随筆「東京モノローグ2007」(1−2月期)
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第227話 節分は楽し / 第226話 捏造は×、ゲン担ぎは○?〜受験生応援駅名 / 第225話 スーパーマーケットにおける「べからず集」〜「べからず集」part11 / 第224話 2006年15大ニュース(後編)

第227話 節分は楽し(2007.2.15→19)

[お詫び]荒川クリーンエイドの年次報告集の編集作業で、ここのところ押せ押せ。週末返上状態で、第227話、すっかり遅くなってしまいました。節分祭に出かけたのがすっかり昔の話に... 今思えば、2月3日は悠長なもんでした。

 行ってすぐにでも下書きしておけばよかった、その節分祭について、が今回のお題。

1988年2月3日 東京に戻って来て2年目。昭和最後の年、1988年2月3日が筆者の豆まかれデビュー。豊川稲荷か日枝神社か、と記憶があやふやだったが、実は掛け持ちで行っていたことが記録帳に記されてあった。まだ大関だった頃の旭富士関や大島部屋の親方らしき方など、おそらく部屋の皆々が集まっていたのだろう。豊川稲荷では、力士を目の当たりにできただけで満足してしまったようで、当時の収穫は、福豆ばかりだったのを覚えている。(豆だけでなく、スナック類も降ってくることをこの時初めて知り、呆気にとられてしまった次第。)

 翌1989年は西新井大師に行ったことになっているが、いま一つ節分会の記憶がない。平成元年、つまり1年の2月3日で、123並びだったこの日は、奇遇にも西新井近辺の郵便番号の頭3桁が123−だったことから、郵便局の出店が大いに盛り上がっていて、記念のシートを買い求めたのはよく憶えているのだが。(探せば出て来るんだろうけど、おそろしいことになりそうなので、また別の機会に。)

1990年2月3日 1990年は、神田明神の節分に行っていたことが判明。過去の写真を引っ張り出してみると、確かにある。豆まき用の舞台が特設されているが、何ともいにしえな雰囲気。17年も経てば、そんなもんだろうか。

 という訳で、17年ぶりに神田明神での節分祭に参じたのが、この間の2月3日。細君はこの手の行事に行ったことがない、というので、秋葉原の散策を兼ねて、神田明神にしたのだが、記録帳を確認するまで、神田明神の節分は筆者も初だと思い込んでいたのだからお恥ずかしい。できるだけいろいろな寺社の節分を体験しようと企んでいる筆者としては不覚だったが、その時は気付いていなかったので、ある意味、新鮮でよかった。

 第一印象としては、有名人で賑わうような感じもなく、あくまで地元・地縁のお祭りとしてこじんまりと、といったところ。実際に矢を放つことはないが、「弓を天と地に向けて弾き邪気を払う儀式」(鳴弦の儀)が執り行われた後、14時半頃、豆まきが始まった。

 少々出遅れたため、ポジションとしては絶好ではないが、決して何も来ない訳でもなく、様子見ながら漫然と構える。紙袋を拡げて頭上で構える面々がいるのはいずこも同じ。だが、その紙袋にはなかなか入らない様子。一体何が撒かれているのやら?

舞っているのは福豆か? 「鬼は外」「福は内」のかけ声もなく、豆粒(単体)が撒かれることもない。何かあまり節分ぽくないような... 福豆(小袋)は出ているようだが、福銭も見かけない。どうも個別包装のチョコや飴が多いことがわかった。これらは放り投げるの図ではなく、投げ飛ばすような角度(直線的)で降ってくるので、紙袋が向いている口が垂直方向だと入りにくくなる。入らない訳である。

 場慣れ気取りの筆者は、周辺でキャッチし損ねて反射してきたものや、おこぼれを預かれればいい程度。そんな凡人とは対照的に、細君は節分祭デビューとは思えない程、挙手した状態でのダイレクトキャッチが上手だったのでビックリ。(キャッチした中に、福引が付いたスナックがあることに豆まき終了時に気付いてなおビックリ。細君は見事、開運手形を授かった。)

 しばらくすると、JALの関係者(客室乗務員から整備士まで)がご登壇。華を添えたのはいいが、(機内でアルコール類を頼むと付いてくる、あの)おつまみを振りまくというのはちょっといただけない。上空でも膨らまないような特殊なパッキングのせいか、放ってもあまり飛ばず、その飛ばないおつまみを手前でパラパラやるもんだから、前方の人だかりが団子状態になり、押すな押すなの大騒ぎ。

 するとまた中断アナウンスがかかってしばらくお預けに。豆まきが始まってから断続的に中断が入っているが、これで何度目やら、という感じ。これまでいくつか豆まき行事に参加(参戦というべきか)しているが、こんなに度々中断が発令されるのは初めてのこと。確かに集団心理でドッとなるのは感心しないが、撒かれる側(ここでは下界人と呼ぶか)は決して悪くないと思う。主催者側の仕切りや撒き方に問題がないか、考えてほしいものである。

 この手のおつまみをはじめ、飛距離が出ない大きめの品々を前方でまとめて撒けば、我も我もとなるのは明白。年長者を立てるのは道理だが、ご年配各位が舞台中央で撒くケースが多いことから、余計にリスクが高くなっていることを了知してほしいところ。中央にはできるだけ強肩な人をそろえて、遠くに撒くようにしないと。(ただでさえ人口密度が高い前方中央にパラパラと集中散布されれば、転倒などアクシデントが起きるのは必定。)

 地元重視はごもっともなのだが、年男年女、総勢400だか450だかは、数としてはあまりに比類ない。何組も入れ替わり立ち代りで続き、気が付けば開始から1時間が経ったところでようやく終了。(中断ロスタイムも大きいが。)

 これだけロングランだとさすがにはじめから終わりまで前列で粘っている客もいない(というか、途中交替が発令されるためでもある)から、当初後方でヒーヒーやっていた筆者らも、後半は何となく前方に進めて拾いやすくなっていた。(成果は左の画像の通り。)(^^)

 前方に出たついでに、最前列を違った角度で見てみたら、こんな状況。ロープは甘め、ガードも緩め、転倒者が出るのも無理はないか。15時半、長かった豆まきは散会となり、境内の地面もようやく人込みから開放。だが、人込みの代わりに現れたのは包装ゴミの数々。その場で食したスナックや飴などの包みを雑踏に紛れてポイ捨てする輩が多いのには呆れる。こういう行為に対しても、ぜひ警句を発してほしいものである。地元・縁者はそんな不行儀はしないだろうから、物見遊山な連中の仕業に違いなかろう。こういう人達は、いくら「福は内!」とやったところで、福は来ないだろうと思う。

 ともあれ、家に帰ってから豆まきするだけの福豆(最低ライン?)はしっかり確保できた上に、ちょっとした上乗せを頂戴できたので、ご満悦な節分となった。

増上寺の豆まき舞台は割と低位置だった ちなみに、1990年に神田明神に行ってからは、節分祭(名称は様々)で神社仏閣へ、というのがすっかり縁遠くなってしまい、1996年に等々力不動尊の節分に足を運んだのがせいぜいで、その次は2003年の増上寺までまた間隔が空いてしまう、という状況だった。(2001年2月3日は土曜日、2002年の2月3日は日曜日だったので、決して行けなくはなかったはずなのだが、どうしたことやら。)

増上寺ではいろいろな品をいただきました 増上寺ではこんな具合で、手拭いやら、お茶漬けやら、実に多彩。ボールが飛んで来た(これはダイレクト)のにはさすがにタマげたが、やはり節分はいいもんだと、これで再び味を占めることに。2004年の高岩寺(巣鴨)、2005年の三崎稲荷神社(水道橋)とマメに出かけ、豆を撒かれて悦に入っている始末。 ~*o(++) 第176話で少々記したが、高岩寺(とげぬき地蔵)は、なかなかのもの。買い物袋を何気なく開けておいたら、入るは入るは... 帰ってから調べてみたら70個の大入り。純粋に豆だけを撒くという意味では正統派である。和泉元彌に中村獅童と、お騒がせ系芸能人が登場する、という点では何とも言えないが。(ちなみに、豊島新聞に提供した右下の写真は、左に元横綱・大乃国関、中央に萬田久子、と正統な感じ。)

この日参集した芸能人はこんな面々

我ながら、よく撮れた?

 今後もできるだけ節分祭には出かけようと思う。(特に、初詣客が多い社寺(明治神宮、浅草寺、成田山新勝寺、川崎大師、大宮氷川神社、etc.)での豆まきがどんなものか体験したいところ。) 福豆をいただいて、拙宅でひと撒き。そして、恵方巻を恭しくいただく。こうして正に節分、つまり季節の変わり目を実感しつつ、翌日の立春に備えるのは佳いものである。

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第131話 街で見かけた芸能人 / 第178話 恵方巻と中華まん

 

第226話 捏造は×、ゲン担ぎは○?(2007.2.1)

 納豆については、前回も少々触れたが、ファディズム消費者以上にファディズムメーカーである番組側のお粗末さにはただただ呆然。消費行動が「あぁまたか」なら、データ捏造については「あぁやっぱり」といったところだろうか。すでに巷では囁かれているだろうけど、今回の件は「発覚!あるある大事件」と言っていいだろう。(皮肉にも、番組本は書店から消えつつあり、「ないない」状態だそうだが。) 長寿番組だったということは、相応の理由がある。必ずしも出鱈目ばかりという訳でもないだろう。いっそ、この放送分は当時の知見では間違っていなかった、と保証放映リストを作って公開しても良さそうだ。調べていったらボロボロ(あの回もこの回も)というよりも、最初から全てを疑う中から、シロの分を目立たせる方が効果的。失点をバネにするにはそうした発想も欠かせまい。

 不二家の一件もある意味、捏造と言えるが、こうした不肖かつ不祥な現象は、切羽詰った状況から生み出される点で共通。「もっともっと」と無用にスピードを加速させているのは大衆病理か。そうした背景に踏み込まずして、表面的に当事者だけを叩くのはどうかと思う。良質な製品・サービス、良質な番組・コンテンツが提供されるためには、じっくり時間をかけるのを良しとする土壌・度量がまず必要。そして、速度ではなく質において健全な競争が働くことが不可欠だろう。

メガマック完売御礼の表示例 そう言えば、マクドナルドでは「メガマック」が売れているとか。納豆の動向との脈絡は定かではないが、「納豆食べて、メガマック」(またはその逆)という矛盾した人も少なからずいたかも知れない。早い話、太りたくなければファストフードを控えればいいだけのこと。メガマックはダイエット的には天敵に映る。こうした矛盾した消費行動を防ぐためにこそ、情報番組があって然るべきだと考える。

 さて、あるある的番組の今後の方向性としては、「知られざる○○パワー」とか「○○が利く!」という誇張表現は慎み、淡々と一つの事物を追いながら、さりげなくその一面や潜在力を紹介する程度で十分と考える。

 2月に入れば、

 と食品にゆかりのある日のオンパレードになる。(旬のものを摂るのが第一なのだが、これら○○の日は果たして理に適っている?) 視聴者の食いつきを狙って、効果面を強調しようとするから、無理が生じる。単純に「○○の日にちなんで、今日は○○」という採り上げ方をすれば、視聴者も納得するし、ダイエット云々や血液サラサラといった煽動的な観点に頼らなくて済むだろう。

 業界が作った記念日というのは商魂が見え隠れする面もあるが、由緒正しいものも多々ある。尊重しないことでもあるまい。

 もっとも、上記の2月前半の中でも、ふく(河豚)の日、肉の日、煮干の日はいわゆる語呂合わせ。東京モノローグでは第97話で、くじの日に引っかけて宝くじネタをお届けした程度だが、一年を通して見れば、他にもこの手の語呂や引っかけ系の記念日は多数存在する。関西風に言うと「しょーもな」と一笑一蹴されそうな日も多そうだが、これだけでも番組的には数年は持つだろうと思われる。由緒の有無を問わず、要ご一考。

 前段が長くなってしまったが、今回は受験生応援と銘打って頻出している「ゲン担ぎ菓子類」(⇒参考を見て、この程度の語呂や引っかけで商品開発するのであれば、他にも応援ネタがあるだろう、というのが本題。ゲン担ぎに出てくるのは、「○○の日」のこじつけよりもムリがあるのが多い気がするが、もともとは密かに望みを託す性格のもの。言われてみると、そんな風に聞こえる、という程度でいい訳である。だから、製菓業者や小売がこぞって公然と売りつける商戦模様には違和感を覚えなくもない。皆が皆、「ウカール」訳でもなければ、「キットカツ」訳にもいかないのである。結果が思わしくなかった場合、その受験生には逆に悪印象を与えることだって考え得る。賢い受験生にとっては無縁だろうけど、ゲンを担ぎ過ぎて、スナック漬けになり、受験日に体調を崩す可能性だって否めない。今のところ特定商品が売れ過ぎて、入手難といったことは聞こえてこないが、食品の煽動という点ではフードファディズムに通じる部分がある。(これで頭が良くなる某といった機能性を謳うスナックがゲン担ぎを始めたら、と考えるとゾッとする。)

 という訳で、筆者が思いついたのは、受験生応援「ゲン担ぎ駅」である。「ご利益 駅名ツアーズ」もヒントにしつつ、首都圏の駅名からこじつけてみた。何もそこへ行って切符を買い求める必要はない。通りがかったら、ちょっと気持ちを入れてみては?程度のことである。(よく考えると、受験に限ったことでもないか。)*順不同

  • 京成本線

勝田台かつただい):かった〜、うかった〜
東葉勝田台方面 *東葉高速鉄道の東葉勝田台(とうようかつただい)だと、「うかった〜」が入る。

(おまけ)
鬼越(おにごえ):何となく受験向きな感じ。(川越(JR川越線。東武東上線)も同類)
京成西船:この駅はかつて葛飾(かつしか)だった。かつしかない?

  • 都営大江戸線

勝どき:ズバリ、今が勝機!

  • 湘南モノレール

片瀬山かたせやま):勝たせ〜

  • JR山手線・京浜東北線

御徒町御徒町(おかちまち):お勝ち〜

  • 京成押上線

押上(おしあげ)〜八広(やひろ):おしあげて、八が広がる(末広がりな感じ)

  • 京急本線

戸部:飛躍を誓って「とべ!」

  • JR外房線

土気:試験当日はひたすら「とけ!」

新木、佐倉、土気...見つかった? (八街は佐倉の近く)

  • JR成田線

新木(あらき):「あ、ラッキー!」
 *秩父鉄道には「武州荒木」がある。

  • JR総武本線

佐倉(さくら):京成本線には大佐倉(おおさくら)も。

  • 千葉都市モノレール

桜木さくらぎ)〜作草部さくさべ):「さくら〜さく」と言いたいらしい。(⇒関連情報

  • 東京メトロ日比谷線

入谷(いりや)〜下谷(したや):入は「はいり」とも読める。続けて読むと「はいりやした〜」

  • 東武伊勢崎線・野田線

春日部(かすかべ):ムリがあるが、「勝つ壁!」と読み替え。

 他には、埼玉新交通の大成(たいせい)、相模鉄道の希望ヶ丘(きぼうがおか)もイイ感じ。

 そして極めつけは、新宿(しんじゅく):「信じ行く」のみ、ってことで。(^^; 新宿

注)以下の3駅のような事態にはご用心。

矢部と関内にご用心(?)八街:やっちまった
矢部:やべ
関内:わかんない (*関門の内に入る、という解釈も可能。要は考え方次第。)


 てなことを書いていたら、20年前は受験生だったことをふと思い出した。(当時は大阪府在住だったが、別に桂(かつら):勝つら!とか、平城(へいじょう):平常心!とかゲンを担ぐことはなく...) 末筆ながら、受験生の皆さんのご健闘をお祈りします。

  • こちらもどうぞ...⇒ 駅名が出てくる話題

第45話 旅行検定 / 第68話 東京難読地名 / 第115話 1200駅! / 第197話 1300駅!

 

第225話 スーパーマーケットにおける「べからず集」(2007.1.15)

 15話ごとのべからず集。自転車と物品系べらかず集が続いたが、今回は再びシチュエーションタイプ。満を持してのスーパーマーケット編をお届けする。(サミット 成田東店でのレジ袋有料化(1枚5円)実験初日にちなんで。もっとも、これまでトポスなど、有料だった店もある。定着しなかったのは一部の客による傲慢クレームのせいだろう。過去の失敗に学べるかどうかが今回の実験で問われそう。)

*レジ集中型で、カートが利用できる(設置してある)中堅スーパー(食料品売場)を想定。いつもの如く、法に触れる行為や危険行為は除外。

 まずは次点から。カウントダウン!(カウントダウンネタはこれで3話連続)(^^;


  • 次.フタはずれ放置

     店側にも工夫の余地はあるかも知れないが、特に大きめのプラスチック製お弁当容器は、フタが外れやすい場合がある。テープが甘く、うっかりパカと外れてしまったとしても、それは何とか元に戻してほしいもの。フタが外れかけたお弁当(特に中華系や揚げ物中心系)を手にした際、汁がついてしまった経験をお持ちの方もいるだろう。


  • 10.店員(レジ係)と長話

     会計待ちの客がいなければ、それほど咎められる話でもないが、つい話し込んでしまって、会計渋滞を招くようなら考え物。お店や他のお客にとって有意義なコミュニケーション(改善提案など)だったらまだしも、単なる世間話なら、ご遠慮願いたいものである。


  • 9.過度な試食

     第136話で「試食生活」などと書くくらいなものだから、筆者とて大きな顔はできないが、明らかに摂食し過ぎと思われるお客と遭遇することがある。お子さんともども家族総出で、なかなかその場から離れないケースも見受ける。店としても手を焼いていることだろう。単に試食して終わり、にしないためにも、店としては5段階評価を促すための工夫(例:空き箱などを5つ(Bad〜Good)用意して、ビー玉を入れてもらう投票方式)があってもいいかも知れない。投票を促しがてら、どこに入れるかを見ていれば、その場でお客の声も聞けるし、客としてもより真剣に試食するようになると思われる。


  • 8.袖、手荷物接触

    トングとパックのイメージ セルフ方式の惣菜コーナーなどでは、対象物の置き位置が低かったりすると、屈んだ姿勢から思わぬアクシデントが生じるもの。トングやパックもとりにくかったりすると、そこに袖や手荷物、買い物カゴが触れることもあるが、何よりお惣菜そのものに接触、てなことになるとちょっと困りもの。(+_+) フライや天ぷらはまだ被害は少ないが、チーズたっぷり某とか、あんかけ某とかの場合、他のお客にとって迷惑この上ないが、何よりご本人が不運。


  • 7.未会計品放置

     特売品や見切り品コーナーの近くに、似たような品物が置き去られていることが時々ある。要するに、目的物を見つけてカゴに入れたが、途中で同種の特売品を見つけてしまい、急遽変更、ということなんだろう。時には、全く無関係のものが放ったらかしになっていたりするが、それが生鮮食料品や冷凍・要冷蔵系だったりするとタチが悪い。やたら広大なスーパーで元の場所がわからなくなってしまったのなら致し方ない面もなくはないが、店員に聞いてでも元あった場所に戻すのが原則だろう。


  • 6.ダダっ子、駆けっ子、カートっ子放置

     広めのお店だと、お子さんも気が大きくなるのか、やたらダダをこねて大声を出す子(極端な例は泣き喚いて床に転がってジタバタするケースもあるが、最近はお目にかからず)、走り回る子、カートを押したがる子(はまだ許せるが、それが加速(=スピードアップ)すると目も当てられない)が出没する。大人が一緒についているのであれば、その子よりもそれを放置する大人がお咎めを受けるべきだろう。(第三者的に他の大人が注意するのが効果的なんだろうけど、あの親にしてこの子あり、だったりするから、むしろ最初から親を注意する方がいいのかも知れない。)


  • 5.自発的過剰容器

     お惣菜コーナーに置いてある容器包装類は、実に多様。プラスチック製モノが主流だが、大小様々ある中で、例えばコロッケ一つを入れるのに、大きな容器は要らないはず。店によっては、ポリ袋を置いてあるところもあるから、そうした少量のものは、袋を使えば十分。つい容器に目が行ってしまって、袋という着想に至らないだけかも知れないが、ここはやはり「適材適袋」で使い分けたいところ。もっとも、マイ容器(誤解のないよう透明プラスチック)を持ち込んで、使い回せるなら、それがベターだろうと思う。(筆者は、「これは!」というフライ系惣菜があれば買う。ポリ袋が近くにない時は、レジ付近にあるポリ袋を調達してから、再度そこに向かう。そのため、お目当ての品が少数な上にタイムサービスがかかっている時だったりすると、買いそびれることもある。)


  • 4.店頭喫煙

     店側の問題でもあるが、出入口付近に喫煙場所(灰皿)があったりすると、スモーカーにとっては格好のエリア。逆に非喫煙者にとっては入店をためらう動機となる。メインの出入口は店の顔。何とかクリーンであってほしいものである。これはスーパーマーケットという場所柄(=お子さんからご年配まで、健康被害のリスクを最小限化する必要があるということ)から、特に考えるべきことだと思う。喫煙者側の自助努力では限界もある(灰皿の誘惑は断てない?)だろう。喫煙場所の適切な指定もさることながら、タバコ自販機の設置場所の是非も然り。チェーンストア協会など業界挙げて考えても良さそうな話である。


  • 3.フードファディズム型集中購入

     納豆がダイエットにいいそうな、という話が流布するや、店頭から納豆が品薄になったとか。ココア、メカブ、にがり、寒天...思いつくだけでもいろいろ出てくる。こうした現象はフードファディズムという言うんだそうで、報じられる度、店頭で品切れのお詫び掲示が出る度、「あぁまたか」と思う。

     要するに、ネバネバする食品、海藻起源の食品は健康にいい、ということがわかっていればそれでよく、どれかを何となく日常的に摂取していれば良さそうなもの。テレビなどで取り上げられる度に反応する必要はないのである。

     マスが作り出す一過性の情報に左右される人は、ダイエット情報も然りだが、飽食の原因となる食品の情報にも左右され得る。美食が進んで体重や体型が気になるに至ったのであれば、そんな食生活を見直し、抑制すれば済む話。そして、自分にあった食品なり献立情報を自身の価値観で見出すのが早道というものだろう。

     テレビ側にも表現の配慮が求められるところだが、テレビの情報が全てではないことを受け手がちょっと心がければいいことである。


  • 2.会計渋滞

     店員と話し込むのも一因だが、目に付くのは、支払額が定まってから、小銭捜索を始めるケース。「レジで小銭をスムーズに支払う方法」によると、手元に予め77円分用意しておくと、円滑なんだそうな。77円でなくても、待っている間に出せるだけの小銭を手にしておけば、幾分スピードアップできると思われる。要領の問題である。

     少額会計を高額紙幣で臨む場合も渋滞のもと。77円もないくらい常にキッチリお札ばかり、というのなら仕方ないが、小銭をジャラジャラ持っているのに、面倒がってお札をホイ、というのは感心しない。(これは男性客に多い?)

     クレジットカードのみでサッと支払いが済めばこれに超したことはないが、サイン不要の場合でも結構時間がかかることもある。筆者の場合、レジ袋不要(マイバッグ協力)のスタンプシートをカードと一緒に出す機会が多いが、弁えた店員だと、先にカードを通して、利用控え(レシート)が出てくるまでの間にスタンプを押して、と手際よくやってくれるが、スタンプを押してからカードを通す店員もいる。そうなると、何だか筆者が渋滞要因を作っているようで、申し訳ないような面映いような。

     もっと時間がかかりそうなケースは、カード払い+ポイントカード+お買い物袋スタンプの3つを併用する場合。まぁポイントを貯める機能は、そのチェーンストア発行のクレジットカードに付随している(カード払い額に応じてポイント蓄積etc.)ことが多いから、カードが三重になることはあまりないとは思うが...

     あとは、並んでいる途中や商品をスキャンしている途中で、「あ、チョット待って!」というケース。これはいただけない。カゴを置き放して、姿を消し、また戻ってくる、というのも渋滞を招くことがある。ご用心。


  • 1.ポリ袋過剰持ち帰り、レジ袋追加要求

    ポリ袋ロールの典型例 精算後のテーブルに備え付けられているポリ袋や輪ゴム類。ご自由にとは言っても、限度がある。時々、ポリ袋がロール状なのをいいことに、何重にも巻き取って持って帰ってしまう不心得者を見かけるが、一体何に使うのやら?

     ポリ袋に飽き足らず、レジ袋も店員が許す限り頂戴しよう、と交渉する客人もいる。そういう客にこそ、まずは有料化を導入してみると、予防原則的には効果が高いと思われる。いっそ、レジ袋判定士のような店員を常置し、追加を希望されるお客様はこちらへ、というのも手だろう。「お客様のレジ袋はこの枚数が適量と判定します。追加ご希望は1枚5円で承ります。」といった口上か。

     ちなみに、ORICON STYLEでは、同社のネットアンケート調査において「日ごろ感じる過剰サービス」というテーマで調べた結果を最近発表。「圧倒的に多かったのは紙袋、レジ袋を含めた「過剰包装」。しかもスーパー、百貨店、コンビニ、ファーストフードと、さまざまな場所において「不要!」という答えが続出...」とのこと。容器包装やレジ袋の類は要らない!というのが消費者の少なからぬ本音なのだろう。にもかかわらず、売る側はサービスの一環として余計なお世話を続けて、要求者を助長している、というのが実態だとするなら、大いに考え物である。


 実際にスーパー店内でこうした事例を見かけたら、目配せするだけでも効果はあるだろう。スーパーマーケット利用マナー向上に、少しでもつながるなら、と念じつつ。

第224話 2006年15大ニュース(後編)(2007.1.1→3)

 遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます! 本年も引き続きのご高覧ご笑覧、よろしくお願いします。

 前回第223話の後、若干動きがあり、これは書き足せねば、と相成った。まずはその補足から。


  • 11.各社サイト問合せフォームメール

 マクドナルドにも一言二言入れる件が生じた。マネージャーと思しき方の店員への指示・指導がちょっとなぁ、といった話を婉曲的に訴えるものだったが、翌日早速、お客様サービス室からご返事をいただいた。でもその返事がまた紋切り型なものだから... マネージャーさんはそんなお客様サービス室の姿勢を体現しているのかも?

  • 10.AKIBA関係

アキハバラデパートも見納め 12/21の夜、帰宅途中にフラと秋葉原で降り、アキハバラデパートに寄ってみたらさぁ大変。12月31日で「閉店」とな。12月24日にも細君と出かけ、名残を惜しんできたところ。100円ショップにはお世話になったものである。年末にまた一つAKIBAネタが加わった。ここに寂寥の念を込め、一筆。


 以下、5位から1位まで。カウントダウン!

  • 5.PCリユース&家電リサイクル

 第176話の3位に書いた通り、複数事務所掛け持ち勤務の際、自宅PCを持ち込んでの作業が多かったものだから、ディスプレイの脆弱な部分にいつしか負担がかかり、2006年に入ってからは画面の映りが不安定になってきた。弱くなった箇所はほぼ特定できるので、そこを強く押さえる工夫などをして凌いでいたが、あっちこっちと持ち歩いて使うにはさすがに厳しい局面に。その2004〜2005年の掛け持ち勤務のご褒美という訳ではないが、不要不急のPCが筆者の元に集まり、今の二つの勤務先には、それぞれをあてがうことでPC持ち運び生活から脱却できたのが、筆者としてはまずは一大ニュース。週1の勤務先では最低限メールチェックができればいいので、旧型だがCompaq(Win98SE)を、週3の方は、東芝製第199話の17.に登場)で、筆者が復活させたものを据え置くことにした。だが、このPC、OSがWinMeなものだから始末が悪い。前回の13位で紹介したヨドバシドットコムでWinXP(アップグレード版)のライセンスのみの販売品(店頭よりもリーズナブル)を見つけ、何とかアップグレードに成功。スペックとしてはギリギリかも知れないが、しっかり稼動している。

 自宅PCの方は移動ストレスから解放されてしばらくは安泰だったが、秋頃からいよいよガタが来て、遂に別売のモニタに頼ることに。前回10位で書いたが、AKIBAの某中古屋でPCと同社製品の液晶モニタを折りよくセール特価で買い求めることができたのはせめてものお慰み。おかげ様で自宅でのPC作業は今は順調である。

 とまぁPCのメンテ(リユース?)に明け暮れた観が強い2006年だったが、PCとのご縁はそればかりでなく、第212話の通り、PCの行く末を目の当たりにする機会を得たことも大きい。用済みのPCを持ち込んで直接解体・リサイクルしてもらおうか、などと安直なことを考えていたが、もってのほか。逆にできる限りメンテし、大事に使おうという意識が高じた次第。

 家電品についても同様。家電リサイクル法が改正されるということもあり、第214話の街頭調査の一件があったり、7月早々には、消費生活アドバイザー資格の更新講座「家電リサイクル法 施行状況と環境問題」を受講したことで、筆者的にもちょっとしたブームに。家電リサイクル法改正に伴うパブリックコメントも送ってみた。

 そんな訳で、不用品の処分には注意を払うようにしているが、ミニコンポと14型テレビ(いずれも旧式)は近所巡回中の回収業者に引き取ってもらい、CDラジカセを新規購入、テレビは譲り受けた品で代用中、といった顛末。PCのようには自力でメンテ&長期使用、という訳にもいかないものである。

 10/29には、アジア3R市民フォーラムに参加。いわゆる"E-Waste"の実情を再認識し、回収業者に頼ってしまった所為を省みるのであった。自分なりには、E-Wasteを抑制しようと努めた一年?だったと思う。

 おなじみ、東アジア環境情報発伝所でも、2006年は正にE-Wasteがキーワード。E-Waste関係の会合にはあまり顔を出せなかったが、2005年の万博出展の記録(まとめ)の方で、多少なりとも貢献できたのなら本望である。

*下記、Web版「日中韓 環境見聞館」は筆者がメンテを担当。
 ■概要紹介ページ
 ■「日中韓・環境見聞館」報告ページ
  ひとつご覧ください。


  • 4.自転車未踏区クリア!

 ズバリ、第215話の通り。

 その文中、「23区内の鉄道駅は、つくばエクスプレスの青井・六町を除き、全駅乗降済みetc.」などとうっかり23区内での未乗降駅はTX程度と書いてしまったが、よくよく調べてみると、まだまだ乗り降りしていない駅があるではないか!(不覚...)

 第206話に記したように、ゆりかもめの新駅は乗降済みだったものの、東武亀戸線の東あずま、北総開発鉄道の新柴又、京急空港線の糀谷、大鳥居、穴守稲荷が残っていた。これらはいずれも23区内であり、筆者がまだ改札を通って降り立ったことがない駅だった。(さらには、りんかい線の大井町(改札が独立しているので)も対象)

東あずま駅 東あずまは、10月7日、堀切(金八先生の舞台)でのクリーンエイドのサポートの帰りに降り、やっとクリア。(1313駅目) よく考えると、東は「あずま」とも読むから、うっかり「東東」とか書いてしまいそうな駅名である。(ここでのあずまは「吾嬬」が正しいようだが、漢字で書くと読めないから平仮名なんだろう。)

ディズニーリゾートラインと秋の空 ちなみに、ディズニーリゾートラインは、東京都民感謝週間の期間中、ディズニーシー(5周年目にして初めて来場)(^^;に行った際、遊園地感覚で全駅(といっても4つ)乗降し、東京ディズニーリゾートをぐるっと一周。いい余興となった。


  • 3.羅臼と知床岬

 自慢ではないが、国内各所の世界遺産でもいわゆる「自然遺産」の地を中まで入っていく(横断・縦断)のは今回が初めて。賛否はあるようだが、世界遺産登録から1年が経った知床。その記念を兼ねた「海ごみサミット」が開催される、ということで、出張扱いで羅臼と知床岬に行く機会を得たのはありがたかった。道東は学生時代に釧網本線をノロノロと下った程度で、知床半島に足を踏み入れたことはなく、以久科、斜里、ウトロ、知床峠(羅臼岳)を経て、羅臼に出るなんてコースは夢のよう。往路から発見と感動の連続。充実の5日間となった。

右端が知床岬 海ごみサミット知床岬でのクリーン作戦については、JANJANなどにも書いた通りだが、とにかく常人立入禁止の地、知床岬をこの足で「上陸」することができたのは感無量。羅臼滞在中は霧模様の曇り空(気温も低め)だったが、7/5のクリーン作戦実施日、船中、知床岬からオホーツク海に出る頃にはすっかり晴れ上がり、気温も上昇。絶好のクリーンアップ日和に恵まれたのは天の配剤と言うべきか、幸運だった。

道中、こんな奇岩が随所に 通常、人が立ち入れない場所でのクリーンアップというのは、「ここでやらねば」という意識も高まり、緊張感も出る。同時に、大自然の中での作業という点では癒される側面もある。疲労感や筋肉痛が出なかったのは、自然の恵みだったんだろう。

人力ではとても回収できない漂着ゴミの数々 原因者不明とされる、海鳥(ウミスズメ)の油遺骸の一部もまだポツポツと見かけ、同行の環境省(国立公園)レンジャーの方に回収してもらうという、非日常的なクリーンアップ体験も。(何とも痛ましい限りだが、しっかり回収することで供養にもなろうかと。)(v_v)

 第219話で少し触れたが、一時期ヒゲを伸ばすきっかけとなったのも、ここ羅臼で多種多様な魚介・海藻類を食したことが大きい。今となってはひと夏の思い出である。

女満別空港 1990年に羽田発・伊丹着で始まった筆者の空港利用数が、この知床行きの際に着離陸した女満別で20空港目となったのも、ちょっとしたニュース。

 2007年は7月に佐渡で「島ごみサミット」が開催される予定。沖縄本島以外の島では、淡路島、対馬(2004年)程度の筆者にとっては、佐渡も初である。


  • 2.川と海のクリーンアップ

 第209話でご挨拶方々お伝えしたが、週に3日は荒川クリーンエイド・フォーラム、週1日はJEAN/クリーンアップ全国事務局、という勤務形態になり、川と海のクリーンアップ活動を橋渡し的に見る格好となった2006年。中央・総武線の東西軸で、今日は東へ、明日は西へ、というのが定着し、今も継続中である。(おかげで、定期券の買い方もよりスマートになった。⇒第221話参照)

 海では、先述の知床岬(7/5)の他、鵠沼での国際ビーチクリーンアップ(9/16)、海守の研修で立ち会った松山・梅津寺(11/12)と、7月以降、隔月で3回、荒川では、「北区・こどもの水辺」(4回)、隅田水門、千住新橋など複数回。仕事がクリーンアップとなれば当然ではあるが、例年になく、実地でのクリーンアップのサポートをする場面が多い一年だった。川と海の両方に関わることで、企業との接点も幅広くなり、説明会(日興シティグループ)や出展(伊藤忠商事、1%クラブの機会が増えた。旧知の方とお会いすることもしばしば。企業関係は筆者的には奇遇・奇縁を楽しむ好機でもある。

 荒川での漂流・漂着ゴミについては、第217話のレポートに記した通り、新たな見方・認識を得たことも大きかった。水溶性灯篭流しの現場も船の視点から眺めることができ、その後の原稿執筆の一助となった。(その紙灯篭のメーカーに話を聞いてみよう、と思い立ったのもこの乗船体験が利いている。)

 仕事柄、データ処理がメインになるため、データベースソフトを情報基盤とすべく、各種情報を整理・統合。両事務所での情報管理はMS-ACCESSを使い、似たような形態に集約できつつある。

 データの互換性が高くなったことで、例えば、散乱ゴミのデータについては、荒川版とビーチクリーンアップ版と、様式こそは違うものの、荒川のデータを速やかにクリーンアップキャンペーン版→国際版(ICC)に変換できるようになった。データを入力する画面についても、ACCESSのフォームを使うことで、より効率を高めることができたと思う。(EXCEL関数に依存しないと集計が進まない場面もあるので、基礎データをACCESSで入れ、それをEXCELに変換して編集、という形態。EXCELで移したものは履歴・途中経過として扱い、二次加工しても構わないが、最終データは常にACCESSで一本化されている、というのがポイントだと思う。)

 webのフォームメールで届いたデータがそのままデータベース化されたり、各種統計もACCESS上で即席で出力されたり、となれば、より利便性は高くなるだろう。クリーンアップの現場(特にゴミがまだ大量漂着する場所)においては、ゴミのカウント・データの記録というのは難儀な話であるのは重々承知だが、データの収集と分析(=ゴミの再資源化や発生抑制の促進)のためには、ある程度システム化していくことも急務。

 満を持して設定したはずのインターネットでの「データカード入力システム」(web経由データ報告)では、仕組みそのものはよしとして、集計作業の段になって思わぬ誤操作が発覚。(+_+) 結果的には無事正常な形に戻すことができ、事なきを得たが、まだまだ修行が足りないことを自覚した次第。次回はより精度の高い処理ができるよう、精進しようと思う。

 両事務所での情報系作業の仕掛状況をまとめると、概ね下表のようになる。

クリーンアップ全国事務局

 

荒川クリーンエイド

サーバ(web+メール)管理

メーリングリストの運営

cmsサイトによる情報提供

Eメールニュース配信

web経由データ報告

ACCESSによるデータ管理

(実施会場申込確認のみ)

ACCESSによる確認票の出力

(実施結果確認まで)

 荒川クリーンエイドは、その本分とも言える秋のクリーンエイドにおいて、説明会〜実施〜報告会の一連の流れをフローチャート化。いわゆるプロセスマネジメント的なアプローチを試みたが、実施団体の対応に温度差が出ることもハッキリした。

 書面やメールを通じての確実な情報提供、メリハリのある説明会や実地研修の実施、プロセスごとの確認(返信依頼)、事務運営に対するアンケート・ふりかえり、そして報告会での成果の集約と共有等々、"Plan Do Check Action"に即した流れができれば、事務局の作業もより円滑になるし、何より実施団体側にとっても実行力の底上げにつながるものと思われる。きちんとP・D・C・Aを回せる団体を、よりしっかりサポートする局面に入ってきているように感じる。これはつまり、(自省を含め)市民活動のあり方をよりシビアに見ていく必要がある、と言えなくもない。(もちろん、各団体の背景や事情に応じて、柔軟に対応することも市民活動の要件ではあるが。)

 実施団体として新しく加わるところはより高いモチベーションで臨んでもらえるものの、従来型の団体は対応が遅れがちでデータ不備も目立つ、ということが少なからずある。なぜ遅れるのか、なぜデータが埋まらないのか...これは個別にヒアリングしたり、そうなってしまう阻害要因を取り除くお手伝いをしたり、そんな対応も求められそうである。

 もし長年の「なぁなぁ感」のようなものが一因だとしたら、ちと考え物。事務局側も、対応の繊細さに欠けていたり、方向性がうやむやだったり、さらには勤務形態が曖昧だったり、という点があり、モチベーションの低下を招いている可能性はある。心しないといけないと思う。

 常勤に近い形で荒川クリーンエイドの事務局で働くのは初年ということもあり、要領を得なかったり、合点がいかないことも多々あるが、今は何とか淡々と過ごしている。


  • 1.独自ドメインで東京モノローグ新装

 10年間、お世話になったJCA-NETを退会し、晴れてJCAFE(市民コンピュータコミュニケーション研究会)のホスティングサービス利用客になった。JCAFE「初期料金無料キャンペーン」がきっかけとしては大きかったが、かねてから独自ドメインを取得して、自分であれこれメンテしたい、という思いは強く、キャンペーンは正に渡りに舟。独自ドメインにしてからは、サーバ容量も増えたし、「東京モノローグ」のメンテもしやすくなったので、それだけでも上々。(東京モノローグの入れ替えは、2006年5月から順次行い、しばらくは新旧並行運用。デザインやページ内リンク先を更新しながらの移行は一大作業となった。旧サイトは8月に入ってから閉鎖。)

 画像のスキャニングが不十分で、見映えがしなかった「東京百景」第100話第101話第102話を一新(復刻)できたのは大きかった。各年各話のページデザインの不揃いを整えたり、19972000年の79話分をcms(Contents Management System)サイトに移行できたのも成果。

 一応、自営サイトとして「ちょちょいら」をオープンしたものの、ごく限られた関係各位に挨拶メールを入れた程度で、いわゆる宣伝・PR活動を怠っているため、今なお鳴かず飛ばず状態。アクセス数は、ふだんからご覧いただいている読者の皆様の他、「アド街ック天国」の放映リストが貢献してか、そこそこの数をキープしているものの、「ちょちょいら」の顧客獲得には至らず。独自ドメインになり、アクセス解析も詳しくわかるようになったが、東京モノローグ本編のアクセス数が実質的にはさほど増えていないことも判明。これまでRSS系のサイトから、かつての"www.jca.apc.org/~tommy/"に対してリンクを張ってもらっていたものがそのままの形で残存している傾向があり、Googleのキャッシュにもいまだ旧アドレスが残っているなど、新旧混在が続いていることも影響しているようだ。

 SEO(検索エンジン最適化)対策、RSSからの自動リンクの拡充にそろそろ本腰を入れねばと思いつつも、アクセス数が増えることを期して書いている訳でもないので、悩ましいところ。ともあれ、おかげ様で2007年9月に満10年を迎える「東京モノローグ」。その節目にはまた何か記念になることをしたいものだと思っている。


  • こちらもどうぞ...⇒ 1年のふりかえりシリーズ

第200話 2005年20大ニュース(後編) / 第199話 2005年20大ニュース(前編) / 第176話 2004年15大ニュース / 第152話 2003年10大ニュース / 第128話 2002年15大ニュース / 第104話 2001年10大ニュース / 第79話 2000年10大ニュース / 第55話 1999年10大ニュース / 第31話 1998年10大ニュース / 第8話 1997年10大ニュース

 

 


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