随筆「東京モノローグ2010」(1−2月期)
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御徒町を挟んで東へ西へ。この眺めは西方面。第298話 春日通りを往く(佐竹商店街〜炭団坂)

荒川赤水門の赤は健在 (2010年は荒川放水路工事着工100年目)第299話 第100話〜第199話ふりかえり

2009年の最北は、那須どまり(那須ガーデンアウトレットにて)第296話 2009年10ニュース

多摩モノレール名物 富士山!(関東1500駅目となった砂川七番駅にて)第297話 多摩モノレール&1500駅

第299話 第100話〜第199話ふりかえり(2010.2.15)

 第300話の後でもよかったのだが、間延びしてしまいそうなので、前倒しでふりかえり編をお届けする。第201話では、「第1話〜第99話ふりかえり」だったので、今回はその続き、第100話〜第199話について。

 21世紀に入ってからの話なので、参考情報としてのリンクにそれほど変化はないだろうとタカを括っていたら、自治体も企業も変わる変わる! 個人開設のサイトの方がむしろ安定感があるもので、これはこれで別のネタとして扱えそうな予感。第201話では、参考情報を適宜補足したりもしたが、今回はそれは控え、別途まとめてご紹介しようと思う。

 という訳で、ふりかえりというか、その後コメント集として一覧化してご紹介する。(今回も全100話分ではなく、書ける範囲でピックアップします。あしからず。)

掲載年月

タイトル

副題・付録

コメント

2001年11月

第100話 東京百景(T)

 

 いよいよ次回、第300話にて「続・東京百景」をご紹介!

第101話 東京百景(U)

2001年12月

第102話 東京百景(V)

2002年1月

第104話 2001年10大ニュース

 

*2001年のふりかえり

2002年2月

第106話 横浜週末

(付録)ラーメン店ランキング2002

第162話に続く

第107話 オリジナルアルバム

(付録)アルバムトータルセールスランキング

 ここ数年はCDを買うことはめったになく(最も最近に購入したのは角松敏生「NO TURNS」)、借りることも減り気味。図書館で借りて来たのをPCに入れ、気に入ったのがあればメモリオーディオに移して...という程度である。(いわゆる「なつかCD(懐かCD)」モノに目が向かいがちなのは、筆者だけではあるまい)

2002年3月

第108話 社名表記

小文字のア行・ヤ行...

 上場している企業で再度チェックしてみるのも悪くなさそうだが、こういうネタはまたじっくりと、と思う。「駅録」を作っていて気付いたのは、駅名に会社名が使われているところがいくつかあって、きちんと正式な表記になっていることである。小文字で書いてしまいそうだが、そうなっていない駅としては、函館どつく前(はこだてどっくまえ)、富士フイルム前、ジヤトコ前(じゃとこまえ)の3つが挙げられる。書いて示すことはあまりないかも知れないが、正しく書ければしめたものだろう。

第109話 私鉄特急

 

 これを書いてから8年。当時はいろいろ変化が見られたが、以降落ち着いた観はある。京成線の特急(無料の方)の停車駅が増えてノロノロになった、というのは逆行例として有名?

2002年4月

第111話 111よもやま話

 

*後続シリーズとして、第123話第222話と続く。234は見送ったので、次は333よもやま?

2002年5月

第112話 家電品の省エネ性

 

第157話に続く

第113話 アイスクリーム

 

 「アイスクリームの日」関係では、サーティワンの「Free Scoop」がイチ押し!と行きたいところだが、とにかく大人気につき、躊躇してしまいがち。

参考情報変更

 2008年 アイスクリームの日でのサーティワン店頭の様子

2002年6月

第114話 禁煙席

 

 今では飲食店の分煙状況も事前に把握できるようになってきたし、完全禁煙の店も増えてきた。当時とは隔世に近い感を覚える。逆に煙の可不可がハッキリしていない店へは入れない(一種の症候群?)ことも増え、外食の選択肢を狭めているのも事実。この辺の情報整備を進めること=外食産業のテコ入れ、になるのではと思う。

第115話 1200駅!

「サポーターズ・パス」のサポートツアー

第197話に続く。以後、駅数の見直しも進め、第297話の通りとなった。

2002年7月

第117話 割り箸コレクション

 

第149話に続く

2002年8月

第118話 荒川流域三題

高麗川・巾着田河川敷クリーンアップ/みやこ豆腐/赤水門がなくなる?

 赤水門は今もその色を保ち、益々健在。ちなみに2010年は、荒川の改修計画が立てられてから100周年という節目に当たる。(実際に放水路の建設が始まってからは100年目)

 昨年の今頃、新荒川大橋から下流側の光景はこんな感じ

 大洪水から放水路建設までの経緯(国交省 荒川下流事務所パンフより)

第119話 富士銀行

 

 SMBC、MUFJはちょくちょく利用するが、みずほはサッパリ...

2002年9月

第120話 映画館での「べからず集」

 

第270話に続く

第121話 フライングとビハインド

 

 あまり意識しなくなってきたが、2月3日に和歌山県は広川町に出張した際に、その両方をやられて思い出してしまった。JR湯浅駅を発着する御坊南海バスは、表向き(→時刻表参照はJRとの接続を考慮しているかに見えるが、11:10発に乗るには、とにかくダッシュする必要があり(フライングの態だったが、これは何とか間に合った)、14:44着(14:48発の和歌山行きに接続)は、約10分遅れで着く有様。列車が定刻である以上、バスのこのビハインドは痛い。幸い次の普通列車は15:25発だったので、まだ救われたが、今度は列車の方がビハインド(通過待合せの特急が遅れ、15:31発に)で、ヤレヤレ状態。(先の14:48発が遅れていれば、バスの遅れをカバーできた?) とにかく御坊南海バスには要注意である。(この時の乗り降り記録は、「駅ログ」でどうぞ。)

 バス自体は決して悪くないのだが...

2002年10月

第123話 123よもやま話

 

 そう言えば、来週は平成22年2月22日...

 これは、JR西日本の得意とする数字並び入場券の最新版(当然のことながら、22.2.22も出るそうだ)

2002年11月

第124話 看板類の誤記・誤用など

 

 第279話に続く。最近もいくつか見つけているが、特に強烈だったのはこの「いめれき」(明暦)だろう。

 ドン・キホーテ上野店の近所で見ることができる

第125話 丼

 

 今年に入ってからは、らんぷ亭の塩牛丼、すき家の牛丼といったところ。先週の福井出張では、地元チェーン店でソースかつ丼(ヒレ)をいただいた。

 この価格は天晴れ(しかも非米国産牛肉)

 福井名物「ソースかつ丼」

2002年12月

第126話 埼京線、南へ

 

 埼京線は行かないが、湘南新宿ラインが向かう先にはちょっとした変化が待っている。3月13日のダイヤ改正(→PDF)で開業する武蔵小杉!である。赤羽から湘南新宿ラインに乗って南下すれば着いてしまう。かつて東横線に乗り換えてアクセク通っていたことを思うと、感慨深いものがある。

第127話 「エコプロダクツ」レポート

 

第151話に続く

2003年1月

第128話 2002年15大ニュース

 

*2002年のふりかえり

第129話 SLに乗って、温泉へ

(付録)日本の温泉

 その後、上越新幹線は乗ったが、上越線はつい最近までなし。寝台特急北陸号に往路・復路とも乗車する機会を得、寝ながらではあるが通った次第。SLはさすがにこれ以降なし。

2003年2月

第131話 街で見かけた芸能人

 

 トレンディな場所に出没する機会が減ったため、と思われるが、ここ7年間で記憶にあるのは、以下の通り。谷亮子、「ちい散歩」、はしのえみ一行(2008.7.7 新宿西口ビックカメラ)、藤原紀香(2006.11.30 神宮外苑 青山二丁目付近)、藤田まこと。

 御茶ノ水の某病院(屋外)での出産会見

 川口をお散歩中

 神田猿楽町にて。「はぐれ刑事〜」の収録のようだった。

2003年3月

第133話 宿泊先ひと工夫

 

 余談だが、筆者がこれまで宿泊したことのない(宿泊施設を利用していない)県がどれくらいあるのか出張中に考えてみた。香川・徳島・高知・鹿児島の4県である。未踏ではないが、泊まったことはない。今後の旅先として考慮しようと思う。

2003年5月

第136話 試食生活

 

 週末の昼間にスーパーに行く回数が減っているため、近頃の事情はよくわからないが、当時よりもパッとしなくなっていることは確かだろう。

第137話 タクシー地名考(羽田空港編)

 

*後続シリーズとして、第190話第239話と続く。

2003年7月

第140話 路面電車

 

 その後、都電荒川線の乗り降りも進み、残すは荒川七丁目・荒川二丁目の2駅のみ。「路面電車が現役で走っている19都市のうち、筆者がまだ乗ったことがないのは、豊橋鉄道、富山地方鉄道、加越能鉄道(万葉線)、福井鉄道の4つ」の件は、先の出張で福井・富山で時間が確保できたおかげで、福井鉄道、富山ライトレール、富山地鉄(市内線)をしっかり堪能でき、あとは豊橋のみとなった。(万葉線は、2004年6月25日に乗車) *福井・富山の各記録は、追い追い「駅ログ」で紹介します。)

 2月11日はこれを使って

 西鯖江で降りてみたり

 2月12日はこれをフル活用し

 富山駅前でセントラム(環状線)に乗り換えたり

第141話 初めての築地市場

 

 豊洲の市場予定地の土壌入れ替え決定?とやらで2008年7月26日にフラリと築地市場に行ってみたりはしたが、これといったご縁はなし。

 土曜お昼の市場はこんな具合

2003年8月

第142話 都心周遊(都バス編)

 

 バス周遊関係として、第185話第234話第249話第254話など。

2003年9月

第144話 打ち水大作戦

 

第191話に続く

第145話 ハンバーガー

 

 時に食指は動くも、以前に比べればハンバーガーを食する機会は随分と減った。

2003年10月

第146話 同潤会アパート

 

 第206話の末尾にて少々紹介。表参道以外のアパートについては、これといった追跡調査はしていない。

2003年11月

第149話 続・割り箸コレクション

 

 意識的にコレクションすることはないものの、少なからず増えている(と思われる)。続続編、載せられないこともなさそうだが、はてさて...

2003年12月

第151話 「エコプロダクツ2003」出展レポート

 

 直近レポートは第295話の通り。

2004年1月

第152話 2003年10大ニュース

 

*2003年のふりかえり

第153話 北区踏切事情

 

 日常的に踏切のお世話になることがないので、たまに踏切に出くわすと、ちょっと懐かしい気分になるから不思議なものである。(足止めを食っても短時間ならそれなりに楽しめたりする。)

2004年2月

第154話 東急東横線2題

 

 東横線が桜木町まで通じていた頃は、運賃もお手頃だったので、みなとみらい方面へ出かける気になったものだが、今となってはなかなか。(渋谷から440円というのは、高くはないが安くもない、という感覚。)

2004年3月

第156話 使用済み乾電池

 

 2007年5月からeneloopを使うようになってから、単3電池を買うことはまずなくなった。デジカメは2台とも単3電池対応タイプなので、使用頻度は高いが、使用済み乾電池が出ることは本当になくなった。ありがたい限りである。

第157話 家電品の省エネ性 2004

 

*続編とは言えないかも知れないが、省エネ家電つながりで言えば第282話がある

2004年4月

第159話 加速する市町村合併

とどめておきたい市名・町名

 Yahoo!地図 更新情報を見ると、まだ続いている観があるが... とにかく落ち着いてくれないことには最新の地図帳が買えない。

2004年5月

第160話 新宿駅から各地へ

 

第208話に続く

2004年6月

第162話 横浜週末(みなとみらい編)

 

 2009年の開港記念日は何とか足を運んだが...

2004年7月

第164話 「ちょっと待てよ、と思うこと」2004

【特別付録】 「出没!アド街ック天国」放映リスト

*ある意味、第270話に続く

2004年8月

第167話 自動改札破り

 

 モバイルで通れるようになったことを悪用し、ケータイをかざすフリをして、平然と突破していく不届き者が増えている。その気になれば、強行突破データをケータイに付加させることもできる(悪質な場合は利用停止など)ような気がするが、どうなんだろう?

2004年9月

第168話 青山ブックセンター

 

 時には青山本店に立ち寄る。すっかり往時の姿を取り戻したように見受ける。

第169話 すぐに使える? 人名用漢字

【特別付録】 488字の人名用漢字について(活用法など)

 読み方(読ませ方)があまりにヒドイ例は、DQNネームと呼ぶんだそうな。DQNが後を絶たない一方で、新たに加わった人名用漢字を知的に活用するケースはあまり聞かない。

2004年10月

第170話 証明写真を撮るなら

 

 証明写真もすっかりご無沙汰。差し迫って必要だったことがちょっとあったが、ちょうど水道橋界隈にいて、無難にしのぐことができた。この時に調べておいた甲斐があったというものである。

第171話 グリーン車がやって来た

 

 グリーン車には、2005年12月にもこだま号で乗車。それ以降はなし。

2004年11月

第172話 町並み小探訪

ワンテーマ・マガジンに一言

 古き佳き東京、という観点での探訪は実はあまりやっておらず、最近になってようやく第298話を書いた程度。(^^;

第173話 カードの付加価値

 

 「ポイントカードのみ:メトロポリタンプラザ、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ドンキホーテ、ヴィドフランス(VDF)、まつ里亭、つな八、オフィスデポ、くすりの福太郎 など」と綴っていたが、今なお使っている(使えている)ポイントカードと言えば、ヨドバシ程度。(メトロポリタンプラザはまだ有効だが、4月1日からルミネに変わってしまうため、いずれは切り替え(またはもう使わないか)になる見込。ビックは、Suicaと一体化して違う使い方をしているので、ポイントカードのみとは言えなくなった。)

2004年12月

第174話 ANAとHANEDA空港

 

 2月2日、久々にANA&HANEDAの組み合わせで利用。今や「skip」のおかげで、プリントアウトした二次元バーコードを検査場でスキャンするだけでスイスイである。飛行機に乗る機会が限られているので、たまに利用するとその都度驚きがある。次回は空港拡張後? 搭乗せずとも行ってみようとは思う。

第175話 新札と両替機

 

 コンビニで手軽に両替できるようになったのも時代の変化か。(出張で訪れた福井市役所では、両替機が堂々と設置してあってちょっとビックリ)

2005年1月

第176話 2004年15大ニュース

 

*2004年のふりかえり

2005年2月

第178話 恵方巻と中華まん

 

第274話に続く

第179話 天然ガス引火騒動

 

 温泉施設は見送られ、「クリオレジダンス」という名前のマンションになっている。

2005年4月

第182話 3月31日で終了、あれこれ

 

 2010年3月末で終わってしまうものもどうやらいろいろありそうだ。(ネタ集めできたら、第303話あたりで)

第183話 本を買うならインターネット?

 

 たまに掘り出し物が見つかるとネット経由で購入するが、頻度は多くない。

2005年5月

第184話 アースデイ東京2005

90年代アースデイイベントとの相違

第232話に続く

第185話 隣接区図書館の遠近

 

*ある意味、第258話に続く

2005年6月

第187話 23区内のカーブ駅

 

 いつか続編を、と思いつつ、時は流れ... 危なっかしい目に遭ったら、また調べようと思う。

2005年7月

第188話 アンケートハガキ等 考察評価

【画像特集】各種アンケートハガキ・用紙等

 近年では、ハガキを使わないアクションが中心。(一例としては、第285話の通り)

第189話 公共物のダメージケア

 

 極端な例はあまり見かけなくなったように思うが、単に観察力が鈍っているだけかも知れない。動きやすい季節になったらまた調べてみるとしよう。

2005年8月

第191話 打ち水会場を探して

 

 イベント型の打ち水は、この年以来行っていない。

2005年9月

第192話 つくばエクスプレス開業初日レポート

 

 つくばエクスプレスもこの時以来、ぱったり。せめて都内での未乗降駅3つ(秋葉原・青井・六町)は押さえておきたいと思うのだが。

2005年11月

第196話 街の光彩

 

 この時の夜景を含め、「続 東京百景」でさらに拡充。続編もできそうだ。

第197話 1300駅!

「埼玉県民の日フリー乗車券」ツアーレポート

 今は関東(+山梨)通算で、1511駅。

2005年12月

第198話 198円は特価か否か

デジタルチラシを読む

 続編として298円をやってもよかったのだが、旬ネタ優先で第298話は前回のような感じに。

第199話 2005年20大ニュース(前編)

 

*2005年のふりかえり

2006年1月

第200話 2005年20大ニュース(後編)

 ふりかえりも済んだところで、第300話へ! どうぞお楽しみに。(^^)

 

第298話 春日通りを往く(佐竹商店街〜炭団坂)(2010.2.1)

 世田谷区南部または品川区南部から、常磐線某所に通勤していた頃は、御徒町界隈というのは経路でありながらもどこか遠い存在だった。乗換駅でなかったこともあるが、どうにもガサツな感じがして、足が向かなかったというのが正直なところである。

 ここ4〜5年の都区内各所の探訪記録の傍編とも言える「続 東京百景」でも、せいぜい旧岩崎邸洋館が出てくるくらい。要するにこれまで看過してきたエリアであることを認めざるを得ないのだ。

 「続 東京百景」では載せるに至らなかったものの、撮っておこうと思うシーンがなくはないことに気付いたのは、やはり本郷三丁目に通う日数が増えるようになってからだろう。毎度の「アド街」で「湯島」、さらには「上野広小路」が放映されて見聞が深まったことも伏線にはなっている。とにかく以前よりは印象が変わったことに相違ない。(ただし、番組で紹介された店々を今改めて眺めてみると、未だに「あぁ、あれが...」といった程度ではある)(^^;

 その延長で、決め手となったのが昨年12月に放映された以下の2つである。

 距離差はあるが、御徒町を挟んで、西と東の世界が続けて登場した訳である。しかも、これまでの筆者の徒歩通勤ルート(または周縁)の少し外にあるエリア... 目にしていない分、より印象深く映ったのかも知れないが、大いに興趣をかき立てられてしまった次第。

 東は佐竹商店街、西は炭団坂。春日通りで置き換えると、新御徒町駅前から本郷四丁目、都バス02系統で言うと、新御徒町駅から真砂坂上、大江戸線なら2駅(新御徒町〜本郷三丁目)になる。番組的にも地理的にも別々ではあるのだが、筆者としては同一線上。東と西なので離れてはいるが、歩いて行けない距離ではない。

 一度の機会で結べれば手っ取り早いが、ちょちょっと探訪してあとでつないでもいいだろう。今回の一話はそんなツギハギ記録である。どこか懐かしい、そしてどこか物憂げな感じ。それがこの沿道の魅力と言えそうだ。ひとつご参考まで。(以下、モデルルート紹介風)


1.御徒町から東へ

 まずは、御徒町に出る。東京メトロなら、銀座線 上野広小路でも、日比谷線 仲御徒町でもいい。目標は多慶屋。この並びを南へこの地図では、右へ)進み、5号館の脇から御徒町公園をめざす。

 御徒町公園の端まで来たら、さらに右へ。しばらく行くと、台東3-45-4のちょっとレトロな一軒が目に入る。

 アド街「仲御徒町」で、「昭和建築」(15位)という題で紹介があった通り、この家屋をはじめ、近隣には確かに味わい深い建物が散見される。時間があれば、ジグザグに歩いてみるのも良さそうだ。

 次は竹町公園を目印に、佐竹商店街へと向かう。かつて第81話では、新御徒町から上野御徒町までの暗夜行路について少々書いたが、当時はさほど感じなかった距離がこの時は不思議と感じられ、商店街のマスコットであるフクロウをやっと見つけた時は妙な到達感を覚えることとなった。よく考えれば、御徒町駅からこの商店街に至るまでの案内板のようなものはなく、つまり○○○m先、というのもわかっていなかったから、なのだろう。このちょっとした距離が、これまで筆者が訪れなかった理由の一つと思われるが、逆にこうして離れているからこそ、保たれる何かがあるのだと思う。

 いわゆる組合式の商店街が結成された年の古さで、日本で二番目(2010年で、まる112年)というだけあって、その古めかしさは多くを語るに及ばない。アド街で名前の挙がった各店も、TV的に映えるよう、名店の格調のようなものが感じられる作りになっていたが、実際に見てみると結構くたびれた印象を受ける店もあって、然るべき情報を持っていなければとても入る気になれない? そう思った。

 30位 甘味処えぐち

 23位 白根屋

 17位 中屋洋菓子店

 11位 篠原まるよし風鈴

 ともあれ、レトロな雰囲気を味わいたい向きには佳い商店街だと思う。

 この時、たまたま若い女性5人組の調査隊に遭遇。洋菓子や甘味に足を向けるかと思いきや、商店街脇の秋葉神社や平成小学校へ向かい、純粋に街歩きを楽しんでいるようだった。(あるいは、歴女系?) 商店街は決して不活性ではないが、建替中やテナント募集物件もチラホラ。

2.新御徒町から西へ

 TX新御徒町駅を起点に、今度は西へ。春日通り沿いも見るべきものは多々あるはずだが、如何せんここ台東区は、路上禁煙があまりに不徹底につき、落ち着いて歩けないのが泣き所。さっさと御徒町に戻り、上野中通り商店街(通称:うえちゅん 注:ウエンツではない)へ入り、広い歩道に出るに限る。

 JR御徒町駅ホーム(北側)から春日通り(西方面)を一望するとこんな具合。人通りが多いのは結構だが、喫煙者が多いので、あまりオススメできないルートではある。(歩道が狭いので逃げ場がない!) 手前の横断歩道を右へ行くと、上中。

3.仲町通り〜切通坂

 ABABが出てきたら、そのまま中央通りを横断し、上野二丁目へ。ここからは不忍池コースと仲町通りコースの二つが考えられるが、レトロの続きということなら、やはり仲町通りだろう。アド街「上野広小路」で「昭和の佇まい」(21位)で登場した「堺屋」「黒沢ビル」ともに健在。歩いていればすぐ目に留まるはずだ。

 屋号の標記も特徴的な「堺屋」

 屋上緑化というか屋上樹林が目印の「黒沢ビル」

 天神下交差点まで来れば、この先の春日通りは人通りも減ることから、煙害も減じる。湯島天神を経由したい場合は、反対側へ。ゆったりした歩道を選ぶなら、今来た仲町通りと同じ側を進めばいい。天神参りをする場合は、石段を上がれば本郷台地を登ることになる。そのまま春日通りを西進する場合は、坂を上がる格好になる。この切通坂は比較的なだらかなので、負担感は少ないが、台地!を実感する感覚は乏しいかも知れない。(ちなみに湯島天神では、梅まつり(2/8〜3/8)が開催される。時節柄、こっちの方がオススメか。)

 通りの反対側の湯島天神はこういう立地。右手にかけて上り坂になっているのが何となくわかる。

4.寄り道

 坂を上がると、天神入口交差点があって、その先に有名店「江知勝」がある。

 店の向かいの細道を入っていくと、これまたちょっとした風情感じる住宅街になっていて、文京区の総合体育館に行き当たる。ここまで来ると、一大建築物(東大の附属病院)が見えると思うので、そこをめざせば東大構内。寄り道コースとしては悪くないだろう。

 ここの門は鉄門と云う。出るのは龍岡門がわかりやすいが、裏道をうまく辿れば懐徳門(→参考に出られる。ここから本郷三丁目交差点にどう出るかはちょっとしたお楽しみである。

 白くはないが、巨塔(あるいは巨艦?)のような東大医学部附属病院

 懐徳門そのものも趣深いが、周囲の建物も一見の価値あり

5.本郷三丁目〜本郷四丁目

 さて、その交差点に出たら、次は「見送り坂」(本郷通り50mほど)を経由して、菊坂通りへ。菊坂に折れなければ、そのまま「見返り坂」になっている訳だが、一人で見送ったり見返ったりしても仕方ないので、先を急ぐ方がいい?

 菊坂は一応坂道なのだが、あまり坂の感じがなく、散策するには程よさそう。長泉寺まで来れば、名勝(筆者一存)炭団坂はもうすぐ。(下り方向)左手の脇道に階段状の小径が見えたら、それが炭団坂である。菊坂と直結していないので、わかりにくいとは思うが、本郷4-33-をうろうろしていれば何とかなるだろう。

 本郷通りと炭団坂のほぼ中間地点。あまり坂道っぽくない。

 長泉寺の参道脇には詰所がある。寺前の光景としては不可思議な感じ。

 坂の上にカメラマンがいたら、間違いない。コースのハイライトが当地である。菊坂をダラダラ下っていると気付かないが、それなりに傾斜があったことを知るのは、この炭団坂の段数がそこそこ多いからである。ともあれ、再び本郷台地の上に立った!と実感できるのがまた妙味。抜群に見晴らしがいいとも言えないが、台地の起伏と家並の妙のようなものはよくわかる。もっと早く来ていれば、おそらく「続 東京百景」に入れられただろう、と思う。

 炭団坂中腹(炭団が転げ落ちるような急坂でもない?)

 炭団坂上から本郷五丁目方面を望む

 先を行くと、また古風な建物に出くわす。真成館(ホテル)と文京ふるさと歴史館の間である。そして春日通りに出た角地にも昔ながらの商店が数軒。本郷三丁目は名が通っているが、ここ本郷四丁目は炭団坂も含め、実は美観地区であり、隠れた名所なのではないか、とふと思う。

 歴史を感じる旧家

 ふるさと歴史館という割には近代的(入館料100円は安い?)

 桜木神社(櫻木天神)を経て、本郷三丁目に戻ってきたところで、コースは終点。あまり寄り道せず、ただ歩くだけなら、1時間余り(推定)。ゆっくり歩いても90分コースになろうかと思う。(本郷三丁目から御徒町に戻る場合は、プラス15〜20分程度)

新御徒町〜本郷三丁目モデルルート(©Yahoo! JAPAN)

 なお、このモデルルートは自転車で廻ろうと思えば廻れる。階段道の炭団坂がネックになりそうだが、ちゃんと自転車を押して歩けるような設計になっているので問題なし。2月14日までの週末限定(つまりチャンスはあと4回)だが、11〜15時の間、「大丸有地区・周辺地区環境交通 第2次社会実験」の一環で、自転車が無料で借りられるのである。(有料だが、こういう公共レンタサイクルもある。)

秋葉原のサイクルポート 千代田区主体なので、御徒町からは乗れないが、秋葉原がある。同駅西側の交通広場(UDXへ通じるアキバ・ブリッジの下)から借用し、東へ。清洲橋通りに出たら北上。佐竹商店街の南の入口がいずれ見えてくるだろう。あとは、春日通り沿いでもその周辺でも思いのままに走りながら御徒町を抜け、仲町通り〜切通坂〜菊坂通り〜と行くだけ。事前のモニター登録時に電動自転車を希望しておけば、さらに楽々。4時間まるまる借りられれば、もっとゆったり、さらに遠くへ、というのも可能だろう。

飯田橋のサイクルポート 帰りは、秋葉原に戻るもよし、真砂坂上から春日に出て、東京ドームの北か南を通り、飯田橋に向かうもよし。サイクルポートは、飯田橋(東京区政会館前)にもあるので、手近なところで返却すればいいのである。(お濠に沿って、さらに行って市ヶ谷か四ツ谷で返すのもアリ) 立春過ぎれど寒中サイクリング? それはそれで一興だと思う。

*実際に自転車利用モニターを試してから本稿を書くつもりもあったのだが、思わぬ臀部の腫れ物で見送りとなってしまったこと、付け加えさせてもらって了とする。あしからず。(-_-)

  • こちらもどうぞ...⇒ 御徒町周辺が出てくる話題

第41話 優等列車停車の既得権 / 第192話 つくばエクスプレス開業初日レポート / 第269話 メトロとエレベーター / 第275話 平成元年 其の一

 

第297話 多摩モノレール&1500駅(2010.1.15)

 多摩モノレールが今の形になった、つまり立川北から多摩センターまでが新たに開業したのがちょうど10年前、2000年1月10日のこととある。全線開業10周年という訳だが、節目となれば何かがあってもおかしくない。だが、その大盤振る舞いさ加減は図抜けていた。一日乗車券が出ているだけでも見上げたものだが、通常850円のところ、12/26〜1/11の期間限定で500円!でいいというんだから快挙である。2009年の乗降記録は本当に数えるほどしかなかったのだが、年も改まったところで勢いをつけたい。かくして、1月9日は多摩モノレールデーとして、勇んで出かけることにした。

 先行開業は1998年11月のこと。それから少々間が空いたが、多摩モノレールの乗り初めは翌年のGWだった。ホリデーパスなどを使って、首都圏各駅を探訪していた道中、拝島から玉川上水にやってきた筆者は、真新しいモノレールに乗り換えて、立川北までの10分弱を楽しんだ。全線開業後は、その1998年の開業日からちょうど1年半後(2000年5月27日)に、多摩動物公園から多摩センターまでを乗車。起伏に富む沿線風景に瞠目していたらいつしか終点だった、という覚えがある。ともあれ全19駅中、これまでは4駅。しかも多摩動物公園から立川北までの7kmほどは未知のまま、実に10年近くもご縁がなかったのが多摩モノレールである。たまに乗るなら、たまモノレールでもいいが、こうもご無沙汰になってしまうとそうも呼べない?(500円の一日乗車券の件をたまたま知った、という意味では当たっているので、よしとしよう。)(^^)

 さて、その乗り降りの記録を一つ詳らかに、と行きたいところだが、せっかく専用のブログ「駅ログ」を作ったことでもあるので、各々の駅の様子はそっちに委ねることにして、今回の第297話では、概況や雑感を諸々の画像とともにご紹介する形式にしようと思う。(明らかな手抜き)(^^;

※駅の外観等は取り急ぎこちらからどうぞ(追い追い「駅ログ」に載せます)。

 8:14 新宿発の「ホリデー快速 河口湖号」でいざ立川へ。こうした特別列車にうまく乗れれば多摩方面は決して遠くない。

 立川南駅構内では、この通り一日乗車券の大ポスターが。売れ行きは上々のようで、「残数わずか」との声が他の駅では聞かれた。

 北の終点、上北台で降りたら、東大和市のコミュニティバスに遭遇。「ちょこバス」という割には市内をくまなくカバーしていて、侮れない。

 関東(+山梨)1500駅目となった「砂川七番」。ホーム南端からこのように富士山を拝むことができ、実にめでたい。節目の記念にしては上出来である。立川から北は常に富士山が眺められるが、駅からの眺めという点では、ここがいいようだ。

 という訳で、富士山を売りにしている多摩モノレールでは、ダイヤモンド富士もしっかりPR。1月下旬は、大塚・帝京大学〜松が谷〜多摩センターで観賞できるようだ。

 立川北駅から約1.3km。高松駅の周辺は、災害医療センター、日赤血液センター、警視庁の各種施設、国立極地研究所など名だたる施設・拠点が軒を連ねているが、駅西口は何故か広大な空き地が...(写真は左から、自治大学校、国立国語研究所、裁判所庁舎)

 高松から多摩センターへ一気に南下。一日乗車券を提示するとコロッケがつく!というので、京王多摩センター駅前のなじみのカレーショップへ。11時ぎりぎりでモーニングカレーに間に合い、コロッケをプラスしたら、こんなに豪華に。ありがたい限りである。

 松が谷から大塚・帝京大学へ向かう途中の風景の例。ただでさえ、高さのあるモノレールが山間を縫うように走るので、とにかく視界が開ける。平地を流れるのは大栗川、その先の建物列は、聖蹟桜ヶ丘か府中か。

 駅名に帝京大学とあるので、すぐ傍にあるのかと思いきや、バス(急行)で4分とのこと。停留所名は大学の前ではないことを力説するように、モノレールとは全く別名で「堰場」。

 「エコプロダクツ2009」期間中に、会場のビッグサイトでも見つけたが、中央大学・明星大学駅でも発見。この「使用済小型家電回収」は、モデル事業として江東区と八王子市で取り組まれていることは知っていたが、同駅が八王子にあることを知らなかったため、驚くことになる。モデル事業を見て、市域を認識する乗客はそうそういないだろう。

 おそらく単に50音順で、中央大学・明星大学にしたのだと思うが、キャンパスの近い順でも当てはまる。中央大学は立川に向かって左すぐだが、右の明星大学はこのようにやや距離があって、しかも高圧線の下。この付近で携帯電話を使うと脳への刺激がアップしそうだが、大丈夫だろうか。

 程久保駅の改札を出ると、右側は程久保川、左側は眼前の京王線!となる。モノレールの乗車を優先し、さっさと引き上げてしまったのだが、ホームでモノレールを待っている最中に京王線が通り過ぎて行き、あとの祭り。あと数分待てばここを走り抜ける4両編成を撮影できたのだが...(++)

 万願寺駅の周辺に、それらしき寺の名は見つからず、次の甲州街道駅に来てみれば、確かに近くを甲州街道が通るも、もっと相応しい駅名があったのではないか、と思わされる...駅名が謎かけのようになっているのも多摩モノレールの特徴と言えそうだ。(手書きしてまで新たな道路を加え、高速バスとの連絡をアピールするあたり、並々ならぬ企業努力を感じる。そこまで言うなら、駅名を「中央道日野」に変えてもいい気はする。)

 ホームドアにもこの通り。別の場所には、甲府・白馬・伊那・名古屋・高山・京都などへの各便の案内も掲示してあった。

 さて、こうした概略の路線図に自治体の名称は別に要らないのだろうけど、

広域路線図 抜粋(©多摩都市モノレール株式会社)

[1月9日の乗降駅]

立川南(立川市)

上北台、桜街道(東大和市)

砂川七番泉体育館、立飛高松(立川市)

多摩センター(多摩市)*2000年に乗降済み

松が谷、大塚・帝京大学中央大学・明星大学(八王子市)

程久保高幡不動、万願寺甲州街道(日野市)

柴崎体育館、立川南(立川市)

*駅ログ2008は#2412まで載せたが、まだ載せていない駅が若干ある。駅ログ2010は、立川南から始まることとなるが、番号は#2421。2009の乗降駅数の少なさがこれでもおわかりかと思う。ともあれ、今回の多摩モノレール全駅達成で、全国での通算番号は2435となり、数え直しの関東(+山梨)での番号は1511まで来た。実は第115話での1200駅云々の時点では、関東(+山梨)全駅を対象としていなかったこともあり、少なめだったのである。今のエリアで置き換えてみたら、当時ですでに1300駅近く。「1500駅!」が案外早く到達できたのは、そんな設定替えによるものである。

 筆者の行程で言うと、立川市から乗り、東大和市へ北上した後、多摩市まで南下し、八王子市、日野市と上がって、再び立川市、となることがわかった。

 多摩エリアの市の入り組み方の妙もあるが、五つの市を縦貫するというのは、やはり圧巻。富士山の遠景を楽しむだけでも乗る価値はあるが、中央線を挟んだ北と南とで異なる景観(多様さ)と概してその見晴らしの良さ、そして時にはカーブ、時にはアップ&ダウンというモノレールならではの乗り心地(またはスリル)、その気になれば先頭座席(展望席?)を確保できる行楽要素の高さ...生活の足以上の付加価値を持っていると言えるのである。

 こうして考えると850円でも安いかも知れない。駅数がどうの、とは別に「たま」には乗りに行くのも良さそうだ。(「見下ろす花見」が可能な時季がオススメ?)→[必見!]沿線ガイド

  • こちらもどうぞ...⇒ モノレールが出てくる話題

第174話 ANAとHANEDA空港 / 第226話 捏造は×、ゲン担ぎは○?〜受験生応援駅名

 

第296話 2009年10大ニュース(2010.1.1)

 新年あけましておめでとうございます。「東京モノローグ2009」をご覧いただいていれば概ね察しはつくかと思いますが、2009年は何とも漂々泊々とした一年でございまして、10大ニュース? まとまる? といった有様でした。取捨選択する程でもない分、楽と言えば楽でしたが、こういう一年もあるんだなぁ、と妙な感慨に耽っているところです。何はともあれ近況報告代わりということでご笑覧ください。


  • 次.スタンプラリー

 第280話第292話の通り、スタンプラリーネタで相応の時間を使った。労した甲斐あって、中央線の方は、これ(電車Tシャツ)が当たり、アンテナショップの方は細君が引き当てて、「個体識別番号」付きの大層な牛肉を食する機会を得た。番号を辿っていくと生い立ちがわかるのはいいとして、その短い生涯を知ることにもなるため、心境は複雑。合掌の念にて、ありがたく玩味させていただいた。(あまりにリアルな点は賛否ありそうだが、食べることの意味を考えさせてくれる上でも、こうした制度は有意義だと思う。)

 この他に山手線命名100周年記念で実施された「Suicaでタッチラリー」なる、言うなれば「電子版スタンプラリー」も一応クリア。ゴール時に発券されるクーポン券の恩恵には与かったが、Suicaオリジナルグッズなどが当たる副賞の方はサッパリ。異なる賞であれば一人複数応募可能、とあったのだが、応募し過ぎた?


  • 10.レンタカーな年

 第290話以外にもエアコン調達絡みなどで御用達。レンタカーは都合4回利用し、うち3回はニコニコレンタカー...つまり格安の選択肢ができると、利用頻度が上がるというのを自ら実践したようなものである。

 2009年はとかく格安ネタがもてはやされたが、ジーンズや弁当の方がメジャーだった観があり(多分に漏れず筆者もお世話になったが)、格安レンタカーも忘れてはいけないと思う。

 ちなみにニコニコでは、ETCが標準セット。ETCレーン通過!というのを期せずして体験することになった。


  • 9.JANJAN

 少なからずご縁のあったJANJAN(日本インターネット新聞)だが、自分の名前で「市民記者登録」したのは実は2009年になってからのことで、市民記者として投稿したのも従って初めて、ということになった。

 おかげ様で投稿記事2本(「エネ家電エコポイント制、見切りスタート」「ある環境系財団法人の理不尽な雇用契約」)はいずれも注目記事扱いしていただき、エコポイントの方は、月間の選(→参考の一つに入れていただけた。(ちなみに第282話のエコポイント小論はこの別バージョンというか、詳述版になる。)

 記者登録する以前は、ENVIROASIAからの転載が基本で、(  )書きで筆者の名前を併記してもらう感じだったのだが、秋口からは記事提携もなくなったため、自筆で載せていくべき機運はいよいよ高まった。が、これが思うに任せず、今は気になる記事に時々コメント投稿する程度に落ち着いている。(投稿すると、一定の編集等が入る訳だが、これがどうにも精度が良くないことがわかり、積極的に出そうと思わなくなってしまった、というのが一つにある。)

 そんなJANJAN、2010年からリニューアル!だそうである。しばらくは様子を見ようと思う。


★以下、8.〜6. 4.〜3.は、第294話もご参照ください。

  • 8.YouTube

18:03発 富士・はやぶさ号・・・ これも見納めとなった 3月14日のダイヤ改正で、寝台特急「富士」「はやぶさ」の運転が廃止!の報を受け、3月7日に撮りに行ったのが最初のきっかけ。 寝台特急「はやぶさ・富士」東京駅での発車シーン

 動かないものを撮っても動画にならないので、電車・列車の類にしたのは道理(動理?)だと思う。(ただし、いわゆる「撮り鉄」な人間ではないので、載せ方は至って浅薄だが)(^^; 以来、不人気なのは取り下げたりしながら、現在14本を公開中。今後も月一本ペースでアップしていくつもりである。


  • 7.「駅録」&乗降駅数再チェック

 第294話に綴った通りだが、その後も念入りにチェックを続けたところ、実際は乗降していたのに漏れていたり、駅名(よみ)が違っていたり...完全版への道が容易くないことを知る。(記録を遡るのも程々にしないと、とは思う。)

 「駅録」のもとになっているデータベースの精度は徐々に上がっているとは思う。精度向上の過程を示す正誤表(駅名等)については、「駅録」の総合案内所サイトに載せてあるので、対外的にも実用レベルを保っているものと思いたい。とにかく次回2010年版を出す時には、こうした訂正が出ないよう、万全を期したい考えだ。

乗り降り記録ブログ「駅ログ」 自分で使う分の「駅録」は、記録したものからログに変換していく意味合いで「駅ログ」と名づけている。そしてその「駅ログ」を名称通り、ブログ化して公開することもできた。が、乗降済み駅の数え直しが響いて、ちょっとばかり体裁が良くなかったりする。(^^; あいにく連続する記事になっていないのだが、今のところ2400〜2409番目まで掲載中である。(2009年の乗降記録は、追い追い登場する予定。お楽しみに。)

 乗り降りの方は大して増えなかった2009年だが、季節列車・記念列車第288話第289話など)に乗ったり、イベント(荒川車庫、志村車両検修場など)に出かけたり、近郊で楽しむ分はそれなり。遠出しないテツがあってもいいだろう、と思う。

 都電荒川電車営業所には、6/14(都電車両6000形撮影会イベント)と9/27(「荒川線の日」2009記念イベント)の2回出かけた。

 11/8、東京都交通局志村車両検修場にて(都営フェスタ ’09 in 三田線)

  • 6.電子書籍

 とにかく形にすることを優先し、電子書籍というものを始めてみた。

 今のところ、以下の6つを出品中である。

随筆「東京モノローグ」撰集(1997〜2000)

NPO小説 漂着モノログT〜千と櫻のゴミ調べ〜

NPO小説 漂着モノログU〜processes〜

NPO小説 漂着モノログV〜A・S・S・E・M・B・L・Y〜

乗り降り記録帖「駅録2009」東編(BETA版)

乗り降り記録帖「駅録2009」西編(BETA版)

 今年は、漂着モノログのW(四部作のラスト)、「駅録」の2010年版、あとは実験的に東京モノローグの「鉄道撰集」を出す予定でいる。ひとつご高配の程を。


  • 5.電子機器ブーム

 第282話にあるように、エコポイントについてあれこれ調べておきながら、とうとう2009年は対象者になることはなかった。エアコン(室外機)が故障してしまったので、買い換える必要はあったのだが、業務用のエアコン(システムエアコン)を譲り受けることになり、電気料金、移設等諸工事の費用、そしてエコポイントを勘案した上でなお、新品を買うより得策だった...対象から外れたのはそれだけのことである。

 家電関係の動きはエアコン程度だが、デジタル&オーディオ系は一大ブームとなった。

ノートPC:第282話の後日のこと、2002年夏から使っていたN社PCが不意にブルーバック状態になり、w(--)w(お手上げ)。ギリギリのところでデータを救出し、今はT社製(ソフマップで新古品を購入)

ヘッドホン:メモリオーディオのボリュームスイッチが音量MAXのところで壊れてしまったため、音量調節付きの延長パーツ(安物だと数百円)を足したりしていたが、二度断線してしまい、断念。音量調節ダイヤル付きのヘッドホンを買うことにした。強度に難があるが、何とか使っている。

デジカメ:ずっとEPSON製で頑張ってきたが、300万画素というのがすっかり陳腐になってしまったのと、より高画質な動画(YouTube向け)を撮ろうと考えたことから、1000万超のデジカメを購入。某量販店で開店前に並んで買うパターン、つまり破格品を買ったのだが、第295話の期間中に不具合(撮影には支障なし)が見つかり、修理行き。年内に戻ってくることはなさそうだったが、幸いさっさと直って返ってきた。初期不良見合い(バグ出し用?)の破格品だったと考えられなくもない。

インクジェットプリンタ:デジカメ購入時点と前後して明らかな故障がわかっていたのだが、騙し騙し使っていて、今となっては印字されれば奇跡、のような状態である(同じ週に破格プリンタも出ていたのだが、デジカメを優先したツケ)。歳末特価を狙うつもりだったが、結局買い換え損ない、年賀状も出せずじまいとなった。(言い訳がましくなるが、郵政民営化とともに年賀状も競争原理に置かれて然るべき、つまり、現在の賀状でなければならない理由もなかろう、というのもある。)

 ともあれ、年賀の欠礼、何卒ご容赦いただきたく。(2009年の賀状もぐっと絞り込んではいたので、それほど波紋はなかろうかと。)


  • 4.アメブロ & 続 東京百景 

 掲載するのは週に1〜2ペースだが、どの写真を載せるか、それはどこでどう撮ったか、など掲載前の準備を含めると百景に明け暮れた観はある。掲載後も、RSSがしっかり発信されているかをチェックしたり、その風景の撮影地をGoogleマップに反映させたりで手間はそれなり。

 アメブロの仕様絡みでも、例えばブログパーツを入れ替えたり、リンク集の設定を見直したり、日常的には管理ページ中のRSS集で情報を仕入れることが増えたりで、とにかくよく利用させてもらった。コミュニケーションツールとしてはあまり使わなかったが、ブログの何たるかがわかったような(そうでないような)気はする。

 RSSは、人様のを取り込むばかりのものではなく、自分でブログをやっている以上、そのフィードを自身で活用したっていい!ということもわかった。Googleの機能をアレンジして、RSSフィードを通常のホームページに持ってくる術を覚えたので、拙作ブログの新着情報の取り込みも始めてみた。(↓こんな感じ)

 今後も応用していこうと思う。

【御礼とお知らせ】アルファポリス「第2回 エッセイ・ブログ大賞」の投票、終了しました。各賞の行方はこれから(1月中旬発表)ですが、「続 東京百景」はおかげ様で、112件中19位となりました。応援いただいた皆様、ありがとうございました。

  • 3.アルファポリス 小説第1位

 これも第294話の通り。自分としてはちょっとしたコンテストに入賞した気分でいる。


  • 2.GISとLANDSAT

 勤務形態については納得いかない面がまだあるが、勤務日数的に2009年とにかく最多だったのは、文京区本郷にある環境系財団法人。年の前半は、そこで専門のGISソフトの使い方をまがりなりにも習得し、自分なりの応用例として、市町村別の塗り分けや公共施設等の分布(マッピング)ができるようになった。(これを漂流漂着ゴミ事例に置き換えると、どの市町村でどんなゴミが多く収集された、とか、プラスチックゴミが多かったのはどの地点か、とか、円なり棒なりのグラフとともに視覚的な地図が描ける、ということになる。まだ試していないが、関係筋からの助成が得られるなどしたらやってみようと考えている。)

 年後半は、LANDSAT、つまり衛星画像の取り込みと、フリーだけど高度なソフト(→参考があって、それを使っての分析に勤しんだ。つつがなく分析できると、土地土地の利用状況が色別で把握でき、Google Earthと見比べることで、より確度が高くなるという。まだ試行錯誤中だが、要領を得た暁にはこれを応用しない手はないと思っている。

 今のエリアが一段落したら、個人的に中国や韓国で試してみるつもりである。


  • 1.イン > アウト

「那須ガーデンアウトレット」はなかなか快適だった 上記の通り、コンテンツ関係が目立つ一年となったことが何よりのニューストピックであり、即ちインドアな年だった、ということに尽きると思う。アウトドアでなかったことは、一年で移動した範囲が極めて限定的だったことからも言えそうだ。北は那須、西は熱海、都県で言うなら、栃木・埼玉・千葉・東京・神奈川・静岡の一都五県である。当然のことながら飛行機もなければ、新幹線もなし。時代のキーワードの一つに「巣籠り」があるが、その傾向を自らも体現したようなものである。

 年回り上、おとなしくしていた方が無難というのもあった。それでも、虫歯ではない歯痛、顎関節症、結石もどき(?)といったちょっとした御難には遭ったので、ただおとなしくしていればそれでいい、ということでもないらしい。何はともあれ、年を越せたことは感謝しないといけないだろう。

 振り返ってみると、アウトにおけるイン、つまり美術、博物、映画についても至って少数だった。その代わり、百景の2009年分を念頭に入れていたこともあり、写真はよく撮った。これは、アウトだけどイン、つまり都内中心だが、外に出てはいるということの証しである。基本的な意識はインだが、時にはアウトが必要ということで体が動いてくれたのかも知れない、と今は思う。

  • おまけ

 行動範囲は限定的だった訳だが、浮世の流れ(と書いてトレンド)は自分なりに追っていた。以下、月日順に写真でご紹介する。

 某住宅展示場でセグウェイを体験試乗させてもらった。(ある程度自在に乗れるようになったところで、時間切れ)

 Echika池袋には、開店当日と翌日訪れた(第278話参照)。Esolaの方はまだ。

 新宿西口さくらや閉店後にできたユニクロ新宿西口店の初日の様子。この日(4/24)は、マルイの本館もオープンし、新宿東西をマスコミが奔走する一日となった。

 3/14に首都圏で新たに開業した2駅「西大宮」「西府」もちょっとした話題になった。(乗り降り記は、第280話の通り)

 5/6、池袋三越の閉店間際の様子。外では閉店を惜しむように雨が降っていて、正に涙雨状態だったのが印象的だった。

 開国博には行こうと思わなかったが、開港記念日(6/2)の行事は見に行くことを決めていた。写真は、ブルーインパルスの展示飛行の様子。(象の鼻パーク上空)

 池袋三越の注目度に比べれば全く・・・だったが、ダイエーの東京初店舗だった赤羽店の一館「ファッション館」も7/5に閉館となった。

 開いたり閉じたりが結構多い赤羽駅周辺。これは「開く」方の象徴的な一枚。長らく休業中だった赤羽東口マックだが、8/1に新装オープンした。この辺りから、付近の商業ビルの建て直しが続いている。

 ふっと時間ができたので、台場の潮風公園に足を運んだ。「GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト」での実物大ガンダム、正午のちょっとしたパフォーマンスの1シーンである。とにかく暑かった(最高気温32度)ので、このように空を睨みたくなるのはごもっとも。

 数本しか観に行かなかった映画だが、2009年はこの一本に尽きると思う。

 2枚組CDの中から何曲かメモリオーディオに入れて懐かしんでいたら、急な訃報が入ってビックリ。今でも時々聴いている。(東武百貨店で開催された「マイケル・ジャクソン展」にて)

 第281話では、池袋店での様子を記したが、11/27にもプレオープン(無料招待)があって、再度スイーツ等を堪能することができた。(東京ドームシティミーツポート店にて)

 インとアウトの比率がどうなるか、その辺も見所になろうかと思います。末筆ながら、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


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