で紹介したが、5月の第一日曜日はアイスクリームの日。5月8日は土曜日だが、銀座のデパートに行けば、どこかでちょうど配布時間にぶつかるかも。と、淡い期待を持ちながら、足向く先は銀座へ。だが、妻君から日頃、何かの「ついで参り」というのは御法度、と言い聞かされているため、ここはきちんとお参りのために各デパートを廻ろうと、思いを改めた。(アイスクリームは二の次ということで。だが結局、5月9日のアイスクリームの日当日も含め、街頭でのアイスクリーム無料配布はなかった。) 以下、お参り紀行である。(由緒や縁起についても紹介すべきところだとは思うが、歴史的背景をしっかり押さえないと書けない代物なので、ここでは割愛する。(銀座三越の出世地蔵については、看板が鮮明だったので、参考までにそのまま掲載した。))


【龍光不動尊】


(フロア案内)

 屋上は手狭ながら、人出は多い。改装工事か何かで作業員の人達もちらほらいたが、別の女性作業員(清掃スタッフ?)の一人が参拝を始めたのにはおそれいった。きっといい仕事をされているに違いない。この屋上階のフロア案内には、趣深いことに鳥居のマークが付してあった。お不動様を店としてきちんと扱っていることがわかる。

 


【出世不動尊と
三囲(みめぐり)神社】

 さすがは歴史ある老舗デパートと思わせる扱い。お昼時だったので社務所はあいにく留守のようだったが、ふだんはきちんとお守りや蝋燭を売ったりもしている模様。
 筆者が訪れた時は、ちょうど植栽の剪定をしていて、日頃の手入れも万全であることがわかった。程なく、着物姿の凛とした女性が参詣にいらっしゃった。銀座三越ならでは、と言えようか。
 ホームページのフロアガイドにもしっかり「出世地蔵」と記されている。さすが!

 


【護稲荷大明神】

 フロアの案内には「稲荷神社」と明記。松屋の鳥居マークよりも一歩進んだ感じ。ビヤガーデンが始まって、より開放的な印象の屋上だが、屋上シーズンに向けてしっかり手をかけているのがわかる。すっきりと小ぎれい、広々と明るい屋上階。そんな屋上なので、隅にあっても光は注ぐ。明媚な緑やツツジに囲まれてお稲荷さんはいらっしゃる。風情、情趣を感じる。お参りする甲斐が大いにありそう。

 銀座にある、これら3つのデパートはいずれも納得のお社だった。

*ちなみに、名鉄メルサ、数寄屋橋阪急、阪急・西武のツイン百貨店はいずれも屋上階は入場不能。プランタン銀座は、会員のみ入れるゴルフスクールが屋上を占拠しているらしく、一般客は立ち入れない。お参りスポットはありそうなのだが。


【新宿編】

 京王百貨店には、先行して3月6日、未使用のテレホンカードを商品券に交換してくれる限定サービス「テレカ交換ショッピングフェア」が開催された際に足を運んだ。開店前からすでに行列。イヤな予感がしていたが、開店すると案の定、一同そのフェアの会場に一目散。エスカレーター派、エレベーター派、階段派と分かれたが、筆者はあまり考えず階段をめざす。7Fの催事場(引換場所)からの待機行列は階段に続いていたため、結果的に階段派の到達時間が早かった。これは幸い。(^^)v エスカレーター派、エレベーター派ともに、7階までドドッと押し上がってから、ブツブツ言いながら階段を下りていく。「急がば廻れ」とはこのことだろう。階段利用で首尾よく早々に並んだはずの筆者だが、それでも50分待ち。新聞を読みながら、階段をノロノロと上がりつつ、屋上へ続く階段を確認。商品券交換後は、お稲荷さんを探しに行こうと決めた筆者。そして今回一連のデパートお社巡りにつながる訳である。

【京王龍神】

 屋上そのものは広々していて閉鎖的な感じはしないのだが、奥に鎮座するこの龍神様は、なぜかこれ以上近寄れないようになっていた。ちなみに、今回お参りした中で、デパート名を冠したものはここだけ。

 


↑本館の9F(右側)から屋上部分(左側)に出られる。


↑小田急ハルクは、残念ながら屋上階利用不可。

 本館14Fの上の屋上には上がれないし、9Fの隣りにある屋上広場には、何の社殿も像もなかった。工事中なのかも知れない。

 


【熊鷹社】


(フロア案内)

 13Fの屋上庭園(テラス)の北側にある。銀座の各デパートよりも歴史が浅いせいもあるだろうが、フロア案内にも特に記載はなく、大事にされていない印象。参拝に訪れる人もなく、閑散としていた。

 

*上記ホームページには、何とフロアガイドがない!


【再生大黒天と
三囲(みめぐり)神社】】


(屋上への入口)

 改装を控えているためか、エレベーターも屋上も鄙びていた。(1階が華やかなだけに際立つ。) 銀座三越と同じ、三囲神社が置かれていたが、社務所は完全に休止中。もう一方の「再生大黒様」に再生を託しているのだろうか。ゴルフ練習場は閑古鳥。ベンチにもスモーカーが一人いるだけだった。

 


【朝日弁財天】


(屋上への入口)

 屋上へ続く階段ホールの瀟洒なこと。ステンドグラスや石張りの壁面はどこかの美術館の趣である。屋上全体もかなり広々していて、洋風庭園あり、芝の広場あり、遊具あり、イベント広場あり、なかなか手が込んでいる。そんな伊勢丹ゆえ、弁天様もゆったりした配置。これなら御利益もありそう。由来を示す立札の文字がかすれているのは年季が入っている証しだが、もうちょっとハッキリ上書きしても良さそう。


 銀座は3カ所、新宿は4カ所でお参りしたことになる。都内でデパートが多い両地区にしては意外な結果になった。デパートが手を組んで、例えば七福神形式でお参り!なんて催しは成立しそうにない訳である。(^^;

 屋上タイプの略式のお社でも、その据え方、手入れの仕方はまちまちであることがわかった。鎮守の森とまではいかずとも、緑で囲われている場合は、神巖な感じがして、ご加護がありそう。屋上緑化にも通じるものがあり、好感が持てる。緑は少なくともきちんと手入れが施されている場合は、清々しく心洗われるものがある。賑わっているお店は社殿を含め、屋上全体がきちんとしていて、そうでないところは屋上階はどこも寂れた感じ。(手入れはしてあったとしても、お社がくすんで見えてしまうのは残念。)

 デパートの気構えを知る一つの手立てとして、屋上階に足を運んでみることをお勧めしたいと思う。屋上全体の雰囲気は? 手入れは行き届いているか? 人の集まり具合は? そして何より、お不動さん、お稲荷さんなど社殿はどのように据えられているかを見るのである。皆さんもデパートに行く機会があれば、(ついでではなく、きちんと)お参りされてみては?

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第4話 バリアフリー考

 

第160話 新宿駅から各地へ(2004.5.1)

 車両基地などでのイベントで、停まっている列車の方向幕(回転式)を動かすサービスが始まると、待ってましたとばかりに鉄道愛好家がカメラで連写したりする。その列車がどこへ行くのか、どこを結ぶのか、行先表示には旅情があり、ロマンがある、といったら言い過ぎだろうか。ともかく愛好家が夢中になる気持ちはよくわかる。身近な通勤列車が入線してくる。折り返しで始発になる時、速度を落としながらも方向幕が回り始める。だが、まだ走っている間に回転するものだから、目で追いかけるのは根気がいるものだ。そこに思いがけない駅名が出てきたり、普段は終着駅にならないような駅名が用意されているのに気付くと何とも言えない感慨を覚える。近場の場合は旅情がどうの、ということはないかも知れないが、筆者としてもそんな「珍名探し」は興趣をそそられるものがある。

 実際に行先として有効な駅名はどれくらい存在するものなのだろう? 最近は勤務先が変わった都合で利用頻度がすっかり低下してしまったが、全国一のターミナル、新宿駅で調べてみることを思い立った。JRだけでも実に一日平均、約75万人乗車人員ランキングより)の乗り降りがある。

 各地から乗客を集めては、また各地へ返す。その反復がこの新宿駅の原動力であり、躍動感なのだと思う。

 JR新宿駅は1〜14番線まで(左図参照)。巨大ターミナルとは言え、意外とホームの数は少ない。それでも行先の数、列車種類の数と言ったら... 東京駅も多そうだが、ここは一つ新宿にこだわってみよう。

 第126話をご覧いただくとわかる通り、埼京線を中心に、路線パターンや行先が変わるダイヤ改正があった。改正の前と後で新宿発・経由の各種列車の行先がどう変化するかについても記録していたため、今回は満を持して、その記録(2002年11月末)を引用しつつ比較してみることにする。

 ゴールデンウィークを中心に、4〜6月になると、やたら季節列車、行楽・イベント列車が増える。そのため、ただでさえ多い新宿発(経由)の列車の行先は、俄然多くなる。新潟くらいでは驚かないが、よく調べてみたら、何と山形行きまで出ているではないか!


↑5番線の軒下に掲げられている乗車口表示
(実にバラエティ豊か)


↑中・長距離系の列車案内
(山形行きはここで発見)

 どの番線からどこへ行けるか、なんてやっていると整理しきれないので、単純に行先駅名を50音順に並べてみる。旅の情趣を少しでも感じていただければ幸いである。

  • 平日、土曜、休日、全てひとまとめにした。

  • 線名は正式表記ではない点、ご了承の程を。

  • 列車名は、臨時快速や特急列車のみ記載。(左枠の列車名は、臨時のみ。)

  • 左枠【2002年11月30日】にあって、現在はなくなってしまった行先は、赤字で記載。

 

【2002年11月30日】

行先

線名

略記

列車名

赤羽

埼京線(池袋・赤羽・大宮・川越)

 

安房鴨川

総武快速・本線

 

特急新宿わかしお号

池袋

山手線(池袋・上野)

 

伊豆急下田

東海道線

 

 

宇都宮

宇都宮線

 

 

越後湯沢

高崎線

 

快速尾瀬ハイク号

恵比寿

埼京線(渋谷・恵比寿)

 

青梅

中央線(立川・高尾)

 

大崎

山手線(原宿・渋谷・品川)

 

大月

中央線(立川・高尾)

 

大船

横須賀線

 

 

大宮

埼京線(池袋・赤羽・大宮・川越)

 

奥多摩

中央線(立川・高尾)

 

小田原

東海道線

 

 

籠原

高崎線

 

 

河辺

中央線(立川・高尾)

 

河口湖

中央線(立川・高尾)

 

川越

埼京線(池袋・赤羽・大宮・川越)

 

久里浜

横須賀線

 

 

黒磯

宇都宮線

 

 

国府津

東海道線

 

 

甲府

中央線

 

 

甲府・河口湖

中央線

 

ホリデー快速ピクニック

甲府・竜王

中央線

 

L特急かいじ

古河

宇都宮線

 

ホームライナー古河

小金井

宇都宮線

 

 

国分寺

中央線(立川・高尾)

 

小淵沢

中央線

 

ホリデー快速ビューやまなし

高麗川

中央線(立川・高尾)

 

指扇

埼京線(池袋・赤羽・大宮・川越)

 

品川

山手線(原宿・渋谷・品川)

 

信濃大町

中央線

 

急行アルプス

逗子

横須賀線

 

 

高尾

中央線(立川・高尾)

無印

 

高崎

高崎線

 

 

立川

中央線(立川・高尾)

 

千倉

総武線

 

特急新宿さざなみ号

千葉

中央・総武線(千駄ヶ谷・千葉)

無印

 

千葉・津田沼

総武線

 

ホームライナー千葉

津田沼

中央・総武線(千駄ヶ谷・千葉)

 

東京

中央線(御茶ノ水・東京)

 

 

豊田

中央線(立川・高尾)

 

中野

中央・総武線(中野・三鷹)

 

長野

中央線

 

快速しらかば長野号

成田空港

総武線

 

 

西船橋

中央・総武線(千駄ヶ谷・千葉)

西

 

白馬

中央線

 

快速しらかば白馬号

八王子

中央線(立川・高尾)

 

平塚

東海道線

 

 

前橋

高崎線

 

新特急ウィークエンドあかぎ

松本

中央線

 

 

万座・鹿沢口

高崎線

 

快速効能温泉吾妻号

三鷹

中央線(立川・高尾)

 

南小谷

中央線

 

 

武蔵小金井

中央線(立川・高尾)

 

武蔵五日市

中央線(立川・高尾)

 

武蔵浦和

埼京線(池袋・赤羽・大宮・川越)

 

村上

高崎線

 

快速ムーンライトえちご

横須賀

横須賀線

 

 

【2004年4月26日現在】

行先

線名

略記

列車名

その他の列車

赤羽

埼京線下り(大宮方面)

 

 

熱海

東海道線

 

快速熱海花博

 

安房鴨川

総武快速・本線

 

快速お座敷外房、特急新宿わかしお

 

池袋

山手線外回り(池袋・上野方面)

 

特急スーパービュー踊り子、成田エクスプレス

伊豆急下田

東海道線

 

特急スーパービュー踊り子/踊り子

 

宇都宮

宇都宮線下り(宇都宮方面)

 

 

快速鎌倉物語

青梅

中央線下り(高尾方面)

 

青梅ライナー

大崎

山手線内回り(渋谷・品川方面)

 

 

埼京線上り(大崎方面)

 

 

大月

中央線下り(高尾方面)

 

 

大船

横須賀線下り(大船方面)

 

 

成田エクスプレス

大宮

埼京線下り(大宮方面)

 

ホリデー快速河口湖、特急スーパービュー踊り子、成田エクスプレス

奥多摩

中央線下り(高尾方面)

 

ホリデー快速おくたま

小田原

東海道線下り(大船方面)

 

 

ホームライナー小田原

籠原

高崎線下り(高崎方面)

 

 

 

鹿島神宮

総武快速・本線

 

特急あやめ祭り

 

河辺

中央線下り(高尾方面)

 

 

鎌倉

横須賀線下り(大船方面)

 

 

快速鎌倉物語

河口湖

中央線下り(高尾方面)

 

ホリデー快速河口湖

川越

埼京線下り(大宮方面)

 

 

久里浜

横須賀線下り(大船方面)

 

 

 

黒磯

宇都宮線下り(宇都宮方面)

 

 

快速フェアーウェイ、特急ホームタウンとちぎ

国府津

東海道線下り(大船方面)

 

 

 

甲府

中央線

 

快速桃源郷パノラマ、特急かいじ

 

古河

宇都宮線

 

ホームライナー古河

 

小金井

宇都宮線下り(宇都宮方面)

 

 

 

国分寺

中央線下り(高尾方面)

 

 

小淵沢

中央線

 

ホリデー快速ビューやまなし、快速桃源郷パノラマ

 

高麗川

中央線下り(高尾方面)

 

 

指扇

埼京線下り(大宮方面)

 

 

品川

山手線内回り(渋谷・品川方面)

 

 

信濃大町

中央線

 

快速ムーンライト信州

 

新木場

埼京線上り(大崎方面)

無印

 

 

逗子

横須賀線下り(大船方面)

 

 

 

高尾

中央線下り(高尾方面)

無印

 

中央ライナー

高崎

高崎線下り(高崎方面)

 

 

特急あかぎ

立川

中央線下り(高尾方面)

 

 

館山

総武快速・本線

 

快速お座敷内房

 

千倉

総武快速・本線

 

特急新宿さざなみ

 

千葉

中央・総武線東行(東京・千葉方面)

無印

 

ホームライナー千葉、特急あずさ

銚子

総武快速・本線

 

快速お座敷犬吠、特急しおさい

 

津田沼

中央・総武線東行(東京・千葉方面)

 

ホームライナー津田沼

東京

中央線上り(東京方面)

(全電車東京行き)

 

ホームライナー千葉、青梅ライナー、中央ライナー、特急あずさ、特急かいじ

豊田

中央線下り(高尾方面)

 

 

中野

中央・総武線西行(三鷹方面)

 

 

成田空港

総武快速・本線

 

成田エクスプレス

 

新潟

高崎線

 

快速ムーンライトえちご

*かつては村上行き

西船橋

中央・総武線東行(東京・千葉方面)

西

 

 

日光

宇都宮線

 

快速お座敷日光、快速やすらぎの日光

 

沼津

小田急線・御殿場線

 

特急あさぎり

*松田から沼津がJR

白馬

中央線

 

快速ムーンライト信州、特急あずさ

 

八王子

中央線下り(高尾方面)

 

中央ライナー

平塚

東海道線下り(大船方面)

 

 

 

前橋

高崎線下り(高崎方面)

 

 

特急あかぎ、特急ウィークエンドあかぎ

松本

中央線

 

特急スーパーあずさ/あずさ

 

万座・鹿沢口

高崎線

 

特急嬬恋草津スキー

 

三鷹

中央線下り(高尾方面)

 

 

南小谷

中央線

 

特急スーパーあずさ/あずさ

 

武蔵五日市

中央線下り(高尾方面)

 

ホリデー快速あきがわ

武蔵浦和

埼京線下り(大宮方面)

 

 

武蔵小金井

中央線下り(高尾方面)

 

 

山形

宇都宮線

 

快速ゴロンとさくらんぼ山形

 

横須賀

横須賀線下り(大船方面)

 

 

 

横浜

横須賀線

 

成田エクスプレス

 

竜王

中央線

 

快速お座敷さくらんぼエクスプレス、特急かいじ

 

 北から時計回りに、東北線(宇都宮線)、総武線、外房線、内房線、りんかい線、横須賀線、東海道線、中央線、五日市線、青梅線、八高線、埼京線、川越線、上越線(高崎線)と、東京を中心に考えられ得るあらゆる方向に伸びている。強いて言えば、常磐線、京浜東北線に直通する列車がない程度か。(常磐線に無理やり入っていく「ときわ路快速」なるものがかつてはあったので、それを足せばほぼ全域。) 行先がたくさんある道理である。春の行楽シーズン効果が大きいが、左枠(56カ所)に比べ、この時期の行先は64カ所。実に多いことがわかる。休日など、ちょっと乗り違えるととんでもないところに連れて行かれそうである。(^^; 中央通路(東口側)では複雑な工事が続いている折りでもあるし、新宿からJRでお出かけの皆さん、行先にはくれぐれもご注意を。

 ちなみに近郊の電車は、時刻表での表記上、略名が必須。こうして一覧化してみると、その略し方に苦心の跡が窺える。同じ大崎でも、埼京線は[崎]、山手線は[大]。埼京線の大宮、中央線の大月も[大]。中央線は、三鷹の[三]、武蔵五日市の[五]、八王子の[八]と数字が続く。仮に、二俣尾(青梅線)行きがあったら[二]、四方津行きなら[四]になるところ。中央線下りホーム(9・10番線)の行先案内は数字ずくめになってしまいそうだ。

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第39話 通勤ルートのどんぶり屋 / 第82話 雪かき / 第102話 東京百景(V) /第121話 フライングとビハインド

 

 


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