随筆「東京モノローグ2015」(7−8月期)
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夏の片付けの一環…三辺160cm級の箱に、中古のPCやモニタなどを詰めて着払いで発送 第431話 8月15日の箱出し

新京成線の車両デザイン自販機コーナー。鉄道ファンなら思わず立ち止まる系? 第430話 リサーチまとめ 自動販売機(東京近郊&旅先編)

出るべくして出た「交通系電子マネー専用」自販機。1円単位の価格設定は衝撃的。 第429話 リサーチまとめ 自動販売機(都区内編)

神保町編(左)では40店で使った。次は、北区版(右)・・・どれだけ使いこなせる? 第428話 ランチパスポートの日々

第431話 8月15日の箱出し(2015.8.16)

 いわゆるお盆休みの時期にあって、特段出かける用事のない筆者は、せいぜい片付けに精を出すばかり。8月15日は、その片付けの一環で、三辺合計100cmクラス1箱、160cmクラス1箱を外に出すことができた。全体量からすれば些少ではあるが、懸案が少し減った感じ。次は、「見える化」できていないものを、今回の空いたスペースにシフトし、片付け対象を増やすというのが待っている。これを繰り返せば、少しずつながら物量は減るはずなのだが、はてさて...

 今回の片付けのきっかけの一つは、管理組合理事会役員の任が解け、関係する紙資料(用済みのもの)を処分できるようになったこと。紙を減らすのに乗じて、ならば古い本も、という流れができ、さらには機器関係も、という話である。箱の一つはそんな本であり、もう一つは中古の機器類。自分で外に出しに行くことはなく、いずれも集荷サービス(着払い)で発送した。負担が少なく、ありがたい限りである。

 8月10日〜14日の平日は、普段通り出勤していたが、帰宅すると紙資料の片付けと、それに並行して、出すべき本の棚卸(または掘り出し)などに時間を割いた。本に関しては、かねてより「自宅に置くのはかさばるが、処分するのは憚られる」といった類のものを何とかしたいと思っていて、折りよく打ってつけなサービスを見つけることができたのが大きかった。トランクルームに預けるのが手っ取り早い可能性はあるが、さすがにそこまでのご予算は...という向きにはいいサービス。その名は「利創庫(risoco)books」という。

 250円で専用ボックスを買うと、その箱が届くのも無料なら、箱を送るのも無料。あとは、指定の条件に従った詰め方、出し方をすればOK。1箱につき、月額300円(最初の月は日割り計算)で預かってくれる。箱のタイプは2種類あって、詰め放題の「箱保管サービス」と、30冊までの「個品保管サービス」とがある。箱保管の場合は、取り寄せる際に箱ごとの扱いだが、個品保管の場合は、預けた中から指定の本を取り寄せることができるため、外に本棚を持つような感覚で使えるのがポイント。個別に取り寄せる場合、1冊につき120円と、送料として600円が必要だが、まぁリーズナブルと言える。箱単位で取り寄せる場合は、箱保管、個品保管とも800円が送料としてかかる。自宅宛に返送してもらうのが基本パターンだが、一時的にrisocoに預けて、別の場所に箱ごと送るといった利用シーンも想定し得る。転居を控えている時、職場に専門書を送りたい時、図書館に寄贈したい時など、いろいろと使えそうである。個品保管サービスについては、「個品登録料」というのが1箱につき500円かかるが、8月中に専用ボックスを購入した利用者についてはこれが無料。筆者は迷わず、個品保管サービスを選択し、risocoのwebサイトで預けた本をチェックできるというのを試してみることにした。おそらく個別に取り寄せることはないと思うが、こういう形にしておけば何かと安心である。

 箱の大きさは、32cm×44cm×21cm。今回は、大学在学中にお世話になった法律関係の書物17冊、情報誌「ぴあ」(主に特集系)11冊などを詰めて送った。それなりに年数が経っていることで、逆に価値を感じる本・雑誌というのがあって、今回送った(預けた)のはその一部。まずはお試しである。「箱保管サービス」の方なら、冊数を気にせず、隙間にも本を詰め込んで送ることができた訳だが、そっちはまた検討してから、と思う。

 今回預けた本の一部(ぴあはこの下)。しばしお別れ...

 15日に出したもう一つの箱、三辺160cmの方は、「パソコンファーム」というリサイクル会社の回収サービスに乗じたもの。同社が引き取り対象とする製品(つまり、リサイクル的に有価なもの)が1台でも入っていれば、その他の非対象製品も詰め放題というのがポイントで、しかも8月20日までに出せば、着払いでOK。箱の大きさは、三辺160cm以内と制限があるが、これが結構大きく、とりあえず出したい不要機器類は詰め込むことができた。初めて買ったデスクトップPC(本体)、縦に長〜いスピーカーと一体になったCDプレーヤー、某事務所から処分を頼まれていたノートPC、それに液晶モニターの4点。CDプレーヤー以外は、いずれも対象製品にあたるので、まず問題なく受け付けてくれるだろう。対象製品はまだなくはないので、20日までに追加で出せないか、こちらは現在検討中である。

 点数は少なかったが、この大きさでなければ入らなかった。重量もそれなり。

 箱2つ分が片付いて、少し空いたスペースに、埋もれていた雑誌や書類を何となく並べてはみたが、どうもしっくり来ない。異種混同のような状況だからだろう。より広いスペースを確保した上で、大々的に「見える化」し、似たジャンルのものを集合させ、取捨選択... じっくり取り組んでいこうと思う。

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第430話 リサーチまとめ 自動販売機(東京近郊&旅先編)(2015.8.3)

 東京都心の最高気温が30℃以上の日というのが、7月19日から続いている。

 こうも暑い日が続くと、特に清涼飲料関係の自動販売機は、さぞ盛り上がっていることだろう。自販機はある意味、タイムリーなネタだとは思うが、画像を並べてみたところで、別に涼しくなる訳でもなく、今回もあくまで「まとめ」の領域。引き続き、ご高覧ご笑覧いただければ幸いである。

第429話は、都区内編ということでお届けしたが、その後、改めて過去の画像をチェックしたところ、いくつか載せそびれていたのが見つかった。今回は、その都区内編のいくつかと、東京近郊(都区内を除く、関東各県)、ここ4年ほどの間で行った旅先で撮ったものをご紹介する。


  • 都区内編(続き)

 どれを選んでも「いろはす」(120円)という専用自販機。銀座某所にあった。

 所用で、王子にある法務局(東京法務局北出張所)へ。公的機関の自販機らしく、価格は抑えめ。筆者も一本、買わせてもらった。

 カットリンゴの自販機があれば、バナナ関係の自販機もある。バナナ1本130円(中央とその下の2段分)。東京メトロ有楽町駅の改札外にある。

 第408話で、地下歩道探索をした際に、歌舞伎座の地下フロアにあったのがこの歌舞伎風自販機(by 大塚製薬)。緊急時に活躍する「LIFE LINE VENDER」でもある。

  • ご当地ネタあれこれ

 奥羽本線のさくらんぼ東根駅(→駅ログで見つけた山形安達農園の瓶ジュース自販機。「さくらんぼ」はないが、りんご、ラフランス、ぶどう、かりん、しそ... かなり充実している。

 地ビール「はこだてビール」の店外にあった自販機。上段には「ハコダテニキテクダサイダー」(\200)がズラリ。函館山の地下水100%だソーダ。

 近鉄名古屋線の久居駅(→駅ログホームのパン自販機。工場より毎日直送というのは大したもの。見つけた時はちょうど空腹だったので、買ってもよかったのだが、とりあえず津のホテルに戻った。

 名鉄河和線の青山駅(→駅ログの近くで見つけた黄色い自販機。写真に出ているようにパンも扱っていて、パスコのパンが140円など。あとはスナックやチョコだが、どれもお高め。

 鳥取県北栄町にある「青山剛昌ふるさと館」にあった大山牧場のアイス自販機。各種お一つ300円也。隣の「名探偵コナン」プリクラは、1回500円。

 大塚国際美術館の館内にある自販機。大塚製薬グループの美術館なので、自販機のラインナップももちろん大塚系。

 湘南モノレールの湘南深沢駅近くで見つけた「湘南クッキー」の自販機。日持ちがするクッキーだからこそ成り立つのだと思うが、果たして売れるものなのか... 進物用と見られる大きな箱物も扱っている。

 湘南モノレール大船駅ホームにあるオリジナルメダルの自販機。お一つ100円。試してみてもいい気はするが...

  • キャラクター系

 佐野駅前の交流施設にあった「さのまる」自販機2台。2013年の「ゆるキャラ」®グランプリ総合1位だったそうで。(ラーメンかぶって優勝?!)

 高松駅ホームのアンパンマン仕様自販機。近所の複合商業施設にあるタイプと同じだが、外観のイラストが異なることがわかった。後方に停まっているのは、アンパンマン列車(しょくぱんまん号)。

 仙台空港鉄道の杜せきのした駅(→駅ログで見かけた、同社の鉄道むすめキャラクター「杜みなせ」ラッピング自販機。鉄道むすめファンにはグッと来る自販機だと思う。

  • 支援系

 境港にある「夢みなとタワー」内のみなとまち商店街には、「境港市観光支援自販機」が。土産物施設として一定の評価がある場所にある自販機だが、ご当地飲料などはなく、ひと工夫足りない印象。

 山陰自動車道の琴浦PAには、「琴浦町観光支援自販機」があった。「観光支援」の意味がいま一つわからないが、観光資源開発支援といったところだろうか。

 4月の山陰旅行(→第423話で、三朝温泉に行った際に撮った「三朝町まちづくり支援自販機」。残念ながら、温泉水のペットボトルはなかった。

 鳴門市にある漁協施設「JF北灘さかな市」で見かけた自販機。まちづくりや観光の支援ではなく、「徳島県水難救済会支援自販機」というのが凄い。「海の人命救助や海難防止等のボランティア活動を支えています」と、使途も明瞭。

  • ICカード(電子マネー)関係

 高松琴平電気鉄道(琴電)の高松築港駅にあった「ことちゃん」デザイン自販機。琴電のICカード「IruCa」対応の自販機(左)もあって、ちょっとビックリ。

 交通系電子マネー専用ではないが、ご当地ICカード強調型自販機の一例。名鉄一宮駅のホームにあった「manaca」タイプ。黄色い自販機の例でもある。

 武蔵小杉にできた商業施設「グランツリー武蔵小杉」には、nanaco対応の自販機がある。「seventeen ice」もnanacoが使える訳だが、これを「seven-eleven」と見誤ってしまうと、セブン・イレブンのアイス?と勘違いしてしまう可能性も。

  • チケット類

 神戸電鉄の小野駅(→駅ログで撮った同社の企画乗車券の自販機。現物の見本を見ながら選べるのでわかりやすい。中小私鉄ならではの工夫と言える。

 神戸電鉄の鈴蘭台駅(→駅ログで見つけた甲南チケットの自販機。神戸電鉄メインだが、阪急やJRもある。

 新大阪駅前の格安きっぷ自販機「きっぷ名人」。JRの回数券専用なので、それなりにお安くなっている(と思う)。

 豊橋駅前の格安チケット自販機。新幹線や名鉄はわかるとして、近鉄のアーバンライナーまで扱ってしまうというのはいったい...

 津田沼駅と新津田沼駅の間にあるチケットショップに併設された自販機。なかなか充実している。

  • 外観に注目

 上総中野駅(→駅ログの気動車デザイン自販機。自販機に書かれているのは「ガンバレ!いすみ鉄道」なので、いすみ鉄道の急行形気動車がモチーフらしい。後方の車両は、小湊鐵道の気動車。

 新京成線北習志野駅ホームにある電車型の構造物に入った自販機コーナー。車両のタイプは8000形。発車直後の松戸行きの車両は8800形。(→参考

 横浜市営地下鉄(グリーンライン)には、各駅のカラーリングに対応した自販機が設置されている。センター南駅は、このように爽やかなブルーが基調。グリーンラインとブルーラインの共用ホームにあるため、ブルーラインのブルーの自販機でいいかも知れない。

 こちらは日吉の隣、日吉本町駅(→駅ログのホームにある自販機。グリーンラインのグリーン系の自販機といった趣。

 三井アウトレットパーク横浜ベイサイドの自販機。「Mitsui Outlet Park」なので、M、O、Pを配した柄になっているのが特徴。仮にP・O・Mの順に並ぶと、ポンジュースと間違えられる可能性大?

  • その他

 ひたちなか海浜鉄道の日工前駅(→駅ログに佇む自販機。時刻表示がありがたい感じだが、実際は数分遅れていた。

 つくばエクスプレスの流山セントラルパーク駅(→駅ログで撮った「Station shop」。shopというものの、飲料と新聞の自販機が並んでいるだけ。少々哀愁を感じる。

 寝台特急「サンライズ出雲」の車内自販機。車内販売がないため、飲み物が急遽必要になった場合はこれを頼るしかない訳だが、ラインナップがちょっと...

 新京成線の習志野駅と薬園台駅(→駅ログの間で見かけた黄色い自販機。パン屋さんと出ているので、パンの自販機?と思いきや、単なる“kiiroikuruma.com”の宣伝用自販機だった。


 ストックはまだあるが、今回はとりあえずここまで。今後も撮りためていこうと思う。(^^)

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第289話 京成線1988〜2009 / 第330話 浪費電力 / 第375話 商業地の歩道における「べからず」七選

 

第429話 リサーチまとめ 自動販売機(都区内編)(2015.7.17)

 変り種の自動販売機を目の当たりにし、これは他にもありそうだ、ということで調べてまとめたのが第229話の自販機ネタ(第230話の一部にも続編)。その後も目に付くものがあれば撮り、次の掲載機会に備えていたのだが、載せよう載せようと思っているうちに時は流れ、奇しくもちょうど200話分を経たところで、今回ようやくと相成った。

 前回に比べると、インパクトは弱めだが、自販機事情の一端を知る上では、まぁまぁのまとめだと思う。何だかんだで結構な数はあるため、第429話では都区内編、第430話では東京近郊&旅先編と2回に分けてご紹介する。ひとつご笑覧のほどを。


  • 思わず立ち止まる・・・珍品系

 志村三丁目界隈で見つけた「1000円で夢ゲット」自販機。「はずれなし」とあるが、はてさて?

 志村だと怪しい感じを受けるが、アキバにあると「いかにも」という印象になる。不思議なものである。

 秋葉原駅構内には、こんな自販機もある。フィギュアの自販機と言えばそれまでだが、何と言えばいいのか...(OLさんのはどれも売り切れ)

 フィギュアの自販機は、浅草橋駅ホームにもあった。秋葉原のとは少々ラインナップが異なり、売れ筋も違うようだ。

 岩本町界隈には、知る人ぞ知る(?)自販機コーナーがある。最初に目に入ったのがこれ。缶飲料が中心だが、よく見ると、「おでん缶」、「やきとり缶」、「カンパン缶」があり、なぜか「ローソク&マッチ」(\450)もあったりする。需要はあるのだろうか。

 (岩本町A)クワガタ、ケンダマ、ダルマつきのミニ鏡餅...おでん缶が極めて普通に見えてしまう不思議系自販機もある。

 (岩本町B)手前はポップコーンの自販機。バター風味、いちごミルク風味、カレー風味の3種類があって、いずれも220円という設定。

 (岩本町C)ポップコーンの隣は、何でもアリな感じの1台。缶飲料、おでん缶はいいとして、ミートソース、飴、カレー煎餅...上段には鉄道模型(\1,050)まである。

 第229話でも紹介した「おでん缶」自販機。こちらは、本場アキバで撮った1枚。2種類あって、いずれも320円。岩本町の自販機では、同じおでん缶が300円。

 アキバならではの「AKB48」系、生写真自販機。価格の基準は不明。

 「あきたこまち×珈琲貴族」? 何のことかよくわからなかったが、ブランド米「あきたこまち」のパッケージに、人気イラストレーター「珈琲貴族」先生によるキャラクターのイラストが入った商品(お米を食べても美味しい、イラストを見ても癒される、夢のコラボレーション商品)を扱う自販機ということだった。(→詳細

  • 自販機で買えるあれこれ

 淡路町にある「神田アクア江戸遊」は、いわゆる銭湯にあたる施設。銭湯と来れば、牛乳の類がつきものだが、ここにあるのは自販機牛乳。進化系ということにしておこう。

 こちらは、「肉の万世」で見かけた牛乳自販機。「Mansei Milk」とあるので、いっそ「乳の万世」とでもすればよさそうな感じだが、自社ブランドの牛乳云々ではないようだ。(→参考

 末広町にある「えひめ飲料」東京営業本部前で見つけた「ポンジュース」自販機。「POM」ブランドの各種飲料が揃っていて、目移りしてしまう。

 価格も良心的。ただし、遭遇したのが2月の寒い日だったので、買わずじまい...

 都営三田線水道橋駅構内にある自販機。カットされたリンゴの袋詰めを扱うものがあって驚いた。ちなみに、「メルシー(Merci)」は、東京都営交通協力会の駅売店の名称。

カットリンゴ200円也

 駅で見かけるブルボンの自販機「プチモール」。いわゆるお菓子の自動販売機だが、さまざまなバリエーションがある模様。

 伊藤園とブルボンの自販機が並ぶの図。販売機の仕様が同じ上、商品の形状も似ているので、間違えて買いそうな...(あえて、似た商品を並べている可能性大)

 やはり同じ仕様の自販機。社名が出ていないが、こちらは大塚製薬版である(@京成上野駅改札付近)。

 プチモールのカロリーメイト版。つい目が行くが、スーパーやドラッグストアで売っている価格とかけ離れているので、まず買おうと思わない。

 大塚製薬系の飲料+機能性食品の一体型自販機。お金を入れるところは共通で、商品の出口が飲料と食品で分かれている。(岩本町の自販機は、飲料も食品も出口は同じ)

 明治大学のリバティータワー内の食堂にある自販機。右の森永のは、ビン、缶、ペットボトルの類が一切ない。ある意味、変り種である。

 石鹸の自販機というのは珍しい部類に入るだろう。お値段が自販機離れしているのもまたポイント。

 昼間に撮るとこんな具合。泡立てネット、石鹸ケースも売っている。(→やたら詳しいアクセスマップ

 第229話の冒頭で紹介した「かさ自動販売機」は今も健在。多少モノが良くなっているのかも知れないが、標準的な傘は、400円から540円に値上げ。

 東京メトロの駅構内には、本の自販機があるところにはある。立ち読み不可な訳だが、手に取ることもできないため、よほどのベストセラーでもない限り、すんなり買えない?と思われる。

 某大手スーパーで、「はんこ自動販売機」を発見! 漢字は難度が高いのもいけそうだが、字数となると不明。「長宗我部」、「勅使河原」など、四文字の印鑑、作れるのだろうか。

 散歩圏内にある某電器店で見つけた昔ながらの乾電池自販機。左の自販機にはなぜか「オール電化」の文字が大きく出ている。(乾電池でオール電化? まさか)

  • ICカード(電子マネー)関係

 ICカード運賃があるのなら、ICカード価格対応の自販機があってもおかしくない。はじめは目を疑ったが、確かに1円単位で価格設定されている。(例・・・ホットカフェラッテ:134円、十六茶:124円)

 「交通系電子マネー専用価格」自販機では、硬貨や釣銭のためのパーツは付いていても、使えるようになっていない。「とりけし」のレバーは、商品の選択を間違えた時には使えそうだが...(「ピピッ」とやってしまった後では、取り消しは利かない。要注意である。)

 小田急新宿駅にあるPASMO強調タイプの自販機。交通系電子マネー専用ではないが、れっきとした「災害対応自動販売機」で、災害時に「フリー」で商品を提供とある。心強い。

 電子マネー対応の自販機は今となっては珍しくないが、WAONを強調するタイプは、この時初めて見た。ダイエー西台店にて。

  • 機能に注目

 カードはカードでも、これはTカード系。購入前にカードを通すと、あとでTポイントが付与されるということだが...神保町某所にて。

 神保町某所には、こうしたタイプのアルコール自販機もある。免許証を使った年齢確認装置が取り付けられている訳だが、ちゃんと読み込むのか、読み込んだ後、ちゃんと取り出せるのか、少々不安なつくり。

 AED搭載自販機というものがあるのは聞いていたが、現物を目にしたのはこれが初。記念すべき1台なのだが、なぜか詳細不明。このタイプ、今は少なくなっているそうだ。

 地元某所にある「ライフライン・ベンダー」。停電時でも「手回し自家発電」で飲料が出せるということだが、何とも紛らわしい。(ライフラインと言うからには、無償で提供?と勘違いしそう)

 こちらは、文京シビックセンターの展望ラウンジにある「災害救援ベンダー」。充電池搭載で、停電時でも飲料供給が可能とあるが...(やはり、無償ではない?)

 九段下界隈にある「ピークシフト自販機」。電力を使うことに変わらないが、まぁ、自販機を設置するならこういうタイプがまだマシ、という話。(→詳細

 ピークシフト自販機は、地元の駅前にもあった(過去形)。今は、その姿はない。日当たりが良すぎて、冷やし具合がイマイチだったとか? (日中も冷却用の電力を使わないと厳しいということか...)

  • 外観に注目

 台東区のまもり神「台東くん」仕様の自販機。台東区ご当地の飲料を扱っている訳ではなさそう。

 メガネスーパー店頭のラッピング自販機。メガネの自動販売機ではない。

 近所の複合商業施設にあるアンパンマン仕様の自販機。アンパンマンデザインのパック飲料もあるので、外観と中味が一応は一致するが、アンパンを扱っていないのがちと残念。

 都営三田線神保町駅ホームにある自販機コーナー。リニューアルして、ピカピカな感じに。(自販機よりも、ブース?が目立つ例)

 南千住の素盞雄神社境内にある自動販売機。木目調である。

 京成上野駅付近のコカ・コーラのラッピング自販機。とりあえずインパクトはある。

 JR御茶ノ水駅の110周年記念デザイン自販機。110にちなんで、全品110円!(とはならない)。

 本の街、神保町ならではの自販機(@三省堂書店)。書棚デザイン、といったところか。

  • その他

 かつてのコカ・コーラの自販機では、ボトル(ビン)を扱うものも多かった。「コカ・コーラボトル100年。」をPRするからには、そのボトルを自販機に入れてもよさそうだが...

 御茶ノ水駅近くにある近江兄弟社。社屋入口には、このような自販機が設置してあって、「収益金は社会福祉団体への寄付...」とある。詳細が気になるが、貼り紙に記されている同社の「ニコニコ委員会」というのがもっと気になる。

 蓮根を散歩していて見つけた格安系自販機。この手の自販機は、アクセスチケットの店頭にもあったりするが、インパクトという点ではこの黄色いのが上。買う気はあまり起きない。

 数あるチケットショップの中でも、陳列、品揃え、接客など、然るべきクオリティを誇っているのがアクセスチケット。店舗があればベターだが、出店できない場合は自販機で、ということらしく、日暮里駅前にはこうした「ACCESS STATION」なる機械がある。利用客が多いらしく、売れ筋商品はよく品切れになっているが、こうした事態も起こり得る。自販機の運命(さだめ)といえばそれまでだが...(それにしても「ビルバリ」っていったい?)

*次回「東京近郊&旅先編」に続きます。

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第428話 ランチパスポートの日々(2015.7.2)

 常勤の職場が神保町...筆者にとっては二つの時期があり、一つは2004年5月〜2005年6月、もう一つは2012年1月〜(現在)。足して4年半である。街としてのつきあいがそれなりに長くなっているので、ランチ事情についてもそこそこ通じている心算。だが、使える店となると案外限られるもので、レパートリー的にそろそろ厳しくなってきた?というのは否めなかった。そんな折に現われたのが、「ランチパスポート 神保町・水道橋・御茶ノ水」(左写真)。タイムリーだった。

 他のエリアで発刊されているのを見るにつけ、神保町編もそう遠くない?と思っていた矢先だったので、店頭で見つけた時は何の迷いなく「買い!」である。発売日は3/26で、買ったのは4/13だったため、2週間以上機会を逸していたというのは我ながら不覚だったが、年度の変わり目だ、花見だ、山陰旅行だなどと続けば、止むを得まい。とにかく手に入れさえすれば、あとはお手の物。買ったその日から使い始めて、「パスポート期限」の6/25までに掲載店舗76軒(スタンプ枠は228)のうち40の店に行き、スタンプ数は54という結果になった。スタンプ1つあたり、200〜250円引きに相当するため、安いラインで換算しても合計1万円分はおトクになった計算。パスポート自体は980円するので、だいたい3〜4回使えば元は取れる訳だが、それをはるかに超える使いよう。今回はその振り返りレポートである。

 もちろん飲食店に当たり外れはつきものなので、1万円分浮いたからと言って、万々歳な訳でもない。「ランチパスポート 神保町・水道橋・御茶ノ水」は、他のエリアがワンコイン(500円)で食べられるところ、なぜか540円という設定なので、そもそもの値引き感が薄い。加えて、「この内容なら、540円が順当(もともとがお高い?)」とか、「540円相当になるようにメニューを変えた?」とか、邪推したくなるような店もチラホラ。540円で済むなら、多少ハズレでも許容できる、というリスク回避的な使い方を時にすることになってしまう訳である。

 積極的な意味でのリスク回避で役に立ったのは、タバコの煙と無縁かどうかが一目でわかること。タバコアイコンが「可」になっている店は、どんなにメニューがよさそうでも無条件で除外。「不可」の店に行くことを優先しつつ、「ランチタイム禁煙」、「分煙」など、時々条件を緩めつつ、いろいろと試させてもらった。「分煙」と書いてある店は、その場で分煙の状況を確認して、ダメそうな場合は回避。回避した筈が、不本意にも煙の害に遭ってしまったこともあった。パスポートとは言っても、所詮はクーポンブックである。誤記もあるだろうし、店の都合で設定が変わることも有り得る。その辺は大目に見るべきなのだろう。

 前置きが長くなったが、以下にまとめを記す。「この店はよかった」(10店+数店)、「行けそうで行けなかった」(3店)、「行ったがご縁がなかった」(2店)、「残念系」(5店)の順に紹介する。一つご参考まで。


  • この店はよかった

1.創作Dining Bar BISTRO Kuu(p.21)

ランチパスタ(850〜900円→540円)

 各店スタンプ欄は3つまで。つまり期間中に3回利用できることになっている。このKuuは、かねてから時々利用していたが、パスポート掲載店に加わったことで、さらに評価はアップ↑ 3回しっかり使わせてもらった。(いずれも細君同伴)

 このサラダバーがついて...

 パスタは何を食べても美味(写真は「ソラマメと新ごぼうが入った特製ミートソース」)

 パスタは、3種類(A〜C)から選べるのもありがたい


2.Diner夢幻(p.59)

ビーフシチューセット(900円→540円)

 水道橋駅東口が最寄り。目立たない感じの店だが、その隠れ家的な佇まいがまた佳い。

 外観は、「アーリーアメリカン」調なのだとか

 これにサラダがつく。ビーフシチューは絶品だった。


3.Dining Bar Shelter(p.88)

日替りランチ(1,000円→540円)

 5/2(土)の午後に訪ねたところ、店は開いているのに「CLOSED」の札がかかっていた。ダメもとで中に入ると、「お客さん来ないので...」と店主と思しき人物が笑いながら話していたのを思い出す。せっかく来てもらったので、ということで、パスタ、サラダ、スープ、ドリンクのセットに、おまけでデザートもつけてもらい、大変ありがたかった次第。また行きたかったのだが...

「特製シーザーサラダ」!(写真は二人前)

 パスタは2種類からチョイス。細君と一つずつとってシェアした。


4.冨田書店(p.65)

熟成牛すじカレー(ランチセット)(700円→500円)

 6/19の昼休み、前々から気になっていた「冨田書店」(注.あくまで飲食店)に行く。熟成牛すじカレー、サラダ、スープがついて540円というのがパスポートの元々の設定のところ、これにドリンクがついて、しかも500円にプライスダウン!(さすが「冨田」は違うのだ)

かつては古書店だったそうな

 毎日2〜3時間かけて煮込むという牛すじカレー。肉はトロトロで食べやすかった。


5.わらく(p.87)

日替りランチ(800円→540円)

 職場からは結構な距離があるのだが、意を決して行ってみた。少々時間はかかったが、それは手をかけている証拠。この日いただいた「鰆のネギソース」、実に美味だった。

 見た目は和定食だが、鰆の仕立てはちょっとしたフランス料理のような上々の出来

 店は、とあるビルの地階にある。ビルは本郷通りに面していて、通りの西側だったので神保町エリアに入った。東にあったら、「神田・秋葉原編」に入ることになる。


6.ももがゆ家(p.36)

蒸し鶏とザーサイのお粥+お惣菜セット(820円→540円)

 パスポート以前に2度来たことがあった。そろそろ行こうと思っていたところ、めでたくパスポート入りしてくれたため、せっせと通うことになる。(月1ペースで3回利用)

 お粥と言っても侮れない。お惣菜2品が加わると、さらにボリュームアップ。

 “ランチパスポート”ではあるが、終日使える店もチラホラある。ここは3回とも夜に使わせてもらった。


7.トラットランテ アマルフィ(p.79)

週替りパスタランチ(クーポンパスタ)(850円→540円)

 来られるか微妙だったが、パスポートが切れる前に何とか機会を得た。高級感があり、接客も上々の店だったが、それらを満喫して540円。余裕があればドリンクバー(200円)もつけたかったが、何しろ職場から遠いもので...

 3.に挙げた「Dining Bar Shelter」の近くにある。店構えもなかなか。

 パスタは、オイルベースとトマトソースのいずれか。この日のトマト系は「エビ・ホタテ・アサリのペスカトーレ」だった。


8.華龍飯店(p.19)

エビ入り玉子とトマトの上海風炒め(750円→540円)

 メインが玉子なら、スープも玉子で、さらに味付け玉子つき。ただでさえボリューム感があるのに加え、ご飯もおかわり自由。(さすがにおかわりはせず)


9.イタリアン酒場 ピアンタ(p.33)

チリカルボナーラ(700円→540円)

 一見シンプルだが、味わい深い一皿。パスポートがあったからこそ、来ることができた店の一つ。


10.麺ダイニング ととこ(p.56)

ととこしょう油ラーメン(850円→540円)

 ランチパスポートには、麺類、特にラーメン関係のお店が多数載っている。その中で最もよかったのがこの「ととこ」。山形産の食材にこだわった店で、作り方が至って自然志向なのもいい。鶏のチャーシュー、薬膳玉子、どれも体にやさしい味だった。

 

  • 長浜や(p.38)

博多ラーメン+チャーハン(750円→540円)

 組合せとしては王道だろう。店が入りにくいのと、座席が窮屈なのが難点。

  • 小星星(p.30)

担々刀削麺(750円→540円)

 担々刀削麺というものがどうも苦手な筆者にとって、ここのは辛さが程よい感じで、行ける口。

  • 梅三(p.31)

ランチせいろ(756円→540円)

 せいろ蕎麦のみのため、満腹感はあまりない。お店でゆっくりできるのがポイント。

  • ぼう家(p.28)

濃厚豚骨ラーメン(700円→540円)

 道の向かいのうどん店の行列が気になるところだが、そこを淡々と営業するのが「家系」ラーメンたるもの。券売機で「醤油」か「塩」を選んで、食券を渡す際にパスポートを提示すると、あとで160円が戻ってくる仕組み。二人以上で行けば、二階席でゆっくりとラーメンをいただけるのがまたいい。


  • 行けそうで行けなかった

 パスポートでチェックしておきながら、結局行く機会がなかったのが、この3店。次回のパスポートが出たら、またチェックしようと思う。

燻し人 しんご(p.61)

Tapestry(p.69)

とんかつ駿河(p.14)

  • 行ったがご縁がなかった

 店の中まで入ったが、「本日のパスポートメニューは、品切れ(売り切れ)」との理由で、見送ったのは、「うどん酒場 せとうち」(p.34)、「cafe & dining HORIZON」(p.54)の2店。HORIZONは、12時〜15時がパスポート対象時間なので、13時過ぎならまだありそうな気もするが、SOLD OUT。ハヤシライスは幻となった。


  • 残念系

  • カレーハウス ボルツ

 タバコ欄「不可」とあったので、安心して入ったら、隣の席にヘビースモーカーがいて、仰天&絶句。混雑時でない時は喫煙可にしてるんだとか。せっかくのカレーが台無しである。

  • ボヌール

 通常850円の「焼きチーズタルタルチキン南蛮」のランチセットが540円というのは、おトクといえばおトクだが、正直なところ、850円の価値が感じられない。大盛無料とのことで大盛にしてもらったはずの五穀米ごはんは、はたして大盛だったのか...というのもある。会計では1,040円を出し、お釣り500円となるところが、ぞんざいに渡されたのは100円玉。その店員はさっさと引っ込んでしまいそうになったので、強い口調で呼び止めて何とか500円を手にしたという曰くつき。パスポートに載っている地図も間違っていた。

  • 多味屋

 パスポート以前に何度か利用していたので、勝手はわかっているつもりだったが、裏切られた。通常、セルフサービスでいただける麻婆豆腐、杏仁豆腐、コーヒーなどがパスポート客にはつかない!というんだから、話にならない。パスポートを使うと、多少安くなる代わりに、サービス部分がカットされる、つまり何のおトク要素もないことになる。筆者は「駄目屋」と呼ぶことにしている。

パスポートモードの日替り定食(540円)

通常の日替り定食(730円)

  • 可以

 つけ麺はまぁまぁなのに、なぜかユーロビート系のBGMがガンガンかかっていて、喧しいのなんの。落ち着いて食べることができず、途中からは耳栓をしながら食べた。「可以」(できる)ならぬ「不能」(できない)である。

  • 路地裏お米カフェ

 パスポート期間中ずっと「ただいま改装中 近日オープン」の貼り紙が出たまま。もってのほかである。(とりあえずパスポートに載せれば宣伝になるとでも思ったのだろうか。逆効果だろう。)


  • その他

 何とも言いようがないが、「こういう店もある」という例を4つ。

  • 焼肉 臣

 「和牛焼肉ランチ(ハラミ・タン)」は、1,100円が540円と、かなりおトクな設定。肉は上質な筈なのだが、どうにも食べられないのが一枚入っていて、悩むことに。

  • ごはん処 わがん

 2004年度の神保町勤務時代に何度かお世話になった店。パスポートをきっかけに、久々に訪ね、「揚げ出し豆腐と鶏天定食」をいただいた。夜(5/1)に食べた時は途中で具合が悪くなったが、昼(6/10)の時は平気だった。理由はわからない。

  • cafe TRIODE

 昨年の5/28に一度来て、イイ感じだったので、パスポートに出たからには「是非!」となるのは至極当然。日・祝は休みだが、それ以外のランチタイムは使えることになっていたので、土曜に細君と足を運ぶも... 臨時休業(写真左)だったり、「土曜のランチ、やってません」(店主曰く)だったりで、行けずじまい。平日に何とかありついたが、客が多い割に、店員一人という状況でてんてこ舞い。サラダが品薄で、最初の盛り付けは写真中央のような感じに(サラダはおかわり自由)。昨年来た時は、写真右のような盛り具合ができたので、ちょっと残念。(お店は、前述のせいろ蕎麦「梅三」の上にある。)

  • すた麺 神田本店

 夜も使える店だったので、終盤に行こうとしたら、あいにく改装工事入り。そういうことなら、早めに行ったのだが...

 


 行けなかった店もあった訳だが、兎にも角にも40の店を巡ることができた。このうち、ランチパスポート以前に行ったことがあったのは、12どまり。28店は、パスポートがきっかけで訪れたということになる。それらは、「パスポートがあったから」という条件つきではあるが、「パスポートがなくてもまた・・・」という店ももちろんある。ランチ候補が少なからず開拓できたというのは、大きい。

  • おまけ

 神保町編は6/25まで。入れ替わるように、これまた待望の「北区版」が6/19に発売となった。週末のランチの悩みはこれで解消?!

 6/20(発売翌日)、地元の書店では店頭販売も

 左:神保町・水道橋・御茶ノ水 → 右:「北区版」(赤羽・十条・王子・田端・滝野川)

 

  • こちらもどうぞ...⇒ ランチ関係など

第281話 ランチビュッフェ / 第364話 神保町カレー / 第402話 展望食堂(またはレストラン)

 

 

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